黒羽編

Last-modified: 2008-05-20 (火) 22:31:58

湊から衣装を渡された黒羽は、一人涙を堪えていた。
黒羽「なんか衣装見てたら……福井帰りたくなってきた……」
湊「あはは、またどうして?」
衣装を抱き締めながら何かを思い出しているような黒羽に話しかける。
そして黒羽は自分の思いを一気に語りだした。
黒羽「だっての!?丑のイメージは田舎少年って感じやったんやって!!ほんでの!?こんなイメージぴったりな衣装来てみねや!!地元思い出すって!!このドテラかって昔ばあちゃんがくれたのとそっくりなんやって!!あぁ~……福井帰りたい……いい所やざー福井……。存在感薄いけど……」
湊「そ、そうなんだ」
黒羽「ほやって!一回来てみねや!!」
熱く語る黒羽。
あまりに熱く語りすぎて、気がつけば福井弁が出ている。
そう、黒羽の実家は福井県。
冬は雪が酷く、場所によっては2m以上積もることなんて普通だ。
すごく存在感の薄い県だが、いいところである。
村河「福井県って……どこだっけ?」
可愛く首をかしげながら、考え込む村河。
黒羽「ホラのー!!!みんな福井県の場所知らんのや!!!なんで知らんのやって!!!東尋坊とか勝山恐竜博物館とか有名どころとか実はあるのに!!!五木ひろしかって福井県出身なんやざ!?」
桜井「はいはい。福井県がいい所なのは分かったから早く衣装合わせ済ませろよ」
黒羽「……はーい」
いつかみんなに福井県講座をしてやろうと、密かに考え始めた黒羽であった。