概要
主にフランス軍によって運用された、「未完」の騎兵戦車。

↑フランスにて、大西洋の壁と言われるドイツ軍の要塞で砲塔だけを使用されるAMC.35。
諸元
| 制式名称 | AMC-35 |
| 鹵獲名称 | Pzkpfw 738(f) |
| 主武装 | 4.7cm SA35 |
| 副武装 | 7.5mm MAC1931*1 |
| 鹵獲元 | フランス共和国 |
| ベルギー王国 | |
| 重量 | 14.5t |
| 全長 | 4.572m |
| 全高 | 2.336m |
| 全幅 | 2.235m |
解説
ソビエト赤軍の機械化に影響されてフランスが開発した騎兵戦車。戦車として未完成な状態だったが、ドイツ軍が非武装地帯とされていたラインラント地方に進駐したことへの危機感から一応採用された。
1940年にドイツ軍がフランスに侵攻すると旧式かつ信頼性の低い本車も12輌が急いで配備され、セーヌ川付近でドイツ軍に対して防御を行った。悪路での走破性は最悪で、擱座しかけることもしばしばだった。また装甲の薄さ故にドイツ軍の対戦車砲に対抗できず、鹵獲されたが有用性が低かったため訓練用車輌として使用された。
派生型
Pzkpfw 738(b)
ベルギー王国軍によって運用された型。9輌がフランスより輸入されたが損耗がひどく、まともに投入されたのは7輌のみだった。西方電撃戦の際のドイツ軍との戦闘で5輌が対戦車砲に撃破され、残りが鹵獲された。
ギャラリー

↑撃破されたAMC.35。

↑撃破されたAMC.35。