いただきます

Last-modified: 2015-07-12 (日) 17:13:19
7 :耳もぎ名無しさん:2007/08/26(日) 07:49:24 ID:Az9ismqs

初めてですがよろしくお願いします。<( )>
では、少し練習を・・・

あるアパートの一室。
暗い狭い部屋の中に1人モララー種の男がいる。
彼は部屋で1人愛用のナイフを丁寧に研ぐ。
時刻は午後4時11分。

そろそろか・・・。
時刻は午後6時。まだ日は落ちていない。
モララーは台の上に置いてあったナイフをとり、それをズボンのポケットに入れる。
そうしてポケットに手を突っ込みながら、部屋を出た。
ちょうど、帰りのサラリーマンなどが多いのだろう。ご苦労さまなことだ。
車に乗り込み、そんなことを考えながら、彼は車をだす。
行き先は決まっている。

車は坂をどんどん登っていく。
その道中、さまざまなモノを見る。
母を殺され、狂気に犯されたちびしぃや達磨にされたべビギコなど・・・。
それを見て、なんて非道い。せっかく  られるのに・・・。
そう思いながら車をとばした。
時刻午後6時30分


時刻午後6時55分、目的地についた。
ここには、ほとんど物はない。
あるのは見渡す限りの平原と、その“モノ”だけ。
彼にとっては、その“モノ”が目当てなのだが。
車からおり、ポケットからはナイフを出す。
ナイフは夕日に当てられて、獲物を求める獣の目のようにぎらぎらと光を発している。
そして“モノ”に近づいていく。
彼は“それ”を空き缶を蹴るように蹴り飛ばした。
「ハニャアアアアアアアア!?」
耳障りな声が響く。
だがこれも、必要な作業。そう思えば、逆に聞きたくなる位だ。
「ハニャ・・・ ポンポンサンガイタイヨウ・・・」
箱から投げ出された“しぃ”。それが目的の“モノ”だ。
その口から出てくる言葉を聞くだけで嗜虐心がくすぐられる。
いまだ背を向けて腹の様子を気にしている“それ”の後ろにいく。
こんなに近くにいるのにまだ気づかない。
なんだか待つのがじれったくなってきた。
それに、そろそろお腹も減った。
もう 食 べ て し ま っ て い い だろう?
後ろからとびかかる。
「ハニャ!?」
少し抵抗されたが“しぃ”の手足をもってきたロープで縛る。
「ハニャアン。ナニヨゥ、アンタ」
質問には答えず後ろに回る。
そしてナイフを取り出し、“それ”の耳を切った。
「シィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!?」
嗚呼、やはりこの感触と悲鳴がたまらない。
今度は正面に回る。
「シィノ・・シィノオミミ・・・。 ヒドイヨゥ・・・。 カエシテヨゥ!! シィガナニシタッテイウノヨォォォォ!!」
手足を縛られてるから左右にがたがた揺れるような感じで少し面白い。
でも騒いだところで、もう大事なお耳はもどらないからせめておいしく貰ってあげようと思ったので。
にっこりと、笑いかけて、目の前でそいつの耳を、食べてやった。
「ハニャアアアアアアアアアアアアアアア!?シィノ、シィノ、シィノシィノシィノ、カワイイオミミサンガ、タベ、タベ食ベラレチャッタヨー!!」
美味しかったよ、と正直に言ってやったら「ヒドイヨ!! コノ、ギャクサツチュウ!!」って言ってくる。
あ~、いい響きだ。この悔しさと憎しみのハーモニーがご飯を美味しくしてくれるんだ。
持っていたナイフで手足の肉球を綺麗に抉る。
まるでスポンジケーキみたいだ。
「シギャアアアアアアオkjgkジジャアアアアア!!」
ここは、なかなか珍味なんで結構好きだ。
次はどこを食べようか・・・。
時刻は午後8時00分。

8 :耳もぎ名無しさん:2007/08/26(日) 08:23:17 ID:???
・・・ハヒュー、ヒュー、ハヒュー・・・
聞こえてくるのはそんな音だけ。彼にとっては音楽。“それ”にとっては生きるため。
手、足、尻尾、耳、目、舌、腸・・・。
大分食べたなぁ。
そろそろ終わりか。
最後は血のワインと、脳のスープでも頂こうか。
「ハハァ・・・ハハァ・・・、ヒィ、ヒンヒャウヒョォォ。ヒャヒュヒェヒェ、ハハァ。ヒヒヒャフハイヒョォ。」
ナイフを持つ。歩く。近づく。刺した。首に。血が霧のように出た。
「ンンッ!!」
断末魔はそんな味気のないもの。
でも血は違う。傷口に口をつける。頚動脈から心臓の鼓動にあわせて鮮血が上がってくる。
ああ、最高だ。満たされる、みたされる、ミタサレル、ミタサレル。
ああ、綺麗だ。美味しい、おいしい、オイシイ、オイシイ。
        ポロリ・・・
少し力が入りすぎたのか首が取れてしまった。
その首を持ち上げる。血管や筋肉の繊維が宙ぶらりんの状態になっている。 これもキレイだな・・・。
落ちてくる血を浴びるようにのむ。人が見てたら吸血鬼とか言われそうだ。

やがて、血も無くなったらしい。
血も落ちてこなくなった。
そろそろ、脳を貰おうか・・・。
ナイフの柄で頭を殴る。やがて、小気味いい音と共に、脳が露になった。
へぇ、ちゃんとあるんじゃないか・・・。
それじゃ、「いただきます」
     時刻は午前4時44分




夜が明けようとしている。
間もなく朝日は昇るだろう。
モララーは風に当たりながら、1人想う。
やがて、朝日が昇り、辺りを朱に染め上げる。
朝日に染められたモララーは、朱に染まっていながら、より赤く染まっていた。
手には“獲物”の血と脂肪を吸い、てらてらと笑うナイフ。
足元には、元が何であったのか惨たらしく、“食事”された食材。その表情は恐怖と痛みに凍りつき張り付いてしまっている。
モララーは満足した様子でそれを見ると、ハンカチでナイフの汚れをふき取りまたポケットに入れ、
あの暗く狭い部屋へ帰る。
それを、朝日は何でもない1日の始まりとして、見届けるだけだった。

以上です。少し長い上に駄文でスイマセン。
こんな作品でも何かアドバイスをいただければと思います。
どうぞよろしくお願いします。 <( )>