双子のしぃ

Last-modified: 2020-01-12 (日) 23:18:41
423 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:47 [ A6.vY8/w ]
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ある日、とあるしぃに子供が産まれた。
産まれたのは、双子のベビしぃだった。
2匹はとてもそっくりで、たまに母しぃも間違える事があった。
しかし、2匹は外見はそっくりでも中身はまったく違っていた。
1匹は普通の性格、いわゆる「通常のしぃ」で、
もう1匹はダッコとかコウビとかしつこくねだってくる、いわゆる「アフォしぃ」だった。

十数年がたった。
「ほんと、掃除は疲れるわ・・・」
通常のしぃである母しぃは溜め息をつきながら掃除をしている。
「お母さん、私も手伝おうか?」
青いリボンを耳につけた通常のしぃ「しぃ香」が言った。
「手伝ってくれるの?ありがとう、助かるわ。」
「ネエオ母サーン、イツギコクン家ニ呼ンデダッコサセテクレルノー?」
そう言ったのは赤いリボンを耳につけたアフォしぃ「しぃ子」だ。
「あんた夏休みも終わる頃なのに、宿題終わってないでしょ!遊んでる暇はないの!
あんたもしぃ香を見習って、計画的に宿題をしなさいよ!」
「ハニャーン、シィ子ノ言ウ事聞イテクレナイオ母サンモ虐殺厨ダヨーーーッ!!
ハニャーン、シィ子ノ言ウ事聞イテクレナ(略
「ねえしぃ子、思い通りにならないとすぐ虐殺厨言うのやめなって。」
「ハニャーン、シィ子ノ味方シテクレナイシィ香モ虐殺厨ダヨーーーッ!!
ハニャーン、シィ子ノ味方シテクレナ(略
「は~ぁ・・・」(しぃ香)

こんなダッコやコウビしか頭になく、すぐに人を虐殺厨扱いするしぃ子に、2人は頭を痛めていた。

424 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:48 [ A6.vY8/w ]
(2/4)

そんな中、受話器が鳴り、母しぃが電話に出た。
数分後・・・
「あのね、同じ会社に勤めてる擬古崎さんが、自分の屋敷に招待してくれるって!!
それも、2泊3日で!!明々後日、(PM)5時ぐらいにきてくださいって!!」
「え、ホント!?」
「ヤッター!!」
しぃ香以上にしぃ子は喜んでいた。

擬古崎の屋敷に行く日が来た。
「どんな屋敷なんだろ?楽しみー。」
「シィ子ナンテ楽シミデホトンド眠レナカッタヨッ!」
「えーっと、ここを曲がって・・・」

「着イター!!」
「すっごい金持ちそう!!」
「擬古崎さんの屋敷って、すごいですね。」
「そうですか?それより、お子さんも可愛いですね。」
「いやー、よく似てるって言われるんです!」
「とりあえず、これ食べてくださいよ。」
それはテーブル中に置かれた料理の山だった。
「うわー、すっごく美味しそう!」
「来テヨカッター!」
「ほら、ちゃんとお礼言いなさいよ。」
「ありがとうございます!」
「アリゴトウゴザイマース!」
「じゃ、いただきます!」
「いただきまーす!」
「イタダキマース!」
御馳走を食べ、その頃は夜も遅かったので風呂に入って寝る事にした。

425 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:49 [ A6.vY8/w ]
(3/4)

そして夜遅く、擬古崎は3人の部屋に行き、3人を起こした。
「眠い・・・」
「ファ~~~・・・」
「じゃ、しぃ子ちゃんはこっちに来て、
しぃ香ちゃん達はこっちで見ててください。」
「何何?何カスルノ?」
「よし、茂良瀬!茂良木!茂良沢!(指パッチン」
「待ってました!!」
出てきたのは、モララーが3匹。
「エッ?何?」
「観客も、いいですかー?」
「いいでーす!!」
「よしっ!!(BGM
只今より、虐殺ショーを始めまーす!!」
「エ・・・エエエエッ!!??」
「じゃあゴミ虫を、本当にゴミらしくしてやりましょう!!」
そう言って、しぃ子をあちこちにぶつけた。
「シィィィィィイィイイイイ!!」
「じゃあ次は、包丁です!!」
包丁で腹を刻む。腸を引っ張りだす。
「ダッコスルカラ、ヤメテヨオオオオオオゥ!!」
「次は針刺し、次は、・・・・・・」
1つ終わるたびに、しぃ子の悲鳴は響き続けた。
しぃ子の体には痣ができ、傷がつき、外見だけ見るとでぃと言っても通用するだろう。
もうしぃ子とはわからない姿に成り果てていた。

426 名前: 名無し 投稿日: 2003/07/12(土) 21:49 [ A6.vY8/w ]
(4/4)

「最後は、観客も体験です!!」
「エェッ!?(ゲフォゴフォ)ドッ・・・(ゴフッ)・・・ッドウシテ、(ガハッ)2人マデ・・・」
「あんたウザイよ!いっつもダッコダッコ言ってさ!!」
「なんかあるとすぐ虐殺厨とか言うし!!
あんた、自分が嫌われているのに気付かなかったんでしょ!!」
「ソンナーー(ガフォッ)ーーーー・・・・・・」
「ふう、やっと死んだか。
後片付けは・・・
・・・・・・茂良瀬!茂良木!茂良沢。」
「・・・・・・はっ。」
「じゃあ、ありがとね。擬古崎さん。」
「ありがとうございまーす。さよならー。」
今日の計画は皆知っていた。しぃ子を除いては。
電話も、擬古崎に「この時間に家に電話かけて」と言っただけ。
泊まるのも、しぃ子が死んだ今は1泊で終わり。
すべてはしぃ子に偶然だと思わせるため。
2人とも、ほとんどのストレスがどこかへ消えていった。

終