ベビ虐4-後

Last-modified: 2019-12-04 (水) 22:51:38
326 名前: ベビ虐4-後① 投稿日: 2003/06/03(火) 23:37 [ VGCYplJQ ]
【元から楽しませるような計画はしてなかった。
今度は職員が楽しむ番だった。】

                      「ベビしぃ園」 職員 C

浮かない顔をして朝食を取ったベビしぃ達は、
先生の後について浜辺に来ていた。
昨日の夜の花火の燃えかすが、そこかしこに散らばっている。
そして、その側には火達磨になって死んでいったお友達の死体。
真っ白でフワフワな毛は焦げて剥がれ落ち、剥き出しになった皮膚が見え隠れしている。
剥き出しになった皮膚は所々炭化しており、わずかに残った制服の生地が、
体のあちこちにべっとりと貼りついていた。
ベビしぃ達は顔を伏せて昨日までお友達だった死体を見ないようにしている。
黙って下をむいてうつむいて、口を真一文字に結んで。
先生達はそんなベビしぃ達の様子を薄ら笑いを浮かべて眺めていた。
「これから、お片づけをします。」
ベビしぃ達は小さな体をビクゥと震わせ、先生の目を見詰めた。
「きのうの花火の時に出たゴミを片付けます。」

ベビしぃ達は、小さな手で花火の燃えかすを拾い集めている。
「大分きれいになったね。…それじゃ、今度はコッチのゴミを片付けようか。」
ベビしぃ達はゴミを拾う手を止め、先生が指差す方向を見た。
「…イヤーヨゥ!」
「ヤデスヨゥ!]
先生が指差していた物は、昨日亡くなったお友達の死体だった。
「これから先生が捨てやすいようにゴミを切り分けますからね。」
先生の手には電動ノコギリが握られていた。
「みんなは、切ったゴミを袋に入れてゴミ捨て場に持っていって下さい。」
先生はそう言うと、ベビしぃの死体に刃をあてがった。
ブリュリュッ、ブリュリュッと音をさせて、電動ノコギリは死体を切り刻んでいく。
時々肉片が周りで見ていたベビしぃ達に振りかかってきた。
「ヤメテヨゥ! チェンチェ ヤメテェ!」
お友達の死体を切り刻まれるのを見ていられなくなったのか、
何匹かのベビしぃが、先生を取り囲んでシャツの裾を引っ張りはじめた。
「チィノ オトーダチ イジメナイデェ!」
「ナッコ シマスカラ ヤメテヨォ!」
必死でベビしぃ達は、先生に訴えている。
だが先生はそんなベビしぃ達の訴えを無視し、
手際良くベビしぃの死体をバラバラにしていった。
「それじゃ、みんなで片付けてください。」
手足を切り取られ、頭と胴体をバラバラにされたベビしぃの死体を、先生は顎で示した。
「イヤデスヨゥ!」
「チィモ ヤ!」
2匹のベビしぃが、逃げるように向こうのほうへと逃げていった。

327 名前: ベビ虐4-後② 投稿日: 2003/06/03(火) 23:38 [ VGCYplJQ ]
バラバラになったお友達の死体を片付けたベビしぃ達は、
無言でピンポン玉ほどのオニギリを咀嚼している。
昨日から続く悪夢のような出来事が、おいしいはずのオニギリの味を石のような味に変えていった。
「ウミデ タベル ゴハン キット オイシイヨ!」
オカアサンはそう言ってくれたのに。
「チィ モウ ヤァヨゥ」
一匹のベビしぃがオニギリに目を落としたまま呟いた。
園でプリントを貰って、お泊まり会の事を聞いたときからずっと憧れていた海。
オカアサンがこの日の為に手作りしてくれたリュックサック。
寝る前に、オカアサンと一緒に指折り数えて待ちわびたお泊まり会だったのに。
沢山の楽しい思い出をオカアサンに話してあげられるはずだったのに。
思い描いていた「楽しいお泊まり会」とは全然違う、
恐怖感と絶望感だけが支配するお泊まり会。   
現実の全てを受け入れられるほど、ベビしぃ達はまだまだ強くない。

草陰から、他のベビしぃ達がオニギリを食べているのを見かけ、
死体の始末を逃げ出したベビしぃが2匹、みんなの前に走ってきた。
「チィモ オイギイ タベマスヨゥ!」
「チィモ!」
2匹のベビしぃはよっぽどお腹が空いているのか、無遠慮に他のベビしぃ達が手にしている
オニギリを見詰めている。
「チィニモ オイギイ チョウダイ!」
「オイギリ! オイギリィ!」
「どこに行ってたの。心配したよ。」
先生が2匹の前にしゃがみこんだ。
2匹のベビしぃはビクっと体を震わせて、先生の顔を見上げた。
「ア…」
ベビしぃは、ギュっと目を閉じた。
叱られると思って、下を向いてうつむいた。
「お腹空いちゃったでしょ?もう、オニギリはないから、あっちで先生達と
ゴハン食べようね。」
先生はやさしくそう言って、下を向いたままのベビしぃの頭を撫でた。

先生に連れられ、みんなから離れた所のビニールシートに腰を下ろした2匹のベビしぃに、
先生は串に刺さった肉の塊を差し出した。
「みんなには、ナイショだからね。」
喜んで肉を食べようとした2匹のベビしぃは、その見覚えある形に言葉を失った。
串にささっていたものは、さっきバラバラにされたお友達のオテテだったのだ。
ベビしぃは黙って串にささって焦げているお友達のオテテを見つめた。
「どうしたの?お腹空いてないの?」
先生はニヤニヤしながら呆然としている2匹のベビしぃに尋ねた。
「………ア アニャァ……」
「せっかく持ってきてあげたのに?」
先生は呆然としたままの2匹を、トイレに連れ込んだ。

328 名前: ベビ虐4-後③ 投稿日: 2003/06/03(火) 23:39 [ VGCYplJQ ]

【虐待・・・?これは躾でしょう?】

                     「ベビしぃ園」 職員 A

先生は嫌がる2匹の頭を掴むと、水が勢い良く出ている蛇口に持っていった。
水が、ベビしぃの頭に無遠慮に掛かる。
「ヤメテェ!」
「チィィィィ! ナコシマスカラァ!」
ベビしぃの必死の哀願も虚しく、
先生はベビしぃの体を蹴り飛ばしたり、踏みつけたりしていた。
「なぁにがナッコだ?片付けから逃げ出した挙げ句に、
人が持ってきてやったメシも食わないなんて!」
「…ガフゥ!…イチャーヨゥ!」
顔を蹴り飛ばされたベビしぃは、鼻血が吹き出している。
「イチャーヨゥ! ママァ タチケテェ タチケテェ! ナコ ナッコォォォ!」
「…っるせえなぁ!」
苛々とした気持ちで、先生はナッコナッコと母を求めて泣き叫ぶベビしぃの腹を踏みつけた。
「フギャァァァァァッ!?」
ゲホッと咳き込んだベビしぃの口から、血が吹き出した。
「グハァッ!……ナゴォォォォォゥ…」
ベビしぃは、ピクリとも動こうとしない。
しん…とした空気が流れた。
もう片方のベビしぃは、青あざになった顔でじっと先生を見詰めたままだ。
先生は、足で口から血を流しているベビしぃの顔を蹴り飛ばした。
「アァン、死んだか。」
先生はそう言うと、つまらなそうにトイレのドアを開け、
ベビしぃの死体を便器の中に投げ入れた。
トイレは汲み取り式になっていて、ベビしぃの死体はヒュウと便器の中に吸い込まれていった。
バシャっとベビしぃの死体が落ちた音が聞こえて来た。
先生はクルリと向きを変え、さっきから自分を見詰めたままだった
もう片方のベビしぃを舐めるように見上げた。
先生の手には樫の木の棒が握り締められていた。
「……イヤァ………」

329 名前: ベビ虐4-後④ 投稿日: 2003/06/03(火) 23:39 [ VGCYplJQ ]

【後の残り六匹をどうしようか考えるだけで興奮した。
……それだけストレスが溜まってたってことでしょう。】

                     「ベビしぃ園」 職員 B


夕闇がせまる海岸に、ベビしぃ達の姿があった。
楽しいはずのお泊まり会なのに、
ベビしぃ達の顔には笑顔がない。
ベビしぃ達は丸くなって、自分たちの真ん中で燃える炎を見詰めている。
10匹いたはずのお友達は、いつのまにか六匹になっていた。
「みんな、何をしたいかな?」
先生は楽しそうに、ベビしぃ達の顔を覗きこんだ。
「オウチィ カエィ タイヨゥ…」
「モウ ヤァヨゥ」
ベビしぃ達はポロポロと涙を溢しながら、先生の顔を見つめた。
「チィノ オトーダチ ドコ?」
「そうだねぇ。みんなのお友達、何処に行っちゃったんだろうね?」
先生はさも可笑しげに微笑んで見せた。
「カエチテヨゥ チィノ オトーダチ カエチテェ!」
一匹のベビしぃが、先生の体をポカポカと叩いた。
「カエチテェ! カエチテヨゥ!」
ベビしぃは目にいっぱい涙を溜めて、必死で先生の体を叩いている。
「カエチテェ! ママニ イウヨ!」
ベビしぃは力いっぱい先生の腕を叩いた。
先生は、そんなベビしぃをダッコして微笑んだ。
「アッ! チィモ ナッコ!」
他のベビしぃ達が、一斉に先生を取り囲んだ。
「そうだね。みんなのお友達が何処に行ったのか、教えてあげないとね。
……お友達に会いたい?」
周りにいたベビしぃ達は、一斉に頷いた。
さっきまで沈んでいた顔が、見る間にパッと明るくなった。
「それじゃ、先生について来て。」
先生はどんどんと歩いていき、円の中央で燃えている炎の所で立ち止まった。
炎は赤く煌煌と空に昇り、天を焦がすような煙を上げている。
「お友達は、この火をくぐった所にいるからね。」
「ホントゥ!? チィ オトーダチニ アイタイ!」
「チィモ…! アニャァァァァッ!?」
先生は、炎の側ではしゃいでいた2匹のベビしぃを、炎の中に突き飛ばした。
「アヂィィィィィィッ!」
「チィィィィッ! タチケテェッ!」
ベビしぃの小さな体は炎に包み込まれて、どんどん燃え盛っていく。
「よかったねぇ!これでお友達のところに行けるね!」
先生は笑いながら、炎の中で苦しんでいるベビしぃ達に話しかけた。
「みんなもお友達のところに行きたいんだったよね!」
先生は笑いながら、燃え盛る炎を呆然と見詰めているベビしぃを炎の中に突き飛ばして行った。
「タチケテェ…ナコ ナッコォォォッ!」
「ママァ! ママァ…!……シィィィィィィィィッ!?」
ベビしぃ達を包み込んで燃え盛る炎は、よりいっそう天を焦がしていった。
先生は、炎の中で助けを求めて泣き叫ぶベビしぃ達を、さも愉快そうに見詰めていた。

330 名前: ベビ虐4-後⑤ 投稿日: 2003/06/03(火) 23:41 [ VGCYplJQ ]

【私達は聖職者じゃないんです。
過ちも犯します。でも、それには必ず理由があるんです。】

                         「ベビしぃ園」 職員 C

「郵便でーす!」
郵便局のバイクが、ベビしぃを待つ母しぃ達の元に小包を運んでいった。
「ハニャ! ゴクローサマ!…ドコカラカナ?」
小包の住所には、ベビしぃ園の文字があった。
「ナンダロウ?」
母しぃは、ウキウキしながら小包の紐をほどく。
「…ハニャ?」
中から出てきたのは、1つの貝殻、ちいさな制服と、お手製のリュックサック。
そして、手紙が同封されていた。
「アレ? コレハ ベビチャンニ ツクッテアゲタ リュック? ドウシタノカナ?」
母しぃは、可愛らしいシールで封をされた手紙を読んだ。
「シィィィィィィィッ!?」
信じられない内容の手紙だった。

(あなたのベビちゃんが、お泊まり会中に亡くなりました。
夏場で死体の痛みが早い為、こちらで処分しました。
骨もカスほどしか残らなかったので、
替わりにベビちゃんが海で取った貝殻を同封します。)

小包を受け取った母しぃ達は、急いでベビしぃ園へと向かった。
「チョット! ドウイウコトデスカ!」
「シィノ ベビチャンヲ カエシテ!」
文句を言ってやろうと、ベビしぃ園の門の前までやって来た母しぃの目に飛び込んできた物は、
〔ベビしぃ園は閉鎖しました〕の張り紙と、
全ての荷物が消えた、もぬけの殻の園内だった。
「シィィィィィィッ! ベビチャン ドコニ イッタノォーーーーー!」

【もうこんな事はやらないかって?そうだなぁ。
………………わからないよ。そんな未来の事。】

                        「ベビしぃ園」 職員 B

お泊まり会も終え、先生達は今まであったベビしぃ園をたたんで、
とある街の都心の雑居ビルに新しい託児所を構えていた。
この街に、あの事件を知る者は、誰もいなかった。
「でもさぁ、こうして殺してみるとあっけなかったな。」
「毎日ダッコねだられて溜まってたストレスを一気に発散できて良かったんじゃないの?」
「とにかく、ゴミ虫を片付けられて清々したわ。」
先生たちは口々にそんな事を言いながら笑いあった。
「で、話しは変わるんだけどさ。作ってみたんだよ。コレ、パンフレットなんだけど。」
パンフレットには、ベビしぃが楽しそうにダッコされている写真が沢山載っていた。

(愛情いっぱいのダッコを通じて、ベビしぃちゃんの笑顔を守ります。
ベテラン保育士が心をこめてお預かりします。
たのしいイベントも沢山あります。*お泊まり会、クリスマス会、ダッコ大会など)

手元にあった電話が鳴り始めた。
「…はい、ベビちゃんクラブです。…。ええ。お子さんですね。はい、大丈夫ですよ。
ええ。それでは、お待ちしています。」
電話の内容は、自分のベビしぃも預かって欲しい、ダッコを沢山して欲しいという電話だった。
「愛情…か。んなモンゴミなんかにいらねぇよ。」
「またさぁ、やっちゃうかもな。」
「しぃはストレスの元…だもんな。」
「いつか発散しなきゃいけないよなぁ。」
先生達は、溜め息をついて窓越しの部屋の向こうで遊んでいるベビしぃ達を見詰めた。
ベビしぃ達は、先生たちの視線に気付いて、ナッコナッコと言いながら、
先生達の元に近づいて来た。
ナッコ、ナッコォと言いながら、先生達の顔を見詰め、壁を叩いている。
そのうち、我慢できなくなったのか、大泣きし始めた。
先生達は、そんなベビしぃ達の様子を苦虫を潰したような顔をして、
涙でグシャグシャになったベビしぃ達の泣き顔を見た。


どうやらまたいつか、やってしまいそうである。


・・・END・・・