アレックス(ALEX)/アレックスvs.ユリアン

Last-modified: 2014-11-23 (日) 02:41:06

 長いリーチ、アレックスをも上回る体力、起き攻め回避能力、そしてエイジスリフレクター。
 ユリアンは豊富な体力と大きな攻撃力を武器に、リターンを重視した行動を多用する傾向があるので、こちらとしてもユリアンの行動に対して読みを働かせながら、的確にダメージを与えていこう。

典型的な負けパターン

 地上で立強Pを何発かもらい、間合いを合わせてダッシュするもチャリオットタックルに押し込まれる。
 状況を打開しようと飛び込むが、対空BLから屈強Pを食らい、そのままコンボで端に追い込まれる。
 その後、エイジスリフレクター絡みの連係でガードを崩されてコンボに持ち込まれ、試合終了…。
 
 後退しながらチャリオットタックルの溜めを作りつつSAゲージを蓄えるユリアンに対し、接近戦で勝負を決めたいアレックス。
 アレックスvs.Qでも似たようなことを書いたが、基本的にアレックスは後退する相手に対するのは苦手である。無闇に突っ込んでも碌な結果にはならないので、相手の動きはきちんと見るようにしておきたい。

大まかな動き方

 他のキャラに対する攻略のように、この間合いではこの技を…という書き方をしようかとも考えたが、ユリアンとしては適度に立強Pや屈中Kを振り回し、後退しつつSAゲージを溜めるか、ダッシュ投げやチャリオットタックルを仕掛けるかといった動きが殆どである。なので、緻密に地上戦を考察するのも、またそれを想定して行動を考えるというのも、あまり意味を持たないように思われる。
 ここは、大まかなアレックスの動き方を記述しつつ、気をつけるポイントや勝負どころを拾っていきたい。

アレックスによる遠距離での前J/垂直J/バックJ強Kでの牽制
 こういった行動はリーチの長いJ強Kを持つユリアンが得意な行動ではあるが、このカードではアレックスも使っていきたい。
 使う技はJ強Kで、この技の先端ならばユリアンは対空BLしても大した反撃を持たず、また垂直/バックJはチャリオットタックルに対して非常に有効。チャリオットタックルを上から叩くことができたならば、見逃さずに立中Pや立弱K、あるいは4強Pに繋いでダメージを与えておこう。
 個人的には、多少下品ではあるが、距離がある場合はある程度跳ねていて良いのではないかと思っている。ここでうっかりチャリオットタックルを出してくれればもうけものだし、空中戦になってもこの場合はアレックスに分がある。
 最低限、メタリックスフィアを見たら空中BLできるようには気を配っておこう。
まずは接近
 ゲージ溜めを兼ねた牽制技、チャリオットタックル、メタリックスフィア、デンジャラスヘッドバット…。
 ユリアンの主力となる技のほとんどは、こちらのダッシュやスラッシュエルボーへの対策になると言っても過言ではない。これらがいつ出されるか分からないので、とりあえず、一定間合いに入ってからの接近手段としては、歩きが正解となる。
 特に、チャリオットタックルをばら撒いてくるような相手に対しては、対Qと同様、警戒しながら接近するようにしよう。
チャリオットタックルに対して
 SAゲージが溜まった場合はもちろん、そうでない場合にもある程度ばら撒かれるチャリオットタックル。スピードが速い上に攻撃判定が強烈で、こちらのEXスラッシュエルボーとぶつかった場合には、ほぼ確実にチャリオットタックルが勝つようになっている。この技を出し放題にしていてはこのカードで勝つことは難しいので、必ず何らかの対処は必要となってくる。
 ガードした場合には、間合いにもよるが、屈中P(溜めがあれば、やや難しいがEXスラッシュエルボー)が入るので、見逃さないようにしておきたい。この場面では前BLを仕込むユリアンも多いので、欲張って屈強Kを出していく手もある。
 次にBLした場合だが、エイジスリフレクターによるフォローが無い限りは強フラッシュチョップがヒットするので、ここは大ダメージを与えておこう。ただ、例えばQとは違い、鋭いダッシュや遠距離からの嫌らしいジャンプもあるので、あまりBLに拘泥して動きが堅くなってしまうと、他の行動に対応できなくなってしまう。必ずしも反応できるような突進速度ではないことも問題である。
 こうした場面でのコツとしては、突進技を出したくなる距離やタイミングを掴み、ピンポイントに集中すること。その場面はどこか…それは、EXスラッシュエルボーを持つアレックスにも十分に感じ取ることができるはずだ。自分がEXスラッシュエルボーを出したくなるタイミングは、ユリアンもチャリオットタックルを出したくなるタイミングであることが多いので、少し様子を見るのもいいだろう。
 余談だが、遠距離で立強K出際キャンセル強フラッシュチョップを振るのもチャリオットタックルに対しては有効で、タイミングさえ合えば、フラッシュチョップの後退部分でチャリオットタックルを避けつつ攻撃することができる。
思い出したら、たまにやってみても良いだろう。
ユリアンの垂直J
 ユリアンのJ強Kはリーチが長く、また斜め下方向への攻撃判定が強いため、垂直Jから壁を作るように多用される。
主に当たらない間合いで出されるためBLすることはできず、ダッシュは上から潰され、ジャンプも判定負けしやすいため無理に詰め寄るのは危ない。
対策としては離れて立中P、6強P、屈強Pなどが挙げられるが、ここでは相手のジャンプを見てから弱フラッシュチョップを推したい。
ユリアンのJ強Kの足先にヒットし、一方的に勝てる上、ヒット時は起き攻めが可能となるのでリターンが大きい。
また空振りしてもユリアン側に反撃が存在せず、リスクがないのもポイント。
垂直ジャンプJ強Kを多用してくる相手ならば、積極的に使用していって問題ないだろう。

牽制合戦

 先述の通り、ユリアン側は立強P、屈中Kが中心となるが、溜めを作っておくためにあまり前に出ることはないはずだ。こちらが使う技としては、6中P屈中Pを基本に中or強フラッシュチョップ、リーチを求めて遠立中K、垂直ジャンプで様子見、等を利用することとなる。
 牽制の構図としては、ユリアンの屈中Kに6中P及び遠立中K、立強Pや立中Pなどに中or強フラッシュチョップ、技の空振りに屈中Pで刺し返し、といった形となれば理想的。
 中or強フラッシュチョップはヒット時のリターンが大きいので多用したくなるが、空振りにチャリオットタックルや屈強K等をもらってしまうこともあるので、出す際には覚悟しておくこと。
 気をつけたいのは、ユリアンは常に溜めを意識している=自然と後退が増えるため、いつのまにかアレックスのジャンプやダッシュに対処しやすい間合いをキープしていることが多いことだ。ここで無理をして突っ込めば、例によって各種必殺技に引っかかりやすいので、くれぐれも落ち着いて動いていこう。

 また、屈中Kの空振り、および上方向へのメタリックスフィアについては、うまく反応してEXスラッシュエルボーを出す意識はしておきたい。
 他には、立強Pを相手の牽制にぶつけるのも有効で、ユリアンの立強Pはもちろん、タイミングによっては屈中Kでさえも潰してくれる。たまには混ぜてみてもいいだろう。
 
 なお、近距離でのユリアンの連係は粗末で、屈弱攻撃→立強Por屈強Kといったものが精一杯となっている。締めの攻撃は、屈強Kはガード後EXスラッシュエルボーが確定してしまうため、立強Pや6強Pが多用される傾向がある。立強P、6強PともにBL後に中フラッシュチョップが確定するので、前BLを狙ってやるのも悪くない。

飛び込み

 慎重に接近することは大事なのだが、地上で攻めるにしてもアレックスでは限界があるので、まとまったダメージ求めてどこかで飛ぶ必要がある。とは言え、先述のように、通常のジャンプでベストの間合いに着地することは難しく、結局J攻撃の打点が一定になりがちなので、飛んでからの行動についてはしっかり吟味していく必要がある。
 一応、屈強P対空や積極的な対空BLのことを考えた場合、空中BLを意識しつつ着地投げを狙いに行くのが手堅い。
 なお、HJは手っ取り早く頭上を取れる上、通常Jとは対空BLのタイミングが異なるので、しばしば有効となる。前に出るタイプのキャラ、あるいは歩行速度が速いキャラに対しては狙いにくい行動だが、このカードでは十分に使っていくことができる攻め手だ(ユリアンの高い身長もありがたい)。もちろん、多用し過ぎるのは危険だが、一気にダメージを奪うチャンスにもなるので是非試してみて欲しい。

起き攻め

 アレックスの華とも言える起き攻めだが、これが非常に緊張する場面となってしまっている。1度のBLや投げ、デンジャラスヘッドバットから一気にKOまで持ち込むことのできる相手に対しての起き攻めは、いかにアレックスと言えど腰が引けるところだ。
 タイミングをずらすこと、フェイントをかけること、選択肢を増やすこと…。様々な方法を用いて、相手に的を絞らせないようにしていこう。
 ここでは、対ユリアンで特に有効と思われる行動に絞って紹介していくことにする。
 なお、個人的には、体力負けしていない限りは『起き攻め放棄(間合いに踏み込まない)』という選択肢も十分ありだと考えている。

パワーボム/立強P/4強P
 これらの魅力はスタン値が大きいこと。そもそも起き攻めの回数を増やしたくないので、できるだけスタン値を蓄積させておきたい。ユリアンが多用するリバーサルデンジャラスヘッドバット及びBLに対してリスクを負わせることができるので、相手の狙いを逆手にとってやろう。
EXフラッシュチョップ
 近立中Kを挟まないのは、デンジャラスヘッドバットで空中に逃れた相手にしっかりとダメージを与えるためだ。残念なのは、2段技なのでBLに強いように見えて、1度のBLからの屈強Pがあっさり決まってしまうことか。ガード方向を崩せるわけでもなく、ゲージも有限なので、あまりこれ一辺倒にならないようにしよう。
立中P
 ユリアンの座高が高いので、屈状態に対してもヒットしてくれる。やや離れての仕掛けという、近立中Kでは不可能な攻めが展開できるのが魅力だ。
 密着で屈ガードさせれば弱パワーボムへの連係も可能なので、一応覚えておいてもいいだろう。
様子見
 これはただの様子見ではなく、デンジャラスヘッドバット待ちの様子見なので、最大限集中しておくこと。デンジャラスヘッドバットには着地の隙があるので、ここに近立中Kを確実に叩き込むのである。
 この隙は決して大きくないのだが、この反撃コンボができるか否かで相手に与えるプレッシャーは大きく変わってくる。相手の動きをよく見てさえいれば必ず反撃できるはずなので、できる限り大きなダメージを与えてやろう。
屈弱K
 BLの的を絞らせないためにも使用したい。ガードさせた後は投げと打撃の2択ではなく、投げとデンジャラスヘッドバット待ちの様子見の2択にし、デンジャラスヘッドバットに十分なリスクを負わせよう。

ユリアンの起き攻め

 ユリアンの起き攻めは構造が非常にシンプルなので、何となく見くびってしまうのだが、ここで余計なダメージを受けていては後の展開が苦しくなってしまう。
 特に、適当にエアスタンピートを出したりすると痛い目に遭うので、気をつけておこう。

通常投げ
 威力が高く、また間合いも意外と広いユリアンの通常投げ。これでダウンを奪われ、そのままメタリックスフィア>エイジスリフレクターという具合に押し込まれるケースも少なくない。
 後述の屈強Pとの単純な2択が地味ながら嫌らしいので、投げなら投げ、ガードならガードと決めてしまったほうがよいかもしれない。
 一応、屈弱Kから投げといった連係もあるので、頭に入れておこう。
屈強P
 通常投げの裏の選択肢。投げでダウンを奪われるのが嫌なのでついもがきたくなるのだが、ユリアン使いはそこを狙うように遅らせ気味に出してくる。
 基本的にはガードしてしまえば隙はあり、反撃可能なのだが、キャンセルPAやキャンセルメタリックスフィア>エイジスリフレクターでそのまま押し込むというパターンもあるので、相手のゲージをよく確認しておきたい。
ちなみにガード後はEXスラッシュエルボーとローレイドが入る。
ゲージがない場合は屈中Pで我慢しよう。
屈弱K/立中P
 どちらもチャリオットタックルに繋がるので、主に画面端でそのままエイジスリフレクターへと連係される。BLしたいところだがBL方向を絞れないので、やはりガードが手堅いか。
 ただ、この通常技をガードするということはエイジスリフレクター絡みのラッシュを受けるということでもあるので、体力が少ないならばこの時点で勝負しなければならない。エイジスリフレクター連係が始まってしまえばチャンスはないので、必ずここで読み合いを行うこと。
J強K
 主に垂直Jから、着地で通常技>チャリオットタックルと繋がれる。これも画面端で使われることが多く、こちらのリバーサル行動への対策ともなっている。
 上のものと同様、エイジスリフレクター連係のスタートを意味するので極力逃れたい。
起き上がり際に相手をよく見ておき、ジャンプが見えたらダッシュでくぐるか屈強Pで対空したい。
リープアタック
 主にアレックスを画面端に追い込んでから用いられ、上エイジスリフレクターがコンボとなる。
 他のキャラのリープアタック始動コンボと違い、起き上がりにそれほど埋め込むようなものではないために見切りにくいのが難点だが、このコンボ自体がやや難しいこともあり、それほど多用はされない感がある。
 ガードしてしまえば投げで反撃できることが多いので、見逃さないように。
チャリオットタックル
 持続を重ねてくるパターンと、少し後退してこちらの様子を見てから出してくるパターンがあるが、いずれもエイジスリフレクターにキャンセルされるので、食らってしまうわけにはいかない。
 前者は攻撃判定の持続の長さに要注意。重ねのタイミングをミスしたと判断して動いてしまうとまずいので、必ず頭に入れておこう。
 後者は、画面端から脱出しようと動いた瞬間を狙うような出され方が多い。前ダッシュやジャンプの出掛かりに引っかかりやすいので、ここでもやはり慌てて動かないように。
 ただ、こうしたチャリオットタックルは読みやすいことも事実。怪しい後退を確認次第、待ち構えてやるくらいで良いだろう。
空J
 着地でデンジャラスヘッドバット、屈弱K、通常投げ等に連係する。J攻撃へのBLを狙っていると食らってしまいやすいが、それほど多用される選択肢ではないかもしれない。
 上のJ強Kの場合でもそうだが、起き上がり時にガードを入れながら相手をよく見ておき、ジャンプが見え次第、前ダッシュで下をくぐってしまうのがベスト。
投げを喰らいやすくなってしまうが、ジャンプ絡みの連係の方が投げよりもユリアン側のゲージ効率が高いため危険である。

その他

 上の項目では取り上げられなかった、細かい点を拾って考察していきたい。時には勝敗に直結する場合もあるので、覚えておいて損はないはずだ。

弱デンジャラスヘッドバット→屈弱P(空中ヒット)→前ダッシュ
 SAゲージが溜まっていない状況でによく見られる連係で、弱デンジャラスヘッドバットのヒット後に屈弱Pで拾い、着地するアレックスに対して前ダッシュで接近し、通常投げと弱/EXデンジャラスヘッドバットの2択を迫る。展開が非常に速いのが特徴で、まごまごしているとユリアンの動きにまるでついていけなくなってしまう。
 ここで意外にも有効なのが、EXエアニースマッシュで、前ダッシュからの選択肢のいずれにも勝つことができる。リスクは多少高いが、ここで様子見をしてくるユリアンはまずいないので、それなりに理にかなった選択肢ではあるだろう。
上メタリックスフィア>エイジスリフレクター
 久しく見なくなったジャンプ防止連係だが、万が一使ってきたユリアンに対しては、暗転後に必ずEXスラッシュエルボーを叩き込んでおこう。
アレックスに1F空中判定はあるのか
 結論から言うと、スタンガンヘッドバットのみである。間違ってもエアスタンピートやEXエアニースマッシュを、起き上がりに重なったエイジスリフレクターに対して出さないように。
 一応、1度BLした後ならばリープアタックやエアニースマッシュで空中判定になることは可能なのだが、実際にそれが役立つ場面は少ない。
画面端で、エイジスリフレクターを目の前に設置されたら
 基本的にはガードで耐えたり苦し紛れにバックJしてみたりくらいしかできないが、実はエイジスリフレクターと相打ちでよければ壁の向こうを攻撃することが可能。特に屈中Pはリーチがあるので、相手としても意表を突かれるところだろう。これさえ当てれば勝てる、という場面では出していくのも十分有効だ。
デンジャラスヘッドバットが出されやすい場面を覚える
 隙の小さいデンジャラスヘッドバットだが、使われる場面を予測していれば、容易に反撃を叩き込むことができる。起き上がり等に出されるもの以外にも、いくつか使われる場面を知っておきたい。
  • 若干離れた位置で屈中Kを2回くらい空振りした後
     ここはEXで出されやすい。動かないユリアンに対してつい前ダッシュしたくなるが、敢えて待ってみることも必要だ。
  • 垂直J後
     これもやはりリターンを求めてEXが用いられる場合が多い。ユリアン使いはこの技に自信を持っており、こちらの動きに合わせてというよりは、射程にさえ入っていればとりあえず出してくる傾向がある。垂直Jそのものに対処したくなるが、時にはその次に出される、自信満々のデンジャラスヘッドバットに狙いを定めておくのもいいだろう。
  • 屈中P後
     めり込んだりするとつい投げを出したくなるが、引っかからないようにしておきたい。
  • EXチャリオットタックル後
     この技自体それほど使われるものでもないが、何かの反撃の際などに使われることもある。ほぼ密着でもつれ合う場面なのでやはり投げを出したくなるが、ここでのEXデンジャラスヘッドバット使用頻度はかなり高いので、落ち着いて対処しておこう。

15JAN09時点。書き途中。