486 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:23 [ bj9dW8iM ] 『虐殺機 モララー』 「ナントカイッタラドウナノ!?」 裏通りで、一匹のしぃが、 黒いマントを羽織った男に文句を言い放っている。 顔はフードで隠れており、よく見えない。 そしてその男の周りを、数匹のしぃが囲んでいる。 「『ゴメン』ノヒトコトモナイノ!?ギャクサツチュウ!」 どうやらしぃとその男がぶつかってしまい、喧嘩になっているらしい。 「コノギャクサツチュウ、アボーンシマショウ!!」 「サンセイ!」 「シニナサイ!」 すると突然、しぃ達は鉄パイプやバットで男を殴ろうとした。 その瞬間 ズシャッ! しぃ達の持っている鉄パイプやバットが、腕ごと斬られた。 「シィィィィ!!」 「シィノオテテガァァ!!」 「イタイィ!イタイィィ!」 しかし、男の片腕にもある事が起きていた。 487 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:24 [ bj9dW8iM ] 片腕が、刃状になっていたのだ。 「・・・・・・」 すると今度は、もう片方の腕の肘が開き、 銃身が出た。 「ニゲナキャ!」 「シィダケハコロサナイデ!!」 「・・・そんな事が通用すると」 男はしぃ達に狙いを定めた。 「思うなよ。」 ドガガガガガガッ!! 「ジィィィィィィ!!」 「ア゛ニャァァァァァ!!」 「イ゛ヤァァァァァ!!」 しぃ達は一瞬にして、蜂の巣になった。 男は大通りに出た。 「いやぁ~そこのアンタ!凄いねぇ!」 一人のモララーがいきなり話しかけてきた。 「見たんだよ、さっき。」 「・・・何か用か?」 「アンタ、俺と組んで糞AAをぶっ殺さねえか?」 488 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:25 [ bj9dW8iM ] 「・・・?」 「そうすれば俺もアンタもスキーリするだろ!」 男は突然モララーにマグナムを向けた。 「断る。」 ドンッ!! モララーは頭を銃弾で貫かれ即死した。 「キャァァァァ!!」 「警察だ!警察呼べ!!」 周囲の人々は、突然の出来事に叫び、逃げ回っている。 さらに、男はモララーの頭に ドンッ!!ドンッ!! 数発弾丸をぶち込んだ。 モララーの頭は、既に原形を留めていない。 「俺は一人で殺したい。お前は邪魔だ。」 パトカーのサイレンの音が近づいてきた。 「ゴルァ待て!警察だ!!」 「抵抗するなら撃つモナ!!」 警官が銃を男の方に向けた。 すると男は、素早く間合いをつめ、銃を奪った。 そして、マントから鎌を取り出し、 ズバッ! 「モナァァァァ!?」 「ゴルァァァ!!」 警官の首を掻っ切った。 さらに、奪った銃で、 ダン!ダン!ダン! 落下する首を撃ち抜いた。 「にっ、逃げろぉー!」 住民は男から逃げていった。 「・・・暑いな」 男はフードを脱いだ。 489 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:26 [ bj9dW8iM ] 男の正体はモララーだった。 しかし、片目は無く、代わりにスコープの様な物が付いている。 それどころか、体のあちこちに機械が見える。 そう。モララーは、 『強化AA』だったのだ。 『強化AA』とは、体中に武器を仕込み、普通では考えられない動きが出来る、 究極の兵器である。 「・・・帰るか。」 モララーは自分のアパートに帰ろうとした。 すると、 ガンッ! 「っ!」 モララーは後頭部を殴られ、気絶した。 490 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:26 [ bj9dW8iM ] 「・・・ここは?」 手足をロープで縛られた状態で、モララーは目を覚ました。 しかし、そこは大通りではなく、 薄暗く、加工、生産用の機械が置いてある。 どうやら、使われなくなった工場らしい。 「オメザメノヨウネ。」 突然、声が聞こえてきた。 「暗視スコープモード・・・ON。」 モララーは、暗視スコープで周りを見渡すと、 多数のしぃに囲まれている。その数十匹。 「アンタネ。ワタシタチノナカマヲ、ムザンニコロシタノハ!!」 「だから何だ?」 「キマッテルジャナイ。」 「アンタモ、オナジメニアワセルノヨ!!」 「アンタハテモアシモデナイノヨ!」 しぃ達は、包丁や拳銃を持って襲い掛かった。 「こんな物で・・・」 モララーは両手を刃状にし、 「俺を縛ったと思うなよ。」 491 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:27 [ bj9dW8iM ] スパッ! 「シィィィィィィィ!!」 ロープを切ると同時に、一匹のしぃの腹を裂いた。 「シィィ・・・シィノナイゾウ・・・」 しぃは腹から出た内臓を必死に集め、腹に押し込んでいる。 「これはオマケだ。」 そう言うとモララーは、肘から銃身を出した。 ガガガガガガガガガガガガッ!! 「ア゛ァァァァァァッ!!!」 しぃは機関砲をまともに受け、挽き肉の塊になっていた。 「シィィ!コ、コワイヨゥ!」 「ナニイッテンノ!コンナニイレバ、ダイジョウブヨ!!」 しぃ達は、懲りずに襲い掛かって来た。 「仕方ねえ・・・これを使うか。」 モララーはマントから二丁のグレネード・ピストルを取り出した。 「シィィ!!グレネードヨ!!」 「ミンナ!ニゲルノヨ!!」 しぃ達はグレネード・ピストルを見ると、一目散に逃げた。 「・・・死にな。」 ダン!ダン!ダン!ダン! ドゴォォン!! 「シィィィ!!」 ドゴォン!! 「ハニャァァァァ!!」 ドォォォン!! 「ア゛ニャァァァァ!!!」 ドゴォォォン!! 「ギャァァァ!!」 「残り五匹か・・・。」 492 名前: G 投稿日: 2003/07/26(土) 15:27 [ bj9dW8iM ] 「モウイヤァァァ!!」 一匹のしぃが仲間の肉片を見て、叫んだ。 「ニガシテ!ニガシテェェェ!!!」 しぃ達は突然命乞いをした。勝てない と思ったのだろう。 「俺は、死んだお前らの仲間にもこう言った。」 モララーは両肘から銃身を出した。 『そんな事が通用すると思うなよ。』 ドガガガガガガガガガガガガッ!!! 『シィィィィィィィィ!!!』 彼は何故強化AAになったのか? 何が目的なのか?それは誰にも分からない。 しかし、彼はいつまでも、 AA達を殺し続けるだろう・・・。 糸冬