しぃ年海外協力隊

Last-modified: 2019-12-12 (木) 00:53:18
145 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/07(金) 15:29 [ fD6.SMgU ]
「キョウモゲンキニ、シィーシィーシィー」
「ミンナナカヨクハニャニャニャーン」
しぃ族に伝わる妙な歌を歌いながら、二匹のしぃが歩いてきた。
すると、二匹は看板を見つけた。それにはこう書いたあった。
「しぃ年海外協力隊 隊員募集中!!(しぃ種限定)」
それを見たしぃは、隣のしぃに話しかけた。
「ミテミテ、コノカンバン シィネンカイガイキョウリョクタイダッテ!」
「ハニャーン オキュウリョウイッパイモラエソウ♪、デモキツソウダネ・・・。」
「ダイジョウブヨ、キツイシゴトハホカノヒトニマカセテ、シィハダッコヲタノシムノ。」
「ハニャ!?ソレ イイ! シィハミンナノアイドルダモン。ソレクライヤッテモイイヨネ。」
「ナカマモサソッテイコウヨ!」
「ウン!シュウゴウバショハ・・・エーット・・・モナーセイニクコウジョウ。」

146 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/07(金) 15:30 [ fD6.SMgU ]
仲間と合流したしぃ達五匹は「モナー精肉工場」にやってきた。
工場内にはモナー(どうやら工場長らしい)一人と
モララー四人(なぜか手を後ろに組んでいる)としぃ七匹がいた。
しぃたちは騒がしく話し込んでいた。
「ココナラギャクサツチュウタチモテヲダセナイワネ。」
「ハニャーン モラッタオキュウリョウデ、アマクテヤワラカイモノヲカウノ。」
「ワタシハ シィボードヲカウノ。」
「ワタシハゲンチノヒトニダッコノヨサヲツタエルノ。ダッコ ダッコ ダッコー!」
「ダッコカクメイトウノ、トウインヲフヤスノ。」
目的はいろいろらしい。
「えー、しぃの皆さんよく来てくださいました。当工場は、国際機関の下請けで
 紛争地域の難民に食糧支援をしています。
 皆様には食糧支援の支援の仕事をしてもらいます。」
「ハニャ?ココニハタベモノナイヨ。」しぃが疑問をもらした。
実際、機械はいろいろあるが食物はなにもなかった。
「いや、あるさ・・・」モララーがニヤニヤしながら言った。(もとからだが。)
「君達が肉になるんだからね!」手には、大ぶりの刃物が握られていた。

147 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/07(金) 15:31 [ fD6.SMgU ]
工場内は修羅場となっていた。刃物を持ったモララー達がしぃを追い、
次々と単なる肉塊にしていく。
「オナガイダッコスルカラタスケ・・」みなまで言えず、絶命する。
「ダッコなんてされたら蚤が移る!」
「シィハチャントハタラクカラ・・・シィィィィィィィーーー!!」虐殺者の快楽である悲鳴を上げ即死する。
「君達の無能さ、やる気のなさはわかっている。肉になってくれたほうが助かる。」
「チョット、シィヲコロシタラナカマガタダデハオカナ・・・シィィィィィィィィ!!」ダッコ党の任務は失敗のようだ。
「大丈夫!君達は現地で無事に働いていることにするからな。」
「ハニャーン!ハニャーン!ドウシテドアガヒラカナイノー!?シィィィィィィ!!」
しぃが無駄に出口の扉を叩いているが、モララーはかまわずに絶命させる。
「鍵をかけているからに決まっているじゃないか。まったくしぃは馬鹿だね。」
「オカーサーン、ギコクーン シィヲタスケ・・」このしぃも即死した。
「ここにはだれもこないよ。」
「シィィィィ!!シィハドウシタライイノー!シィィィィィ!!」しぃ族特有の悲鳴を上げしぃが肉塊となった。
「肉になればいいんだ。」 
虐殺が終わると、肉塊となったしぃ十二匹の解体にモララー達は取り掛かった。

148 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/07(金) 15:31 [ fD6.SMgU ]
「いつみても、いやな仕事モナ。」
(モナーは困っている人々の役にたちたかったので、この職についたが、
現場は予想以上にハードだった。
また、モナーは本社の内勤をしていたが、少し前にこの工場に異動した。)
虐殺の様子を遠くから眺めていたモナーは、置いていた手紙を拾った。
紛争地域の子供からの手紙だった。それは、
「たべものをくれたおじちゃんたちありがとうございます。
 おじちゃんたちのくれたしぃにくはとてもおいしかったです。
 とてもうれしかったです。
 ぼくもしょうらいおじちゃんのような、
 りっぱなおとなになりたいです」
というような文面だった。
モナーはなぜか泣けてきた。
「立派な大人モナか・・・
 モナが君を助けるためにはしぃを犠牲にしなくてはならないモナ。
 しぃを頃しても犯罪にはならないモナ、けれども
 モナは本当に立派なおとなのか・・・
 モナはこの仕事が分からなくなってきたモナ・・・。」
後ろではモララーが楽しそうにしぃを解体していた。