2023/6/10更新 38からも全部に一応質問回答つけてみました。
31.【問題】
今日海で撮った一枚の写真を自宅で現像した俺。 そこにはなんと無数の人間の白い手が 海から浮かび上がる信じがたい光景が写っていた。 幽霊なんて今まで信じたことのない俺は これやべーじゃんという事で、 霊能者の所を訪ねその写真を見てもらうと、 霊能者(本物)が「これは本物の幽霊だ…」と断定。 それを聞いて俺はひどく安心した。 一体なぜ?
質問1:霊能者は本物で、写真もマジに心霊写真ですか?
回答1:はい(そこだけ非現実要素。でも答え自体は現実的)
質問2:男がひどく安心したのは自分の身が安全だからですか?
回答2:はい
質問3:男がその後この海を再び訪れることはありますか?
回答3:はい。何度もあると思いますしこれまでも何度も訪れてました。
質問4:この話に死人は出ますか?
回答4:はい
質問5:それは男ですか?
回答5:いいえ
質問6:男の”自分の身が安全”は、幽霊に殺されるからという意味ですか?
回答6:いいえ、捕まらないという意味です
いつも通りおもりを嵌めた死体を海に遺棄した後、海が綺麗だったので浜辺の写真を撮った。
そうしてて現像した写真には無数の白い手が浮かび上がってたのだが、男はまず第一にこう考えた。
「海に沈めたこれまでの死体が浮かび上がってきたのではないか?」
そんなわけ…と思いながらも、理屈で抑えられない恐怖が男を海へと急かす。
結果死体は浮かび上がっていなかったのだが、それでも不安な男は霊能者らしき人を訪ね、
霊能者(マジ)が「これは本物の幽霊だな…」と断定すると、死体は浮かび上がって無いんだと思い、ひとまずほっと一息ついたのだった。
そして安心して品定めを再開し、一人の女に目を止める。
32.【エアコンアレルギー】
夏。 蒸し暑さが続く中、 ようやく部屋をもられた中学生の少年は、 部屋を快適にするためクーラーをつけた。 部屋が涼しくなった瞬間、 彼はクーラーをすぐさま止めたかと思うと、激しく嘔吐した。 部屋が蒸し暑くなってゆく中、そのまま涙と呻き声が止まらず、 気づくと2時間もの時間が経過していた。 それ以来数年ほど、彼は一度もクーラーを使おうとしない。 少年が吐いた原因とは?
質問1:彼はクーラーの冷気を感じて吐いたのですか?
回答1:はい
質問2:クーラーは壊れましたか?
回答2:いいえ
質問3:少年は冷気アレルギーですか?
回答3:いいえ、ですが冷気にトラウマがあります。
質問4:少年は暑いのが好きですか?
回答4:いいえ、ですが暑さによって忘れていたものもあります。
質問5:彼が寝不足だった理由は重要ですか?
回答5:はい、ストレスです
質問6:クーラーなしで過ごして彼はその後熱中症で死にましたか?
回答6:いいえ、少年は死にません
質問7:部屋を与えてくれたのは少年の親ですか?
回答7:いいえ
質問8:この話に死人は出ますか?
回答8:はい
質問9:死人は少年の親ですか?
回答9:はい、しかしそれ以外にも大量の人が亡くなっています
質問10:彼らは同じ理由で亡くなっていますか?
回答10:はい
質問11:彼らは恨みで殺害されましたか?
回答11:いいえ
質問12:地震や津波などの震災は関係ありますか?
回答12:はい
質問13:少年に与えられた部屋とは仮設住宅のことですか?
回答13:はい
質問14:少年にとって涼しさとはフラッシュバックの原因ですか?
回答14:はい
質問15:少年は親を遺体安置所で発見しますか?
回答15:はい
少年は夏に大規模な地震や津波で被災し、なんとか避難しましたが、唯一の肉親である母親と生き別れになっていました。
少年はしばらく蒸し暑い避難所で生活していましたが、のちに冷房の効いた遺体安置所に案内され、そこで変わり果てた母親の姿を目撃してしまいます。
遺体安置所の冷房と『母の死』の体験が結びつき強烈なトラウマとなり、数ヶ月後ようやく建てられた仮設住宅で冷房をつけた瞬間、母親の顔がフラッシュバックして吐いてしまったのです。
少年はまだ母親の死を受け入れられずにいる、というのが真相です。
33.【問題】
朝7時に起床した男が寝巻き姿のまま、 自宅の玄関にいて玄関ポストの中身を確認していた。 何も入っていない。 眠気まなこのまま後ろを振り返ると、 昨夜男が寝る前まで我が家に存在してなかった、 ちんすこう二つが玄関マットに置かれてあった。 男は施錠されていない玄関から寝巻きのまま自宅を出た。 何が起きてるのだろうか?
質問1:ちんすこうは生で置かれてましたか?
回答1:いいえ、一個ずつ同じように包装されてます
質問2:玄関の鍵は昨晩男が寝るまで閉まってましたか?
回答2:はい
質問3:ホラーますか?
回答3:実はそんなことない
質問4:泥棒が男の家に入りましたか?
回答4:いいえ
質問5:鍵を開けたのは男自身ですか
回答5:はい
質問6:男が玄関の鍵を開けた直後に家を出てるってだけですか?
回答6:いいえ、出る前には既に鍵が開いてます
質問7:男が玄関の鍵を開けたのは玄関扉ポストを開ける前ですか?
回答7:はい、その直前です
質問8:男は朝起きて玄関開けて外の集合ポスト確認してから玄関内側ポストを開けたって流れですか?
回答8:いいえ、外の集合ポスト→外から鍵を開ける→玄関ポストの順です
質問9:男は昨夜就寝していたのは自身の家ですか?
回答9:いいえ、友達宅です
質問10:なんでちんすこうが置かれてるんですか?
回答10:それをYesNoで探るんだろうが
友達の家に泊まりに行った。持ち物は寝巻きだけ。鍵もしっかり閉めたぞ!翌朝パジャマのまま自分家に一旦戻った。
玄関開けて玄関ポストの郵便物を中から見る。何もなかった。
…あれアイツからもらったちんすこう二つどこ置いたっけ。玄関マットを振り返ったらあった。数秒前に置いたことすら忘れてた。
ちんすこうそのままに手ぶらでぶらぶらダチ宅に戻った。
33.【問題】
ウミオと、カメコは、互いに深く、愛し合っており、 大学を卒業した後も、一緒に暮らそうと、決めていた。
大学生であるウミオと、カメコは、 大学近くのウミオの下宿先の方で、一緒に住んでいた。
ある日、ウミオが、大学から、帰宅すると、 カメコが、いつものように、家で、手料理を作ってくれていた。 そんな彼女の、いつもの様子を、見て、 ウミオは、自身の生活費を、カメコに手渡すと、 半ば強制的に、カメコを、荷物と共に 家から、追い出した。 「ウミちゃん、一緒にいよう」と 彼女が、何度悲痛そうに、門を叩いても、 ウミオは、涙を流し、(僕は何をしているんだ) と自分自身すら理解できぬまま、 それでも、前々からの、決意を固め、 カメコを、家にあげることはなかった。 彼は、彼女を愛するが故に、勇気を持って、 彼女と別れようとしたのだ。
ウミオがこの決断に至った理由を簡潔に答えてほしい。
質問1:カメコは普段から手料理を作っていますか?
回答1:はい
質問2:ウミオはカメコを愛してますか?
回答2:はい
質問3:ウミオは大学生ですか?
回答3:はい
質問4:カメコは大学生ですか?
回答4:いいえ
質問5:「、」とか句読点多くね?
回答5:そういうトリックよ。
大学に入学したマザコンのウミオと母親カメコが学生アパートで居住を共にしていた。
このままでは自分は自立できず、母は子離れできずにダメだという前々からの決意を固め、母親を実家に返そうとしたのだ。
34.【問題】
クリスマスの夜。
男はサンタクロースに 欲しいものをお願いして眠りについた。 翌朝、お願いしたものが 枕元にあるのを確認すると 男はひどく落胆した。
一体何故だろうか?
「サンタさんサンタさん、髪の毛がほしいです。おやすみなさい。」
そういって眠りにつく会社員亀田(36)。独身。
彼の最近の悩みは薄毛だ。
最近は寝起きの枕元によく抜け毛が落ちている。
残りの髪の毛ももはや風前のともし灯である。
そんな彼のささやかな願いごとだったが、もちろんサンタのおじさんが聞き届けるはずもなく
翌朝枕元を確認すると、頭から抜け落ちた髪の毛がいつも通りに散らばっていた。
35.【問題】
天気のいいある日のこと。 一人のお金好きな男が散歩していた。 (しかも歩きスマホしながら) 彼はどんな汚い場所にでも 落ちてるお金はすぐ拾って 自分の物にするような、がめつい性格の持ち主。 (自販機の下とか釣り銭パカパカするとことか いつも探しちゃう。いじきたねえよなこいつ(´・ω・`)) そんなダメダメな彼の散歩中で道端に 一枚の500円玉が落ちていた。 誰かが落としていったものだ。 そこに近寄った男。少しして、周囲に誰もいないのを 確認するそぶりを見せたかと思うと、 男は500円玉をすぐそばの川に流してしまった。 一体なぜ?
質問1:歩きスマホしてるのは重要ですか?
回答1:はい。男が現在不注意状態になってます
質問2:500円玉は男もしくは男の知り合いが落としたものですか?
回答2:いいえ
質問3:川に500円玉を投げ捨てたと解釈しても成立しますか?
回答3:いいえ
質問4:500円玉は何かに乗せたり(笹船など)、つつんだり(ビニール袋など)して流しましたか?
回答4:いいえ。しかし500円玉は何かの下敷きになったまま流されました
質問5:男は500円玉があるのでそこに近づきましたか?
回答5:いいえ
質問6:男は500円玉をそもそも拾わない性格ですか?
回答6:いいえ。どんなに汚れてようが汚いものがついてようがそこにお金があれば拾います
質問7:500円玉は汚れていましたか?
回答7:はい。何かが上に付着して汚れてました。それは一体なんでしょうか
質問8:男が昨夜就寝していたのは自身の家ですか?
回答8:それ別の問題や
質問9:男は500円玉の存在に気づいてましたか?
回答9:いいえ
質問10:犬フンが500円玉の上に乗っかってますか?
回答10:はい
実はこの500円玉、犬の糞が上に乗っかっていて男には見えてなかったのだ。
しかも男が、
『グチョッ』
歩きスマホ中にその犬糞をうっかり踏んづけたもんだから、500円玉は犬糞に、犬糞は男の靴底にへばりついてしまった。
「え?……うわっ!?やべぇ!!ウ○コ踏んじまった!!!」
つい叫んじゃって周りを確認。幸い男以外誰もいない。仕方がないので川で靴裏を洗うことに。
こうしてがめつい男に最後まで存在を気づかれなかった500円玉は、犬糞と共に川に流されていった。
35.【問題:海を漂う17人の死体】
夏。
浜辺の近くで、奇妙な格好をした 男女17人の水死体がぷかぷかと浮かんでいる
今日もここ%&£海は たくさんの観光客で賑わうが
水面に揺蕩う彼らを発見した者はいなかった
一体なぜ?
質問1:%&£海という名称は重要ですか?
回答1:はい
質問2:ホラーますか?
回答2:そうでもない
質問3:彼らは海で死にましたか?
回答3:はい
質問4:彼らの死因は重要ですか?
回答4:いいえ
質問5:死んでいるのは彼ら17人だけですか?
回答5:はい
質問6:17人の奇妙な格好について探ることは重要ですか?
回答6:はい
質問7:%&£海の読み方は重要ですか?
回答7:はい。少なくとも日本語では読めません。
質問8:問題の舞台は海外ですか?
回答8:いいえ
質問9:問題の舞台は日本ですか?
回答9:いいえ
質問10:問題の舞台は地球ですか?
回答10:いいえ
質問11:17人の格好とは宇宙服ですか?
回答11:はい
質問12:なんで発見せんのや…
回答12:今場所地球以外の惑星らしいからそこになんかトリックあるんだろうね
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【解説】
ここは水に覆われた&’#星。ここには地上に出ることなく、深さ1万kmの深海底に文明を築き、火を用いることなく栄えることに成功した&’!∫類が生息していた。
海といっても沢山の区分があるのだが、その内の『%⌘£⁑海』は”商業・観光業を営む者と観光客”で賑わう場所だ。
この地点にしか存在しない野生種の魚の群れ、崩れない何kmにも聳え立つ巨大な磐、特別技術で発達したチョウチンアンコウ型電灯…
この星にも陸地はあるが彼らにとっては完全なる異界の地である。
仮に地球から&’#星を調査しにやってきた宇宙飛行士たちが全滅し、海の上でぷかぷかと漂っていたとしても、はるか天上の海面まで行くことのない彼ら&’!∫人にとっては知る由もない話なのであった。
36.【問題:11人いた】
宇宙船には10人分の食糧が積み込まれていたが、 乗っていたのは11人。 途中で食糧が足りなくなり、仕方なく、 誰が死ぬかを決めるくじを引くことにした。
たった1人、当たりを引いてしまったのは、 男が愛する女だった。 泣きわめいて嫌がる彼女を、男は自らの手で殺した。
彼女を愛するがゆえに。
どういうことだろう?
質問1:11人の中に殺人鬼は紛れてますか?
回答1:いいえ among usません
質問2:10人ではなく11人乗っていることは重要ですか?
回答2:いいえ
質問3:宇宙船は地球から発射されてるものですか?
回答3:はい
質問4:男達はこの後生存しますか?
回答4:いいえ、最後には全滅します
質問5:全滅する理由は食料切れですか
回答5:はい、それとオイル切れが原因です
質問6:11人は宇宙飛行士ですか
回答6:いいえ、10人定員の宇宙旅行ツアーに乗り合わせた11人の他人同士です
質問6:この問題において、誰かの殺意はありますか?
回答6:いいえ、11人は互いを思いやってました
質問7:あたりを引いたから彼女は死にますか?
回答7:いいえ 彼女はあたりを引いたので生存しました
質問8:あたりを引かなかった10人は生存しますか?
回答8:いいえ、ハズレを引いて全員死にました
質問9:このくじは、あたりを飲む人間一人が生存するくじでしたか?
回答9:はい
質問10:くじを引いた時点で食料は尽きていましたか?
回答10:はい、あるのはくじ用の毒スープだけでした
質問11:船は地球にいずれ帰還しますか?
回答11:いいえ、永遠に宇宙空間を彷徨い続けます
質問12:男は自身が引いたハズレを愛する彼女に渡しましたか?
回答12:はい
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思えば、この旅はそもそもスクランブルから始まった。
10人乗りの宇宙船による、冒険旅行。必要な生活用品や食糧は宇宙船に積み込まれているし、客室やキッチン、娯楽スペース、重力装置などの設備は整っているが、旅行会社のスタッフは添乗しない。コンピュータによる自動操縦のため、パイロットすらいない。
10人の乗客達が共同生活をしながら、約1ヶ月宇宙空間を漂う、今注目のツアーだ。
有名な観光衛星をいくつも眺められるコースでありながら、人件費がかからないという理由で旅費自体は比較的安価であるため、特に若い世代に人気だった。ちょっとしたサバイバル感覚を楽しめるというのも売りにしていた。
とはいえ、やはり一番予約が殺到するのは長期間休みが取りやすい盆暮れ正月の時期で、シーズンオフのその日――11月11日に出発するのは「スペース・ウォーク11号」だけだった。
むしろこの時期によく実施可能人数まで集まったなと感心していたくらいなので、時間通り無事に打ち上げられた「スペース・ウォーク11号」のロビーで初めて顔を合わせたとき、その場にいる人数の多さに驚いた。
10人どころか、11人いたのだ。
しかし、全員のチケットに「スペース・ウォーク11号」の名と正確な日時が記されていた。第一、宇宙船への搭乗は機械で管理されている。書類を偽造しても入れるはずがないのだ。
すぐに11人はお互いを疑うことをやめ、これは旅行会社の手配ミスか、あるいは11人のために2台の宇宙船を用意する経費と手間をケチったのであろうと結論づけた。
部屋はもともと予備として1部屋余分にあったため、全員が1人部屋を使えたし、食糧や衣類などは11人で分け合えば問題なさそうだった。
事前の説明で、もし何か不測の事態――スクランブルが発生したら、非常ボタンを押すように言われていた。10人乗りのはずの宇宙船に11人乗っているのは、まさにそんな非常事態ではあったが、非常ボタンを押すことには全員が反対した。非常ボタンを押せば、「スペース・ウォーク11号」は最悪自動操縦で地球に戻ってしまう。同じ旅行をもう1度頼むには、また休みの調整をしなくてはいけなくなるし、何より集まった11人は自然とすぐに打ち解けていた。このメンバーでまた同じ旅行するのは不可能だろうから、1人多かったくらいで旅行が中止になるのは勿体なく思えたのだ。
次のスクランブルはすぐに発生した。
この事態を一応旅行会社に伝えておくべきだろうという話が出て、出発から3日後、通信機器を使ってみることになったのだが、何度通信を試みても、雑音を拾うばかりで交信ができない。備え付けの通信機器だったので、取り外して修理するわけにもいかず、この旅行を終えるまでは、外部と連絡が取れないことが確定した。
「本当に、サバイバルのようだ」
ソラ――11人は初日から、お互いにコードネームをつけて呼び合っていた――はそんなイレギュラーを聞いても、快活に笑い飛ばした。彼はよく喋り、よく笑い、よく食べた。新人ながら成績優秀な営業マンという話も頷ける。自然と人を引き付ける好青年だった。
「1人多い上に連絡も取れないなんて。こんな経験、なかなかないぞ。もちろん旅行会社にはきっちりクレームを入れるが、話のネタとしては面白い」
皮肉屋のリクも、よくそんなことを口にして、手帳に日記のようなものをつけていた。帰ったら、所属している劇団の仲間に自慢するのだそうだ。次の芝居のネタにもなると言っていた。
この段階になっても、11人は実に楽観的であった。
調理師専門学校に通うウミが手掛けた美味しい料理を食べながら、地球上のあらゆる国を旅しているクモの話に耳を傾けるのは心地よかった。宇宙しか描かないと言い張っていたダイチが、こっそり皆の顔のデッサンをしていたことに笑い、アメのつくったでたらめで陽気な唄を大声で合唱するのも楽しかった。この11人で過ごす毎日があまりに充実していて、1人多いなんてことも、通信機器が使えないことも、些末なことに思えたのだ。
3つ目のスクランブルに気付いたのは、博識なカゼだった。彼は宇宙航空学を学んでいる大学院生だそうで、毎日熱心に観測をしていた。観測の結果、当初の予定とは宇宙船の軌道がずれていると気付いたのだ。
それを聞いた宇宙船オタクのタイヨウは、早速自動操縦になっているコックピットを調べてくれた。通信機器の不調の影響で微調整が効かず、軌道がずれたようだということだった。
ここに来てようやく、皆は不安を感じ始めた。皆の前では「なんとかなるって!」と言っていたナミですら、時折ふっと表情が暗くなったし、一人でトレーニングルームにこもることが増えた。
毎日お互いの好きな本について語り合っていたユキも、徐々に元気がなくなってきた。日本文学が好きなユキと、SFをこよなく愛する僕は、初日に竹取物語が最古のSFであることについての話題で盛り上がり、意気投合していた。けれど二人とも、このSF的展開を純粋に楽しむことはできそうになかった。
カゼとタイヨウのおかげで、この宇宙船は予定通りの観光はおろか、残念ながら地球に戻ることすらできないことが判明するのに時間はかからなかった。
さすがにもう、非常ボタンを押すことにためらいはなかった。この時点で既に半月ほど経っていた。11人はもう十年来の付き合いがある友人のような仲になっていた。地球に戻っても絶対に連絡を取り合おう、またこのメンバーで予定を合わせて再会しよう、と約束を交わし、全員でコックピット内の非常ボタンの前に集まった。
代表して、ソラがボタンを押す。
チカチカと非常灯が点滅し、非常ボタンの上に据えられたディスプレイには、「非常事態発生」という文字が現れる。その下に次々と、プログラム名らしき英数字が踊った。読み取れるのは「ERROR」という嫌な言葉だけだ。
しばらく英数字と「ERROR」を交互に表示し続けたのち、ようやく現れた日本語は、「非常事態応急対応11」だった。
「11? 11ってなんだ。その前の1から10は何だったんだ?」
アメが首をひねる。
「事前にデータで送られてたよ。ええと……1が地球本部への連絡、2が自動操縦による地球帰還……あれ、おかしいな。10までしか載ってない」
タブレットでデータを確認しながら、クモも困惑した表情を浮かべた。
「ねえ、これは……」
控え目に、一番奥で静かに見守っていたユキが声を上げる。ユキが指差すのは、それまでただの壁だった場所――どうも非常ボタンに呼応して自動的に扉のように開き、収納スペースが現れたのだ。
「瓶が……10本。何が入っているの?」
興味深そうに手を伸ばしたナミは、しかしすぐにさっと顔色を変えた。落としそうになったところをリクが慌ててキャッチし、そしてアメも瓶のラベルを見て目を見開く。
「……毒だ」
その言葉自身が毒であったかのように、しんと静まり返った。
それまでタブレットを見ていたクモが、静寂を無理やり引き裂いて、苦しげに告げる。
「非常事態の対応として、書かれているのは10個だけだ。その中には、手動運転で地球に戻ることや、近くの星に不時着することも含まれている。……その10個が、全部ダメだったんだろう。11番目はおそらく、本当の最終手段だ。表向きには載せられないような。だから、その……」
「つまり、苦しまないうちに死ねと」
ダイチが言いにくい部分を引き継いだ。
「スペース・ウォーク11号」が、ただの棺となった瞬間だった。
それからは、正直なところ、記憶が薄い。
すごいことが起こってしまったと、頭ではわかっているつもりなのだが、不思議と現実味はなかった。11人は暗黙のうちに、なるべくそれまでと同じように過ごしていた。何か手立てはないかと船内の設備や道具を探す人もいたが、大した収穫は得られなかった。ウミは意識して食糧を節約してくれたが、それでも食糧庫の中は日に日に寂しくなっていった。
僕はなるべくユキと共に過ごすようにしていた。宇宙でお気に入りのSF小説を読むことが夢だったが、それはもう叶った。平凡で何の取り柄もない僕には、他に思い残すことと言えばユキのことしかなかった。
非常ボタンを押してから更に1ヶ月が経ち、ソラから全員集まって欲しいという呼びかけがあったとき、全員がその意図を理解していた。
「本当に楽しい旅だった。こんなに楽しい経験は人生で初めてだった。皆もそうであることを願う。……率直に言おう、食糧がもう足りない」
ソラはいつものように笑顔で、そう言った。
「燃料と酸素も、残り僅かだ」
タイヨウが付け加えた。最後まで、何か方法はないかと探してくれていた彼だったが、今は実にあっけらかんとした表情をして続ける。
「食糧がなくて飢えるか、燃料が足りなくなって墜落するか、あるいは呼吸ができなくなるか……何が先にやってくるかはわからないけれど、でも俺達は確実に、死ぬ」
そして例のごとく、ダイチが一番言いにくい部分をこともなげに言い放った。
「苦しまずに死ぬなら、毒を飲むしかない。毒は、10人分だ」
毒の瓶は10本だった。僕たちは11人いた。
もしかしたら10本を11人で等分すれば、致死量に足りるかもしれない。しかしそれでは最悪、11人全員が苦しみながらも死ねない状態になるかもしれない。
もはや死ぬことは仕方ないとは言え、自分1人が孤独の中苦しみながら死ぬことを進んで請け負う者はいなかった。
「俺は、くじ引きを提案したい。本当は誰にも苦しんで欲しくないし、俺だって苦しみたくないけれど、仕方ない。誰が毒を飲んで死ぬか、決めよう」
リクの発案が残酷なことは承知で、しかし誰も反対しなかった。その展開を読んでいたのか、ウミは食糧庫からチューブ型のスープを持ってきた。それが最後のメニューらしい。毒を入れやすく、そして見分けがつかない。
毒の入った10杯のスープと、たった1杯の普通のスープ。
全員が1杯ずつ受け取り、いつものように「おやすみ」と挨拶をして、スープを手にそれぞれの部屋へ帰って行った。それが永遠の別れであることをあえて誰も口に出さず、しかし互いに固い握手を交わして、11人は別れた。
僕が次の日に目を覚ましたとき、聞こえてきたのは泣き叫ぶ声だけだった。いつもの明るい騒がしさはない。嫌だ、嫌だという悲痛な叫びがただ響く。
泣き声はドアの前からするらしかった。声は、ユキのものだ。時計は日本時間で午前11時。毒を飲んでいれば、既に死んでいるはずの時間。
彼女は、死ななかった。
当たりを引いたのだ。
鍵を開けてドアをスライドさせると、泣きわめいていた声がやみ、しゃがみこんだユキの姿が現れた。
「え……?」
呆気にとられたような表情を浮かべるユキから、聞かれる前に、答える。
「飲んでいなかったんだ」
スープのチューブを見せて、思わず涙も止まったユキに差し出した。
「君が飲め」
彼女は答えない。状況が理解できていないのか、口を開けてただ僕を見上げる。
「君が飲め。君の分が毒薬でなかったのだから、僕のこれは毒薬に間違いない。これで確実に死ねる」
「でも、でもそれだとあなたが」
「僕はいいんだ」
決めていた。もし、万が一ユキが当たりを引いてしまったら――
「まさか、最初から――」
止まっていた涙が、また湧きあがるようにポロポロと彼女の双眸からこぼれ落ちる。
僕は大馬鹿者だと思う。決意が揺らがないように、僕は彼女へきちんと理由を告げる。
「――愛しているから」
弱々しく抵抗する彼女を押さえつけ、その口にチューブを差し込んだ。泣きながら、彼女は少しずつ最後のスープを飲んだ。
飲み終わった後も、僕達2人は一緒にくだらない話をした。地球での生活のこと、他の9人の仲間のこと、それから、2人に待ち受けていたかもしれない未来について。
涙は止まらなかったが、時折見せるユキの笑顔は、相変わらず控え目で大人しくて、けれどこの世で一番愛くるしかった。
4時間経ったところで、彼女の呂律が怪しくなってきた。意識も朦朧としてきたようだ。それでも懸命に抗って、最後まで僕に話しかけようとしてくれていた。
「ありがとう、ツキ」
その言葉が、彼女の最後の言葉になった。
宇宙船は静かになった。
ここには11人いた。にぎやかだった。
ここから先は、死にたくても死ねない、辛い時間がただ流れるのだ。餓死か墜落死か窒息死か……わからないけれど、絶対に楽には死ねないということしか確実ではないこの状況で、僕はたった1人になってしまった。ユキの動かなくなった身体は、ベッドに横たえておいた。他の9人の姿も確認した。皆、穏やかな表情を浮かべて、眠るように死んでいた。
心の底から、良かったと思う。
こんな孤独、彼女に与えてしまわなくて、本当に良かったと。
静まり返った「スペース・ウォーク11号」が、10人の死体と1人の生き残りを乗せて、宇宙を行く。
ここには、11人いた。
11人、いたんだ。
END
(助かる見込みのない状況で、むごい死に方よりも毒を飲んで死ぬことを決意したが、その毒が1人分足りない。くじで生き残ることが決まってしまった女のために、男は自分の毒を彼女に飲ませて殺した。彼女を愛するがゆえに。)
37.【問題】
その雑誌は、今月は特別付録つきだった。
Aさんは、今までその雑誌を買ったことはなかったが、 付録がついているのを見て、その日初めて買って帰った。
しかし、Aさんはその付録を一度も使うことがなかった。
なぜだろう?
質問1:ラテシンの有名問題ですね?
回答1:僭越ながらやりとりさせていただきます
質問2:特別付録の内容は重要ですか?
回答2:いいえ
質問3:特別付録は置物で、使うものではなかったですか?
回答3:関係ありません
質問4:その付録は、雑誌の中に挟めるような薄いものでしたか?
回答4:はい
質問5:他に登場人物は出ますか?
回答5:いいえ
質問6:Aさんは子供ですか?
回答6:いいえ、社会人です。
質問7:Aさんは付録を誰かにあげたり売ったりしましたか?
回答7:いいえ
質問8:Aさんはその付録を捨てますか?
回答8:はい
質問9:Aさんは付録の内容に興味はありましたか?
回答9:いいえ
質問10:じゃあなんでわざわざ買ったんですか!!
回答10:そこです。そこを探ってください。
質問11:付録ついてなかったら買わなかったんですか?
回答11:はい、買いませんでした
質問12:なら付録どっかで読むんじゃないの?Aさん付録ついてるから雑誌初めて買ったんやろ?
回答12:いいえ、Aさんは付録には全く興味がありません
質問13:Aさん雑誌初めて読むんでしょ?
回答13:いいえ
質問14:Aさん雑誌読んだことあるの?
回答14:はい
質問15:買ったことあるの?
回答15:いいえ、Aさんは付録がついてる今回初めて買いました。
質問16:えー…で付録ついてるから買うんでしょ、立ち読みすりゃいいじゃん
回答16:おっ
質問17:んー…Aさんはその雑誌を毎回立ち読みしてますか?
回答17:はい
質問18:今回は立ち読みしないの?
回答18:はい、できません
質問19:あーそうか。付録か
回答19:正解です。
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【解説】
Aさんはその雑誌で連載しているコラムの愛読者だったが、
それ以外に読む物がなかったので、いつも立ち読みで済ませていた。
だが今月は付録を固定するため、雑誌にビニール紐が掛けられている
「ちくしょう、”今週のおふわ”のコラムが読めねーじゃねーか!」
毎月楽しみにしているコラムを読まないわけにはいかないので雑誌を
買っていったが、全く興味のなかった付録は封を切ることもなかった。
38.【問題】
リュックから弁当箱を引っ張り出した男は
自分はもうすぐ死んでしまうのだと悟った。
一体何があったのだろうか。
質問:男はこの後実際に死にますか?
回答:はい
質問:男は今山登りをしてますか?
回答:いいえ
質問:お弁当箱の中は空ですか?
回答:関係ありません
質問:男が弁当箱を引っ張り出してから死ぬのは1日以上先ですか?
回答:いいえ 5分以内に死にます
質問:リュックは男自身のものですか?
回答:はい
質問:リュックには弁当箱以外のものは入ってますか?
回答:いいえ
質問:登場人物は男だけですか?
回答:はい
質問:男の死因は餓死ですか?
回答:いいえ
質問:爆死?窒息死?転落死?圧死?
回答:転落死です
質問:男は今地べたに座ってますか?
回答:いいえ
質問:男は今地面に足をつけてますか?
回答:いいえ
質問:男は今空中にいますか?
回答:はい
質問:パラシュートではなくお弁当が中に入ってましたか?
回答:はい
自家用飛行機で気ままに空を飛んでいた男。
しかし突如、エンジントラブルで脱出を余儀なくされてしまう。
男は素早くパラシュートの入ったリュックを背負い大空に飛び出す。
そろそろパラシュートを開くころだ!と、リュックから出ている紐を引っ張ると
巾着袋に入った弁当箱が出てきた。
どうやら間違えて持ってきたらしい。
男は静かに目を閉じ、祈った。
39.【問題】
高い食器を盗んでは
それをすぐに捨ててしまう男。
何故そんなことをしているだろうか。
質問:男がその食器を盗む理由は重要ですか?
回答:はい
質問:男はその盗んだ食器を使わず捨てますか?
回答:はい
質問:男が捨てる場所は盗んだところから遠く離れた場所でですか?
回答:はい その場では捨てません。
質問:高い食器は1万円以上しますか?
回答:いいえ
質問:高い食器は1000円以上しますか?
回答:いいえ
質問:高い食器は500円以上しますか?
回答:いいえ
質問:300円くらいですか?
回答:大体その辺。200円とか150円とか
質問:男は証拠隠滅をしようとしてますか?
回答:はい
質問:その皿は回転寿司の皿ですか?
回答:はい
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【解説】
男は回転すし屋に入ると、人目を盗んで高いお皿(400円とかするやつ)を自分のカバンに放り込む。
そして店員を呼びお勘定。
こうして男は代金をごまかしているのだ。
盗んだ皿は、外に出て人目に見られないように破棄。
れっきとした犯罪なので、良い子の5chねらーは真似しちゃだめだぞ!
40.【問題】
女の描く絵は素晴らしく瞬く間に有名になり 問い合わせが殺到したが 女は一枚も売る事はしなかった。 一体何故?
質問:女は画家?
回答:いいえ
質問:女は金銭を得るつもりで絵を描いた?
回答:いいえ
質問:女は名声や賞賛が欲しくて絵を描いた?
回答:いいえ
質問:その絵は誰が見ても素晴らしい?
回答:どうだろう。上手いなとは思うけど、絵の意味的にうーんって感じ。
質問:絵がほしくて問い合わせが殺到した?
回答:いいえ
質問:有名になった理由は女の絵に皆が感動したから?
回答:いいえ
質問:女の描く絵はリアル?
回答:はい
質問:女の描いた絵は似顔絵?
回答:はい
質問:似顔絵はその本人にすごく似ていた?
回答:はい
質問:大量の問い合わせは犯人発見の通報?
回答:はい
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【解説】
女は警察官で指名手配犯の絵を描いていたから。