風邪in小説

Last-modified: 2015-06-11 (木) 21:44:29
181 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2003/04/10(木) 23:00 [ PuSXgE0I ]
しぃは今日も元気に町をうろつき、ダッコをせがんでいます。
しかし、今日はどこか様子が変です。

「ハニャーン! ギコ君、ダッコシテ!!」
「悪い、風邪ひいてるんだ。『うつしたら悪いから』やめとくよ」
「ソ、ソウ………ジャア シカタナイワネ……ウツサレタクナイシ」

「ア、モナー ダワ!! コノサイ ダッコ シテクレルナラ オデブ デモイイワ」
「ん、しぃちゃんじゃないかモナ」
「モナーサン、ダッコ!!」
「……うーん、ごめんモナ。実は風邪ひいてるモナ。『うつしたら悪いから』やめとくモナ」
「………ソ、ソウナノ。……シィチャンノタメニ、ハヤク元気ニナリナサイ」


「モララーサン、ダッコシテ!」
「風邪ひいてるんだYO!『うつしたら悪いから』また今度な」

「フーン兄弟サンタチ、ダッコ シテクレナイ!?」
「実は二人そろって風邪をひいてる訳だが。『うつしたら悪い』ってことで」
「しぃの心配するとは流石だな兄者」

「ソコノ チビギコ。ダッコ シテアゲルワ。カンシャシナサイ」
「ちびたん、これから病院逝くデチ。『うつしたら悪い』デチ。ごめんデチ」


「ミンナ風邪ヒイテルッテ……流行ッテルノカナ? コレジャ、サスガニ ダッコ デキナイワネ…マッタク……」
ダッコを諦め、首を捻りながら去っていくしぃ。
その後姿を影から見つめる複数の人影。

「……マジで効いたなゴルァ」
「みんながみんな風邪だって答えたのに…正直バレると思ってたモナ」
「『うつしたら悪い』って言われたら、さすがのアフォしぃもダッコを強要できねーよな(ワラ」
「無理やりダッコしたくても、風邪がうつるのはイヤだろうからな」
「あんな嘘に気づかないとは、流石だなアフォしぃ」
「これでもうダッコしなくてすむデチ!」

その後…誰にダッコを要求しても『風邪』を理由に断られ続けたしぃ。
しかし、最後まで嘘と気づくことなく、さみしくて死んでしまったそうな。
どんとはれ。