423 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:47 [ A6.vY8/w ] (1/4) ある日、とあるしぃに子供が産まれた。 産まれたのは、双子のベビしぃだった。 2匹はとてもそっくりで、たまに母しぃも間違える事があった。 しかし、2匹は外見はそっくりでも中身はまったく違っていた。 1匹は普通の性格、いわゆる「通常のしぃ」で、 もう1匹はダッコとかコウビとかしつこくねだってくる、いわゆる「アフォしぃ」だった。 十数年がたった。 「ほんと、掃除は疲れるわ・・・」 通常のしぃである母しぃは溜め息をつきながら掃除をしている。 「お母さん、私も手伝おうか?」 青いリボンを耳につけた通常のしぃ「しぃ香」が言った。 「手伝ってくれるの?ありがとう、助かるわ。」 「ネエオ母サーン、イツギコクン家ニ呼ンデダッコサセテクレルノー?」 そう言ったのは赤いリボンを耳につけたアフォしぃ「しぃ子」だ。 「あんた夏休みも終わる頃なのに、宿題終わってないでしょ!遊んでる暇はないの! あんたもしぃ香を見習って、計画的に宿題をしなさいよ!」 「ハニャーン、シィ子ノ言ウ事聞イテクレナイオ母サンモ虐殺厨ダヨーーーッ!! ハニャーン、シィ子ノ言ウ事聞イテクレナ(略 「ねえしぃ子、思い通りにならないとすぐ虐殺厨言うのやめなって。」 「ハニャーン、シィ子ノ味方シテクレナイシィ香モ虐殺厨ダヨーーーッ!! ハニャーン、シィ子ノ味方シテクレナ(略 「は~ぁ・・・」(しぃ香) こんなダッコやコウビしか頭になく、すぐに人を虐殺厨扱いするしぃ子に、2人は頭を痛めていた。 424 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:48 [ A6.vY8/w ] (2/4) そんな中、受話器が鳴り、母しぃが電話に出た。 数分後・・・ 「あのね、同じ会社に勤めてる擬古崎さんが、自分の屋敷に招待してくれるって!! それも、2泊3日で!!明々後日、(PM)5時ぐらいにきてくださいって!!」 「え、ホント!?」 「ヤッター!!」 しぃ香以上にしぃ子は喜んでいた。 擬古崎の屋敷に行く日が来た。 「どんな屋敷なんだろ?楽しみー。」 「シィ子ナンテ楽シミデホトンド眠レナカッタヨッ!」 「えーっと、ここを曲がって・・・」 「着イター!!」 「すっごい金持ちそう!!」 「擬古崎さんの屋敷って、すごいですね。」 「そうですか?それより、お子さんも可愛いですね。」 「いやー、よく似てるって言われるんです!」 「とりあえず、これ食べてくださいよ。」 それはテーブル中に置かれた料理の山だった。 「うわー、すっごく美味しそう!」 「来テヨカッター!」 「ほら、ちゃんとお礼言いなさいよ。」 「ありがとうございます!」 「アリゴトウゴザイマース!」 「じゃ、いただきます!」 「いただきまーす!」 「イタダキマース!」 御馳走を食べ、その頃は夜も遅かったので風呂に入って寝る事にした。 425 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:49 [ A6.vY8/w ] (3/4) そして夜遅く、擬古崎は3人の部屋に行き、3人を起こした。 「眠い・・・」 「ファ~~~・・・」 「じゃ、しぃ子ちゃんはこっちに来て、 しぃ香ちゃん達はこっちで見ててください。」 「何何?何カスルノ?」 「よし、茂良瀬!茂良木!茂良沢!(指パッチン」 「待ってました!!」 出てきたのは、モララーが3匹。 「エッ?何?」 「観客も、いいですかー?」 「いいでーす!!」 「よしっ!!(BGM 只今より、虐殺ショーを始めまーす!!」 「エ・・・エエエエッ!!??」 「じゃあゴミ虫を、本当にゴミらしくしてやりましょう!!」 そう言って、しぃ子をあちこちにぶつけた。 「シィィィィィイィイイイイ!!」 「じゃあ次は、包丁です!!」 包丁で腹を刻む。腸を引っ張りだす。 「ダッコスルカラ、ヤメテヨオオオオオオゥ!!」 「次は針刺し、次は、・・・・・・」 1つ終わるたびに、しぃ子の悲鳴は響き続けた。 しぃ子の体には痣ができ、傷がつき、外見だけ見るとでぃと言っても通用するだろう。 もうしぃ子とはわからない姿に成り果てていた。 426 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:49 [ A6.vY8/w ] (4/4) 「最後は、観客も体験です!!」 「エェッ!?(ゲフォゴフォ)ドッ・・・(ゴフッ)・・・ッドウシテ、(ガハッ)2人マデ・・・」 「あんたウザイよ!いっつもダッコダッコ言ってさ!!」 「なんかあるとすぐ虐殺厨とか言うし!! あんた、自分が嫌われているのに気付かなかったんでしょ!!」 「ソンナーー(ガフォッ)ーーーー・・・・・・」 「ふう、やっと死んだか。 後片付けは・・・ ・・・・・・茂良瀬!茂良木!茂良沢。」 「・・・・・・はっ。」 「じゃあ、ありがとね。擬古崎さん。」 「ありがとうございまーす。さよならー。」 今日の計画は皆知っていた。しぃ子を除いては。 電話も、擬古崎に「この時間に家に電話かけて」と言っただけ。 泊まるのも、しぃ子が死んだ今は1泊で終わり。 すべてはしぃ子に偶然だと思わせるため。 2人とも、ほとんどのストレスがどこかへ消えていった。 終