虐人

Last-modified: 2015-06-13 (土) 21:27:20
374 名前: 虐人 投稿日: 2003/06/17(火) 18:18 [ Bbn4qQf. ]
雨。嫌になるほどの雨。雨が降ると、鬱になるものだ。
「早くやんでくれよ。全く・・・」
モララーはぶつぶつ言いながら、冷蔵庫の扉を開けた。
「ちっ。何も入ってないな。なんか買ってくるか・・・」
そう言うと、傘も持たずに家を飛び出した。
「・・・・ダヨ・・・・・ダネ・・・」
向こうでなにか話している輩がいる。
「やぁやぁ、おもしろそうじゃないか。」
「ヒィッ!コノギャクサツチュウ!!ハヤクドコカニイッテ!」
「コレダカライヤナノヨ!ギャクサツチュウハ!」
そう、すぐこれだ。雨の日にしぃ。これほど嫌な物はない。
「じゃあ、お決まりの・・・・・」
本来の目的とは違うが、まあいい。
まずは一匹。軽く蹴り飛ばすだけで充分だ。

ドガッ

鈍い音とともに、片方のしぃが血を吐きながら飛んで行く。
「グギィィィッ!!?」
グシャッ
「お~。可哀想に。壁に頭から突っ込んじゃって。」
さぁて、お次はベビだ。
「このベビが・・・・・」
頭を鷲掴みにして、腹に右手を力任せにぶち込む。
「ヂィィィィッッ!」
脆い割にはイイ悲鳴。たまらんな。
もういいや、と思って立ち去ろうとすると、腕を掴まれた。
「ヨクモ・・・・ベビチャンヲ・・・!!」
どうやら、親のしぃらしい。ものすごい形相だ。
「ベビチャンヲ、ベビチャンヲカエシテェェェッ!!」
プッ。このしぃときたら、どうだ。こっちに必死に抵抗。
漏れを睨みつけて、顔を真っ赤にして、目に涙をためながら。
そろそろ・・・あっちへ行かせてやるか。漏れって親切。

375 名前: 虐人 投稿日: 2003/06/17(火) 18:18 [ Bbn4qQf. ]
やっぱ、ボディーブローだな。ダウソさせるには最適だ。
       
         ズンッッ

次は蹴り上げて・・・・・

ガスッ

フィニッシュ・・・・と、思ったら、しぃが何かを言っている。
「・・オナガイ・・イウコトキクカラ・・ダッコモサセテアゲルカラ・・」
・・・・!これは使えそうだ。まず・・
「金くれよ。有り金、全部。
「・・・ソンナノデイイノ!?ハニャーソ!
何なんだ、こいつ。いきなり元気になりやがって・・
しかし、すごい金。こいつ、恐喝とかしてたのか?
まあいいや。これで用なし。
「ついでにこっちから御礼。ベビに会わせてやる。」
「ハニャーソ!モララーサンハ、イイヒ・・・・」

グチョッ
見事に顔にHIT!爽快、爽快。
こっちは儲けたし、あっちは「あの世で」幸せ。
本当に、漏れってイイ香具師。
「あぁ、そうだ。近所のモナー達にも奢ってやるか。」

-END-



377 名前: 虐人1/2 投稿日: 2003/06/18(水) 20:51 [ rCbtVQRc ]
晴天。なんとイイ天気だ。
「こういう日には外に出なくちゃね。」
今日一日、平和だと思っていた。

暫く歩いていると、向こうに人が集まっている事に
気がついた。不思議に思い、モララーは近くに駆け寄った。
「何かあったんですか?」
誰も答えようとしない。口に手を当てている者もいれば、
すすり泣きの声まで聞こえてくる。
そして、人ごみをかき分けて奥を見てみた。
「うっ・・」
想像を絶する「モノ」だった。
しぃやベビの死体だ。モナーらしき者も倒れている。
山積みになった死体は、脳や内臓器官が混ざり合って、
よりグロテスクに見える。手足を切断された者、
頭が吹き飛んでまだ血が少しずつ吹き出しているもの。
痣だらけで血を吐いた後が残っているもの。
どんな殺し方かは知らないが、真っ二つになっているもの。
挙げるだけでもきりがない。まあ、一番注目すべきは
横たわっているモナーだ。山積みの死体から少し離れた所に
一匹のしぃとモナーが倒れている。
しぃは棍棒らしき物を握り締め絶命しているが、モナーはまだ息がある。
「・・・大丈夫ですか・・?」
「・・・う・・・君は誰モナ・・?
「運がないですね。あなたも。いきなり襲われたんですね?」
「皆はみてるだけで、モナをだれも助けようとしてくれない・・ゴフッ」
「早く救急車を呼ばなくては・・・

こうして、彼は運ばれていった。

「一体何故?こんなに大勢見てるのに。なぜだれも助けなかった?」
他人というものが心底嫌になった。
その時だった。
「イマダワ!ギャクサツチュウ、カクゴ!!」

ヒュッ

風を切る音とともに、頬に痛みが走る。
「ちっ、痛ぇな!」

ゴスッ
「シィィッ・・ゴフッ」
鈍い音が鳴り、しぃは倒れた。

ガキィィンッ
なにかが落ちて、金属音が鳴った。

378 名前: 虐人2/2 投稿日: 2003/06/18(水) 20:52 [ rCbtVQRc ]
「・・・ナイフ?」
・・ナイフ。どこにでも忍ばせられる、万能刃物。
相手の急所を狙えば殺傷能力は高い。
「こんな物を持ってるなんて・・
ナイフを拾おうとした、その瞬間。
「カカレェーー!!」
ワケワカラン掛け声とともにしぃの群れが突撃してくる。
「はぁ、漏れって運悪いな。はっはっはっは。」
本当にそう思っているのかは分からないほど笑っている。
「まあ、ナイフで勝てるだろうな。どうせ。
一匹目。

ズシュッ
「ジィィィッ・・・シィノオナカ・・・
刺突音がなり、しぃの腹部から血が吹き出した。
モララーはそれをモロにかぶった。
二匹目。

ズビャッ
次は首筋を掻っ切った。
血が吹き出る。血の噴水の出来上がりだ。
「シィィ・・・」
三匹目・・・と思ったら、怖くなったのか、誰もかかってこない。
「シィィィィッ!!コワイヨォォ!!」
「アンタガサキニイキナサイヨォォ」
おやおや、喧嘩の様だ。
「モウヤダ!カエル!」
「逃げ出してるよ・・・・・」
一匹、主格と思われる香具師がいた。
「ミンナ、ナニニゲテンノヨ!!」
あんたは命令だけか。
「どうしたぁ!かかってこいやぁ!(プ」
「・・・・シィモニゲル!!」
やっぱ逃げか。救いようのない香具師。
「こらこら、逃げんなよ。」
ドカッ
すかさず飛び蹴りをかます。
「シィィィッ!!?」
相当、驚いたようだ。
ドボンッ
あーあ、川に落ちちゃった。プッ
「シィィィ・・タスゲデェェェ・・ジィィ・・ゴボガベボ・・」
「泳げないのかYO。」
「・・・・・・・」
死んだみたいだな。

逃げたしぃはどうしよう。
まあ、逃げたのは放っとくか。
「しかし、獲物を見逃すなんて・・・」



「漏れって本当にイイ香具師!」


-END-




381 名前: 虐人1/2 投稿日: 2003/06/20(金) 14:32 [ Hc0mbfjg ]
虐殺者養成所。それは、名の通り虐殺者を養成する場所。
必ず来なければならないという訳ではない。
ここにも一人のモララーがやって来た。
「ここが噂の養成所か。入試なんてめんどくさいな。」
ぶつぶつ言いながらも会場に入っていく。
「(うわっ、大量じゃないか・・・俺の席は・・・・)」
「ここだな。ふぅ、まだ少し時間はあるな。」
一息つくと、誰かが横から話し掛けてきた。
「初めまして、君もこの養成学校に入るモナ?」
「はい、そうです。ちょっと前から興味があったので・・」
「あ、そろそろ始まるモナ。」

「はい、これから虐殺者になる諸君。これから君達に
どれくらい虐殺について感心があるか、試させてもらいます。」

こうして筆記試験が始まった。
「(えーと、一問目。しぃが飛び掛って来ました。
あなたはどうする?・・・殴るだろうな。)」
「(第二問、目の前にベビ、チビしぃ、しぃがいるとする。
どの順番に〆る?・・・チビ、ベビ、しぃの順番。
理由or殺し方は、まずチビの喉を刃物で掻っ切り(持参してたらの話)
ベビを硬直させ、そのベビは頭を殴りつけ、地面にたたきつける。
親のしぃは腹部を数回刺し、首を締め上げる・・・・)」

入試は順調に進行した。
「はい、試験やめ。次は実践訓練に移る。」

「いきなり実践か。緊張するなぁ・・・」

「では諸君、棍棒、刃物、拳銃。なんでも選んでくれ。
良い結果を期待している」

・・・・・・

しばらく歩くとしぃを三匹発見した。

「お・・やっと発見だからな。」
すると、相手もこちらに気がついたようだ。
「ハニャーソ!?ナンデココニギャクサツチュウガ!!
「カワイイシィチャンガコンナヤツニコロサレチャウノ!?
「カエッテヨ!ハヤクドッカイッテヨ!!
おーおー、好き勝手言いやがって。こっちの身にもなれってんだ。
「これから何をするか・・・分かるよな?
モララーはそう言うと一匹目にとぴかかった。

382 名前: 虐人2/2 投稿日: 2003/06/20(金) 14:32 [ Hc0mbfjg ]
ザクッ
ナイフがしぃの頬に突き刺さり、隣の頬と舌を貫く。

「・ヒューー・・ヒューー」
ブシャッ
ナイフを手前に引き、しぃの口は塞がらなくなる。
「さあ、次に死にたいのはどっちだ?」
スチャッ
モララーは銃を構えて問う。
「ワ・・ワタシガシヌワ。
「イ・・イイノ?
「サア、ハヤクウチナサイ!ギャクサツチュウ!!
「(ジュウデシネバ、ラクニシネル!シィハヤッパリアタマイイ!!)」
「・・・じゃあ、お言葉に甘えて。(これがどんな銃か知らんのか。)」
    
    
     ターン
   バシュウウッ
「シィィィッ・・・シィノアタマガヘンダヨゥ・・・」
「これはデリンジャーって銃でね。ただじゃ死なない銃なんだよ」
「シィヲ・・ダマシタノネ・・・」
そう言って絶命した。
最後まで人の所為か。おめでたいな。っていうか、しぃ、脆すぎ。
「残り一匹は精神攻撃でいくか。
そう言い、ロープでしぃを木に縛りつけた。
「ナニスンノヨォォォォォ!!」
「あー、無駄な抵抗はやめときなよ。
「つーかさ、お前はダッコとか言ってるけど、重いお前を持つなんて無理。
「で、よくギコに交尾とかっていってるけど、キモッ。ギコは嫌々やってるし。
モナーは逃げるし。俺の場合、お前殺すけど。
「でさ、この前なんて、近所(以下略
「シィィィッ!ヤメテッヤメテヨッ!!」
「死にたい人だって世の中にはたくさんいる。そこ
「に君はダッコ、ダッコと言ってくる。お前
「な、自分の立場弁えろと。みんなに謝りな
「さい。そうでもしないとお前はうざ
「い奴と思われたままだ。いや、もともとウザイけど。
「ウウッ・・・シィヲチョウブントタテヨミデイジメテクルヨォ・・・
「まだまだ終わらないよ。つまり、社会的に(以下略
「(モウキキタクナイ・・・シタヲクイチギッテシノウ・・・)」
「で、という訳。(ん?舌を食い千切ろうとしてるぞ)」
「しぃちゃん、死にたいなら言ってくれよ。

ビュンッ
モララーから棍棒が振り下ろされる。

グ
キ
ョ
ッ
奇怪な音が鳴り、しぃは絶命した。
「さぁて、そろそろ報告しに行くか。

「ところで、最後にしぃが死にたいって時に殺してやるなんて・・・


「俺って本当にいい香具師!!」



-END-