白い巨塔
阿見へ
この手紙をもって、僕のバッターとしての最後の仕事とする。
まず、僕の骨折を釈明するために、編集長に擁護記事をお願いしたい。
以下に、自己記録についての愚見を述べる。
自らのの記録の価値を考える際、第一選択はあくまで本塁打数であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、メジャーに移籍した時点で本数減少やスランプに
陥るという症例がしばしば見受けられる。
その場合には、焼肉記事を含む記者諸君の援護が必要となるが、
残念ながら、未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの好感度の上昇は、新聞以外の擁護法の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない記者であると信じている。
霜降り肉を食した者には、それを正しく行使する責務がある。
君には掲示板での援護に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、匿名による中傷が、この世からなくなることを信じている。
ひいては、僕の秘蔵DVDは擁護活動の後、君の息抜きの一石として役立てて欲しい。
女体はイける師なり。
なお、自らMLBの第一線にある者がフライを捕球できず、擁護不能の中傷で涙することを、心より恥じる。
スラムダンク
「長嶋監督・・・。息子の家にあったものです。」
「手紙・・・?」
「出せなかったんでしょう。」
長嶋監督・・・・
いつかの監督の言葉が近頃、よく頭に浮かびます。
『おまえの為にチームがあるんじゃねぇ。チームの為におまえがいるんだ』
ここでは誰も僕に構ってくれません。2003年オールスターでは交換用に
用意した24本のバットを全て持ち帰りました。
ファンや巨人のみんなに迷惑をかけておきながら、今おめおめと帰るわけにはいきません。
いつか僕のホームランでみんなを見返せるようになるまで、頑張るつもりです。
ベースボールの国 アメリカ・・・・。その空気を吸うだけで僕は本塁打王になれると思っていたのかなぁ・・・。