57 名前: ピアス 投稿日: 2003/01/30(木) 08:41 [ bU.0uvnM ] 漏れはちびギコやしぃが大好きだ。中でもベビギコが大好きだ。 今日、捨てられているベビを見て、たまらず拾って帰ることにした。 「ミュー♪」 段ボール箱の中で震えていたベビは、漏れに抱き上げられると嬉しそうに鳴く。 よしよし、かわいそうになぁ。一体誰が捨てたんだろうねェ、こんなにかわいいのに。 ベビを家に連れ帰ると、ミルクを飲ませる。 温度にも気をつけ、火傷をしないように人肌に暖めてやる。 久しぶりであろうミルクに、ベビはとても嬉しそうだ。 「ミュー、ミュー♪」 そうか、うまいか。よしよし。 さて、ミルクを飲むと、ベビは眠くなったようだ。 そっと抱き上げてやると、やがて漏れの腕の中で小さな寝息を立て始めた。 ベビはかわいいなぁ。 だがこのベビは、捨てられていた所為か見た目があまり良くない。 綺麗にすれば、もっとかわいくなるだろう。 漏れはベビを起こさないように、そっとテーブルの上に置いた。 そして、戸棚から小さな箱を持ってきた。 箱の中には、装飾品がぎっしりと詰まっている。 漏れが趣味で買い集めた装飾品の数々だ。 ……やはりピアスだな。 小さなベビには、小さなピアスが良く似合うだろう。 箱の中から、ピアスと針を取り出すと、静かにベビの耳をつかんだ。 58 名前: ピアス 投稿日: 2003/01/30(木) 08:42 [ bU.0uvnM ] 穴を開ける。ピアスをつける。 手が滑って少し血が出たが、ベビは気づかない。 穴を開ける。ピアスをつける。 穴を開ける。ピアスをつける。 穴を開ける。ピアスをつける。 「…ミュ?」 おっと、目が覚めたようだ。 穴を開ける。ピアスをつける。 「…ミ、ミギュー!! ミ゙ュー!! ギュー!!」 急に鳴き喚き始めた。少し痛かったのだろうか。 だが、これもベビをもっとかわいくするためだ。少し我慢してもらいたい。 穴を開ける。ピアスをつける。 穴を開ける。ピアスをつける。 「ミューミュー!!」 …痛がって暴れるので、耳の周囲にぐるりとピアスをつけ終わるのに30分もかかってしまった。 だが、これで大分かわいくなった。うん、やはりベビはかわいい。 ベビは鳴き疲れたようで、まだ暴れるものの、鳴き声は小さくなった。 さて、少し休憩したら、今度は体にもつけてあげよう。 今時、耳だけなんてつまらないからな。 ベビギコは這って動くから、つけるなら背中だ。 背中一面にピアスをつけたら、素晴らしく綺麗だろう。 柔らかい背中の皮をつかんで、針を一気に突き通す。 皮膚が薄いのか、けっこう血が出た。 「ミー!!ミギューーーーー!!! ミーミミーーーミギューー!!」 …もう大人しくなったと思ったのに、また騒ぎ始めた。 だが、ここで虐殺厨のように殴ったりはしない。 痛いのだろうから、仕方ないことだ。 漏れにできるのは、早く作業を終わらせ、早くベビを楽にしてやることだけだ。 59 名前: ピアス 投稿日: 2003/01/30(木) 08:42 [ bU.0uvnM ] 1時間後、ベビの背中に3本のラインができた。 耳には縁を取り巻くように銀のピアス。背中には3本のカラフルなピアス。 ……うーん、素晴らしい。かわいい。思わずダッコしてほお擦りした。 「ミュ…ミーミー」 ベビが弱々しく鳴く。 そうか、痛かったか。ごめんな。でも、物凄くかわいくなったから、許してくれるよな。 「ミューミュー…ミュ」 ベビの体は血まみれだった。 そう言えば、皮膚が薄いから、穴をあけるたびに血が出ていた。 ……バイ菌が入ったら大変だ。消毒してあげないと。 漏れはオキシドールを洗面器に注ぐと、ベビを抱き上げてその中に入れた。 ジュワッ そんな音がしたような、気がした。 『ミギューーーーーーーーーーーー!!!!』 染みたようだ。でも、こうしないとバイ菌が入っちゃうから、許しておくれ。 っと、ショックで脱糞したみたいだ。しょうがないなぁ。 ベビを洗面器から上げると、優しく体を拭いてやる。 手に糞がついたが、かわいいベビのためなら気にならないね。 ベビはタオルで拭かれている間、体をヒクヒクさせていたが、やがて動かなくなった。 疲れたのかな。さっきまで外に捨てられていたんだから無理もない。 今夜はゆっくり寝かせてあげよう。 明日、たっぷりとかわいがってげるからね♪ 60 名前: ピアス 投稿日: 2003/01/30(木) 08:42 [ bU.0uvnM ] 翌朝、ベビは目を覚まさなかった。 漏れはその日、一日中ベビをダッコして、綺麗に飾られた体を愛でてあげた。 かわいそうなベビ。きっと、寒い外の暮らしで体が弱っていたんだろうね。 でも、死ぬ時だけでもこんなに綺麗な体になれて…… 思わず、涙がこみ上げてきた。 声を上げて泣いた。 こんな悲しみは二度と感じたくないと思った。 だが、もしまた捨てられているベビがいたら…… やはり拾ってくるだろう。そしてかわいがってやるんだ。 だって、漏れはベビギコが大好きだから。 終