宅配虐殺

Last-modified: 2015-06-06 (土) 00:34:19
169 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/10(月) 00:23 [ bRkAGdW. ]
モララーはよき社会人、よき隣人として他人から慕われていた。
そんなある日のことである。
「あーくそ、むかつくぜ。」モララーはいらついていた。仕事がうまくいってないのだ。
新聞受けの中をあさると、分厚いカタログが出てきた。
「えーっと、なになに・・・宅配虐殺のカタログか。ちょうどいい頼んでみるか。」
「えーっとメニューは・・・結構高いな。」
メニューは、ベビしぃ、チビしぃ、しぃ、ベビギコ、チビギコ、などの単品のほかに、
セットメニューがあった。
「セットメニューか・・・”ベビ地獄”?中身はベビギコ・ベビしぃ10匹ずつか、漏れの好みじゃないな。
 他には、”一家離散セット”?中身はチビギコ(父)チビしぃ(母)ベビギコ ベビしぃかこれもなー・・・。
 おっ、”しぃ親子セット”これはおもしろそうだな。中身はしぃ(親)ベビしぃか。よし、注文するか。」
電話をかけた。
「すみませーん、しぃ親子セットください。」
「わかりました。」

170 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/10(月) 00:24 [ bRkAGdW. ]
この国では宅配サービスが始まってから、3年になる。
宅配サービスの仕組みは、しぃやチビギコを農場で育て、出荷し、それを客のところに仮氏状態で送るというものだ。
(しぃやチビギコは、高等生物としては考えられないほど繁殖力が強く、成長も早いため、
 飼育にはもってこいだった。)
なお、性格はニーズによって違う。
今では大くの人が利用し、犯罪件数も大幅に減った。
被虐待生物が、人のストレス、怒り、悲しみ、心の闇を一身に浴びることとなったからである。
人々は以前に比べ優しくなり、また心にゆとりができたようだった。

171 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/10(月) 00:24 [ bRkAGdW. ]
しばらくするとモララーの家に大きなダンボールが届いた。
モララーは代金を払うと虐殺の準備として、部屋にビニールシートを敷いた。
ダンボールの中にはしぃとベビしぃが仮氏状態で入っていた。
モララーが気付け薬(同封されていた)を使うと、2匹は蘇生した。
「ハニャーン ココハドコ?」しぃは寝ぼけている。
「ナッコ♪」ベビしぃが無警戒にモララーにダッコをねだった。
モララーはベビしぃを拾い上げるとダッコをした。
「ハニャーン ヤサシイヒトデ ヨカッタ♪」しぃは心底安心したようだが甘かった。
モララーが力を込めてベビしぃをダッコしたからだ。
「チィ! ヂィィィィィィ!!」ベビしぃが苦悶の悲鳴を上げる。
「シィィィィィィ!!シィノ アカチャン カエシテー!」しぃが悲鳴を上げた。
そしてついに、ゴキッといやな音を立て、ベビしぃもろい骨は真っ二つに折れた。
「シィノ・・・アカチャンガ・・・シィノ アカチャンナノニ・・・ヒドイヨウ・・・」しぃはショックのあまり呆然としている。
「次は君の番だ、ベビしぃの所に送ってやるよ。くらえ!モララー虐殺術 ”美魅喪義(みみもぎ)”!!」
解説しよう!美魅喪義とは相手の頭上にすばやく手を伸ばし、耳を鷲掴みにし、もぎ取る技だ!!
「シィィィィィィ!シィノオミミガー!!」しぃが絶叫する。
「アヒャヒャヒャヒャ、食らえ!虐殺術”亜死模擬(あしもぎ)”!!」完全にアヒャッている。
「シィィィィ!シィノ アンヨガー!!」しぃの絶叫がこだまする中、虐殺は、続けられた。

172 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/10(月) 00:25 [ bRkAGdW. ]
モララーが我に返ったとき、部屋にはしぃの氏体が散乱していた。
「また殺ってしまった・・・」モララーはスキーリしていた。
このモララーは明日からも、よき社会人、よき隣人として他人から慕われるだろう。
また、誰にでも優しくなれるだろう、そう、しぃ以外には。
怒りや心の闇はすべてしぃが受けとめているのだ。
しぃ達の氏は無駄にはならないだろう、彼らのおかげでこの国にはしぃがよく言う「マターリ」が実現しているのだ。
しぃたちにとっては不本意な形でだが。

終