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登場するキャラクター
鬼太郎ファミリー(人妖物)、シーサー(人妖物)、アクムー(人妖物)、オモロー(人妖物)、ライラ(人妖物)、ルシア(人妖物)、二ノ前、二ノ宮
イベント
- プロローグ
- ここは東京都新宿区の盛り場純喫茶店内。
- 会話1
- 二ノ前「この化学の時代におばけがいるなんて、夢のまた夢の話だ」
- 二ノ宮「そうですよね先輩。お化けを信じるなんて、よほど知能が不自由ではないかと思いますよね」
- ネコ娘「何よ、相手を見下して!」
- 鬼太郎「本当にいるからいると言っています」
- ねずみ男「鬼太郎、こんな奴らとお化けの議論をしても始まらないぞ。お頭がもけけのけな人達さ」
- 二ノ前「え、頭がもけけのけって?」
- 二ノ宮「先輩、最も私たちを軽蔑した言葉ですよ」
- 鬼太郎&ねずみ男「あははははは」
- ネコ娘(ねずみ男、あんたもあんたで相手に失礼よ!)
- シーサー(鬼太郎さんとねずみ男さん、二ノ前さんと二ノ宮さんはロボットでない方ですよ)
- 二ノ前「何だお前!」
- 二ノ前は鬼太郎を殴る。
- 鬼太郎「うわ!おお痛た…。とても乱暴な方で…」
- ねずみ男「鬼太郎痛かっただろう。あ、でかい瘤が出ているぞ」
- 鬼太郎「え?おお!凄い瘤だ」
- ネコ娘「頭頂部が左に偏っているわね」
- 鬼太郎「失礼いたします。僕からは同じ大きさの瘤で返させてください」
- 二ノ前「面白い。俺は総合格闘家経験者だ。いつでも相手になるぞ」
- 二ノ宮「悔しかったら実力で向かって来いってんだ!」
- 鬼太郎「ふふ。今に見ていてくださいね」
- ネコ娘「鬼太郎、何かいい作戦があるの?」
- シーサー「僕たちにお教えください」
- 鬼太郎「ああ、あるよ。みんな、耳貸して…」
- 二ノ前「こんな奴らは相手にならん。さあ、帰ろうぜ」
- 会話2
- 新宿駅線路高架下。
- 二ノ前「おう二ノ宮、早く切符を買って来てくれ」
- 二ノ宮「お任せください」
- 新宿駅。
- 二ノ宮「西調布駅までの切符を2枚くれ」
- 駅員「皆様、当駅発の電車は全部おしまいです」
- 二ノ前「え?もう最終電車は出たんだな?」
- 駅員「はい」
- 駅長「今夜は特別臨時電車多磨霊園行きが参ります」
- 駅員「あ、駅長さん。お出ででしたね」
- 会話3
- 新宿駅で人だかりとは裏腹に無言を貫いている。
- 駅員が棒状の笛を吹けば、1両の電車が来た。
- 電車の扉は焼き場の扉の音とともに開いた。
- 多くの乗客たちは電車に乗る。
- 二ノ宮「二ノ前先輩、とても物静かでひんやりですね」
- 二ノ前「気のせいだよ」
- 目玉の親父、ねずみ男、シーサー、砂掛け婆、子泣き爺、塗り壁、一反木綿、アクムー、オモロー、ライラ、ルシアが駅員に扮して線香を持って来た。
- 幽霊電車の乗客たちは死を褒め称えるお経を唱えた。
- 二ノ宮「僕達、電車を乗り間違えたんじゃないですか?」
- 二ノ前「まさか?僕たちは新宿駅から多摩霊園行きの電車に乗ったんだろう?間違えるはずがないよ」
- 二ノ宮「それもそうですね」
- 電車は徐に走り始めた。
- 会話4
- 病気駅、危篤駅、臨終駅、逝去駅、葬儀駅を通過し、火葬場駅を通過する頃には、車掌が乗車券を調べに来た。
- ネコ娘「平素よりご乗車くださいまして、誠にありがとうございます。次の停車駅は骨壺です。」
- 二ノ前「縁起でもない駅名ばかりだな」
- 二ノ宮「二ノ前先輩、きっとこの電車に乗り間違えましたよね?次の骨壺駅で降りましょう」
- 二ノ前「そんな真似はできないぞ。骨壺駅で降りたら返って恐ろしい目に遭いそうだぞ。それに終着駅の多摩霊園に降りた方が安全だよ」
- 幽霊電車は走っている。
- 二ノ前「僕はあの辺を多く散策するから道は詳しいよ」
- 二ノ宮「承知しました」
- 周りは殺風景な石が立ち並んでいる。
- 幽霊電車は鉄橋を通り過ぎ、骨壺駅に停まった。
- 幽霊「骨壺。ご乗車ありがとうございます」
- 縦長の笛が鳴る。
- 鉄道信号機の電光が変わり、幽霊電車が発車すると共にカラスの鳴き声が出る。
- 会話5
- 二ノ前「あれれ?物凄い所に来ちゃったな」
- 二ノ宮「幾ら何でもこの場所は可笑しいですよ」
- 二ノ前「ぐあ!」
- 二ノ前が振り向くと乗客たちは骸骨と化した。
- 二ノ前「運転士に頼んで電車を止めてもらおう」
- 二ノ宮「先輩少しお待ちを…」
- 二ノ前「あ!」
- 頭蓋骨は二ノ前にぶつかって落ちる。
- 二ノ宮「先輩。電車を砂漠へ停めて貰っても立ち往生ですよ」
- 二ノ前「しかし、この電車の終着駅を考えてみてくれ。お墓だぜ…。しかも、この様子なら…本当の墓場行きだぞ!」
- 今も幽霊電車は走っている。
- 二ノ前「早くこの電車を停めてもらおう」
- 二ノ前は乗務員室への扉を叩く。
- 二ノ宮「叩かなくても扉が空きますよ」
- 二ノ宮は手で扉を引いて開ける。
- ネコ娘「何か御用ですか…」
- 運転士のネコ娘の周りはぬっぺっぼう、のっぺらぼう、白粉婆、鏡爺、白山坊、髪さま、ラクシャサが出た。
- 二ノ前&二ノ宮「ぎゃあ!」
- 二ノ前「うわあ!」
- 二ノ宮「先輩、何処へ行くのかはお教えください」
- 二ノ前「窓から飛び降りるんだ」
- 電車が線路の上を走っている状態。
- 二ノ宮「二ノ前先輩、飛び降りたら命がありませんよ」
- 警告音が出る。
- 二ノ前「躊躇っている場合じゃないぞ!僕たちは間違えて幽霊電車に乗ったんだぞ!このまま乗っていれば…あの世へ連れて行かれるよ!」
- 二ノ宮「ひい!」
- 二ノ宮は止むを得ず二ノ前に付いて行く。
- 二ノ前「このまま待っているより飛び降りた方がずっと安全だ!」
- 二ノ前&二ノ宮「ぎゅあ!」
- 二ノ前と二ノ宮は窓から飛び降りた。
- 二ノ前&二ノ宮「ぬがああぁぁ!?」
- クリア後
- 二ノ前と二ノ宮は目が覚める。
- 二ノ前「何だこの電車は?明治時代の古惚けた電車だぞ」
- 二ノ宮「もう使い古されてゴミ捨て場に捨てられたおんぼろ電車ですね」
- 二ノ前「すると、僕たちはこんな古電車の中で一晩中騒いでいた訳だな」
- アクムー&オモロー「オモロー!」
- ライラ&ルシア「御機嫌よう」
- 二ノ宮「あ!」
- ねずみ男「お前たち。まだ気が付いていないようだな」
- シーサー「鬼太郎さんが皆さんに霊力をお見せなさいました」
- ネコ娘「頭の上を擦ってみる?鬼太郎の瘤と同じになっていると思うわ」
- 二ノ前と二ノ宮はネコ娘の指示を仰いで頭を擦る。
- 二ノ前「僕達の頭に瘤が出たんだ」
- 鬼太郎「僕、黙っていました。幽霊族の子どもなんです」
- 二ノ宮「すると、あいつはお化けの仲間だったんだ…」
- 二ノ前「ぐひい!お、お助けになって!」
- 二ノ宮と二ノ宮は慌てて逃げ出した。