まおうん家(2)

Last-modified: 2012-01-23 (月) 21:46:30

#analyzer

まおうん家2

2011/8/31 (水) #7:よろい

【カノン】
※お掃除中
「んーんんっんーんー♪
あれ、こんなところに鎧の置物?」
【カノン】
「もー。こんなの置いちゃって・・・
またアーモイさんかなぁ。
お城にあったやつに似てるけど・・・」
【カノン】
「後できいてみよっと。」

 

トントン

 

【カノン】
「んーんんっんーんー♪」

 

トントン

 

【カノン】
「あれ・・・
いまなにか・・・」
【???】
「・・・」
【カノン】
「ギャーーー!」

 

ぱたっ・・・

 

【魔王】
「・・・というわけでニラたまおにぎりは匂いがだな・・・」
【モア・アーモイ】
「フゥ~フフゥ~。
そんなものはもはやおにぎりにあらずデスねぇ~」
【魔王】
「・・・あれ、カノン?
ちょ、おい、どうした!?」

 

トントン

 

【魔王】
「おい、しっかりしろカノン!
なにがあった!?」

 

トントン

 

【魔王】
「ええい、見て分からんかアーモイ!
今大変なことに・・・」
【???】
「・・・」
【魔王】
「ドゥフ・・・」

 

ぱたっ・・・

 

【モア・アーモイ】
「フゥ~フフゥ~
なるほどそういうことデスねぇ~」
【リビングアーマー】
オロオロ
【モア・アーモイ】
「あなたは確か、リビングアーマーさんデスねぇ~
今日から正式に登用だと魔王様から聞いてまシタねぇ~」
【リビングアーマー】
「はい・・・
なので、一足先に来て待っていてのですが・・・
驚かせてしまったみたいで・・・」
【モア・アーモイ】
「外見だけ見るならひとりでに動く、ただの鎧デスからねぇ~」
【リビングアーマー】
「うう・・・」
【モア・アーモイ】
「まあ、白や建物の守護者として、
昔からあなたがたのような騎士さんはいマスからねぇ~
っていうか、魔王様のお城にもいたような気が・・・
まあ、平和ボケしてますカラねぇ~
そのうち慣れると思いマスねぇ~」
【リビングアーマー】
「そうだとよいのですが・・・」

 

ドン

 

【モア・アーモイ】
「おっと、依頼主に届ける大鏡が・・・」
【リビングアーマー】
「キャーーーー!?」

 

ぱたっ・・・

 

【モア・アーモイ】
「フゥーム・・・
鏡に映った自分の姿に驚くとは・・・
ベタすぎるのデスねぇ~」

2011/8/25 (木) #6:すいろ

 

チョロチョロチョロ...

 

【魔王】
「・・・」

 

チョロチョロチョロ...

 

【魔王】
「・・・」

 

チョロチョロチョロ...

 

【魔王】
(なぜ家の中に水路が・・・)

 

ざばざば…あははは!・・・

 

【魔王】
(あれ・・・ここ室内だったよな・・・?)

 

ちゃぷちゃぷ・・・はっはっはっ!・・・

 

【魔王】
(たしかに、以前から水路はあったが・・・しかし、こんなに種類はなかったような・・・)

 

フゥフゴボボボボボ・・・

 

【魔王】
(これはまた、アーモイのしわ・・・)
「ってちょ!・・・
溺れてる!
アーモイが溺れてるから!」

 

モア・アーモイ、サルベージ中・・・

 

【モア・アーモイ】
「フゥ~フゴフッ!
フゥ~。
助かりまゲフッ!したデスねぇ~」
【カノン】
「だ、大丈夫ですか!?
アーモイさん。」
【魔王】
「アホか貴様、石なんだから沈むにきまってるだろうに。」
【カテリナ】
「まったくじゃ・・・」
【魔王】
「この水路・・・
っていうか、もうほとんど部屋が庭みたいになってるけど、
アーモイ。
また貴様の仕業か?
先週といい、私の家を勝手に改造しおってからに・・・」
【モア・アーモイ】
「フゥ~フフゥ~。
いかがですか?
以前からあったパーツを更に拡張して、様々な接続ができるようになったのデスねぇ~
しかしながら、今回は私の仕業ではないのデスねぇ~」
【魔王】
「なに、では一体誰が・・・」
【ラン】
「ああ、それは私のシワザですよ~」
【カノン】
「あ、ランさん。」
【ラン】
「こんにちは~」
【魔王】
「なんだ、これはランの仕業だったのか。」
【ラン】
「そうなんですよー
前からちょっとだけあった水路さんをみてて、
いろいろ追加すればいいのになーって思ってたんですよー。
なので、アーモイさんに相談して、
いろいろ、お庭っぽいパーツとかも一緒に、造ってもらっちゃいました。」
【魔王】
「最近、アーモイは大活躍だな。
なるほど。
そういうことなら、まあ仕方なかろう。」
【カノン】
「仕方ないんですか!?」
【カテリナ】
「はっはっはっ。
魔王様は相変わらず、その娘には甘いのう。」
【魔王】
「仕方ないがないものはないのだ・・・
分からんかもしれんが、あれに、文句など言おうものなら、
カノン並に恐ろしいものが・・・」
【ラン】
「あれ?」
【カノン】
「私が・・・なんですか?」
【魔王】
「しまっ・・・」
【ラン】
「そーですかそーですかー。
じゃあ、とりあえずここに埋まってみますかー?
私、ガーデニングとか好きなんですよー
もしかしたら生えてくるかもですよ魔王様。」
【魔王】
「生えるってなにがー!?」
【カノン】
「もー!?
魔王様なんか、落ちて、流されちゃえばいいんです!」

 

ボガッ!

 

【魔王】
「ぐあっ
ちょ、悪かったって!
な、流され・・・
な・・・なに・・・排水溝だと!?」
【魔王】
おぉぉぁああぁぁぁぁぁああああ!!

2011/8/18 (木) #5:りゅうのきかん

【魔王】
「最近カテリナを見ないな・・・」
【カノン】
「そういえば・・・
里に戻って私物を取ってくるとか言って出て行ったっきりですねぇ。」
【魔王】
「なんだと。
ヤツめ・・・いよいよここに腰を据える気だな?」
【カノン】
「まあ、いいじゃないですか。
邪龍族の皆さんは基本的にあんな感じでふらふらしていますよ。
それに、カテリナさんいい人ですよ。
困ってると結構助けてくれたりしますし。」
【魔王】
「ほう?
ヤツもお前を手伝うようなことがあるのだな?
これは意外だ。」
【カノン】
「もう、そんなこと言って。
魔王様だって、普段は、モス海で釣りしてたり、
森でキノコ狩りしてるとか、そんなに変わらないじゃないですか。」
【魔王】
「ふっ。
私にはこの魔界を見守るという崇高な使命・・・」
【カノン】
「から逃げて、こんなところにいるんでしょう!
最近は、転生悪魔様たちのご協力もあって、
天使さんたちが、あんまり襲ってこないからって、忘れてませんよね?」
【魔王】
「うぐ・・・
し、しかし私とて、おまえの手伝いを始め、
私でしか出来ぬことや、掃除に洗濯、炊事など・・・・・・」
【カノン】
「どうしました?」
【魔王】
「いや、ちょっと言ってて悲しくなって・・・」
【カテリナ】
「相変わらず盛大な自爆っぷりじゃのう。」
【カノン】
「あ、カテリナさん。
おかえりなさいです!」
【カテリナ】
「うむ、ただいまじゃ。
そもそも、なぜ魔王様自ら、
そんなことをしておるのじゃ?」
【魔王】
「それはまあ・・・
毎日、モッスィーが大暴れするわけでもないし、
だからといって、
いつもカノン一人だと大変だろうしなぁ。」
【カノン】
「魔王様・・・」
【魔王】
「む・・・
ちーがーうーのだー!
ヒマなのー!
私は超ヒマだっただけのだ!
他意はないぞー!」
【カテリナ】
「ごまかさんでもよいではないか。
部下を想う長だからこそ、皆付いてくるというものじゃ。」
【魔王】
「お前に言われたくねぇー!?
なんか、さも私もやってますから的な口調で言いおって。
今やお前が邪龍族モンスターの長だと言うが、超放任主義ではないか。
お前の親もほっとけば育つとか言ってたし・・・」
【カテリナ】
「むぅ・・・
邪龍族の悪魔であるじい様は厳格すぎて嫌だったのじゃ。」
【モア・アーモイ】
「フゥ~フフゥ~。
カテリナさん、終わりましたデスねぇ~」
【魔王】
「む・・・?
アーモイも来てたいのか。
そういえば先ほどからゴトゴトと・・・」
【魔王】
「なあぁぁぁぁぁ!?」
【カノン】
「どうしたんですか魔王様・・・」
【カノン】
「うわあぁぁぁ~かわいい~!!!!
どうしたんですかこれ!」
【モア・アーモイ】
「カテリナさんが、ご自分の里から運んでこられたようなのですが、
こっそり模様替えをお願いされたのデスねぇ~」
【魔王】
「私の家があぁぁぁ!?」
【カノン】
「えっ?
これ、カテリナさんのなんですか!?」
【カテリナ】
「うむ。
変かのう?」
【カノン】
「変じゃないです!
若干、えー!?
ってなりましたけど大丈夫です!
かわいいです!」
【モア・アーモイ】
「これぞ、アーモイ変節の誇る、誰にも悟られずに模様替え術、
「隠密☆ルームチエンジ」なのデスねぇ~」
【モア・アーモイ】
「ちなみに、これはいいモノだと思ったので、
侵蝕の刻で手に入る設計図で合成したり、ショップ 販売など、
魔界全土で手に入れられるように手配しておきましたのデスねぇ~」
【魔王】
「私の家があぁぁぁ!?」

2011/8/15 (月) #4ねこねこねこねこ

【魔王】
「にゃーにゃーにゃー
にゃーにゃーにゃーにゃー?」
【???】
「にゃー・・・にゃーにゃーにゃー・・・」
【魔王】
「にゃにゃー
にゃにゃーにゃーにゃにゃー。」
【???】
「にゃ!」

 

・・・

 

【カノン】
「魔王様・・・
今のは誰ですか?」
【魔王】
「ああ、あれは魔界ねこカフェの・・・
って、カノンさん?
今のセリフに、右手にハンマー握る要素はなかったと思うだけどなー?」
【カノン】
「ハンマー?」
【カノン】
「あれ、いつのまに!」
【魔王】
「ちょ・・・無意識!?
なにそれ、いつか私は無意識に殴られたりするようになるの!?」
【カノン】
「そ、そんなわけないじゃないですかぁ~
やだなぁ・・・あはははは。」
【魔王】
(うう・・・何か怒らせるようなことしたかなぁ・・・)
【カノン】
「それで、何をにゃーにゃー言ってたんですか?」
【魔王】
「あー、あれは魔界ねこ語だぞ。」
【カノン】
「ねこ語!?」
【カノン】
「魔王様、ねこ語が分かるんですか!?」
【魔王】
「ふっ・・・魔王たるもの、ねこ語のひとつやふたつ、
分からなくてどうする。」
【カノン】
「いや、ねこ語にふたつとかないと思いますけど。
それで、何ていってたんですか?」
【魔王】
(最近、つっこみが鋭い(泣)
「あー、あれは魔界ねこカフェの遣いだ。」
【カノン】
「魔界ねこカフェ!?
きまぐれケット・シーが経営する、あの!?」
【魔王】
「そう!
あの、魔界ねこカフェだ。
もふもふだぞ。」
【カノン】
「魔界ねこさん・・・
ケット・シーの元祖なんですよね~」
【魔王】
「そうだ。
そして、もふもふだ。」
【カノン】
「すごーい!
私、何度か開店してたのは知ってるんですけど、
行ったことないんですよー。」
【魔王】
「なにぃ!?
それは人生にとって、重大な損失だ!
今すぐ行くぞ!
今ならキャンペーン中らしいからな!
行かなければならない!
絶対にだ!」
【カノン】
「ま・・・魔王様?」
【魔王】
「何を隠そう、この私が会員No1の・・・
いや、今はそんなことはどうでもいい。
ああ、注意点が一つだけ。
ケット・シーは魔界ねこカフェに行く事ができないぞ。
なんか、喧嘩してしまうらしいからな。」
【カノン】
「そ、そうなんですか・・・」
【魔王】
「転生悪魔の諸君も、行きたいならば、
一度まおうのでんわに来るといい。
私がいいものをくれてやろう。」
【魔王】
「よぉーし!
いくぞ、カノン!」
【カノン】
「まってくださぁ~い!」

2011/8/11 (木) #3:うちゅうかいぞく

【カノン】
「・・・」
【魔王】
「あれ、
どうしたカノン?」
【カノン】
「なんか・・・
変なのがいますけど・・・」
【魔王】
「変なの?
あー・・・あれか・・・」
【カノン】
「なんですかあれ・・・
微妙にリアルというか・・・」
【魔王】
「あれだ。
前に、創造主がニンゲンの世界で、
Okome放送局とか言うのに出たときに、
突然作ることになってた奴だ。
さっき、アーモイが届けに来た。」
【カノン】
「あーーー、
思い出しました。なるほど・・・
なんでしたっけ・・・たしかまかい・・・
魔界・・・プロ・・・トコル・・・?」
【魔王】
「いやいや、それはもはや人ですらないし。

 

しかもそっちはまかいなんとか・・・
はダメって創造主が言ったじゃないか。
なんだっけ・・・うちゅう・・・うちゅう・・・かいさつ?」
【モア・アーモイ】
「かいぞく、デスねぇ~
どれだけうろ覚えなんデスかねぇ~
そもそも宇宙改札ってなんデスかねぇ~
銀河的ななにがしにのれちゃったりするのデスかねぇ?」
【魔王】
「おお、アーモイ。今回は何かとご苦労だったな。」
【モア・アーモイ】
「発注された内容を、忘れてもらっては困るのデスねぇ~
まったく、今回はいろいろ苦労しまシタねぇ~」
【魔王】
「まあそういうな。
うちゅうかいぞくというのは、これはこれでなかなか面白かったぞ。
でも魔界に来ようとして、創造主に取り押さえられてたけどな。」
【カノン】
「ああ・・・
この手のモノって、ご本人様が紹介にこられたりとかするのかなーとか思ってたけど、
来られないのはそういう理由なんですね・・・」
【カノン】
「いえ、別に残念とかそういうわけではありませんよ!?
ただちょーっと会ってみたかったなぁとか思っただけで!」
【魔王】
「それは、創造主のみぞ知る事だな。
では私が、宣伝も兼ねて代わりに・・・

 

君のハートに!レヴォ☆リューション!
【カノン】
「・・・」
【モア・アーモイ】
「・・・」
【魔王】
「よし、皆、仕事に戻るぞー」
【カノン】
「はーい。」
【モア・アーモイ】
「了解デスねぇ~」

2011/8/2(火) #2:てんしほかく3

【魔王】
「いてて・・・
前回のヴァーチェとか言うのに比べたら、
大人しそうだと思ったのに・・・
油断していたわ。」
【???】
「・・・」
【カノン】
「魔王様~。
お茶が入りま・・・ってうわぁ!
また、天使さんですか!
懲りないですねぇ。」
【魔王】
「懲りないというか、こ奴らがいなくならない限り、
私の逃亡生活は続くわけなんだが・・・」
【カノン】
「あ、そうでした。
魔王様、元々、天使に追われて逃げてきたんですよね。
なんだか、この生活に慣れすぎて、忘れてましたよ。」
【魔王】
「あー、それは私も思う。
正直、もう魔王とかどうでもよくなってぎゃああぁぁぁ!!
【カノン】
「どこからともなく落雷が!?
大丈夫ですか!?魔王様!」
【魔王】
「うう・・・
うかつにも創造主の怒りを買ってしまった・・・」
【???】
「・・・」
【カノン】
「もおー、気を付けてくださいよ、魔王様。
それにしても、この天使さんは大人しいですねぇ。」
【魔王】
「いやー、それがなぁ。
私もそう思って、簡単に捕獲できると思ったんだが、
なかなかに苦戦してなー。」
【カノン】
「はぁー。。。そうなんですか・・・
いったいどうやって、捕まえられたんですか?」
【魔王】
「最初はなー、あれだ。ボーッとしてたし、
でっかいカゴと棒を使ってな、
おにぎりで釣ろうと・・・」
【カノン】
「いやー・・・
それはちょっと相手をバカにしすぎかと・・・」
【魔王】
「そうか?
では、私が机の上に魔界カステラを置いておいたらどうする?」
【カノン】
「食べます!」
【カノン】
「ハッ!」
【カノン】
「ち、ちがいますからね!
引っかかるとか、そういうのじゃなくて
そんなところにおやつを置くのは、魔王様しかいませんし、
そもそも、私は魔王様を信頼しているからで・・・」
【魔王】
「あー、わかったわかった。
今度買ってきてやるから。」
【カノン】
「うう・・・」
【魔王】
「まあ、そんなわkで、罠自体は成功したんだが、
エサに使ったおにぎりを、
そうそうくれてやるものかと、横取りしたら・・・」
【魔王】
「なんか、すっごい無表情で襲ってきた・・・」
【カノン】
「でも、仮にも魔王様なんですから、
多少、不意打ちされてもなんとかなるんじゃ・・・」
【魔王】
「バカ言うな。
考えても見ろ。
無表情だぞ。それがすごい速さで迫ってくるんだ。
っていうか、怒ってるのかどうかもわからない上に、
この通り無言なのだ。」
【???】
「・・・」
【カノン】
「た・・・たしかに・・・」
【???】
「おなか・・・
すいてた・・・・」
【カノン】
「ひぇっ!」
【魔王】
「ぎゃあああぁぁ!
しゃべった!」
【カテリナ】
「なんだ騒々しい・・・
何を騒いでおるのじゃ。」
【モア・アーモイ】
「騒々しいのはいつものことなのデスねぇ~
と、おや、これはこれは、また天使の方が
いらっしゃいマスねぇ~」
【魔王】
「うおぅ・・・ああ・・・何だお前たちか。
ああ、聞きなれた声だと落ち着くな・・・」
【モア・アーモイ】
「おおかた、こちらの、ドミニオン種族の方の声に、
驚きでもしたのデスねぇ~」
【魔王】
「な・・・キサマ、エスパーか・・・」
【カテリナ】
「なんじゃ、この者の声を聞くと、息絶えたりするのか?」
【モア・アーモイ】
「いえいえ、こちらのドミニオン種族の方々は、
あまり喋ったりするところを見ないのデスねぇ~
とくに害をなさない種族だったかと思いマスねぇ~」
【魔王】
「えー・・・
私は、めっちゃ襲われたが・・・」
【モア・アーモイ】
「おそらく、あげた食べ物を横取りとかしたのではないデスかねぇ~?」
【魔王】
ぐさっ
【カノン】
「あー・・・」
【カテリナ】
「とったのか・・・」
【魔王】
「く・・・くそぅ!
そんな目で見るな!
あれは私のおべんとうだったのだ・・・!」
【???】
「そろそろ・・・
いっていい・・・?」
【魔王】
「ぬ、ふはは・・・!
貴様は既に、この天使捕獲機によって、
我々、魔界の住人の仲間入りをしていたのだ!」
【魔王】
「もはや、貴様に自由はないのだ!
はっはっはっ!」
【???】
「別に・・・いい・・・
まかい、わるくないところ・・・」
【魔王】
「む・・・
そ、そうか・・・
まあ、気をつけて帰れよ・・・」
【カノン】
「ほらー。
ガラにもない魔王様っぽいことするから、
場が変な空気になったじゃないですか!」
【魔王】
「いや、私、魔王だからな?
え、なんで怒られたの、今・・・
か、カノーン!?」

 

───そのころの天界───

 

【???】
「あらぁ・・・ドミニオンちゃん・・・も、
捕まっちゃったみたいねぇ・・・」
【???】
「話し相手がいないという点では変わらないから、
別段かわった事はないけれど・・・」
【???】
「私も行こうかしらぁ・・・」

2011/7/ 28(木) #1.1:おとなのじじょう

【魔王】
「ふははははは!
ついにやったぞ、私が一位を取っ・・・」
【カノン】
「・・・おーさまー!」
【魔王】
「ん?」
【カノン】
「まおーさまー!
魔王様!
大変です!
たいへん!」
【魔王】
「なん、ブベッ、カノ、グフゥ
ちょ、やめ、やめろ!
大変なのはわかったから、興奮して私にかばんをたたきつけるのはやめろ・・・
やめて?」
【カノン】
「うあ・・・すいません!
でも大変なんですよ魔王様!」

 

ガン!

 

【魔王】
「ぐがっ!!!
くおぉぉぉぉ痛い!!!!」
【魔王】
「違うから!
やめろっていうのは、かばんで殴るのはダメだから、
ハンマーで殴れって意味じゃないから!」
【カノン】
「えへへ!」
【魔王】
「えへへじゃねー!?」
【魔王】
「なんなのだまったく・・・」
【カノン】
「ついに私が・・・私が最下位にーーー!」
【魔王】
「ええーーーー!?
私は、そんなことで殴られたのか・・・!?」
【魔王】
「あのな、カノン、
何度も言うが、私は魔王なのだぞ?」
【カノン】
「知ってますよーーー!
ぶー・・・」
【魔王】
「まったく、数あるモンスターどもの中でも、
私にこんなことで出来るのはお前くらいのものだな・・・」
【カテリナ】
「ふん、お主などまだいいわ。
妾など、一度も勝てなんだぞ・・・」
【魔王】
「ふっ・・・
わあ、今回に限っては、助っ人を経たアーモイですら、
私には勝てなかったからな。」
【カテリナ】
「うぬぅ・・・
口惜しや・・・」
【モア・アーモイ】
「フゥ~ム、やはり最後は魔王様に持っていかれまシタねぇ~・・・」
【魔王】
「ふっふっふ・・・
さぁ~、私を称賛するがいい。
この魔界運動会最終週で勝利を飾った私を!」
【カノン】
「なんですかねぇ・・・ちょっとイラッとします。」
【カテリナ】
「イラッとするのぅ・・・」
【モア・アーモイ】
「イラッとしますねぇ~」
【魔王】
「く・・・くそう、
私が負けたときはあんなにバカにされたのに!」
【カノン】
「ハイハイ、おめでとうございますー」
【カテリナ】
「よかったのー」
【モア・アーモイ】
パチパチパチ
【魔王】
「くそ、勝ってもこの扱い・・・
とこかのパネェ右手持ってるニンゲンではないが、
不幸だーーー!
【カノン】
「わー!
メタな発言はやめてください!」
【魔王】
「まあ、というわけで、通算成績のよかった者にも、
よいことがあっただろう。
今週から仲間になった者たちは残念だったがな。」
【カテリナ】
「そういえば、なぜ今日からまおうん家は「2」になったのじゃ?」
【モア・アーモイ】
「そういえば、そうデスねぇ。
とつぜん、終わりを宣言したと思ったら、即再開ですカラねぇ~」
【魔王】
「ん?
う~ん・・・
気分だ。
あと、前々から創造主に頼んでおいたのだが、
やっと表札が豪華になった。」
【カノン】
「え~~・・・」
【魔王】
「む・・・ぐ・・・
大人の事情というのがあるだろ!
たまには心機一転、
新しく生まれ変わりたいとかあるだろ!」
【カテリナ】
「出たぞ・・・あれが究極の奥義・・・」
【モア・アーモイ】
「大人の・事情・・・」
【魔王】
「え・・・?
なにその、仰々しさ・・・
察しろよ!
そんなんじゃないよ!?
多分・・・」
【魔王】
「まあ、そんな感じで、私とははじめましてな転生悪魔も居るだろうが、
心機一転、再出発風にすることにした。

 

この魔界で魔王(逃亡生活・隠居)をやっている。
よろしくな。
ニンゲンの世界ではついったーというもので、つぶやきというものをしている。
転生悪魔になる前はやっていました!という者は、
私を探し出して、ぜひ、ふぉろーというのをしてくれると嬉しいぞ。」

まおうん家

2011/7/21 (木) #26:さいしゅうかい?

 

ジリリリーン
ジリリリーン

 

【魔王】
「・・・私だ。」
【魔王】
「うむ、そうか、よくやった。
ところで次の依頼だが、魔界運動会最後の週であるこの週は私を勝たせぶぼあっ!」

 

チーン

 

【魔王】
「なにをするカノン!」
【カノン】
「なにバカな依頼してるんですか魔王様!
そんなことしたら反則ですよ!
は、ん、そ、く!」
【魔王】
「反則したくもなるわーーーー!
なんなのあの点数差!?
私だけ負けるキャンペーンとかなのか!?」
【カノン】
「むむうぅ~
今回は私もアーモイさんチームに負けましたから、
魔王様のお気持ちも、分らなくはないですが・・・」
【魔王】
「いや、あんなのもうアーモイチームじゃなくて
ジャック・ランチームだと思うんだが・・・」
【モア・アーモイ】
「フゥ~フフゥ~、
これは異なことを仰る。
だれがどう見てもアーモイチームなのデスねぇ~」
【魔王】【カノン】
「えーーー・・・」
【カテリナ】
「やはりモメておったか。
仕方のない奴らじゃのう。」
【カノン】
「カテリナさんは悔しくないんですか!?」
【カテリナ】
「妾も考えたのじゃ。
妾はこの中ではまだまだ新参者。
そんな妾のために、こんなにも協力してくれた転生悪魔の皆様がおるのじゃ。」
【カテリナ】
「妾はそれだけで十分うれしいのじゃ。」
【カノン】
「カテリナさん・・・」
【魔王】
「おのれカテリナ、
しおらしくして、それで好感度アップのつもりか貴様!」
【カテリナ】
「なんじゃと!?
妾にも勝てぬ癖に、よく言うわ!」
【魔王】
「ほほーう!?
貴様、普段の怠惰な生活をよほど暴露されたいと見える・・・」
【カテリナ】
「な・・・!
く・・・卑怯な!」
【カノン】
「ああーもおー、またはじまったー、
そこまでですよお二人とも。
魔王様もカテリナさんも、
ケンカはだめです!」
【魔王】
「くっ・・・
こうなったらもはや・・・
アレを使うしか・・・」
【モア・アーモイ】
「そ・・・それは・・・」
【カノン】
「すごいぴっかぴかな玉です!」
【魔王】
「これさえあれば、私のチームが逆転することも、
きっと不可能ではない!」
【ラン】
「う~ん、どうかなぁ?
きっと、その分私達との差が開くような?」
【魔王】
ぐさっ!
「いやいや、はっはっはっ・・・
まさかそんな・・・
そんな・・・・
・・・
ことあるの?」
【カノン】
「さぁ~」
【カテリナ】
「さあのう~」
【ラン】
「さぁ~♪」
【モア・アーモイ】
「わかりまセンねぇ~」
【魔王】
orz...
【魔王】
「あ、そうだ・・・
突然だが、今回をもって魔王ん家は最終回となるぞ。」
【カノン】
「え゛!?」
【カテリナ】
「聞いておらんぞ!?」
【モア・アーモイ】
「どういうことなのデスかねぇ~?」
【カノン】
「せっかく、
皆さんとわいわい楽しく、お話しできる場所だったのに・・・」
【モア・アーモイ】
「私としても愛着があったのデスねぇ~」
【カテリナ】
「これから妾はどこにたかれば・・・」
【魔王】
「いや、それは自分で何とかしろよ。
なんでたかるの前提なんだ。」
【魔王】
「というわけで、
来週から「魔王ん家2」で会うことにしよう!
お疲れさまでした!」
【カノン】【モア・アーモイ】【カテリナ】
「そういうオチかい!」

2011/7/14 (木) #25:でんわ

ジリリリーン
ジリリリーン

 

【カノン】
「はいはーい!
もー、魔王様、自分で設置したんですから、でんわ出てくださいよ!
悪魔達に、指令や以来を伝えるにはこれがいいとか・・・
ちょっと、聞いてます?魔王様!」
【魔王】
「・・・」
【カノン】
「魔王様・・・?」
【魔王】
「・・・」
【カテリナ】
「どうしたのかえ?カノン・・・と・・・
魔王様は、なんでこんなに呆けておるのじゃ・・・」
【カノン】
「いやー・・・なんかそれが・・・」
【魔王】
「・・な・・・」
【カテリナ】
「はっはっはっ
毎度のことながら魔王様じゃな。」
【魔王】
「・・な・・に」
【カノン】
「なにいってるんですか、カテリナさん。
いつもは、もうちょっとマシですよ!」
【魔王】
「あ・な・つに」
【カテリナ】
「そうかえ?
ふぅむ・・・まあ、妾たちがはそんなハズはないからのう。
はっはっは・・・はは・・・」
【カノン】
「カテリナさん?
ちょ、あぁーもおー魔王様も何言ってるんですか!
そんなにで大丈夫ですか!?
しっかりしてくださいよー」
【魔王】
「あんなやつにーーーー!」
【カノン】
「うわーーーーー!!
ちょっと魔王様!
やめてください!
ちょ、私のハンマーかえしてください!
カテリナさんたすけてくださいー!!」
【カテリナ】
「おのれ・・・
一度、粉々に砕いて、我が劫火で焼き尽くしてやろうか・・・
それとも・・・二度と這いあがれぬ海の底に・・・」
【カノン】
「ギャーーー!!
こっちも普通じゃなかったーーー!!
ちょっと、皆さん落ち着居てください!
落ち着いてくださいってばー!!」
【モア・アーモイ】
「おやおや、みなサン、
どうしましたデスかねぇ~?」
【カノン】
「あ、アーモイさん!
なんとかしてくださいよー!!」
【カノン】
「察するに、お二人とも、アーモイさんのチームに、
負けちゃったからだと思うんですが・・・」
【モア・アーモイ】
「フゥーム、つまり、これが負け犬の遠吠えというやつなのデスねぇ?」
【魔王】【カテリナ】
「なにぃ!?」
【カノン】
「アーモイさんーーー!?
火に油じゃないですかーーー!!」
【モア・アーモイ】
「これが私の味わったモノなのデスねぇ~」
【魔王】
「くそう・・・だからって、最下位からいきなり2位とか!」
【カテリナ】
「うむ、きっと卑怯な手を使ったに違いないわ!」
【モア・アーモイ】
「なんと悪魔聞きの悪いことを・・・
というか、どうもガチだったみたいで、造物主様ですら、
バカな・・・という顔をしていたのデスねぇ~」
【魔王】
「ぐぬぬ・・・
く・・・悔しくないもん!」
【カテリナ】
「今週はチーム替えと聞いておる!
今回こそは、一位を目指してくれる!」
【モア・アーモイ】
「まあ、勝負は時の運というものデスしねぇ~
これも実力なのデスねぇ~」
【ラン】
「あれ~?
じゃあ、私はいらなかったかなぁ?」
【モア・アーモイ】
「フゥ~フフゥ~。
いえいえ、そんなことはありませんよ、私のチームを、貴女が応援して下されば、
今度こそ一位は間違いないのデスねぇ~」
【魔王】
「ん?
誰かと思えば久しいな。」
【カノン】
「ランさんじゃないですか!
お久しぶりです!」
【ラン】
「あはは~
お久しぶりです魔王様、カノンちゃん。」
【カテリナ】
「む、ショップの店員ではないか。
知り合いだったのじゃな。」
【魔王】
「いやお前、私は魔王なのだから、知り合いもくそも・・・
って、なんだと?
今、応援とか言ったか?」
【ラン】
「そうなんですよ~
アーモイさんに頼まれちゃって。
同じ商売仲間ですしねぇ。」
【魔王】
「な、何ぃ!?
逆転を狙うために、「銀玉」まで用意したというのに、
これではますます・・・」
【ラン】
「アーモイさんが、
勝てまセンねぇ~って嘆いてたのにね意外と強かったんですねぇ。
でも、私が加わったからには、常勝させていただきますからね!」
【カテリナ】
「ぬう・・・仲間に恵まれぬ時は何番じゃったろうか・・・
00558259259(おお・ここは・ジゴクジゴク)・・・」
【魔王】
「魔界だけどな。
っていうか違うから。その電話そういう使い方じゃないから。」
【魔王】
「ちょうどいいから、最後に説明するとだな、
お前たち、転生悪魔の悪魔の巣と、
この私のまおうん家を、ほっとらいんというやつで結んだのだ。」
【魔王】
「これを使って、ちょくちょく、皆に依頼を送ろうと思う。
ああ、もちろんタダでとは言わんぞ。
多少なり、報酬を用意しているので安心しろ。
あ、報酬は気合で電送される。」
【カノン】
「電送て・・・またオマケですね・・・
っていうか、私がまた一位になったのには触れられもしてないですー!」

2011/7/7 (木) #24:よもやたなばた

【魔王】
「ぎゃああああ負けたあぁぁぁぁぁ!」
【カテリナ】
「ふっ・・・まぁ、魔王様には勝てたから、
良しとしようかのぅ。」
【モア・アーモイ】
「・・・なんか、寝込んでいたら終わっていたのデスねぇ~
我がアーモイ建設の職・・・いえ、チームの皆さまには頑張っていただいたのに・・・
申し訳ないのデスねぇ~」
【魔王】
「貴様ら、最初はあんなに嫌がっていたのに、
なんという本気っぷり・・・
大人げないぞ!」
【カテリナ】
「その割にはくっそおぉぉぉう!とか、
言うておったがのぅ。」
【モア・アーモイ】
「どちらが大人げないのやらデスねぇ~」
【魔王】
「うぐっ・・・!」
【カノン】
「そうですよ魔王様。
結局みなさん楽しんでいたのだから、いいじゃないですか。」
【魔王】
「あ、カノンさん!
ちーっす!
【カテリナ】
「カノンさん!
ちーっす!
【モア・アーモイ】
ちーっす!
【カノン】
「うわぁ!?
なんですか突然!?」
【魔王】
「いやぁ?やっぱ?
カノンさんパネェっス!
つうか?私らとは?
格がちがうっつーか?」
【カテリナ】
「いやーさすがっす!
カノンさんさすがッス!」
【モア・アーモイ】
ッス!
【カノン】
「ギャー!!
なんか皆がおかしくなったぁぁぁぁ!?」
【カノン】(金色)
「は・・・ハンマーでなおるかな・・・」
【魔王】
「ぎゃあああ!
まてまて!それはダメ!
痛い!
殴られる前から痛いからそれ!」
【カテリナ】
「いやーしかしのぅ・・・
あそこまで大差だと、悔しくもなろう。」
【モア・アーモイ】
「私のチームは大差とかいうレベルではなかったデスけどねぇ~
・・・しかし・・・
私のチームがこのままで終わると思ったら大間違いなのデスねぇ!」
【魔王】
「うお・・・なんかアーモイが燃えている!」
【カノン】
「まあ、今回も私のチームが頂きますけどね。」

 

カチン

 

【カテリナ】
「ほほーう・・・よい度胸ではないか・・・
妾のチームとて、2位だったのだ。
後は、そなたのチームを抜けば良いだけのこと。」
【魔王】
「ふむ・・・ならば、今回はこのままチームを変えずに、
リベンジといこうではないか。
チーム替えや、その他もろもろは来週に回すとしよう。」
【カテリナ】
「異存無しじゃ。」
【モア・アーモイ】
「了解デスねぇ。」
【カノン】
「構いませんよぉ~
ふふふ~」
【魔王】
「勝者の余裕か・・・
ぐぬぬ・・・!」
【魔王】
「あ、今日ニンゲンの世界では、たなばたという日らしいので、
ちなんだアイテムをアーモイに作らせて用意したぞ。
要チェックだ!」
【カノン】
「よもや!」
【カテリナ】
「なんというオマケ感・・・」

2011/6/30 (木) #23:うんどうかい

【魔王】
「よし・・・運動会やるぞ。」
【カテリナ】
「は?」
【モア・アーモイ】
「突然デスねぇ~」
【カノン】
「そういうのは一人でやってください。」
【魔王】
「ノリ悪っ・・・・
おー!とかえー!とか、リアクションがあるだろ!?
っていうかカノン、
運動会は一人じゃ出来ないからね?」
【モア・アーモイ】
「それは、しょうがないのデスねぇ~
こんなにクソ暑い中、誰が外に出たがるのデスかねぇ~」
【魔王】
「暑いって・・・お前石じゃないか・・・
って熱っ!?
お前が熱いわ!
寄るなアーモイ!」
【カテリナ】
「どうでもよいわ。
やるならさっさとやろうぞ?
チーム分けは?
ルールはどうするのじゃ?」
【魔王】
「珍しく乗ってきたな、カテリナ。
そうだよな。この時期なら運動会とか分かってくれるよな!」
【カテリナ】
「はっはっはっ。
妾は暇でなければそれでよいのじゃ。」
【魔王】
「お・・・おのれこの自宅警備員が・・・」
【魔王】
「まあいい!
つべこべ言わずついてこい!
詳細は、お知らせで告知するぞっ!」

2011/6/23 (木) #22:じゃりゅうぞく

【???】
「うーむ、聞いた話ではここにおると聞いておるのじゃが・・・
まさかこんな小屋にいるはずもなかろうし・・・」
【???】
「いたしかたない。
ここの住人にも聞いてみるかのぅ・・・」
【???】
「あー誰ぞ、誰ぞおるかえ。」
【カノン】
「はいはいはいー。
どちらさまで・・・」
【???】
「おお、この住人か?
この突然ですまぬが、このあたりに・・・
ん・・・?」
【カノン】
「あれー!?
ドラゴニアのカテリナさんじゃないですか!
うわーなつかしい!
数百年ぶりですよー。」
【カテリナ】
「そちこそカノンではないか!
なつかしいのぅ!
元気にしておったか?」
【カノン】
「それはもうー。
別に変わった日々は送ってませんよー。」
【カテリナ】
「ん・・・カノンがここにおると言うことは・・・
やはり魔王様もここに?」
【カノン】
「あ、はい居ますよー。魔王様~!
お客様です~!
カテリナさんですよ~!」
【魔王】
「なにを入り口で騒いでるんだ?
誰だって・・・?」
【カテリナ】
「おお、これは魔王様。
ご機嫌麗しゅう。
ずいぶんとお久しぶりじゃのぅ。」
【魔王】
「これは珍しい客だな。
まさか邪竜族のお前が訪ねてくるとは思わなかったぞ、カテリナ。」
【カテリナ】
「我が一族は,あまり出歩きませぬからな。
わらわとしてもまさか、魔王様とあろうお方が、
このような汚い小屋に住んでいるとは思いもよりませんでしたぞ。」
【魔王】
「ぐさっ
まあ確かに小屋ではあるか・・・
汚いはひどいぞ。」
【カノン】
「そうですよー。
私毎日、掃除してるんですから!」
【魔王】
「そういうお前こそ、なんでこんなところにいるんだ。
普段はお前たちヒキコモリだろう。」
【カテリナ】
「ヒキ・・・
むう・・・確かにそう言われても仕方のない生活はしておるが・・・」
【カノン】
「み・・・みえる。
二人の間に、よく分からない力が・・・!」
【魔王】
「はっはっはっはっはっ」
【カテリナ】
「ふっふっふっふっ」
【魔王】
「よーしいい度胸だ!
いい加減決着をつけてやろうじゃないか!
表に出るがいい!」
【カテリナ】
「それはこちらのセリフじゃ!
今日こそ、わらわの炎で焼き尽くしてくれる!」

 

ボガアァァァン!

 

【カノン】
「うわあ!
ちょ・・・!
二人ともやめてください!
っていうかここもう表ですから!」
【カテリナ】
「ふっふっふっふっ
冗談じゃ。」
【カノン】
「いや冗談て・・・
ぼがあぁぁぁん!っていってましたよ!?」
【魔王】
「そうだぞカノン。なにを一人で騒いでいるんだ。」
【カノン】
「髪の毛チリチリにして言わないでください!」
【カテリナ】
「相変わらずのようで安心したわ。
それでは、我が一族あわせて、これから世話になるぞ。」
【魔王】
「は・・・?
どういうことだ?」
【カテリナ】
「うむ、これからのご時世、やはり威厳だけではどうにもならなくなってな。
貢物を送る者も減ってきたし、やはり強さだけではいかんということに気付いたのじゃ。
それでわらわ達も働こうと言うことになったのじゃ。」
【魔王】
「なんか、単に無職で食うに困って働き始めたように聞こえるんだが・・・
まあいい。
お前たちが加わることは転生悪魔にとってもいい刺激になるだろう。
よろしく頼むぞ。」

2011/6/16 (木) #21:アーモイぞう

【カノン】
「ふんふんふん~♪
ふふふ~ん♪」
【カノン】
「もー。
魔王様ってばこんなに散らかして・・・
やっぱり私がいないとダメですね~」
アーモイ.gif
【カノン】
「あいたっ!
ちょっと、なんですかもう、こんなところに・・・
って、あれ、モア・アーモイさんじゃないですか。
いつの間にいらしてたんですか?」
アーモイ.gif
【カノン】
「ちょっと、アーモイさん?
聞いてますかー?
おーい?」
アーモイ.gif
【カノン】
「おーい?
ねてるんですかー
お掃除しているので少し退いて頂きたいんですけどー
やっほー」
【魔王】
「なにやっとるんだ?
カノン・・・」
【カノン】
「うへっ!?
な、なんだ魔王様ですか~
脅かさないでくださいよ~」
【魔王】
「すまん、
なんか、ピョンピョン飛び跳ねてたから声をかけ損ねた。」
【カノン】
「あう・・・
見てたんですね・・・」
【魔王】
「まあ、お前の奇妙な行動も、
いつもの日常ってやつだな。」
【カノン】
「ま、魔王様に言われるなんて・・・
もー、いいです!
それより聞いて下さいよ!アーモイさんが退いてくれないんですよ!」
【魔王】
「は?
アーモイがどこにいるのだ?」
【カノン】
「え、ほらあそこに・・・
・・・ってあれ・・・なんか台座がある・・・」
【魔王】
「これはあれだ。
以前、アーモイが作ってくれって言っていた胸像だな。」
【魔王】
「作るのにいろいろ、足りなかったんで、
アーモイの島からまたいろいろ掘り起こしてきて、
やっと完成したんだ。」
【カノン】
「なるほど・・・
だからアーモイさん最近忙しそうにしてたんですね。」
【魔王】
「そうだな。
そろそろ最後の搬送を終えて帰ってくると思うのだが・・・」
【ヴァーチェ】
「ア、アーモイ殿!これはこちらに運んだのでよろしいですか?」
【モア・アーモイ】
そうデスねぇ~。
そこに降ろしておいてくだサイねぇ~」
【ヴァーチェ】
「分かりました!」

 

ズゥゥゥン!

 

【モア・アーモイ】
「ご苦労様でシタねぇ~。
いやはや、手伝っていただいて助かりまシタねぇ~」
【ヴァーチェ】
「いえ!
このくらいお安いご用です!
いつでもお声掛けください!」
【魔王】
「・・・
すっかりなじんでるな。あの天使・・・」
【カノン】
「もう完全にアーモイさんとこの従業員みたいですよ。」
【モア・アーモイ】
「おや、これはお二人とも。
お疲れ様でございますデスねぇ~」
【魔王】
「おお、アーモイ。
お前が言っていたアーモイ像完成したぞ。」
【モア・アーモイ】
「な・・・
なんデスって!
【モア・アーモイ】
「お、おぉぉぉぉ!
これは美しい!
魔界中に私の仲間を広められマスねぇ~!」
【魔王】
「ふふ、そうだろう。
我ながら、久々の傑作だと・・・
って広めるの!?」
【カノン】
「まあ、確かにデキはいいですし、
置物の価値としてもあるかもしれませんけど・・・
うー・・・なんか納得いかないです・・・」
【モア・アーモイ】
「これを機に、今私が持ってきた石を使って、
さらに、他のアーモイ像を作っていただきたいのデスねぇ~!」
【ヴァーチェ】
「それはよい考えです!」
【魔王】
「うわぁ!
どっから湧いた貴様!?」
【ヴァーチェ】
「ふっ・・・
アーモイ像と聞こえたからには、
どこにいても参上するに決まっているだろう!
だからそのアーモイ像ください!
っていうか貰っていくからな!」
【魔王】
「ちょ!
あ、オイ!?」

 

バサバサバサバサ...

 

【モア・アーモイ】
「このように、きっと需要もあるのデスねぇ~」
【カノン】
「あるのかな・・・」

2011/6/10(金) #20:おかえりカノン

バタン!
【カノン】
「ただいまですー!
魔王様~!」
【カノン】
「あれ?
魔王様?」
【カノン】
「魔王様~?
私ですよ~
ただいま戻りました~」
【カノン】
「あれ~?
お出かけ中かな・・・?」
【カノン】
「うぅ~
せっかく久しぶりに会えると思ってたのに・・・」
ぎぎっ・・・ぎぎぎぎぎ・・・
【魔王】
「が・・・
ガ~ノ゛~ン゛~・・・」
【カノン】
「ぎゃーーーーー!
はっ・・・
魔王様!?」
【魔王】
「お・・・オマエ、
扉はいきなりあけるなとあれほど・・・」
【カノン】
「あう・・・
すみません・・・
魔王様に会える思ったらつい・・・」
【魔王】
「はぁ、
まあいい。
しばらくぶりだな。
カノン」
【カノン】
「はい!
魔王様もお元気そうでなによりです!」
【魔王】
「まあ、私は一人とか慣れてるからな・・・
・・・
・・・
すまん。言ってて寂しくなった。」
【魔王】
「そういえば、頼んでいた件はどうだったのだ?
帰ってきたということは、何か掴んだのか?」
【カノン】
「う~ん・・・
魔王様が仰るような、
色違いのリリム族とかは、やっぱり私の村でも、
見たことも聞いたこともないみたいですよ。」
【魔王】
「うーむ・・・
やはり勘違いなのだろうか・・・」
【カノン】
「そもそもなんで魔王様は、
色違いのリリム族とかいないか調査してこいなんて言ったんですか?」
【魔王】
「だっておまえ、
たまに光るじゃん・・・」
【カノン】
「ちーがーいーまーすー!
あれは魔王様のせいですー!」
【魔王】
「冗談だよ。
ふむ・・・まあ、なんだ、とある場所で小耳にはさんだ噂話だからな、
造物主にでも聞いてみるとしよう。」
【魔王】
「まあ、苦労をかけた。
しばらくは、ゆっくりするといい。」
【カノン】
「そうはいきませんよ!
私がいない間に、けっこうお部屋が散らかっていますからね!
また、しっかり魔王様のお世話をさせていただきますよ!」
【魔王】
「ぐ・・・む・・・
まあ、私としても助かるがな。」
【魔王】
「って・・・
よく見たらお前のかばんパンパンだな。」
【カノン】
「あ、そうでした。
魔王様の仰ってたお使いのついでに、
お土産持ってきました。」
【魔王】
「ほう・・・
どれどれ・・・」
ゴゴゴゴゴ・・・
【魔王】
「おおう・・・
無限に広がる大・・・」
【カノン】
「いえ、そういうのいいですから。」
【魔王】
「あ、そう?
とりあえず、ありがとうな。」
【カノン】
「えへへ。」
【魔王】
「だが・・・
多すぎるだろこれ・・・」
【カノン】
「あ~・・・
やっぱり、そう思います?
私も、なんとなくやりすぎたかな~とは思ってたんですが・・・」
【魔王】
「さすがにこんなには置いておけないしな・・・」
【カノン】
「ですよね~・・・
どうしましょう・・・」
【魔王】
「う~む・・・
・・・
・・・
配るか。」
【カノン】
「配るんですか?」
【魔王】
「ああ、見たところ、強化素材等も含まれているようだし、
他の転生悪魔共にも分けてやろうではないか。」
【カノン】
「ああ~なるほど~
それはいい考えですね!」
【魔王】
「題して、カノンの鞄をあける権だっ!」
【カノン】
「はあ・・・なんかネーミングとかは相変わらずですね。
というわけで、皆さま、ただいまです。
今日からまた頑張りますので、よろしくおねがいしますね!」