アフォしぃと本物ベビ

Last-modified: 2015-07-10 (金) 02:07:13
687 名前:untitledさんじゃないけどやってみた 投稿日:2006/01/29(日) 23:07:33 [ BChDOrlc ]
アフォしぃと本物ベビ

ある町に持ち主の管理の行き届いていない廃ビルがあり、
そこにアフォしぃと呼ばれる女性達が5人で住んでいた。
アフォしぃとは代々ホームレスとして女性のみで集団で過ごし
定職を持たず男性との性交やゴミのリサイクルで生活の糧を得ている
しぃに対して使われる差別語である。

ある日、1人のアフォしぃがベビしぃを産んだ。母親となったアフォしぃは
その娘を溺愛し、娘のいない他のアフォしぃも自分の子の様にその子を可愛がった。
しかし、この集団にとって不幸な事が一つだけあった。
母親達は気づいていなかったが、生まれたベビしぃは本物しぃとして
この世に生を受けたのである。

生まれてすぐに言葉を覚え世の中を理解したそのベビしぃは、
自分はこのままここにいても好きな人と結婚もできず社会に
貢献する事もできない事に絶望し夜中にビルから逃げ出した。

話は変わるがアフォしぃは男子を出産しないとされている。
男子が生まれた場合すぐに殺して埋めているとも女性だけで生活し
世代を重ねてきた結果男子が生まれなくなったともいわれているが
真相は知られていない。

 閑話休題。逃げ出したベビしぃは朝の十時になると同時に町役場
に駆け込んで自分の衣食住の保障を受けに行った。
「私はアフォしぃから生まれたベビしぃですが普通のしぃとして
生きていきたいので逃げ出してきました。住むところを紹介してください」
「分かりました。しかしそれはあなたが本物のベビしぃである事を
証明してからです。あなたには簡単なテストを受けてもらいます」

688 名前:untitledさんじゃないけどやってみた 投稿日:2006/01/29(日) 23:08:29 [ BChDOrlc ]
「テスト?」
「テストの内容は以下の通りです。これから以前住んでいた場所に向かい、
産みの親とその仲間達を残酷な方法で殺害する。これができなかった場合は
社会不適合者としてのたれ死ぬか実家に帰るかを選んでもらいます」
ベビしいの答えは最初から決まっていた。あんな所で自分の才能を枯らすのは
ご免だし、のたれ死ぬのは論外だった。
「やります」

 その日の午後ベビしぃは試験官のモララーと共に自分の生まれた廃ビルに
戻ってきていた。
「ベビしぃさん、私はここで待っていますので頑張ってください。なーに、
アフォしぃの5人や6人あなたが本物なら楽勝ですよ」
「はい」
町役場で受け取った武器袋を左手に持ちベビしぃはビルに入った。

 ベビしぃがただいまと言ってビルの門を明け中に入るとビル内に5人いる
アフォしぃ全員が出迎えた。
「「「「「「ベビチャンオカエリー」」」」」
「イママデドコニイッテタノ?オカアサンシンパイシタンダカラネ」
そう言ってから母親のアフォしぃは抱きついてきた。
「お母さん、脇が臭いです。さようなら」
ベビしぃは武器袋から包丁を取り出して母親アフォしぃの腹に突き刺して離れた。
他のアフォしぃからは見えない位置で刺したのでまだ誰も気づいていなかった。
「ウッウッ ベビチャンカエッテキタヨーハニャーンハニャーン!!」
母親の妹のアフォしぃは大声で泣きながら喜んでいる。
「叔母さん、うるさいです。さようなら」
ベビしぃは叔母アフォしぃの開いた口に爆弾を放り込んだ。

689 名前:untitledさんじゃないけどやってみた 投稿日:2006/01/29(日) 23:09:07 [ BChDOrlc ]
「シィィィィ・・・シィノ・・オナカ・・・」
「バニャャャン!!」
母親アフォしぃが内臓をばら撒いて倒れ、叔母アフォしぃが爆発したのを見て、
アフォしぃ達はようやく目の前のベビしぃが自分達にとって危険である事に
気づいた。
しかし残った3人の中の1人は愚かにもベビしぃを説得しようと前に出た。
そのアフォしぃは5人の中でリーダー的存在のアフォしぃだった。
「ベビチャン モウヤメナサイ! ソトデナニヲフキコマレタカシラナイケド アナタハモットモヤッテハイケナイコトヲ
シテシマッタノヨ デモ ワタシタチハアナタヲユルシマス ダカラダレガアナタニコンナコトヲメイレイシタカ―」
「・・・リーダーさん」

ベビしぃは下を向きもじもじし始めた。
それを見たアフォしぃ達は説得に成功したかと思ったが実は違った。
ベビしぃは己の行動を反省していたのではなく、武器袋を覗き込んで
いただけだった。
やがて武器袋の奥から目当ての武器マシンガンを見つけ、
両手で袋から取り出してアフォしぃ達に向けて構える。
「半角長文がうざすぎます。面倒なので3人まとめて死んでください。
さようならリーダーと他2名」
「シ」
「ィ」
「ィ」
「「「シィノゼンシンガハチノスミタイニアナダラケニナッテイイクヨォ!!!」」」
3人は悲鳴をきれいにハモらせて前のめりに同時に倒れた。

その後ベビしぃは廃ビルの中にモララーを呼び寄せ殺し方を評価してもらった。
「殺し方がちょっとあっさりし過ぎているけど初めてでこんだけできれば多分合格だね」
「本当ですか!?」
この時ベビしぃは生まれて初めて笑った。彼女の人生はこれからだ。

完