クリフトのジョーク

Last-modified: 2015-06-25 (木) 22:34:10
349 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2005/04/08(金) 17:00:19 [ hUfZdDGo ]
cmeptbです。短編をひとつ。

ブラック ジョーク

あるところに、しぃが一匹いましたさ
そのしぃは、どっから植えつけられたか知らないけど、妊娠していました。

...まったく、どこのギコとやったのやら... まぁ、これはおいといて
そのしぃはもう臨月。そろそろ生まれるといったところでしょうか。


...そして数日後、しぃは『誰にも祝福されずに』
可愛い(?)ベビしぃを(なぜか)一匹(だけ)、産み落としましたとさ!
かわいいベビちゃん しぃのベビちゃん。
ほお擦りして、ぺろぺろなめてあげて、おっぱいを飲ませて...
目に入れても痛くないくらいに、可愛がりましたとさ。

初めての出産、初めてのベビしぃが
あんまりにも可愛いもんだから、母しぃはちょっとした心配がありました。

こんな可愛いベビちゃんを、おんも(外)に出したくないなぁ。
だって外は、カラスや野良犬やモララー達、虐殺厨...
あぶないものが、一杯なんだもん。
ベビちゃんをお外に出すと、いつこんなのに襲われるか分からない
だから、ずっとおうちの中に、いさせたい。

だったらそうすりゃいいだろう。どうせ家の中でも殺される時は殺されるけど
でも、母しぃはもうひとつ、別な事を考えていました。

でも、ベビちゃんが大きくなったら
お外で、遊びたいよう こんな狭いおうちの中じゃ、いっぱい走れないよう
そんなことを、言うかもしれない。
そうなったら、どうしよう。
お外は危ないのが、いっぱいなのに。

母しぃは顔を上げると、あたり、自分の家の中ですか を見回しました。
回りはみんな木の壁。大きなみかん箱の木の板です。
確かに普通のダンボールのお家よりは大きいようですが、それでもやはり
駆け回れるほどの広さには、程遠いようです。

これじゃあちょっと走ったら、すぐに壁にあたっちゃう
のびのびと運動なんて、させれないなぁ。
でもお外は、危ないから出したくないし...

あっちを立てれば、こっちが立たず
こっちを立てれば、あっちが立たず。

母しぃは頭を抱えてしまいました。
どうしよう、どうしよう、どうしよう
ウンウン唸って考えて、ふと部屋の隅に目をやると
母しぃの目に、あるものが入ってきました。
それを見るなり母しぃは、閃きました。

そうだ! これを使えば、家でもベビちゃんはいっぱい走れる! 

母しぃは早速、それのあるところに行きました。

350 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2005/04/08(金) 17:00:58 [ hUfZdDGo ]

数ヵ月後
おっぱいを飲んで、母しぃの愛情をいっぱいに受けて
ベビしぃはすくすくと成長しましたとさ。
もちろん、元気いっぱいに育ちました。

そんなに元気いっぱいなら、お外に出たがるだろう
ところが、ベビしぃはそんなこと一言も口にしません。
家の中を走り回っています。ぐるぐると
ぐるぐる...ぐるぐる...ぐるぐる...と。

不満なんて、一言も漏らしません。
ただ、しょっちゅうこの言葉を漏らしました。


ママ なんでちぃはママみたいにまっすぐ歩けないの?
なんでぐるぐるとしか、歩けないの?


それを聞いた母しぃは、決まってこう返します。


うるさいわよ そんなにいい子にできないなら、
もう片方の足にも、釘を打ち付けるわよ。


元ネタ:小説ドラクエ4 クリフト(だったかな?)のジョーク