『油断大敵』

Last-modified: 2015-06-27 (土) 23:25:33
576 :古爪:2008/05/17(土) 04:24:15 ID:???
お久し振りです
最近忙しく、書く暇もなかなか無かったので全然来れませんでした
今回から、少し続き物を書こうと思うので、感想などよろしくお願いいたします
では                         

                『油断大敵』

背の高いフェンスとそれに絡みつくようにして張られた有刺鉄線で作られた『檻』の中に二人のAAがいる

一人は立っており、右手でもう一人の頭を掴んで地面にこすりつけているようだ
もう一人は成す術もなく顔面をアスファルトに削られながら懸命に手足をばたつかせて脱出を試みようとしている
…だが逃げられるはずもない

何故なら、逃げる方法など初めからないのだから…


・・・削る
白い生物を右手で掴み、それをそのままアスファルトの凹凸にこすりつける

「~~~~~~!!?」

しぃが痛いという意思表示か、体をくねらせ、手足をばたつかせながら、くぐもってよく聞こえない声で何かを叫ぶ

五月蝿い。黙れ。喋るな。

右手に力を込めてしぃの顔面をより強く、より痛むように右手で螺旋を描くようにしながら、大根おろしの要領でピストン運動のように繰り返し繰り返し削っていく

頭を上へ向けて空を眺める
もちろんその間も手は休めない

目のある生き物の大半は外部からの情報の80%を視覚情報から取り入れるという
それを思い出したのだ
視覚を覗いた場合、どのような気分で虐待出来るのか…
試してみないことに分からない
無論、その標的となるのは力のない被虐生物、チビギコや、しぃなどだ
今回は、運悪くその辺をふらついていたしぃを捕まえた

さて、視覚に頼らない状態で作業を繰り返していると、なるほど面白い
視覚に頼らない分、腕に伝わる感覚がダイレクトに伝わってくる
最初はまだ粘り強く肉が残っているため、ハンバーグの形を作ってるような感触だろうか
この時はこの時で爽快感とは違う、支配感に近い『肉』の感覚が楽しめるため別の満足感が得られる
その時といったら、自然と頬の表情筋が緩み、脊椎をなんともいえない、電流のようなものが流れるような感じ
相手を一方的に支配しているという悦び
これも虐待・虐殺ならではといえる喜悦の一つだろう

「ッ…!?」

右腕に伝わる感覚の質が変わった
今までのぐちゃりとした感触ではない
硬い、石をこすりつけているような

「ヒ…!?ア…ヒヒャ…!??」

どうやら鼻の肉が完全に削がれて骨に達したらしい
しぃはその事実が耐えがたいらしく、何度も何度も無い鼻を捜している
さぁ、ここからが本番である
少し腕の動きを緩める
力が抜かれて少し安心したのかしぃの体に入っている力が少し抜けたのが腕を通して解る
だが、そうはいかない

死ぬまで付き合ってもらわないと満足できないじゃないか…

口には出さず、それを右手で示すことにした
右手に力を込める
腕に血管が浮かび、筋肉が盛り上がる
瞬く間に腕の太さは丸太のようになってしまった
無論、見掛け倒しなどではなく力も跳ね上がっている
そして、こすりつけるスピードは緩めたままに、込める力を先の倍でアスファルトにしぃの顔をこすりつけた
刹那、『ゴリッ』という破砕音とともにしぃの絶叫が辺りに響いた

「ウジィィィィィィィィェェアァァ!!!??!」

その声を聞いて思わず身震いが出てしまった

やはり、楽 し い

無抵抗の相手を蹂躙して、その存在を侵す

最高だ…!

早く殺せという体の疼きを理性でなんとか押し込める
ここで殺してしまっては今の気分が台無しだ
だが、体の疼きは止まらない
まるで一度起こってしまった性欲の如く、それは体に浸透していった

殺さない程度に…痛めつければ、いい…
それこそ、目以外は無くても、構わない
だったら…決まってる…

バラ
解体すんだ…!


破壊衝動は理性という壁をあっさりと破り、自身もまたその衝動に身を委ねた…

577 :古爪:2008/05/17(土) 04:27:55 ID:???
しぃは顔を血で真っ赤にして泣いていた
もう自分の鼻はなく、そこには血で汚れた鼻の骨がひびの入った状態で覗いているだけである
翠の綺麗な眼も今は血が入って濁ってしまっている
状態的に言うならば、顔だけなら軽く「でぃ」や「びぃ」よりも酷い状態であるだろう
肉は削げ、骨は露になり、顔はホラー映画さながら、真っ赤っ赤だ
頭の中に逃げるという方向性が生まれる
だが、頭をがっちりと掴まれた状態では逃げるどころか、瑣末な反撃すらも出来ないのだ
更にまわりは、有刺鉄線つきの高いフェンス
しぃ程度の身体能力で逃げれる状態でも、場所でもなかった
ふ、と相手、モララーの腕が止まった
さっきはその後であまりの凄惨なことになった
思わず体が硬直する
だがいつまで経っても顔がアスファルトにつくことはなかった
腕に違和感
何かが差し込まれた

針…?オ注射かな…?

しぃにそんな考えが浮かんでい時、既にモララーの作戦は成功していた

        糸売