概要
ドイツ軍が使用した最もメジャーな対戦車火器。

↑PanzerFaustを持つグロースドイッチュラント師団の兵士。
諸元
| 制式名称 | PanzerFaust |
| 開発元 | シュナイダー |
| 口径 | - |
| 重量 | 3.2~7kg |
| 装弾数 | 1発 |
| 全長 | 1000mm~ |
解説
1943年、省力生産が可能でかつ効果の高い対戦車兵器を欲していたドイツが開発した対戦車擲弾発射機。無反動砲などと同様の発射方式を持つ。
開発自体は1942年から始まっており、試行錯誤を重ねて1943年8月から納入が開始された。軽量で使い勝手が良く、発射時に後方へ噴出するバックブラストを避ければ文字通り少年から老人まで使える兵器だった、それでいて貫通力は同時代の携帯対戦車火器のそれを大きく上回り、初期型でもシャーマン戦車やT-34を撃破可能で使用後は放棄可能*1と兵士の荷物を圧迫しすぎることもなかった。1名で多くのパンツァーファウストを輸送することも可能で、飛翔速度に起因する山なりの弾道に慣れれば1名でも戦車からすれば大きな脅威となった。構造の単純さから小銃以上に大量生産され、1944年からは国民突撃隊でも使用された。小火器の配備が遅々として進まない国民突撃隊では銃がないのにパンツァーファウストだけが配備されるということもままあった。鹵獲した連合軍、ソ連軍では効果的な対戦車兵器として市街地に立て篭もるドイツ軍に対して使用され、戦後には構造を参考にした様々な対戦車火器が開発された。
量産型・試作型
Faustpatrone 30 Klein

↑FaustPatrone 30 Kleinを使用するドイツ空軍兵士。
射程およそ30mで140mmの貫徹力を発揮する小型弾頭を備えた初期型。
PanzerFaust 30
1943年8月から生産が開始されたFaustPatrone 30からの拡張型。
PanzerFaust 60
1944年10月に制式化された射程60mの量産型。パンツァーファウスト系統でもっとも普及した型。
PanzerFaust 100
PanzerFaust 60の制式化から1ヶ月後に量産が始まった型。射程100mで、照準器に目盛りが付された。
PanzerFaust 150

150mの射程と特徴的な弾頭を備えた限定生産型*2で、一応1945年1月に制式採用がなされている。
PanzerFaust 250
計画段階で終戦を迎えたとされる。ソ連により改良されてRPG系統へ繋がっていった。
ギャラリー

↑1944年、フランスにおけるドイツ空軍兵士。PanzerFaustを持っている。

↑警備中の国民突撃隊員。PanzerFaustが置かれている。

↑ヒトラーユーゲントに訓練を施すドイツ国防軍の教官、たくさんの戦車撃破章をつけている。