虐殺機 モララー

Last-modified: 2015-06-14 (日) 13:11:49
486 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:23 [ bj9dW8iM ]
『虐殺機 モララー』

「ナントカイッタラドウナノ!?」
裏通りで、一匹のしぃが、
黒いマントを羽織った男に文句を言い放っている。
顔はフードで隠れており、よく見えない。
そしてその男の周りを、数匹のしぃが囲んでいる。
「『ゴメン』ノヒトコトモナイノ!?ギャクサツチュウ!」
どうやらしぃとその男がぶつかってしまい、喧嘩になっているらしい。
「コノギャクサツチュウ、アボーンシマショウ!!」
「サンセイ!」
「シニナサイ!」
すると突然、しぃ達は鉄パイプやバットで男を殴ろうとした。
その瞬間

ズシャッ!

しぃ達の持っている鉄パイプやバットが、腕ごと斬られた。
「シィィィィ!!」
「シィノオテテガァァ!!」
「イタイィ!イタイィィ!」
しかし、男の片腕にもある事が起きていた。

487 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:24 [ bj9dW8iM ]
片腕が、刃状になっていたのだ。
「・・・・・・」
すると今度は、もう片方の腕の肘が開き、
銃身が出た。
「ニゲナキャ!」
「シィダケハコロサナイデ!!」
「・・・そんな事が通用すると」
男はしぃ達に狙いを定めた。
「思うなよ。」

ドガガガガガガッ!!
「ジィィィィィィ!!」
「ア゛ニャァァァァァ!!」
「イ゛ヤァァァァァ!!」

しぃ達は一瞬にして、蜂の巣になった。
男は大通りに出た。
「いやぁ~そこのアンタ!凄いねぇ!」
一人のモララーがいきなり話しかけてきた。
「見たんだよ、さっき。」
「・・・何か用か?」
「アンタ、俺と組んで糞AAをぶっ殺さねえか?」

488 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:25 [ bj9dW8iM ]
「・・・?」
「そうすれば俺もアンタもスキーリするだろ!」
男は突然モララーにマグナムを向けた。
「断る。」

ドンッ!!

モララーは頭を銃弾で貫かれ即死した。
「キャァァァァ!!」
「警察だ!警察呼べ!!」
周囲の人々は、突然の出来事に叫び、逃げ回っている。
さらに、男はモララーの頭に

ドンッ!!ドンッ!!

数発弾丸をぶち込んだ。
モララーの頭は、既に原形を留めていない。
「俺は一人で殺したい。お前は邪魔だ。」
パトカーのサイレンの音が近づいてきた。
「ゴルァ待て!警察だ!!」
「抵抗するなら撃つモナ!!」
警官が銃を男の方に向けた。

すると男は、素早く間合いをつめ、銃を奪った。
そして、マントから鎌を取り出し、

ズバッ!
「モナァァァァ!?」
「ゴルァァァ!!」

警官の首を掻っ切った。
さらに、奪った銃で、

ダン!ダン!ダン!

落下する首を撃ち抜いた。
「にっ、逃げろぉー!」
住民は男から逃げていった。
「・・・暑いな」
男はフードを脱いだ。

489 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:26 [ bj9dW8iM ]
男の正体はモララーだった。
しかし、片目は無く、代わりにスコープの様な物が付いている。
それどころか、体のあちこちに機械が見える。
そう。モララーは、
『強化AA』だったのだ。
『強化AA』とは、体中に武器を仕込み、普通では考えられない動きが出来る、
究極の兵器である。
「・・・帰るか。」
モララーは自分のアパートに帰ろうとした。
すると、

ガンッ!
「っ!」

モララーは後頭部を殴られ、気絶した。

490 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:26 [ bj9dW8iM ]
「・・・ここは?」
手足をロープで縛られた状態で、モララーは目を覚ました。
しかし、そこは大通りではなく、
薄暗く、加工、生産用の機械が置いてある。
どうやら、使われなくなった工場らしい。
「オメザメノヨウネ。」
突然、声が聞こえてきた。
「暗視スコープモード・・・ON。」
モララーは、暗視スコープで周りを見渡すと、
多数のしぃに囲まれている。その数十匹。
「アンタネ。ワタシタチノナカマヲ、ムザンニコロシタノハ!!」
「だから何だ?」
「キマッテルジャナイ。」
「アンタモ、オナジメニアワセルノヨ!!」
「アンタハテモアシモデナイノヨ!」
しぃ達は、包丁や拳銃を持って襲い掛かった。
「こんな物で・・・」
モララーは両手を刃状にし、
「俺を縛ったと思うなよ。」

491 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:27 [ bj9dW8iM ]
スパッ!
「シィィィィィィィ!!」


ロープを切ると同時に、一匹のしぃの腹を裂いた。
「シィィ・・・シィノナイゾウ・・・」
しぃは腹から出た内臓を必死に集め、腹に押し込んでいる。
「これはオマケだ。」
そう言うとモララーは、肘から銃身を出した。

ガガガガガガガガガガガガッ!!
「ア゛ァァァァァァッ!!!」

しぃは機関砲をまともに受け、挽き肉の塊になっていた。
「シィィ!コ、コワイヨゥ!」
「ナニイッテンノ!コンナニイレバ、ダイジョウブヨ!!」
しぃ達は、懲りずに襲い掛かって来た。
「仕方ねえ・・・これを使うか。」
モララーはマントから二丁のグレネード・ピストルを取り出した。
「シィィ!!グレネードヨ!!」
「ミンナ!ニゲルノヨ!!」
しぃ達はグレネード・ピストルを見ると、一目散に逃げた。
「・・・死にな。」

ダン!ダン!ダン!ダン!
ドゴォォン!!
「シィィィ!!」
ドゴォン!!
「ハニャァァァァ!!」
ドォォォン!!
「ア゛ニャァァァァ!!!」
ドゴォォォン!!
「ギャァァァ!!」

「残り五匹か・・・。」

492 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:27 [ bj9dW8iM ]
「モウイヤァァァ!!」
一匹のしぃが仲間の肉片を見て、叫んだ。
「ニガシテ!ニガシテェェェ!!!」
しぃ達は突然命乞いをした。勝てない と思ったのだろう。
「俺は、死んだお前らの仲間にもこう言った。」
モララーは両肘から銃身を出した。

『そんな事が通用すると思うなよ。』

ドガガガガガガガガガガガガッ!!!
『シィィィィィィィィ!!!』


彼は何故強化AAになったのか?
何が目的なのか?それは誰にも分からない。
しかし、彼はいつまでも、
AA達を殺し続けるだろう・・・。

 糸冬