静御前の怨念/鴉

Last-modified: 2025-02-20 (木) 22:00:17
  • プロローグ
    • ナレーション「時は天照七年、先の日輪の國での大乱と時を同じくして、
      老中「田沼意次」が失脚。新たに老中の任に就いた松平定信により、寛政の改革が執り行われた。
      しかし各地の飢饉、大火、打ち壊しによる混乱は猖獗を極め、悪気・邪気とも言える暗雲は今や日ノ本全土を覆わんとしていた。
      古代より人間と妖怪との棲息バランスを取っている闇の狩人達「鴉」。
      その鴉の一人はその眼を開き、己が異なる時代、見知らぬ土地にただ一人佇んでいることを知った。
      異変に困惑する鴉の疑念に応えるかのように飄風が西へと向かって吹く。
      その風に背を押されるように、鴉は己の務めを全うする為に歩きはじめるのであった。」