↑加工あり↓加工無し
HD化後・・・前よりダサくなったと思うのですが・・・
概要
車体に対して改良砲塔のバランスがおかしい第二のパンターことダイムラー製パンター。
この改良砲塔は本来パンターF型用の砲塔なのでバランスがおかしいのは妥当と言えよう。
しかしVK30.02(D)の本当のおかしさを知る者はどこにも居なかった...(ホラー並感)
主砲性能
本来の主砲である7.5cm L/70の性能・・・単発:不足 精度:良好 AP:不足 APCR:そこそこ
改良砲塔のTiger史実砲8.8cm L/56の性能・・・単発:良好 精度:良好 AP:不足 APCR:そこそこ
とまぁ、どちらを選んでも優れたわけではないので、好みで選ぶといいだろう。
ちなみに、私のおすすめはアハトアハト砲(8.8cm砲)。
追記 9.17.1で8.8cmのAPCRの貫通が194mmに、みんながんがん8.8cm使ってこうな
装甲性能
本車輌中数少ない魅力の一つ。パンター戦車と同じ装甲厚を持つので防御力は同等と思うことなかれ。
車体下部の弱点の広いドイツ戦車らしからぬ狭い車体下部、キツイ側面の傾斜など防御力は良好。
砲塔はパンター改良砲と同等の性能だが本車輌にとっては大きな砲塔となっているので狙われやすい。
しかし、貫通インフレにより格下MTの砲弾ですら貫通可能なので被弾は避けるべきだろう。幸い、HPは試製パンターらしくHP1250あり、75mm砲弾は数発程度なら恐れることなく被弾できる。また、場合次第では昼飯豚飯による跳弾も可。
機動性能
こちらも本車の魅力である。パンター系統では期待できない機動力にも多少ながら期待できる。とは言え、イギリスの同格MTのCometには劣るので過度な期待はしないように(平然と嘘をついていくスタイル)。
余談
本車はパンター候補案のひとつであり、ドイツは30トン級の戦車を欲しており、それに対してダイムラー社が提案した戦車である。そして、MAN社がこれに対抗したのが所謂「VK30.02(M)」である。
ダイムラー社製パンターである本車にはT-34と同じ傾斜装甲が用いられており、防御力が優れていた。対するMAN社製パンターは古風のドイツ戦車らしく垂直装甲を採用していた。
さぁ、読んでいる貴方、この「おかしさ」に気付いただろうか?「MAN社製パンターは垂直装甲を採用していた」のだ。ではなぜ実際に採用された五号中戦車パンターは傾斜装甲を採用しているのか?
その理由は、端的に言うと「ダイムラー社の案をMAN社が真似した」のだ(決して不正ではないが)。ヒトラーに提案する前にダイムラー社の案を見たMAN社は直前に、ダイムラー社のデザインを参考に傾斜装甲を採用したという。
そして実際に採用されたのはMAN社の案であり、ダイムラー社の案は結局選ばれなかった。
最後に
史実においてこんな哀れな過去を持つVK30.02(D)だが、WoT内の性能も哀れになってしまったのは、その運命故だろうか...。しかし、貫通さえすれば、T-34-1やT20のような単発火力だけの戦車ではなく、比較的高い精度も併せ持つMTとして、十分に活躍できるだろう。