81 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/02/04(火) 00:10 [ tooElCMk ] 「シイイ・・・オナカスイタヨ・・・・・」 しぃは掠れた声で呟いた。もうこの鐘に吊るされて3日も経つ。 モララーに「この淫売猫!お寺で修行して心を入れ替えろ!」とお寺に連れて来られ、 鐘の中にロープで吊るされたのだ。 「シイイ!オロシテヨ!シイガナニシタッテイウノ!」 「よーくそこで反省するんだな。心を入れ替えたら仏様が下ろしてくれるよ(w」 モララーはそう笑って去って行った。 「シイイ・・・・・ホトケサマ・・・・・シイヲタスケテ」 その時しぃの耳に足音が聞こえた。鐘に向かって近付いてくる。 「ホトケサマダ!ホトケサマガタスケニキテクレタンダ!」 足音は段々近づき、とうとう鐘の傍に来た。 「和尚さま、それでは除夜の鐘をお願いします」 「うむ」 和尚は鐘つき棒の縄を掴んで、ゆっくり引いた。 「ホトケサマ、シイハココダヨ!ハヤクタスケテ!」 鐘つき棒は勢い良く鐘を叩いた。 ゴ ~ ン 「ジイイイイイイイ!?」 しぃは絶叫した。鐘の鈍い音の打撃が幾つもしぃの耳を直撃した。 「ん?何か言ったか?坊主」 「いいえ何も?」 「そうか気のせいか。さて次」 ゴ ~ ン しぃの耳から血が噴出す。鼓膜が裂けたのだろう。 「シイノオミミイ!ホトケサマヤメテ!ナニスルノ?シイシンジャウヨ!」 しぃは叫んだ。喉を振り絞って叫んだ。だが鐘は叩かれ続ける。その度にしぃを吊るす ロープが揺れてしぃを鐘の内壁に打ちつけた。 「イタイヨウ・・・・・・シイノオミミ、シイノオカオ、シイノオテテ、シイノアンヨ・・・・・ボロボロダヨウ」 しぃがピクリとも動かなくなったのは40回も叩いた頃だろうか。血まみれの物体は鐘の音と 共に力なく内壁にぶつかりつづけた。 「和尚さま、これで素晴らしい年を迎えられるのですね」 坊主の言葉に和尚は笑顔で答えた。 「ああ、厄をはらってな。良い年を迎えるんじゃ」