450 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2004/12/31(金) 18:08 [ N72AJjKg ] 僕は、美しい「しぃ」が欲しい。 僕は、完璧な「しぃ」が欲しい。 ちょっと前まで、その「しぃ」は居たのに。 完璧な、美しい、僕の「しぃ」は、遠くへ行ってしまった。 見えない。僕は彼女が見えない。 死んだのか、別の場所へ行ったのか。 ともかく僕は、「しぃ」が欲しい。 だから作ることにした。 材料はたくさんあるのだから、あの「しぃ」そっくりに作る事だってできるさ。 僕は早速、外へでかけ必要な器具を買い揃え、材料を採取することにした。 一つ目は胸、二つ目は両方の二の腕。 お母さんだった胸のパーツ。可愛らしい親子だった。 笑顔と、太陽が良く似合う、素敵な親子。 眠ってもらって、袋へ詰めて、僕の部屋で涙のお別れ。包丁で、胸ともさようなら。 「シィノ オッパイガァアアァ!!!! ベビチャン ベビチャン ゴメンネ ゴメンネ」 ベビを抱いて死んでいった。お母さんの胸はとても綺麗だ。大事に使おう。 そういえば、ベビはどうしたかな?ああ、頭を踏み潰してしまったっけ。 二つ目はダンス教室の帰りだったようだ。 「シィィイイイィィィ イタイヨゥ オテテ オテテドコ? オテテドコォ?」 この子は、腕を切られて暴れ、立ち上がってフラフラと踊りながら走り去ってしまった。 噴水のように吹き出る血は、ヒラヒラしたドレスの袖のようだった。 まだ、どこかで踊っているのかな? 「アラ…アラヤダ…」 振り向くと、ヒソヒソと眉を顰めて近所の奥さん達が僕を見てる。 血まみれで立っている僕は変だろうか? 虐殺している人は、僕だけじゃないのに… 451 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2004/12/31(金) 18:09 [ N72AJjKg ] 「あらやだ気色悪い。こっち見てニヤニヤしながら何か言ってるわよモナ川さん。真昼間から嫌ねぇ。」 そう言ってギコ児さんがこっそり指差した方には、気持ちの悪い笑みを浮かべた血まみれの不審者がいました。 虐殺者なんて、昔からどこにでも居ますけど、あの人はちょっと…異常でした。 「ええ…。」 あの人、何か言っているようでした。でも、 「えーっと、ギコ児さん、そう言えばお宅のお子さんえーっと…」 聞いてはいけない気がしたので、話をそらして聞かなかった事にしました。 見覚えのある人物の気もするけれど、知ってる人物がキ…こういう行為をしているとは思いたくなかったので。 「ウウゥ オテテイタイヨウ… ポンポイタイヨウ… ハニャ?! アアタマモ…? ヤメテェ!ヤメテェ!!」 三つ目は両腕と頭を除く上半身。 あの子は…どこで見つけたんだったかな 下半身切断は苦労した。内臓が溢れて、ボトボトと机の上から落ちていくから。 皆、切ってもまだ生きてるのには驚いた。 虐殺用具専門店で買った薬を使ったからなのかな。 四つ目は、両腕の肘から下。路上で物乞いをしていた子だった。 「シイイイィ!!! マターリシタイヨウ!! ダレカ ダレカ マターリ…マターリイイィ!」 最期は、二人目の時のようにフラフラ歩いていったけれど、 見えなくなる前に、虐殺好きに捕まって、物言わぬオブジェにされた。 口から股まで串を通して逆さまにしてあった。 近づいてよく見てみたら、目は潰され、足は変な方向に折られていた。 腕からは、まだ血が噴出していた。 ちょっと綺麗かもしれないと思った。 452 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2004/12/31(金) 18:09 [ N72AJjKg ] 五つ目と、六つ目と、七つ目は顔。 あの子達はいつも一緒で、仲が良かったみたいだった。 本当は五つ目だけを使うつもりだったのに、つい、うっかり潰してしまった。 思いっきり叩いてしまった。グジュッと音がした。僕の手に、暖かい物が溢れた。 とても気持ちが良かったけれど、どうしよう…とも思った。 潰れてしまったら、パーツとして使えないじゃないか。 でも、あの子達とっても似ていたから、一緒に使ってあげることにした。 縫い合わせるのは大変だったけれど。 首から下は、お刺し身にして美味しく頂いた。 ごちそうさま。 最後のパーツは明日にしよう。今日はもう布団に入ろう。 おやすみ。 あああああ… 全部の材料がそろうはずだったのに、僕は作れなくなった。 いつものように誘おうと思ったんだ。材料を。 なのに、言葉が通じない。 何を言っても、言おうとしても、口から出るのは 「アヒャ アヒャヒャ」 どうして、誰が、何を一体なんで? ぼくは、ぼくは、狂ってしまった?いやそんなはずは。 そう、僕は正常。正常なのに。 いたって正常!正常なのに! 453 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2004/12/31(金) 18:09 [ N72AJjKg ] ああ、そうだ。落ち着こう。落ち着かなくては。 まずは、部屋を掃除することだ。 何か、戻るかもしれない。 まずは、あの臭いドロドロを片付けよう。 あれ?なんでドロドロの中に彼女の指輪が。なぜ? 彼女を殺しました。 くだらない喧嘩をしたんです。 灰皿で殴りました。彼女の頭はパックリ割れてしまいました。 かなり前のことです。脳姦しちゃったのは内緒です。 彼女は腐りました。、僕は狂いm… そうだ、掃除はとりやめだ。 気分転換に挽肉と、もも肉その他もろもろを作っていこう。 あの子喜ぶ。そうだ、僕は僕で肉料理を彼女に振舞わなくてはならない。 僕のお腹を裂くと、僕のお腹は彼女が溢れ… 「アヒャヒャヒャh」 454 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2004/12/31(金) 18:10 [ N72AJjKg ] 「ママァ、お隣なんか臭うモナ!それにさっき変な声もしたモナ。怖いモナァ…」 まだ六歳になったばかりの息子が、左隣を見て言っていたんです。 左のお隣は、モラ沢さん…と言う人でした。そう言えば、あの時のおかしな人は、モラ沢さんによく似ていた気がします。 「そうねぇ、一体何してるのかしら?モナちゃんは向こうに行っててくれる?…ちょっと、モラ沢さん!」 確かに異臭がするので、近所迷惑だと注意したほうが良いと思って… ドアが開いていたので、おかしいと思ったんです。 前の日まではピッタリ閉まってましたから。 閉め忘れかと思ったんですけど、廊下に血の…血の跡があったんです。 それで中に…あぁ、開けなければ良かったんです! 素直に警察に連絡していれば! 居間にバラバラのしぃの死体と、血だらけのモラ沢さんのお腹の裂けた姿なんて見なくて済んだのに。 あの部屋は異常でした。 細かい字がびっしり書いてある壁や、蛆の集っている半分白骨化している死体とか… 病院にしかなさそうな薬の瓶も。鉈や、ノコギリ、針も落ちていました。正に地獄絵図です。 怖い…怖かった…現実にこんな事があって良い筈ないんです。 見たくなかったけれど、警察と救急車を呼ぼうと電話を探したんです。 モラ沢さんまだ生きてたみたいでしたし、間違ってドアを閉めたら、開かなくなってしまって。 あの部屋に居たのは30分くらいだったのでしょうけれど、何時間にも感じました。 もう、おかしくなってしまいそうで… 455 名前:耳もぎ名無しさん 投稿日:2004/12/31(金) 18:11 [ N72AJjKg ] 「ママァ、一体誰とお話してるモナ?どうして、壁にいっぱい文字書いてるモナ?怖いモナァ…」 「うるさいわよモナちゃん。静かにしてて…」 「ママァ、何でこけし持ってるモナ?マm」 ぐしゃ 「アヒャヒャヒャヒャヒャ!」 <糸冬>