綺咲の様子

Last-modified: 2008-05-20 (火) 22:44:44

綺咲「……緊張、してきました」
溜息をつく綺咲。既に衣装に着替えており、もう、何時出てもスタンバイOKだ。
綺咲「何でしたっけ……人、ですよね?」
村河「そうそう、人だよ!!で、人は、カボチャ!!」
綺咲「人はカボチャ……わかりました……人、人、カボチャ……カボチャ味……」
神村「……や、綺咲先輩、それはちょっと違うかも……」
と、言うものの、綺咲は今は必死に自分の台本とにらめっこをしている。


綺咲「セリフとか……とんだら、どうしましょう……」
村河「みんなフォローしてくれるから大丈夫だよ!」
綺咲「昨日の通りにやれば良いんですよね?」
村河「そうそう、いつもどおり、練習通りにやるだけ。ま、落ち着いてお菓子でも食べようよ」
綺咲「それもそうですね……今から緊張してたら疲れますもんね」


そういうと、神村、村河、綺咲はその場に置いてある菓子に手をつけ始めた。


綺咲「……あれ?」
村河「どうしたの?」
綺咲「これ……、舞台用、じゃないですか?」
村河「ヤバイ。ホントだ!!」
綺咲「どうしましょう?」
神村「…こっちのお菓子入れ込んで増やしておきます?」
村河「それだ!!」
綺咲「それでいいんですかっ!?」
村河「いい、いい!!お菓子が入ってれば何でもいいんだって!」


どうにか誤魔化して舞台へ持っていく小道具箱に入れ込む。
そんな事をしているうちに湊と一宮が大慌てで楽屋に駆けつけた。
と、なると、本格的に本番への時間が迫ってきた、という事だ。
バタバタと衣装に着替え始める二人を少し眺めていた綺咲もはっと自分の状況に気が付く。


もう、……始まる。


自然と手に汗を握り、……緊張のせいか冷たくなってくる。


集中しなくては……。