柏市

Last-modified: 2025-09-17 (水) 23:03:12

首都圏の代表的な衛星都市・ベッドタウン。柏駅を中心とした商圏を形成し、商圏人口は市調査で16市3町の237万人(2016年度調査)[1]、県調査で6市144万人(2018年度調査、茨城県からの統計を含まず)[2]に及び、千葉県のみならず首都圏有数の規模の商業都市である。環境未来都市[3]、総合特区[4]、新産業創造都市に指定され、つくばエクスプレス(TX)沿線の柏の葉エリアはスマートシティの先駆けともなっている。東京都へ通勤・通学する15歳以上就業者・通学者(いわゆる「千葉都民」)の割合は28.6%である(2015年度)[5]。

江戸時代には水戸街道の宿場町である小金宿と我孫子宿の中間に位置する小さな集落であった。1896年の常磐線柏駅開業により柏の発展が始まった。ただし本格的な住宅地開発が始まるのは常磐線が電化された戦後からである。大正時代の北総鉄道(現在の東武野田線〈東武アーバンパークライン〉)開通により、大宮駅・船橋駅方面からのアクセスが向上し、柏駅は交通の結節点となった。

1960年代より東京のベッドタウンとして開発が進み、多くの森や農地が大規模な団地などへと転用され、人口は急激に増加した。乗降客数の増加に対応するため、国鉄は通勤五方面作戦にて常磐線の複々線化を行った。柏駅は70年代に日本初のペデストリアンデッキが建設されたことで知られ、そごう、髙島屋、丸井などの百貨店をはじめ多くの商業施設が進出し、遠く茨城県、埼玉県からも買い物客を集めた。1980年代以降は柏駅周辺に若者向けの商業施設が次々と開店し、千葉県の商都船橋市と並ぶ東葛飾地域(旧:東葛飾郡北部)随一の商業拠点となった。その賑わいから、「東の渋谷」と称されることもあるほどである[6]。現在、中心市街地の柏駅周辺は、イオンモール柏、モラージュ柏、流山おおたかの森や柏の葉キャンパス、アリオ柏など周辺に大型SCが林立しており、柏駅前の商業にも柏そごうが2016年に閉店し、2024年にはイトーヨーカドー柏店、ルイ・ヴィトン柏高島屋ステーションモール店、ジュンク堂書店モディ柏店が相次いで閉店、また2025年7月27日にはマルイ柏店(旧VAT館)も閉店するなど競争激化による影響が出ており、駅前の市街地再開発の構想が出ているが地権者の反対等で暗礁に乗り上げている。柏駅の乗降客数は、常磐線のバイパス路線であるつくばエクスプレスが開業するまで、船橋駅や千葉駅などを抑えて千葉県内で第1位であった。

つくばエクスプレス沿線のほか、東武アーバンパークライン(東武野田線)沿線などでは、新興住宅地の開発が加速し、東京都区部へのアクセスの良さからも、大規模マンションや住宅街が林立し、商業施設の充実、整備された公共施設、自然豊富な住環境が整っている[7]。買って住みたい街[8] においても、首都圏第7位を記録するなど定住を目的としたファミリー層を中心に支持を受けている。特に柏の葉キャンパスは千葉県の住みここち(駅)ランキング(2021年度版)で「海浜幕張駅」や「印西牧の原駅」を押さえて3年連続で1位の人気となっている。柏の葉キャンパス駅周辺には研究・教育施設が集約し、公共団体・企業・大学が連携して国際学術都市、次世代環境都市構想が進行している[9]。英国の名門パブリックスクール「ラグビー校」の日本校も開校。

市中央部は東武アーバンパークライン(東武野田線)・JR常磐線、国道6号・国道16号が交差する交通の要衝となっている。市北部はつくばエクスプレスが通り、大学、研究所、産学連携施設などが置かれ、文教地区としての顔を持つ柏の葉地域が中心となっている。また、高齢化率が40%を超える豊四季台団地では柏市と東京大学、UR都市機構の三者による共同プロジェクトが始まり、これを皮切りにした超高齢化・長寿社会に対する一連の対策は「柏プロジェクト」としてしばしば話題となっている[注釈 3]。健康都市連合加盟都市[10]