行列のできる料理店

Last-modified: 2015-06-14 (日) 13:13:33
454 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:00 [ uzfqxEsI ]
「行列のできる料理店」

もうすっかり陽は暮れていた。
一人のモナーがぶらぶらと街外れを歩いている。
「腹減ったモナ・・・」
そこでモナーは、一軒の店を見つけた。
『虐殺亭』
「ちょうどいいモナ。飯にするモナ。」
モナーはその店に入った。
「へいらっしゃい!」
店主らしいギコが一人、それ以外は誰もいなかった。
「何にするんだゴルァ?」
モナーはメニューに目を通した。
メニューの料理はどれも見たことの無いものばかりだった。
『ぃようのふぐりの唐揚げ・・・700円』
『ちびギコの目玉 脳味噌和え・・・470円』・・・
「店長、オススメは?」
「『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』と『しぃ耳のフライ』だゴルァ。」
「じゃあ、それとヴァンタ一つ。」
「あいよ!」
店主は厨房・・・ではなく裏の小屋へ行った。

455 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:01 [ uzfqxEsI ]
「ゴルァ!」
店主は戸を蹴り開けた。
そこには、大量のしぃ、ちびギコ、ぃよう、おにーにがいた。
店主はしぃの親子の入っている檻を開けた。
「ミュゥミュゥ!」
「ミィ!」
「ほう、元気そうだなゴルァ。」
そう言うと店主は、母しぃからベビしぃを三匹ひったくった。
「ナニスルノ!ベビチャンヲハナシテ!」
「うるせぇ!」
 ブチィ!!
店主は母しぃの耳を引き千切った。
「シィィィィ!!イタイヨォォ!!」
「久々にお客さんが来たんだ。活きの良い物を用意しないとな。」
店主は、厨房に入った。

456 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:01 [ uzfqxEsI ]
まず、ベビしぃの体をぬるま湯で洗った。
そして、皿に盛り付け、ボイルした温野菜を添えた。
次にしぃの耳に小麦粉・卵・パン粉をまぶし、
油で揚げ、サッと皿に盛り付けた。
「『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』と『しぃ耳のフライ』だゴルァ。」
店主は料理をテーブルに置いた。
モナーは『生後3日ベビしぃ 温野菜添え』の皿を指差した。
「これ・・・食べられるモナ?」
「大丈夫、小さいから骨まで食えるぞ。」
モナーはベビしぃを一匹、箸でつまんだ。
「ミィ?!」
そして、口に入れ、噛み砕いた。
「ミ゛ィィィィ!!!」
口から、ガリッ、ボリッ、と音がした。
「うっ・・・」
「どうした?」
「(脳味噌のとろける食感、骨のコリコリ感、こ・・・これは・・・)」
「(゚д゚)ウマー」
「豪快だなぁ、お客さん。でも、通はこう食べるんだ。」
店主はベビしぃを箸でつまみ、
 ガリョ
「ミ゛ャアァァァ!!」
足だけを食べ、皿に置いた。

457 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:02 [ uzfqxEsI ]
「こっからが本番だゴルァ。」
店主は塩を取り出し、足にたっぷりとまぶした。
「ミィ!?ミュゥゥゥゥ!!ミ゛ャァァァァア!!!」
ベビしぃの傷口に塩が染み、皿の上をのた打ち回った。
「すぐに楽にしてやるよ。」
そう言うと、店主は手でベビしぃを掴んで、
 ドスッ
「ミ゛ッ!?」
 ブシュブシュブシュッ!
「ア゛ニャアァァァァァァァァァァァア!!!」
肛門から箸で突き刺し、口に入れた。
「ま、これが通の食べ方だゴルァ。」
「す・・・凄いモナ・・・」
モナーは絶句し、残りのベビしぃを食べた。

458 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:02 [ uzfqxEsI ]
「この耳のフライもジューシーで(゚д゚)ウマーモナ。」
モナーは満足気にフライを味わった。
「デザートも食べたいモナ。」
モナーはメニューを見た。
『デザート・お飲み物』
『ジュース・・・200円』
『チビギコ味噌のシャーベット・・・540円』
『しぃ皮の安倍川風・・・380円』・・・
「じゃあ『しぃ皮の安倍川風』頼むモナ。」
「あいよ!」
店主はまた裏の小屋へ行った。
店主が小屋に入ると、
子を奪われた悲しみと、
傷の痛みで泣きじゃくっている母しぃの檻の前に来た。
「ナニヨ・・・ベビチャンナラ、モウイナイワヨ・・・。」
「今度はお前が食材になる番だゴルァ。」
「・・・エ?」
そう言うと、店主は母しぃを厨房に引きずりこんだ。

459 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:03 [ uzfqxEsI ]
店主はまず、母しぃの全身の毛を全て剃った。
そして、専用の皮剥ぎ機でまずは背中の皮を剥ぎ取った。
 ベリッ!
「シィィィィイ!イタイィィィイ!!イタイヨォォォ!!」
母しぃは痛みに耐え切れず、手足をじたばたさせた。
「暴れるんじゃねぇ!」
店主は背中の皮を剥ぎ取るのを止め、顔面の皮を剥ぎ取った。
 ベリベリベリ!
「ハニ゛ャァァァァァァァア!!」
母しぃはそこで力尽きた。
全身の皮を剥ぎ取った後、よく洗い、きな粉をまぶした。
「『しぃ皮の安倍川風』だゴルァ。」
モナーは恐る恐るそれを食べてみた。
「う・・・(゚д゚)ウマーモナ!」
料理を全て食べ終わった後、ヴァンタを飲み干した。
「こんなに美味しい料理は初めてモナ、また来るモナ。」
「あ、ああ・・・。」
店主は元気の無い声で答えた。
「どうしたモナ?」
「実は・・・この店たたもうと思ってるんだ・・・。」
「え?」
モナーは 嘘だ。 なぜだ? そう思った。
「な・・・なんでモナ?」

460 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:04 [ uzfqxEsI ]
「この店・・・名前が気味悪いだろ?それに、
料理もそうだしな・・・儲けが少ないんだ・・・。」
店主は泣きながら答えた。
「だから、もう店が続けられなくて・・・」
「モナに良い手があるモナ!」
モナーは自信満々に言った。
「え?」
店主はその言葉の意味がさっぱり分からなかった。
「それどう言う事だ?」
「いつか分かるモナ。そろそろ帰るモナ。」
「代金忘れんなよゴルァ。」
モナーは店を後にした。

461 名前: G 投稿日: 2003/07/23(水) 15:05 [ uzfqxEsI ]
数日後、店に異変が起きた。
店に行列が出来るほどの客が来たのだ。
店主一人では仕事が追いつかず、アルバイトまで雇うようになった。
ある日、店主は一人の客に聞いた。
「どうやってこの店知ったんだ?」
すると客は
「これを見たんだよ。」
そう言って、一冊の雑誌を渡した。
『月刊(゚д゚)ウマー 八月号』
店主は中身に目を通した。すると
『隠れた名店『虐殺亭』』
自分の店が載っていたのだ。
話を聞くと、ほとんどの客はこれを見てこの店を知ったらしく、
その出版社の社員の一人が、
あのモナーだったらしい。
「そうか・・・」

よく晴れた八月の昼、
『虐殺亭』には、
材料となるAA達の叫びと、
お客の笑い声で、
『寂れた店』から、
『行列のできる料理店』となったのであった・・・。
 
 糸冬