概要
スウェーデン向けに開発された希少な軽機関銃。

↑MG35/36と武装親衛隊兵士。
諸元
| 制式名称 | MaschinenGewehr 35/36 |
| 開発元 | シュタイヤー |
| 口径 | 7.92×57mm |
| 重量 | 10.3kg |
| 装弾数 | 25発 |
| 全長 | 1270mm |
解説
1933年11月22日、スウェーデンの技術者グループがLH33と呼ばれる軽機関銃の特許を取得した。このグループにはスウェーデン砲兵将校トーステン・リンドフォース、同じく砲兵のイヴァル・ヨーゼフ・スタック、そしてドイツ人技術者ハンス・ラウフが含まれていた。ラウフはマグデブルク工作機械工場の取締役の一人で、1920年代後半にはスイスのエリコン社で機関銃LH30の試作を行っていたとされる。1935年、ラウフはベルリンのクノール・ブレムゼ社に移籍し、LH30及びLH33を基にした改良型であるLH35を開発、同社名義で特許を取得した。1936年にはさらなる改良が加えられ、本銃はMG35/36として正式名称を得た。
本銃の最大の特徴は弾倉給弾方式を採用していた点である。これにより理論上の発射速度は毎分480発と、ベルト給弾式のMG34と比較して著しく低かった。ドイツ国防軍は本銃を評価したものの、MG34の圧倒的な優位性を認め、大規模採用は見送られた。
1939年、ラウフは国防軍兵器局の否定的評価を回避する形で武装親衛隊の関係者に働きかけ、オーストリアのシュタイヤー社に500挺の生産を発注させることに成功した。この生産分はドイツ軍標準弾薬である7.92×57mm弾仕様に変更されていた。ラウフの部下であったヴェンデリン・プシカラによる改良が加えられたものの、本銃はMG34に対して技術的に劣ったままだった。
武装親衛隊の複数の部隊に配備され、写真資料によって第3SS装甲師団「トーテンコップ」での使用が確認されている。1940年初頭まで国防軍の各部署は同師団への装備支援を行っておらず、これは本銃が配備されていたことを示唆している。1941年には「トーテンコップ」師団の作戦地域の一つであったラトビアで本銃の実物が発見されている。
アタッチメント
なし。
ギャラリー
なし。