おにーにの悲劇 パート2

Last-modified: 2015-06-05 (金) 01:05:41
279 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/15(土) 23:10 [ pRBk5PKM ]
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田舎から、奴らが来た。
見る者を立ちすくませるようなおぞましい姿。
常にたてている不気味な音。
奴らが、来たのだ。

ピンポーン。
モナーの家に黒ギコヤマトの宅急便から、荷物が届けられた。
実家の田舎から親が送ってくれたのだ。
このモナー、ペットにおにーにを飼っていた。前に飼っていたのは失踪して、今いるのは新しく飼ったおにーにだ。
愛するおにーにに荷物を見せてやる。
「何ワチョ? ヒッ、ガサゴソしてマチ!?」
荷物の中から、ガリガリと不気味な音が絶え間なく続いている。
「モナはこれが大好きなんだ。もちろんおにーににもあげるモナ」
モナーは荷物のヒモを解き、紙の包みを破いた。
半透明なビニール袋に包まれたソレは、いびつな楕円形で茶色だった。
音がひときわ大きくなる。
モナーはソレを両手で取り出した。
モナーは実に誇らしげな顔をしていた。
おにーには血の気が失せた顔でソレを見た。
おぞましい姿、不気味な音。
しかも大量な数がモナーな腕の中の茶色の楕円にひしめき合っている。
「さぁ、今日はごちそうモナよ。美味しいし体にもイイから、おにーにもたくさん食べなよ」
おにーには首を振った。震える声で反論する。
「い、嫌ぁ……。そんなの食べたくないワチョ!!」
モナーはちょっと悲しそうな顔をした。
「そんなこと言わないで、ホラ、とっても美味しいモナ」
おにーにはヒステリックに泣きわめいた。
「そんなキモイ物、食べ物なんかじゃないデチ!! ゴミなのワッチョイ!!」
モナーの瞳の奥に怒りの感情が集結し、ギラリとした光を瞳に与えた。
その怒りに満ちた目は、腹を空かせた野獣のソレに似ていた。
おにーには、モナーの逆鱗に触れてしまったのだ。

280 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/15(土) 23:11 [ pRBk5PKM ]
2/2
モナーの心は怒りに支配され、この行為は猛獣ですら眉をひそめる程残忍な物となった。
モナーは茶色の楕円を包丁で真っ二つにした。
この時、楕円の中に入っていた奴らの不幸な数匹は、その白い体を包丁で切られた。
モナーはおにーにの顔をぐわっしと乱暴に掴むと、楕円の切り口に顔を叩き付けるように押し当てた。
楕円は崩れ、奴らがおにーにの顔に付着した。
「ゴミだと!? すざけるな、これは貴重な食料なんだよ!! 残さず食えよ。ゲス野郎が!!」
いつものモナーらしさの欠片もない口調で怒鳴った。
おにーにの顔はやっと楕円から離されたが、顔には奴らの肉片が、体液がこびり付いていた。
「ヒギ……エグッ、キモイキモイ……助けてワッチョイ」
モナーはペッと唾をおにーにの顔に吹きかけた。
「キモイだぁ? テメェは某スレの1か? 8頭身にでも追いかけられたいのか(ゲラ」
モナーはもう一方の楕円を手に取り、奴らを指でつまみ出した。
白くブリブリした体。口は餌を求め耐えることなく動き続けている。
モナーはなれた手つきで奴らを楕円から全てほじくり出した。
奴らを皿の上に盛り、おにーにの目の前に置く。
「食えよ」
冷淡な声。
「嫌ワチョ!!」
怯える声。
「食えってんだろ!!」
モナーは包丁でおにーにの腹部を切り開いた。
カラフルな内臓がモナーの目を楽しませた。
大腸らしき物を引きずり出す。切れ目を入れる。
おにーには痙攣している。死ぬのはもう遅くないだろう。
モナーは切開した大腸に奴らをかき入れるた。
赤い血にまみれ、赤い肉に囲まれた奴ら。白い体は赤く染まった。
大腸でうごめく無数の奴ら。
モナーは大腸な切り口をガムテープでとめた。

さわやかな朝。窓から差し込む日光は照らし出す。
一度キレると何をするかわからないモナーを。
内臓に奴らを詰め込まれ、腸壁をかじられ苦しみながら逝ったおにーにを。

田舎ではモナーの親がマターリと談笑している。
「喜んでくれたかな。巣に入ったままの状態で送ったんだが」
「えぇ、きっとそうですよお父さん。あの子は蜂の子が好きでしたから」

 完