ダコハ開放戦線 2

Last-modified: 2019-05-25 (土) 00:29:19
284 名前:MR 1/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:22:11 [ uP3BQ8o2 ]
ダコハ開放戦線 2



<あらすじ>
桜町事件。
したらば市桜町三丁目を根城とするしぃグループが、数々の重犯罪を犯した事件。
そのバックには、国際しぃ犯罪組織、ダコハ開放戦線の影が見え隠れしていた。
>>202-217の続き


1、生き残り

寒風の吹く暮れの街を、一台の黒いセダンが走る。
運転席には制服の警官。その後部座席には、ギコ族の男が乗っていた。
彼の名はギコ内警視正。
対犯罪しぃ組織特務機関「しぃ綱紀粛正委員会」と
警察との橋渡しをする任務を負わされた、エリート警察官である。
彼が今熱心に読んでいる資料も、その任務に関するものであった。

「ダコハ解放戦線に関する調査報告書」
と銘打たれたそれには、今回戦うことになる国際犯罪しぃ組織、
ダコハ解放戦線の「戦果」が記述してある。

死者321人、負傷者3556人を出した、モナンスでの地下鉄爆破テロ。
政府要人12人が殺害された、モナゴル議会での自爆テロ。
モナリカ大使館員人質事件……
かつて世界を震撼させた事件ばかり。
この組織が今度はこの国に狙いをつけ、徐々に潜入を開始しているというのだ。

(1ヶ月前の桜町での事件以来、全国各地でしぃの集団暴走が激化し始めている。
その裏には間違いなく、ダコハ解放戦線の触手が延びているのだが、
いまだ大きな手がかりはつかめない…)
ギコ内は捜査の遅滞に焦燥感を覚えつつ、資料をかばんに収める。
タバコに火をつけ、もやもやした気分と共に煙をはいた。
すると

285 名前:MR 2/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:23:04 [ uP3BQ8o2 ]
「ケムチャーヨウ! クチャーヨウ!」
ギコ内の隣の席に置かれたちいさな檻の中で、
白いぬいぐるみのような物体が、けほけほと咳をしながら泣き出した。
しぃの幼生、ベビしぃである。
眠っていたベビが、タバコの煙で目を覚ました様だ。
「クチャーヨウ! ケムチャーヨウ! マンマ! マンマ! ビエーーーーーーーーーン!!」
「ウゼえんだよ糞虫が!ぶっ殺すぞ!」
運転手は余程しぃが嫌いと見え、ベビのウザ泣きを聞くや否や罵声を浴びせた。

ギコ内は慣れた手つきで、ふところからマシュマロを取り出し、
ベビの檻の中に2~3個投入する。
「ハナーン! マシュマロサン デチュヨウ!!」
目の前に転がってきたふわふわのお菓子に、泣きっ面はどこへやら。
ちぃちぃ言いながらそれにがっつき、「オイチイ!」と感想を述べる。
「何がオイチイだ。媚びやがって…」
「済みませんフサ幸さん。ラジオ、つけてくれませんか?」
フサギコの警官は、上司の前で見境なく怒鳴ったことにハッとした様子だった。

たかがベビの泣き声を聞いただけで、この警官の立腹ぶりは尋常ではないが、
これが民衆のしぃに対する感情の、端的な例である。

「今朝6時過ぎ、したらば市上野の県道で、近くに住む
モナ下さん82歳が殺害されているのが発見されました。
同日、市民が近くに住むしぃグループ5匹を、しぃ対法により処刑しました。
県警の調べによればしぃらは、ダッコを拒絶されたのに腹を立て…」

ラジオから流れるこんなニュースに、慣れっこになってしまう程
しぃの犯罪が身近に、そして頻繁に起こっていれば、
彼の様になるのも無理からぬことであり、
しぃを司法にかけずにぶっ殺せる「しぃ対策法」なるものが成立してしまうのも、
道理なのであった。

やがて車はしたらば東警察署のロータリーにとまる。
颯爽と降りたギコ内の右手には、ベビ入りの檻がぶら下がっていた。

286 名前:MR 3/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:23:49 [ uP3BQ8o2 ]
「恐縮です。警視正自ら御足労下さるとは…
どなたか代理の方がいらっしゃるかと思っておりました。」
「いえ、私がお願いした作戦ですから。
それにダコハ関係の捜査には、私自身なるべく足を運んでおきたいので。」
警察署二階にある刑事課の一角で、ギコ内はフーン族の男と握手を交わしていた。
彼の名はフーン田。あざ笑うかの様に微笑しているが、
それはこの種族の身体的特徴で、他意はない。

「チィチィ!! ポンポン チュキマチタヨウ!! アマクテ ヤワラカイモノ ヨコチナチャイヨウ!!」
握手の最中、ベビが突如騒ぎ出した。
部屋にいる刑事たちが、何事かと見る。
「それですか件のベビというのは。」
「ええ。桜町事件で生き残ったベビです。こいつを使います。」
「ナンデチュカ コノ バカフーンハ!! チャッチャト ゴパン ヨコチナチャイ!!」
口をへの字にし、顔肛門を高揚させて激怒するベビの檻を、フーン田は受け取る。
「なるほど、典型的なアフォベビだ。」
プッとふきだし、ギコ内と数人の刑事とともに、会議室へと向かった。
今のは本当の嘲笑である。

287 名前:MR 4/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:24:31 [ uP3BQ8o2 ]
「ベビをおとりに使う?」
ギコ内、フーン田から説明を受けた捜査員は、思わず声を上げた。
ギコ内は続ける。
「ベビは桜町事件唯一の生き残りだ。
周囲のしぃグループが接触し、保護する可能性はある。」

ベビを野放しにし、接触してきたしぃグループを監視、
ダコハ解放戦線の情報を得ようという作戦らしい。
「2人はこれから27時間の間ベビを監視し、カラスや車などから
保護してくれ。もう2人は、ベビに装着した隠しカメラのモニターを頼む。」

捜査員たちはしかし、不確実要素の多い作戦に、顔を見合わせる。
「我々でも、死んだと思っていた仲間が現れれば、
それを無視することなどしないはずだろう。」
「ですが、奴らはアフォしぃですよ?」

そう、アフォしぃなのだ。
奴らに我々の常識は通用しない。
ただダッコと交尾による「シィノマターリ」の具現にのみ歓心し、
その為には他者の利害など、一毛も慮ることない。
自己耽溺の究極的愚物の権化と形容するも、なお百年にも極めつくすに及ばぬ。

「それに、我々が監視している間は問題ないでしょうが、それも明日までです。」
「ベビを保護したしぃが、ダコハと無関係の可能性も…」
捜査員の意見はいちいちもっともである。
だがギコ内の提言は、そうしたペシミスティックな憶測を踏んでのことなのだ。

「ベビが単独で生存できる27時間の間に、
しぃがベビを保護しなければ、作戦失敗とみなすしかない。」
彼は口を開いた。
「桜町事件のしぃグループは、ダコハ解放戦線と接触していた。
あれから1ヶ月。
この町に、さらなるダコハの根が伸びているのは間違いないだろう。
甚だ確実性は心もとないが、今はこんな策をろうしてでも、
連中の情報をつかまねばならないんだ。」

そう説明するギコ内の眼には力があった。
フーン田始め5人の捜査員達が決意を固めるに十分な力が。
「チィノ マンマ! ハヤク モッテ キナチャイヨーーーーー!!」
食事の催促に終始するベビ。
その稚拙さ暗愚さが、彼女に過酷な運命を強いるのを知らない。

288 名前:MR 5/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:25:07 [ uP3BQ8o2 ]
2、あるしぃの日記


10がつ11にち
今日は3丁目の、しぃみちゃんと、しぃかちゃんといっしょに、
ギャクサツチューのガナーを、セイバイしました!
しぃは、お腹のべびちゃんのために、甘くて柔らかいものを
いっぱい食べないといけないの。
だからシュークリームをくれるべきなのに、ダメっていったの。
だから、ガナーのぽんぽんを蹴ったの。そしたら
「お腹がー、赤ちゃんがー」って泣いちゃったんだよ!
いいきみ!
2chのアイドル、しぃちゃんのマターリを妨害するヤシには、
しかるべき報いがひつようだね!

でもしぃのお友達のルーシィちゃんは、
「なんてひどいことを!」ってすごく怒って、悲しんでた。
このかわいいしぃちゃんに、意見するなんて、
すこしウザく思いました!プンプン!


10がつ20にち
しぃの赤ちゃんが産まれたよ!
とってもちいさくて、とってもかわいいの!
しぃのちびちゃんも、とっても喜んでたよ!
「ちぃちぃ」って泣いて、おちちをほしがるの。
でもうまく飲めなくて、ちょっと飲んだら、休んで、また飲むの。
うんちさんも、自分でできなくて、しぃがぺろぺろしないと、出せないの。
しぃがあっためてあげないと、「さむいよう、さむいよう」ってふるえるの。
しぃのべびちゃん、かわいいべびちゃん。
かわいいべびちゃんは、しぃの宝ものだよ。
3丁目の、しぃみちゃんと、しぃかちゃんにも
べびちゃんがうまれたけど、
しぃのベビからすれば、あめーば同然だね!

289 名前:MR 6/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:25:41 [ uP3BQ8o2 ]
10がつ22にち
今日も元気にしぃしぃしぃーーー!
ヴァカモナーの畑から、ダイコンさんをもってきたよ!
かわいいしぃちゃんにもらわれて、ダイコンさんもマターリだね!

ルーシィちゃんは、
歌をうたったり、くつみがきをしたりして、お金をもらって、
それでごはんを食べてるの。

ギャクサツチューの畑からもってきてあげれば、
野菜さんもマターリ、しぃもマターリなのに。
まったくルーシィちゃんも、もう少しオツムを使うべきだよね。


11がつ1にち
ベビちゃんがしゃべったの!「ママ」って言ったの!
しぃかちゃんやしぃみちゃんのベビは、
まだ「チィチィ」ってしか言えないの!
やっぱりしぃのべびちゃんは、ゆうしゅうだね!


11がつ4にち
最近ルーシィちゃん、知らないしぃちゃんと話しをしてる。
ダレ?って聞いたら、「ダコハかいほーせんせー」のひとだって。
その人から、ルーシィちゃん、お金や食べものを、
一杯もらってくるんだよ!
しぃもエクレアもらっちゃった!
でもルーシィちゃんは、複雑な顔。へんなルーシィちゃん。

290 名前:MR 7/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:26:11 [ uP3BQ8o2 ]
11がつ25にち
ちびギコくんとフサギコくんと、ベビギコちゃんがいたので、
「おねえさんと、エッチなことしない?」ってさそったら、
暴れん棒を8時45分の将軍様なみに大暴れさせて、
「ごりゅあ!なめろデチ!」っていってきたので、
らんこうパーティーにとつにゅうしました。
ちびちゃんも、もうぬれぬれで
「はやくいれてください!」だって!
べびちゃんも、はじめてのエッチにだいこうふん!
「ちぃ!ちぃ!ちぃ!ちぃ!」「みゅ!みゅ!みゅ!みゅ!」
ってあえぎごえがはげしくなって
「ちぃーーー!」「みゅーーー!」っていっしょにイったの!

そのときルーシィちゃんが来て、
「そんな道の真ん中で、どうしてそんなことできるの!?
もうお願いだから、やめて!」
って泣くんだよ。
仲間にいれてもらえないからって、泣くことないのに。


11がつ26にち
3ちょうめの、大きなお家が、なくなっちゃったよう。
ギャクサツチューに壊されたんだって。
そこに住んでた、しぃみちゃんとも、しぃかちゃんとも、
それいらい会ってないよう。
ふたりのべびちゃんも、大丈夫かなあ。


12がつ20にち
ハニャーン!しぃ、ニソシーソしちゃったみたい!
ちびちゃんもベビちゃんも、大きなぽんぽんをさすりながら、
「かわいいちぃのべびちゃん、はやくナコしちゃーよう!」
って楽しみにしてるよ!
おやこいっしょに、もうすぐうまれそうなの!

291 名前:MR 8/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:26:52 [ uP3BQ8o2 ]
12がつ24にち
きょうは、クリスマスイブなので、べびちゃんに
真っ白なセーターをプレゼントしました。
「チィチィ! ちぃのセーターでちゅよう!ぬかーよう!」
って大喜び。
そしたらモララーが来て、
「ベビちゃん、すごくにあってるね。
僕も君に、サンタクロースさんの
いしょうをプレゼントしたいんだけど、いいかな?」
って優しくいいました。
「ちぃちぃ!!ほちゃーよう!!」
べびちゃんはおおはしゃぎ。ちびちゃんも
「モララーにしては上出来です。早くよこしなさい!」
って言ったの。
そしたら
モララーはべびちゃんの体を左手で持ち上げると、
まるたのような太い右うでで、べびちゃんのポンポンを叩きました。
ぼごん
ってすごい音がして、べびちゃんのお口から
さっき食べたカレーまじりのゲボが出ました。

モララーは何度も何度も、べびちゃんのぽんぽんを叩きました。
固定されてないオテテとアンヨとオツムが、叩かれるたびに、
ぶん、ぶんって、前後にゆれました。
べびちゃんはそのたびに、「ナゴ!!」「ナゴ!!」って声を出しました。
やがて「ごぼ!!」「えぼ!!」って声になって、
ついにお声のかわりに「びじゃ」「ぶちゃ」っていう
ミンチのお肉を叩くような音になりました。
そのうちに、べびちゃんのアンヨの間から、
まっかな何かが、ちょっとずつ出てきました。
やがて「びちゃ」って落ちました。

それはべびちゃんの赤ちゃんでした。
お顔が半分なくなってて、半分が左肩にめりこんでました。
ぽんぽんから白い骨が飛び出て、ピンクと白の、つぶれたはらわたが
あなるやオマソコから「ぶりゅぶりゅ」って出てました。

しぃもちびちゃんも、何もいえませんでした。
ぴくりとも動けませんでした。
ただはにゃーん、はにゃーんって泣きました。
しぃーしぃーって叫びました。
その間も、モララーは、いっぱいべびちゃんのぽんぽんを叩きました。

292 名前:MR 9/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:27:30 [ uP3BQ8o2 ]
やがてモララーは、
ハンドボールの選手がゴールに球を投げつけるように、
べびちゃんを地面に叩きつけました。

しぃとちびちゃんが駆け寄ると、
「ェボエ!」
と言って、すごい量の血を吐き、白いおべべを
真っ赤に染め上げました。
ぽんぽんはひきにくになっていました。
ダッコすると、「ぶちっ」て上半身と下半身がさよならしました。
「ははははは!
べびちゃん、サンタクロースさんと同じ、赤と白のお洋服だね!
僕のプレゼント、気に入ってくれたかな?」
モララーは、凄く嬉しそうに言いました。
ハニャーン!ハニャーン!
しぃとちびちゃんは、いっぱい泣きました。
しぃは地獄の死神から、地上最悪のプレゼントをもらってしまいました。


12がつ25にち
ちびちゃんが、赤ちゃんを生みました。
でも、みじゅくじでした。
まだオテテもアンヨもできてなくて、生まれてきて
びくびくって動いて「きちぃ」ってないたら、
動かなくなったの。
ちびちゃんは気が触れて、
「べび…しぃの…べび」ってうわごとを言うの。
しぃは悲しくて、つらくて、はにゃーんはにゃーんて泣きました。

12がつ26にち
きょうルーシィちゃんが、
迷子になってたしぃかちゃんのべびちゃんを、連れてきたの。
凄くお腹がへってて、ちぃーちぃーって泣いてたんだって。
「お母さんは、どうしたの?」
って聞いたら、ギャクサツチューに殺されたって。
しぃは悲しくなって、「ビエーーーン!」って泣きました。
ダコハのひとも、
「すごく辛い目にあったんだね。でも大丈夫だよ。
ダコハかいほうせんせんがついてるから、安全だよ。」
って言いました。

293 名前:MR 10/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:28:10 [ uP3BQ8o2 ]
3、危険なしぃ


粉雪が舞う、師走の空。
この超高層ビルの窓から見える宵闇の都心は、
漆黒の宇宙を飾る恒砂の星々に似て
まさに百万ドノレの夜景と言うに相応しいだろう。
その部屋では、デスクに向かい、一心に報告書に目を通すモララーと
それを提出したであろう、ギコの2人がいる。
エアコンの静かな換気音以外は、彼らの間を静寂が支配していた。

「ベビはダコハに関するしぃに保護され、
作戦は、成功。ってところか」
モララーが口を開く。
彼こそが「しぃ綱紀粛正委員会」のトップである、
モララー委員長だ。
「はい、その一味のしぃの日記を一時接収し、コピーをとりました。
現在も、そのしぃグループの監視を続けております。」
彼の目前にいるのは、ギコ内警視正である。

報告書を読み終わったのか、トントン、と資料をそろえる。
「我々は、二つ、大きな情報を得たことになる。」
おもむろに、委員長が口を開いた。
「一つは、ダコハのテロしぃは、“優しぃ”である可能性が高いこと。
もう一つは、監視中のグループには“優しぃ”がいること。」
ギコ内も頷く。
「常識、良識を持ち合わせ、高い知能を有している点で、
アフォしぃとは一線を画するしぃ達ですね。
数百匹に一匹とか言われて、非常に希な存在と聞きます。」
モララーは頷くと、ヒュミドールから葉巻を取り出した。

294 名前:MR 11/11 投稿日:2005/01/30(日) 16:28:56 [ uP3BQ8o2 ]
「優しぃがダコハの中核をなし、末端のアフォしぃを操る。
恐らくそうした形態をとっているのだ。
アフォしぃほど御しやすく、使い捨てのきく兵隊はいない。
末端が逮捕されても、中核へのパイプ役が優しぃならば、
芋づる式に組織の上部があばかれる可能性は低い。」

ダッコ革命党他、多くのしぃ犯罪組織が
アフォしぃばかりの形態であったことを考えれば、
ダコハ開放戦線は恐るべき危険性を孕んだ、未知の組織と言えよう。

「しかし、来期の議会では、CCF編成法案が成立する見込みだ。
奴等の好きにはさせんからな!」
委員長は慣れた手つきで吸い口をカットする。
と、ギコ内がライターを差し出していた。
「すまんな。」
「そうなれば委員長をトップとして、しぃ関連の捜査網が一元化される他、
あなたの号令一つで動かせる軍隊も成立しますね。」
「テロしぃ鎮圧に特化するとは言え、確かに、CCFは軍隊だな。」

如何に犯罪しぃ限定とはいえ、軍を行使する力を一箇所にまとめるのを、
危険視するのは至極最もである。
だが、
警察や民間の虐殺社の変わりにテロしぃどもと戦い、血を流す。
民衆が、そうした兵たちを必要としているのも、現実なのだ。

ギコ内も、そのことは良く分かっていた。
委員長を非難するつもりではないが、
そうした物言いになってしまったことを、彼は恥じた。

「君もどうかね。コイーバだ。
あの著名な虐殺者が名前の由来らしい。
セブンスターもうまいが、葉巻もたまにはいいぞ?」
そうしたギコ内の内心を察するかのように、委員長は気さくだった。






                              <to be continued>