706 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2006/02/16(木) 14:45:09 [ tfEBDujw ] すっ飛べモララー係長 「異次元というか並行世界というかそんな場所があるはずだ」 「は?」 株式会社だすきそ営業開発部のモララー係長はお茶を持ってきた 部下のレモナに向け突然結論から話しはじめた。 「虐殺者は手強いが嫌われ者で直情的だ。これは知ってるね?」 「は、はい」 「ではそんな虐殺者はどうして逮捕もされずにノーダメージかつフル装備で いつも我々の元に現れるのか?そう考えると答えは一つしかないのだよ」 レモナはモララー係長のいわんとしている事を理解した。 しかし、同時にその説では説明がつかない現象に気づいたのでその事を 聞いてみることにした。 「たしかに虐殺者が我々のすんでいる場所とは別の世界からやってきた 可能性はあります。しかしそうだとすると彼らはどうやってこちらにきている というのですか?」 この質問に対してモララー係長は自信満々かつ適当に答えた。 「えーと、ゲートみたいなのがパーッと開いて吸い込まれてこっちに くるんだよ。そんで、その時にワープの影響で能力アップしてさらに 凶暴化するみたいなゲロゲロ?」 「ゲロゲロってなんですか。もう少し真面目に答えてくださいよ」 レモナに真面目な答えが返ってくることはなかった。 モララー係長のデスクの上に本当にゲートみたいなのが現れ、モララー係長が スッポーンと吸い込まれてしまったからである。 ちなみにゲートみたいなものはこんな形をしている。 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/5580/1092139155/l50 707 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2006/02/16(木) 14:45:29 [ tfEBDujw ] 「モララー係長―!大丈夫ですかー?」 自分も吸い込まれてしまわないように距離をとってゲート(仮)に呼びかけるレモナ。 すると、 「ただいまー」 と声がしてあっという間にモララー係長がスッポーンと戻ってきて、 それと同時にゲート(仮)は徐々に小さくなっていき消え去った。 「モララー係長無事だったんですね!」 「ハハハ、俺様の美技に酔いな!」 「むこうには何があったんですか?どうやって戻ってきたんですか?」 「そんなことよりこのチェーンソーを見てくれ。 これで雑魚どもを皆殺しだぜ!ぐへへへへ」 何か様子がおかしい。モララー係長がいつも以上にアホだ。 ひょっとしたらこのモララー係長は別世界からやってきた偽者ではないかと レモナは考え、確かめてみることにした。 腰にぶら下げていた光線銃をモララー係長に向けて引き金を引く。 「あぼーんビィィィム!!」 光線をモロにくらってしまったモララー係長は 「ほ、ほぎー」 と言い残してドロドロに溶けてしまった。 あぼーんビームは『復活してくださいエネルギー』を使っているので、 本物のモララー係長には効かないはずである。 ということはやはりあれは偽者だったのだ。 こうして偽モララー係長は倒されたのだが結局本物は帰ってこなかったので レモナが一ヵ月後係長になったのである。 終わり