行射前の簡易点検
- プランジャーの付け忘れが無いか
- ストリングハイトの値は適正か
移動時の持ち物点検
試合等で移動となると、忘れ物がよく出る。注意。
順番は忘れやすそうな順。
☆付きの項目は、実際に忘れた前科があるもの。
*付きの項目は、現地に持って行き忘れた前科はないものの、帰りがけに忘れたり、シューティングライン上に持って行くのを忘れたりと、微妙な前科があるもの。たぶん見落としやすいから起こるのだと思われるので、これも注意。
- プランジャー☆
- 替え弦☆
- 弦
- ボウスリング*
- タブ*
- チェストガード
- アームガード
- サイト(エクステンション)を取り付けるネジ
- ボールペン
- T定規(?)
- 矢(最低7本)
- サイト
- リム
- ハンドル
- 愛と勇気と希望
プランジャー
- 別名:クッションプランジャー(というか略?)
- アーチェリーパラドックス(リリース時に不可避で起こる矢の蛇行現象)を防ぐ効果がある。
- 長さの調整
すぐに行射可能な状態まで組み立てた弓に矢をセットし、それを立てかけるなり手で固定するなりして、弦がぴったり弓の中心を通るように見る。そのとき、矢先の位置が弦から矢の幅の半分~1本分弱、左側にずれていればベスト。それ以上左側にずれると、各距離で左右のサイトの位置が変わってしまう。また、弦と完全に平行にしてしまうと、本来のプランジャーの役目である衝撃の吸収能力が働かなくなってしまうので注意。そして、この調整を行った後はレストのスポンジを薄いものに変えるのを忘れずに。厚いままだとプランジャーがスポンジに埋もれて役立たずになるため。レストが金属製の場合は調整不要(たぶん)。余談:左側にずらす理由は、リリース時に矢は必ず右側に向かおうとするため。左側には絶対向かわない。(右利き用の弓の場合) - 堅さの調整
バネが堅いほど矢は左側に向かい、柔らかいと右側に向かう。長さが適正なのにサイトが妙に左右どちらかに偏る場合は、バネの堅さを疑ってみるのも必要かも知れない。ただし、プランジャーの役目はあくまでも衝撃の吸収による矢飛びの安定にあるため、バネの堅さが指で押してみて明らかに堅かったり柔らかかったりしない限りは、バネの堅さによって左右方向の矢飛びを調整しようとするのは間違い。最も適切なバネの堅さは、ベインを付けた矢と付けていない矢のグルーピング位置が等しくなる程度。…のはずだが、こちらはちょっと未確認。ちなみに、ベインを付けていなくても調整さえしっかりしていれば矢は問題無く飛ぶ。
レスト
- ハンドルに取り付ける、矢を乗せる部分。
- プラスチック製で、いわゆる白くてぴろぴろしたアレ。
- スポンジとセットで使う。スポンジには薄いタイプと厚いタイプがある。
- 針金のような形の金属製もある。この場合スポンジは使わない(たぶん)
- 取り付け方(プラスチック製の場合)
プランジャーを差し込む穴に合わせて、まっすぐに曲がらないように貼る。古いレストをはがして新しいレストを貼る場合は、古いレストの粘着材の残りを根気よく丁寧にはがす。 - 調整の仕方(プラスチック製の場合)
ぴろぴろは矢を乗せるのに必要十分なだけ確保して、余った部分は切る。余計な部分が残っていると矢飛びに影響する可能性があるため。一応、矢やベインが当たったら引っ込むようにはなっているものの、最初から当たらないのに越したことはない。
ストリングハイト
- グリップの一番へこんだ部分から弦までを垂直に測ったときの長さ。
(垂直の調べ方:定規の角度を変えてみて、一番低い値を取ればOK。) - 必ず弓を持った状態で測ること。
- 値は「毎回測って、毎回同じ」が大前提。
- 調整の仕方
ハイトの値は弦をねじると上がり、ゆるませると下がる。適正値は弓によっても変わるが、大体8と4分の3から9くらいが適正であるらしい。ハイトの値を上げると初速が下がり、矢が弓のブレによる影響を受けにくくなる効果*がある。余裕があれば普段より少し高めの設定を試してみる価値はある。ただしデメリットとして、弦が腕に当たりやすくなる他、あまり高過ぎると弓に負担をかけることになるので注意。
(*)逆のケースを挙げると分かりやすい。ハイトが低い場合は弓と矢が長く接触することになるので、より長く矢にエネルギーを込めることが出来るので初速が上がり、矢飛びは安定する。しかし、弓と矢の接触時間が長いと言うことで、当然ながら弓のブレなどは伝わりやすくなる。
ちなみに、初速と言うのはそのまま矢のスピードの全てを決める要素。発射から命中までの基本的な流れは、「初速のエネルギーが様々な摩擦で0になるまでの流れ」だと言える。聞きかじった程度の物理の知識で言ってるので何ですが、「初めの速さ」にそこまで意味があるってことは、私を含め、物理に縁のない人にとってはちょっとイメージしづらいと思ったので、併記しておきます。
ティラーハイト
- リムの付け根から弦までを垂直に測ったときの長さ。
(垂直の調べ方:定規の角度を変えてみて、一番低い値を取ればOK。) - 必ず弓を持った状態で測ること。
- 値は「毎回測って、毎回同じ」が大前提。
- 調整の仕方
ハイトの値は弦をねじると上がり、ゆるませると下がる。ティラーハイトの場合は値そのものでは無く、上下二つのリムから計った二つの値の差で評価する。適正な差は弓によっても変わるが、アンダーリムの値が3mmから8mmくらい高い程度が良いらしい。これは地球上には重力が存在するため、その分だけ上へ向かう力を強くしなければならないと言う理由である。ただ、差が0で平気な弓もたまにあるらしい(詳細不明)。
サイト
- 照準機のこと
- 赤い点を囲む部分をフードと言って、フードのみで狙うタイプのサイトも存在する。
- 赤い点をファイバー繊維で作った、点が光るファイバーピンも存在する。
思い切り書きかけの項目です。
エクステンション
- サイトとハンドルを繋ぐ部分。
- エクステンションバーとも言う。むしろ、そっちが正規かも。
- 調整方法
ネジを外して穴の位置を変えるだけ。位置を変えることによる効果、つまりエクステンションの意義は、サイトの目線からの距離を長くすれば物理的にエイミングの精度が上がることによる。しかし、初心者がむやみに長いエクステンションを使うと、小さな震えが大きなブレとなって感じられるために結果として動揺し、逆にエイミングの精度が落ちることもある。ちなみに、ずっと最長のエクステンションを使い続けてきた私が一番短い設定を試してみたところ、「体感的なブレが少なくなるはずなのに、大して変わってみえない→実際は普段よりブレてる」と言う動揺状態に陥り、ものの役に立ちませんでした。
ベインの無い矢によるプランジャーとノッキングポイントの調整法
ベイン有りの矢と無しの矢をそれぞれ2~3本用意して、射つ。そしてベイン有りの矢に比べたとき、無しの矢がどちらにずれてグルーピングするかで判断する。右にずれた場合はプランジャーが柔らかい。左にずれた場合は硬い。上にずれた場合はノッキングポイントが低い。下にずれた場合は高い。例えば、もし右上にずれた場合は、プランジャーを硬くしつつノッキングポイントを高くすると良いだろう。
と、たぶんこれで合ってたと思いますが、記憶違いがあるかもなので微妙。ベイン無しの矢を持ってる人が少ないので、うちではあまり実用的では無いかも。
リップマーク&ノーズマーク
- 唇や鼻の位置を固定するために、ストリングに付ける突起物。
- ノッキングポイントのように糸を巻いて作ると良い。
- ルール上、つけて良いのは「どちらか一つだけ」。それぞれ一つずつ、ではない。
- 付け方
方法と言うほどのものは特に無い。強いて言えば、一度巻き付けて固定してしまったあとの糸をずらすのは旨く無いので、まずテープ等で仮に目印を付けてやる方法が良い。何度か素引きしながら位置をずらして行き、目印が唇や鼻のちょうど良い箇所に触れるようになったら、位置が変わらないように注意しながら糸で本止めを行う。 - 備考
あくまで個人的にだが、ノーズマークは合わせずらい。自分の顔を触ってみれば分かるが、唇と鼻とでは皮膚感覚に大きな差があって、鼻のどこにマークが当たったかがわかりずらいからだ。対してリップマークは、唇の感覚が鋭敏であるため、安心して行射に集中出来る。ただ、唇は鼻と違って「動く部分」であるため位置がずれてしまう危険もあるので、それについては注意や工夫が必要。
ストリングハイト メーカー推奨値
(カタログ等が見つからないので、聞いた話をそのまま)
- NISHIZAWA formura 2000
最低値:8と2分の1
最高値:9と4分の1(2分の1だったかも)
使用者:サムライ,えんじぇぅ
備考:基本的には9がベスト - YAMAHA EOLLA(30ポンド前半)
最低値:8と2分の1
最高値:9
使用者:-
備考:8と2分の1くらいが良いらしい(たしか) - YAMAHA EOLLA(35ポンド以上)
最低値:8と4分の1
最高値:9
使用者:クローニ
(わからない場合は、「8と4分の3から9の間」にしておけばとりあえずOK)