真夜中の学校

Last-modified: 2020-08-01 (土) 01:14:40
269 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:45 [ m0Vxhu1w ]
【真夜中の学校】
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ごくありふれた道をちびギコ、チビフサ、ちびしぃが歩いている。
「何か最近暇デチね・・・」
「そうデチね・・・何かおもしろいことはないんデチかね・・・」
「ウン…」
「ぼくらの学校に夜中にでも行ってみマチかね・・・」
とちびギコが言ったとたん、近くにいたモララーが言った。
「その学校って茂名野小学校のことかい?」
「そうデチ。」
「そこはやめた方がいいよ。悪い幽霊がでるらしいから。」
そう言ってモララーは去っていった。
しかし、このモララーの話が、ちびギコ達の好奇心を見事に突いた。

270 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:46 [ m0Vxhu1w ]
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数日後。
3匹は夜中に学校に集まった。
「フサタン遅いデチ。」
「ごめんごめん。遅れたデチ。」
「ソレジャ早クヤロ。」
3匹は学校に入っていった。
「しっかし、本当に幽霊なんて出るんデチかね。」
とちびギコが言ったとたん、周辺の物が宙に浮き、動いた。
「!? 何デチか!?」
「ボルターガイストデチィィ!!」
「ジャア、ヤッパリ幽霊ガイルノ!?」
バケツが3匹の横をすり抜けたとたん、
「ギャァァァァァァァァ!!!」
「フ、フサタンどうしたんデチか!?」
「頭が割れるように痛いデチィィィ!!」
チビフサが叫び続ける。ちびしぃが
「チビフサクン!!」
と言った数秒後、
グシャァッ
「フ、フサタンの頭が本当に割れたデチ!!!」
「ドウシヨウ!!怖イヨ!!!」
「と、とにかく学校から脱出するデチッ!!」

271 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:47 [ m0Vxhu1w ]
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2匹が出口を探して走る。
「早く逃げるデチ!!」
「待ッテ!!」
2匹とも息切れしている。そして、
「ハァッ、ハァッ・・・ちびしぃタン少し休むデチ・・・」
「休ンジャ駄目ダヨ!!」
「だって疲れたんデチ!!これ以上走っても速くならないデチ!!」
「ソンナ…」
その時、ちびしぃの方向に何かが飛んでくるのを、ちびギコは見た。
「ちびしぃたん、危ないデチ!!」
「エッ?」
もう遅かった。
ガッシャーン
「イッ …イヤアアあsrtぃpっzぇあアア!!」
「ちびしぃたん!!」
ちびしぃに当たったのは容器に入った硫酸だった。容器は割れ、大量の硫酸がちびしぃにかかった。
「イ゙ヤ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!ダヅゲデェ゙ェ゙ェェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙!!!」
そしてちびしぃは完全に溶けた。あの小さな体に大量の硫酸は耐えられなかったようだ。
すると、声が聞こえてきた。
「夜の学校は私にとって思い出の場所なのよ・・・
それを肝だめしなんかで壊す奴なんて、殺してやる・・・」
「ヒィィィィィィィッ!!!」
ちびギコはひたすら走った。
出口を求めて。

272 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:47 [ m0Vxhu1w ]
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そして廊下の曲がり角まで来たら、急に体が動かなくなった。
(か、金縛りデチィィ。)
恐怖で声が出ない。
その直後、近くの教室と少し離れた教室から包丁とのこぎりが出てきた。
その2つの教室は、家庭科室と図工室だった。
包丁とのこぎりは、ちびギコの手足を切断した。
「ヒギャアァァァ!!痛いデチィィィィィ!!」
手足がなくなって動けなくなったら、しゃべれるようになった。
さらに、図工室からトンカチが出てきた。
そしてちびギコを叩きまくった。
「ヒギャアアアアアア!!!」
骨が折れ、アザができる。
最後に、家庭科室からフライパンが出てきた。そして、
バキャ
いきおいよくフライパンがちびギコを叩いた。
ちびギコは上半身だけが粉々になって吹き飛んだ。
そして悲鳴やら何やらでうるさかった学校は一気に静かになった。

273 名前: 名無し 投稿日: 2003/05/26(月) 07:48 [ m0Vxhu1w ]
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しばらくして、数人のモララーが学校から出てきた。
その中には「幽霊が出る」と忠告したモララーもいた。
「いやーホントこれはやめられないYO!
お前がちゃんと『出る』って言ったのに来る奴がいるからな。
「ホントホント!あと、この特製ワイヤーもスゲェ役立つよな!
これを使って物を動かしたら『ポルターガイストデチィィ!!』とか言ってたしな!」
「それに、あのフサをワイヤーでグルグル巻きにしてしめつけてミンチにしたら、
パニクってたよな!」
「あと硫酸投げた時、あのちびしぃスゲー声出してたしな!」
「そんでさー、漏れが幽霊の真似して『殺してやる』とかいったら、
スゲー速さで逃げてったよな!」
「あと漏れがちびギコをワイヤーで巻きつけたら、
アイツ金縛りだと思ったかな?」
「思ったんじゃねーの?
んでその後に、ワイヤーで物動かして殺したんだよな。」
「ホント、スゲェ爽快だよな!」
「 マ ジ で や め ら れ ね え な ! 」
そして帰っていった。

午後になると、ちびギコ達の時と違うモララーが
数匹のちびギコ種に「あの学校は幽霊が出る」と言っている。
その数匹のちびギコ種は、その日のうちに学校にきた。
そしてまた、真夜中の学校での虐殺が始まる。