~FINALY~

Last-modified: 2022-08-15 (月) 16:41:14

~FINALY~

名前

  • 無し。本人は名無しで投稿していた。
  • 便宜上、ここでは最後のコマに書かれていた『~FINALY~』をコテハン扱いとする。

コテキャラAA

                ※※※
                (゚∀゚)
                 │
             ※~~┼~~※     ←上の部分のAAがコテキャラ
                 │
               ,,,,,,,│,,, ,,,,,
             ;;:,,.(,:xд(;:),;;;;;).,...,':,∴


                    ※※
                    (゚∀゚)
                   ..ヽ│/     ←上の部分がコテキャラ
                  ,,,,, ,,,│,,,,,,  
                ,,.;:(;::':(,,;Дx),,.;:.;:,.;.

短編作品

プレゼント

637 名前: 1/ 投稿日: 02/02/21 18:31 ID:WM6L8iIr

~プレゼント~


       ∧_∧
       ( ・∀・)
  ∧ ∧ (    )    ∧ ∧
  (,,・Д・) | | |   (,,゚ー゚)
~(___ノ (__)_) ~(___ノ

今より少し昔、
あるところにちびギコとちびしぃとモララーが一緒に暮らしていました。



638 名前: 2 投稿日: 02/02/21 18:33 ID:WM6L8iIr

            |
            |   | ちびしぃたんはいいこでちねー |
            |   \____  _______/
             |从 ∨
     ∧__∧ ;:',∧|∧ギャッ      ∧_∧
    ( #・∀);:(>д<ll);:'       ( ・∀・)
    (     つ「 ̄ ̄」っ       (    )     ∧∧
    人  Y'' 彡  ̄'';:'         | | |     (゚ー゚,,)
    し(__ノ   バコーーン!!  (__)_)    (___)~

∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<いるだけでウザイんだよ!!>
 VVVVVVVVVVVVVVVVVV


ちびギコとちびしぃは双子でしたが、
モララーはちびしぃをとても可愛がりましたが、
ちびギコには辛くあたりました。




639 名前: 3 投稿日: 02/02/21 18:33 ID:WM6L8iIr

 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<てめーはとっとと便所掃除でもしやがれ!!>
 VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV

         | | |
     ∧_∧         ∧_∧
 ○⌒( ・∀・#)ヽ       ( ・∀・)   ウーントネ
  ヽヽ从∧_○  )      (    ) ∧∧
    三○д<,,) ギャッ    | | | (゚ー゚,,)
      '.,∴.⌒)~      (__)_) (___)~
__________∧_________
    今日はなにしてあちょびまちょうか?


ちびギコはだんだん、モララーへの憎しみと、ちびしぃへの
嫉妬を募らせていきました。



640 名前: 4 投稿日: 02/02/21 18:34 ID:WM6L8iIr

            ∧_∧
ウラヤマシイデチ    ( ・∀・) キラ  ワーイ
  ∧ ∧      (    ⊃◆   ∧∧
 (,,・Д・)      | | |    (゚ー゚,,)
~(___ノ      (__)_)     (___)~
_________∧_________
今日はちびしぃたんの誕生日!!
  お祝いにこのとっても貴重なアーケソ石をプレゼント!!
  (いうまでもねえがちびギコにはなにも無しだ)


誕生日の日、遂にちびギコは決意しました。



641 名前: 5 投稿日: 02/02/21 18:35 ID:WM6L8iIr


               イイヨ
      ∧ ∧        ∧∧
    (,,・Д・)      (゚ー゚,,)
   ~(___ノ       (___)~
 ___∧_________________
 ちびしぃたん。誕生日プレゼントを見せて欲しいデチ


翌日、ちびギコはちびしぃプレゼントを見せてくれるように頼みました。



642 名前: 6 投稿日: 02/02/21 18:36 ID:WM6L8iIr

                ハイ
      ∧ ∧        ∧∧
     (,,・Д・)      (゚ー゚,,)
   ~(___ノ    ◆⊂___)~

ちびしぃはこれを快く承諾し、ちびギコにプレゼントを
見せてあげました。



643 名前: 7 投稿日: 02/02/21 18:37 ID:WM6L8iIr

                        三◆
     ∧ ∧         ∧∧
    (,,・Д・)       (,,゚д゚)
   ~(_つつ三     ⊂___)~
___∧__________
 こんなものこうしてやるデチ!!


ちびギコはちびしぃから宝石を無理やり奪い取ると、
投げ捨ててしまいました。



644 名前: 8 投稿日: 02/02/21 18:37 ID:WM6L8iIr




~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~\|//~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~


宝石は川に落ちてしまいました。



645 名前: 9 投稿日: 02/02/21 18:38 ID:WM6L8iIr


     ∧ ∧       ∧∧
    (,,・Д・)     (,,゚д゚)
   ~(___ノ      ⊂___)~
___∧__________
 いい気味デチ!!
 大切な石を捨てたと知ったらモララーは怒るデチ。
 これでいじめられるのはちびだけじゃないデチ。


しかし、ちびしぃはちびギコが夢にも思わなかった行動に出ました。



646 名前: 10 投稿日: 02/02/21 18:39 ID:WM6L8iIr




~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~∧∧~~~~~~~~~~~~~
~~(,,゚д゚)~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんと、ちびしぃは深くて流れの早い川へと入っていったのです。



647 名前: 11 投稿日: 02/02/21 18:39 ID:WM6L8iIr




~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~∧∧~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~


ちびギコの見ている前で、ちびしぃはどんどん沈んでいき、



648 名前: 12 投稿日: 02/02/21 18:40 ID:WM6L8iIr




~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~


二度と浮かんできませんでした。



649 名前: 13 投稿日: 02/02/21 18:41 ID:WM6L8iIr

       | し、知らないデチ!!  |
       \____  ____/
             ∨
 ∧_∧
(#・∀・)
(    )         ∧ ∧
| | |        (・Д・;)
(__)_)        (___)~
__∧_____________
てめえ!ちびしぃたんをどこにやった!


仕事から帰ってきた、モララーはちびギコの様子のおかしさから、
すぐになにかがあったことを察しました。



650 名前: 14 投稿日: 02/02/21 18:41 ID:WM6L8iIr


     | 言うデチ!だから許し・・・  |
     \____  ______/
             ∨
   ∧_∧ ,.,.
  (#・∀・)∨’;.,ブチ
  ⊂    つ从 ,.,.,∧ ,;.’;.・;.
  人  ̄,,⌒) >;,#д・),;.・;.’;.
 (_ノ ̄ ゛ W (_,,,)~
__∧_____________
 しらばっくれてんじゃねぇ!


ちびギコは全てを白状しました。



651 名前: 15 投稿日: 02/02/21 18:42 ID:WM6L8iIr



    ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (;・∀・)  < そ、そんな・・・・・・
   (    )  \_____________
   | | |
   (__)_)


モララーは愕然としました。
そして・・・・・・過去を思い出しました。



652 名前: 16 投稿日: 02/02/21 18:42 ID:WM6L8iIr

ギコハハハハハ
 ∧ ∧
(,,゚ Д ゚)       | ガ――(・∀・;)――ン!|
           \____  ____/
                   ∨
                 ∧_∧
    ∧ ∧___       (・∀・;)
   /(*゚ー゚) /\     (    )
 /| ̄∪∪ ̄|\/     | | |
   |  しぃ   |/       (_(_)
___∧____
 幸せになってね。


彼にはかつて、しぃの恋人がいました。
ですが、彼女は名家のギコを選びました。
種族の差、親の事情、様々な事情があったのでした。



653 名前: 17 投稿日: 02/02/21 18:44 ID:WM6L8iIr


              |  しーちゃん!?  |
              \____  __/
                       ∨
            ~   ∧_,,,        ∧_∧
               (#゚;;-゚)       (・∀・;)
          ~   ノ;; ;; つ      (    )
 ~(,,(,,^o^)       ~;; ;;;/        | | |
 ~(,,(,,^o^)   ~   (/^ J         (_(_)
   ____∧__
    モララー君?


数年後、彼らは再開しましたが、
久しぶりにあった、しーはすっかり変わり果てていました。
というのも、姑や親戚にいびられ、ギコへの愛で耐えていましたが、
ギコは愛人を作り、しーを見向きもし無くなったのです。
こうして、生まれたばかりの双子と共に家出しましたが、
悪いマニーやモナーに騙され、すでに命の灯火が消えかけていました。




654 名前: 18 投稿日: 02/02/21 18:45 ID:WM6L8iIr


        | | |
     ∧_∧         ∧_∧
 ○⌒( ・∀・#)ヽ       ( ・∀・)
  ヽヽ从∧_○  )      (    ) ∧∧
    三○д<,,) ギャッ    | | | (゚ー゚,,)
      '.,∴.⌒)~      (__)_) (___)~

こうして、モララーは双子を引き取り育てる事にしましたが、
愛しきものの子であり、憎きものの子でもあったのです。
それゆえに、しーに似たちびしぃには優しく、
ギコに似たちびギコには辛くあたりました。



655 名前: 19 投稿日: 02/02/21 18:45 ID:WM6L8iIr



    ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (;・∀・)  < そうだ、俺も、結局奴らと同じ穴の狢じゃないか!
   (    )  \____________________
   | | |
   (__)_)


モララーは悟りました。
そして・・・・・・



656 名前: 20 投稿日: 02/02/21 18:46 ID:WM6L8iIr


    ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (  ゚∀゚)  < アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!
   (    )  \_________________
   | | |
   (__)_)


彼は狂いました。



657 名前: 21 投稿日: 02/02/21 18:47 ID:WM6L8iIr
その後、彼がどうなったのか知るものは誰もいません。


658 名前: 22 投稿日: 02/02/21 18:47 ID:WM6L8iIr



             ,,,,,,,,,,,,, ,,,,,
           ;;:,,.(,:xд(;:),;;;;;).,...,':,∴

あとにはちびギコが取り残されました。
いつまでも・・・・・・


                          ~FINALY~



堕天使

699 名前: 1/16 投稿日: 02/02/22 19:21 ID:dhZ99ssh

~堕天使~

      +          +
          ∧,,∧
     +   ミ,,・∀・ミ +
  +     @ミ,,,,uuミ      +

 とても昔のこと、
 一匹のとても美しいちびフサがいました。


701 名前: 2/16 投稿日: 02/02/22 19:22 ID:dhZ99ssh

                                       
   ウットリ       +       +     スゴスギデチ
   ∧∧          ∧,,∧           ∧∧  
   (,,゚ー゚)    +   ミ,,・∀・ミ +       (・д・,,) 
 ~(__ノ   +    @ミ,,,,uuミ      +  (_@ 
                           
 その毛並みは新緑の草原のよう。
 その瞳は大粒の宝石のよう。
 フサの美しさに誰もが魅了されました。


702 名前: 3/16 投稿日: 02/02/22 19:23 ID:dhZ99ssh


      +        イチバンデチ!!       +   
                 ∧,,∧      
              + ミ,,・∀・ミ +     
           ▲∧ @ミ,,,,uuミ  /■ヽ +
           (=゚ー゚) .┌───┐(,,・д・)
          @_ノ .│  1  .│O__ノ 
         ┌───┘     └───┐
         │  2           3  .│
         │                │
         └───────────┘

 当然の如く、フサはあらゆるコンテストを総なめにしてしまいました。
 ですが、それはフサに過剰な自信とうぬぼれを植え付ける事になってしまったのです。


703 名前: 4/16 投稿日: 02/02/22 19:23 ID:dhZ99ssh


   +  ボクガイチバンエラインデチ!!        +
          ∧,,∧
     +   ミ,,・∀・ミ +
  +     @ミ,,,,uuミ      +

 ちびフサの自惚れは果てをしらず高まっていき、
 遂に、フサはマターリも虐殺もどちらでもないものも全て
 自分の美しさの前にひれ伏すべきだと考えるようになりました。
 そして、彼はそれを知らしめる為の戦いを始めることを決意しました。


704 名前: 5/16 投稿日: 02/02/22 19:24 ID:dhZ99ssh


                          チビフササマ・・・  ハァハァ     
   +  ボクニツイテイクデチ!!   +       ((( )))  ∧_∧   つぃてぃくょぅ
          ∧,,∧              (´Д`;)  (´Д`;)    ∧∧    
     +   ミ,,・∀・ミ +            (    )   (    )  ヽ(^ω^=)ノ  
  +     @ミ,,,,uuミ      +       | | |   | | |    ( x  )   
                            (_(_)  (_(_)     ∪∪    
 フサは、自分に従う従者を募りました。                
 フサの美しさとカリスマ性に感化された者たちが、種族の差異なく集まりました。


705 名前: 6/16 投稿日: 02/02/22 19:25 ID:dhZ99ssh


                              △
                            △田
                          △田田△
                          □□□□
                        /        \
                      / ビバ虐殺 \
                     /            \
                     /              \
                      /                    \
                  /                        \
                     /                          \
                   /                          \
                  /                              \
            /                                \
             /                                      \
         /                                          \
      /                                            \
    /                                                  \

 フサはまず、虐殺の諸神のなかでも、もっともメジャーであるジェノオッチの神殿に攻撃を仕掛けました。


706 名前: 7/16 投稿日: 02/02/22 19:26 ID:dhZ99ssh

|
|モナー族・究極奥義!!虐殺ドライバー!!
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∧_,,.,. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧          ( ;∀。)
 ( ´∀`) /VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
 (  つつ※虐━殺━逝━っ━て━よ━し━!━!━V
 | | | VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
 (__)_)

 フサの軍勢は、ジェノオッチの神官たちを皆殺しにし、


707 名前: 8/16 投稿日: 02/02/22 19:27 ID:dhZ99ssh

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
WWWWWW",, ",,"    WWWWWW,"""","",,",,,",,,"",,",,,,
WW∧ ∧",," ,,,,"", ,"",,"",,",,","",,",,,,,""",,,,,"
WW・∀・,,)","",,",,  "",""""",",,W ∧ ∧ W,"""",,",,
∥∥__)~","",,"  ","",,",,   ∥(・∀・,,)∥,,"",""",,
人人人    ∧,,∧ """",,"  ノ⊂__つ人
゚(゚ー゚)-゚)"",, ミ,,・д・,,ミ" ,""   (゚O゚)   (゚o゚)W ∧ ∧
∧,,,∧   @ミ,,,,,,,,,つW              ∥(>∀<,,)
,,・∀・ミ    ∧∧ WWWWWWWW"゛~      人⊂人⊂)~ 
ミ,,,,,,,ミ))))   (゚д゚ WWWWWWWWWW     (゚O゚)( ゚o゚)
 ∧η∧  ( WWWWWWWWWWWWW    ~
"(・д・,,) 「「=[「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「]   """"゛~"
 ヽu__))))"│|||||||||||||||||||||||||||||||||||| |゛~""  ~"
          ̄◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◎ ̄ ゛~"~"""゛  ~"~"
゛~""""゛~"     ゛~""  ~"""゛~"

 彼が大切にしていたニラを残らず略奪しました。


708 名前: 9/16 投稿日: 02/02/22 19:28 ID:dhZ99ssh


  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (#・∀・)< 定名のAAの、それもちびの分際で!
 ( 邪神)  \_______________
 | | |
 (__)_)

 遠征から帰ってきたジェノオッチは、聖域の惨状を見て、
 大激怒しました。


709 名前: 10/16 投稿日: 02/02/22 19:29 ID:dhZ99ssh

・〔<〕・       (V) (V)
..〔<〕・         | |  .| |
〔<〕・    /ニ⌒ ⌒゚Д)         ★
・〔<〕・   ・〔〕・`ヽ     ├~~>   _))_
..・〔<〕・  ・〔〕・  てソソノ        (゚Д゚(;;)                  _
 ・〔<〕・・〔< ぎゃはははははははは ,,) "(,_             ∧_∧/゚Д゚,,ヽ
  ・〔<][>〕・              /     \          /・∀・      へへへ
    /==ヽ   彡彡ミミミ   |   ,,´∀` |         ( ´∀`      へへへへ>
  ∩( i゚Д゚il;)∩  ヽ゚ん゚;ノミ   \     /          ヽ     ( ヾ    * ~
   ヾ∧∧ヽ ノ  《⌒∀ソノ∩》   .)   "(              ~~ ~⊂三〉/´
   ε⌒ つ)   ∪(._〒 )    (,, ・∀・)    ミ         (   ( く
 くく =゚ω●)つ   くΟΩゝ     )  "(      ,∩/⌒\、 ;  ヽ  ヽ λ
。ιυιミν つ      ∪',    (_)''(_)    从Ο(;゚Д゚il )Ο゛ Εl__)_)

 ジェノオッチは新たな下僕を創り出すと、すぐさま報復のための行動を起こしました。


710 名前: 11/16 投稿日: 02/02/22 19:30 ID:dhZ99ssh

                          たぃへんだょぅ! 
     +  サワガシイデチネ +          ∧∧  
          ∧,,∧  ∬           ヽ(゚ω゚=)ノ
     +   ミ,,・∀・∩-┛~ +        ( x  )=ε
  +     @ミ,,,,ノミ      +        ⌒ (  

 ジェノオッチの軍勢は、容易く、略奪物で建てられた、
 ちびフサの宮殿に辿り着きました。
 道中にあったマターリスレも彼らの進軍を黙認したのです。


711 名前: 12/16 投稿日: 02/02/22 19:31 ID:dhZ99ssh

                        ∧,,    ,,∧ 
                        ( ゚#  @ω。=) 
     +  ナニゴトデチカ!! +       ミ从、;从  彡 
          ∧,,∧            (( ;"、))ボシュッ 
     +   ミ;・∀・ミ   +       ( x  )~   
  +     @ミ,,,,ノミ  -┛~  +     U U     

 彼の鼻持ちならない態度に辟易していたものの数は、
 とても多かったのです。


712 名前: 13/16 投稿日: 02/02/22 19:31 ID:dhZ99ssh

                     |僕たちが世話になったな。      
                     |礼をせにゃならんな。 
                      ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
                      ∧_∧             
  +    ケッコウデチ!  +     (・∀・ )            
        ∧,,∧          (邪神 )            
   +   ミ;・∀・ミ +      | | |            
 +    @ミ,,,,uuミ    +    (_(_)


       
              |ハハハ!!      
              |遠慮するなって!! 
              ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
          ,.;:>.,∧_∧
          ,, .∩(・∀・ ) 
        ∧ ,,;: \邪神  )
       ミ,,;д;ミ | | |
      @ミ__っ  (_(_)


 
     ヒドイデチ
     ,,,,, ,,,,,,,,,,,  
   ,,.;:(;::':(,,;Д;),,.;:.;:,.;.


 ジェノオッチはフサの草原のような毛を毟り取り、
 宝石のような目を抉りとりました。


713 名前: 14/16 投稿日: 02/02/22 19:32 ID:dhZ99ssh


  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ;・∀・)< うわぁ!なんだこの物体は!
 (    )  \_________     ∧∧
 | | |                      (* ゚-)キタナイカラ チカヅイチャダメヨ…
 (__)_)  ・・・                 ノ  つ ∧ ∧
         ,,,,, ,,,,,,,,,,,          ~  /    (・∀・,,) デチデチ     
       ,,.;:(;::':(,,;Д;),,.;:.;:,.;.         (ノ ∪,. (uu_)~
                                     醜いモナ
                                ∧_∧ ∧_∧ 汚いモナ
      ∧∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄            (    )(    )
~′ ̄ ̄(#゚Д゚)< 近寄るんじゃねェ!        (    )(    )
  UU ̄U U    \_____            | | | | | |
                                 (_(_)(_(_)

 ジェノオッチは、変わり果てた姿のちびフサを晒しものにしました。
 それが、もっともフサを苦しめることになると知っていたからです。


714 名前: 15/16 投稿日: 02/02/22 19:32 ID:dhZ99ssh



             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ./ / | >>1 さんまってー!
           / /  \
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ./ /_Λ     , -つ
         / / ´Д`)  ./__ノ
      三 /    \ / / 
        .|    へ/ /
        |    レ'  /、二つ
        |     /     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /   /       | キモイよぉーっ!
       /  /         \             
      /  /             ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
     / ノ           ((( )))     
   _/ /          三 (´д` ;)
  ノ /              / つ _つ
⊂ -'                人  Y
                 三 し'(_)
  
  ∩∩    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (;´Д`) < み、耳がァァァァァァァァアァァァァ!!!!
 (    )  \_________________
 | | | 
 (_)_)     
                
 生き残った、フサの従者たちも、おぞましき呪いをかけられました。



715 名前: 16/16 投稿日: 02/02/22 19:34 ID:dhZ99ssh



                  ,,,,, ,,,,,,,,,,,  
                ,,.;:(;::':(,,;Д;),,.;:.;:,.;.

 今よりも、マターリと虐殺の争いが激しかった頃のことであると言われています。

                                     ~FINALY~





 ~この物語はPCゲーム“ディアブロ”の『オーバーロード』の逸話より着想を得ました~


丸耳とぞぬ

772 :1/10:02/02/23 00:28 ID:BkpyOvZY

~丸耳とぞぬ~


        ∩∩
        (,,・д・)  
      ~(___ノ

 滅多に人の訪れない、ある辺境の寂れた村に、
 一匹の丸耳ちびギコが住んでいました。 

773 :2/10:02/02/23 00:28 ID:BkpyOvZY


 キエテホシイデチネ            アサッパラカライヤナモノミタデチ           
   ∧ ∧                    ∧ ∧      
  ミ,,・∀・ミ        ∩∩         (・∀・,,)     
 ~ミ___ノ        (,,・д・)         (___)@    
            ~(___ノ                       
  ハヤクシンデネ               ムラノオテンハッケン    
    ∧∧                    ▲∧    
   (,,゚ー゚)                   (゚ー゚=)    
 ~(___ノ                   (___)@

 丸耳ちびギコは、いつも村の住人にいじめられていました。

774 :3/10:02/02/23 00:29 ID:BkpyOvZY


│ なんで生まれてきたんだよ!│  
 \_ __________/
   ∨
   ∧∧        
  (,#゚Д゚)っ )) 
  ( つ ノ  ))  ∴..∩∩        イイコ、イイコ           
   )   つ 彡 ..※>д<,,)         ∧ ∧          
 ~(  /' 彡   ∵(___)   ~′ ̄ ̄(*゚ー゚)  ハ,,ハ  ミュー 
   (,ノ               UU ̄ ̄ U U  (・o・,,),,)~  
                   
 丸耳ちびギコは親にも虐待されていました。
 かつて、この地が邪悪な荒らしに襲われたとき、
 丸耳は真っ先に寝返り、その後弾圧され、絶滅したのですが、
 ごくまれに丸耳の子供が生まれる、俗に「チェンジリング」という現象が起きるのです。
 丸耳ちびギコは、親からも子供とみなされず、いわば義理で“飼われている”ようなも
 のでした。

775 :4/10:02/02/23 00:30 ID:BkpyOvZY


 ミカンタベルデチカ?              チビサママンセー!            
   ∧ ∧                    ∧ ∧      
  ミ,,・∀・ミ        ∩∩         (・∀・,,)     
 ~ミ___つ○      (,,・д・)         (___)@    
            ~(___ノ                       
  アーソビーマチョ               チビタンダイスキ!    
    ∧∧                    ▲∧    
   (,,゚ー゚)                   (゚ー゚=)    
 ~(___ノ                   (___)@

│ お前は私の誇りだ! │
 \_ _______/
    ∨               イイコイイコ
    ∧∧               ∧ ∧ 
    ( ゚Д゚)              (゚ー゚*) 
   (|  |)       ∩∩     |  ∪  ミィ~ミィ~ 
  ~| |      (・д・,,)     |  |    ハ,,ハ   
    U~U      (___)     U U   (>o<,,),,)~ 
        
 ある日のことです。
 それまで、冷たかった、村の子供達や、両親が
 突然、丸耳ちびギコに優しくなったのです。

776 :5/10:02/02/23 00:31 ID:BkpyOvZY


 ケシテワスレナイデチ!                          
   ∧ ∧                  
  ミ,,・∀・ミ        
 ~ミ___ノ       
                          
  ガンバッテネ                         
    ∧∧                 ∩∩ 
   (,,゚ー゚)                (,,TдT) 
 ~(___ノ               ~(___ノ 
        
 リッパニオツトメハタシテクルノデスヨ
    ∧∧                  
    (*゚ー゚) 
    ∪ │ 
    |  |      
    U U    
 
 しかし、その理由はすぐにわかりました。       
 村外れの山に住む、恐ろしいぞぬが生贄を要求してきたのです。
 丸耳ちびギコは、ひとり村を追い出され、山へ行かされました。

777 :6/10:02/02/23 00:31 ID:BkpyOvZY


 │長い間待った甲斐があったぞぬ。         │
 │恐怖と憎しみが良い具合に熟成しているぞぬ。 │
  \___ _______________/
        ∨

    / ̄ ̄ ̄ ̄\
   /     ●  ●、  
   |Y  Y        \
   | |   |        ▼ | ゾヌーリ
   | \/      _人.|
   |       ___ノ        
   \    ./             ∩∩  
    | | |             (TдT,,)  
    (__)_)             (___)~ 

 村を出て、暫くすると、ぞぬ自らが出向いてきました。
 ぞぬは待ちきれない様子でした。

778 :7/10:02/02/23 00:32 ID:BkpyOvZY


    / ̄ ̄ ̄ ̄\
   /     ●  ●、  
   |Y  Y        \
   | |   |        ▼ | ウマー
   | \/      _人.|
   |       ___ノ        
   \    ./             
    | | |             
    (__)_)            

 ぞぬは一飲みで丸耳ちびギコを食べてしまいました。

779 :8/10:02/02/23 00:33 ID:BkpyOvZY


 │さて、面倒だが、次回の為の“仕込み”に逝くか │
  \___ _______________/
        ∨

    / ̄ ̄ ̄ ̄\
   /     ●  ●、  
   |Y  Y        \
   | |   |        ▼ |
   | \/      _人.|
   |       ___ノ        
   \    ./             
    | | |             
    (__)_)            

 ぞぬはなにやらひとりごちると、村のほうへと山を降りていきました。

780 :9/10:02/02/23 00:33 ID:BkpyOvZY


│ 私は旅の神父ですが、生まれてくるお子さん │
│を祝福してもよろしいですかな?         │
 \_ _________________/               
    ∨                               
   .__             ゼヒオネガイシマス 
  J_†_|             ∧_∧  三/   
   (,,゚Д゚)            (゚ー゚*) 三/l::  
  ハ ̄ ̄`つ          (⊃_ ⊂) 三/_l:::  
  し ╋|          (  ` _/ /     
   |___|         / ∪^∪ /       
   ∪ ∪

781 :10/10:02/02/23 00:35 ID:BkpyOvZY



                  ,,,,, ,,,,,,,,,,,  
                ,,.;:(;::':(,,;Д;),,.;:.;:,.;.


                その数年後・・・・・・
 

                               ~FINALY~

闘技場

228 名前: 1/25 投稿日: 02/02/23 23:18 ID:2l4t5iOu

 ~闘技場~

 
      ∧凸∧
      ( ・∀・)
     /(    )
    丿 | | |
    <_ (__)_)

 昔のこと。
 ある国にモラルドゥアという名の強き王が君臨していました。


229 名前: 2/25 投稿日: 02/02/23 23:19 ID:2l4t5iOu

           ____
    .      |( ・∀・)|
     .      | ̄ ̄ ̄ ̄   
         △
        △l |
   __△|_.田 |△_____
      |__|__門_|__|_____|_____


 王はもともとは、名もなき農奴でしたが、
 知力とカリスマを駆使して、一代にして王となりました。


230 名前: 3/25 投稿日: 02/02/23 23:20 ID:2l4t5iOu

     虐
 __(・∀・)_
///    \\ 
|::::| |      | |
|::::| |      | |
|::::| |      | |
|::::| |   ∧凸∧..|            ∧_∧   ∧∧   ∧_∧ 
|::::| |  ( ・∀・)|____       (´Д`; )  (゚Д゚;∩  (・∀・; )
|::::| ̄ ̄| ̄|    つ .|  |       (    )  (|  ,ノ  (    )
|::::. ̄ ̄| ̄| ⌒l⌒l   | ̄|       | | |   |  |~  | | | 
|:::::    |  |(_)_) .|  |       (_(_)   .し`J   (_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 王の野望はとどまるところを知らず、
 周辺諸国を次々に征服しました。
 ですが、それでも彼の飢えと渇きは満たされませんでした。


231 名前: 4/25 投稿日: 02/02/23 23:20 ID:2l4t5iOu
                               
          ∧                  ∧ 
       ∧∧ .│     ∧凸∧      ∧∧.│
       (,,゚Д゚)│    ( ・∀・)     (,,゚Д゚)│ 
       .(  ⊃    /(    )      .(  ⊃ 
      ~|  | │  丿 | | |     .~|  | │
       し`J │  <_ (__)_)      .し`J │
──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬─
  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  
┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬
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┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤
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            "           "
                      ∧ ∧     "              "
    ∧ ∧              ( ´ー`)            
    (;゚Д゚) ∧____      \ <           /| "
   | ̄ ̄|つ=| |――――>     .\.\______//  
   \_/ |  ∨ ̄ ̄ ̄ ̄         \       /      "
     ∪∪                  ∪∪ ̄∪∪    


 そんな彼を暫し満たしてくれるもの、
 それが闘技場でした。


232 名前: 5/25 投稿日: 02/02/23 23:21 ID:2l4t5iOu
 
                              
──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬─
  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  ┌┤  
┬┴┴┬┴┴┬┴┴               ∧_∧  .┴┴┬┴┴┬┴┴┬┴┴┬                     
┤  ┌┤  ┌┤  ┌       ‐=≡   (;´Д`) ハァハァ   ┌┤  ┌┤  ┌┤                   
┴┬┴┴┬┴┴┬┴     ‐=≡_____/ /_      ......┴┴┬┴┴┬┴┴                   
┌┤  ┌┤  ┌┤     ‐=≡  / .__   ゛ \   .∩   ..┌┤  ┌┤  ┌               
┴┴┬┴┴┬┴┴┬  ‐=≡  / /  /    /\ \//  . ┬┴┴┬┴┴┬┴                   
  ┌┤  ┌┤  ┌┤ ‐=≡  ⊂_/  /    /  .\_/  . ┌┤  ┌┤  ┌┤                     
┬┴┴┬┴┴┬┴┴   ‐=≡    /    /       ┬┴┴┬┴┴┬┴┴─                     
┤  ┌┤  ┌┤  ┌    ‐=≡   |  _|__   ┤ . .┌┤                      
┴┬┴┴┬┴┴┬┴     ‐=≡  \__ \. ┴┬┴┴┬ ギブアップ!ギブアップ!  
─┴──┴──┴─       ‐=≡ / / /. .─┴──┴─ ((( )))      
            "      ‐=≡  // /           (; ´Д`)      
                  ‐=≡ / | /            / つ _つ      
                 ‐=≡ / /レ               人  Y         
                    ‐=≡ (   ̄)              し'(_)        
                      ̄ ̄                               

 彼の領地から、様々な人や獣が集められ、
 連日連夜、凄惨な宴が繰り広げられました。


233 名前: 6/25 投稿日: 02/02/23 23:22 ID:2l4t5iOu

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            ∧_∧          .|  ()  ()   | 
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         ━━つ━つ━━⇒     |           | 
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           (__)_)       .....└.─.─.─.─.┘


 多くは、強制的に徴収されましたが、
 なかには自らの意思で闘奴となるものがいました。
 なぜなら、一定数の試合に勝利すれば、闘奴から解放されるだけでなく、
 多額の報酬が得られるからでした。
 さらに、その力を見とめられた者は、貴族のお抱えになったり、
 騎士や近衛兵への道も開かれるのです。


234 名前: 7/25 投稿日: 02/02/23 23:23 ID:2l4t5iOu
                               
          ∧                  ∧ 
       ∧∧ .│     ∧凸∧      ∧∧.│
       (,,゚Д゚)│    ( ・∀・)     (,,゚Д゚)│ 
       .(  ⊃    /(    )      .(  ⊃ 
      ~|  | │  丿 | | |     .~|  | │
       し`J │  <_ (__)_)      .し`J │
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        ∧,,,,,,
        (,,・д・)  
      ~(___ノ

 そんななか、一匹のちびギコがいました。
 ちびギコには名前を帯びることを許されていませんが、
 彼は、片耳のチービギコムと名乗って憚りませんでした。
 彼もまた、強制ではなく、自らの意思で闘奴になったもののひとりでした。
 そして、今日の闘いが、彼の最後の闘いでした。


235 名前: 8/25 投稿日: 02/02/23 23:23 ID:2l4t5iOu

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        (,,・д・)        (・∇・,,,,) 
      ~(___ノ        (,,_,,_)~


 しかし、最後の相手は不幸にして、『フトマシ』でした。
 言い伝えでは、マターリの神が祝福し忘れたちび種がひとつだけあったといいます。
 それが、フトマシの名で知られる、極めて獰猛なちびギコの亜種でした。


236 名前: 9/25 投稿日: 02/02/23 23:24 ID:2l4t5iOu

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        ∧,,,,,,  (・∇・,,,,)\      
        (,,・д※⊂,,_,,_)~\       
      ~(___ノ   \\\\\   


 案の定、フトマシの鋭い一撃が、チービギコムにクリーンヒットし、
 片目を潰されてしまいました。
 フトマシは、見かけに寄らず素早く、その見のこなしは、純粋なギコと比べても
 遜色ないものでした。


237 名前: 10/25 投稿日: 02/02/23 23:25 ID:2l4t5iOu

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        ∧,,,,,,        
        (,,・дx)∧,,,∧三 
      ~(_u※∇・,,,,),,_,,_)~三     
           ∵
 さらに、フトマシの攻撃は続きます。
 見を屈めたかと思うと、その次の瞬間、
 その鉄の如き歯で、ちびの足を噛み千切り、戦闘能力を奪いました。
 


238 名前: 11/25 投稿日: 02/02/23 23:25 ID:2l4t5iOu

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                     ∧,,, ∧          
      ,,,,,,,,,,∧,,,,,,         (・▼・,,,,) 
    ~(___(,,・дx)         (,,_,,_)~

                    
 チービギコムは地に這いつくばりました。
 既に戦闘不能で、この苛烈な闘技場においても、王とギャラリーと対戦相手が許せば、
 降参が認められる状態でした。
 ですが、フトマシは敵の言葉になど耳を貸しません。
 ただ、闘いつづけるのみです。
 食い尽くすまで。


239 名前: 12/25 投稿日: 02/02/23 23:26 ID:2l4t5iOu
 
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                   0
                  0
                 0
             ,,,,,,,,,,∧,,,,,,  
           ~(___(,,・дx)

 チービギコムは意識が混濁するなか、過去を思い出しました。
 まだ、耳がふたつあったころのこと、闘奴になるまえのことです。


240 名前: 13/25 投稿日: 02/02/23 23:27 ID:2l4t5iOu



        ∧∧       ▲∧
        (,,・д・)      (゚ー゚=)  
      ~(___ノ      (__) 
      
 彼には、思いを寄せているミケがいました。
 ミケは、その土地の領主の家で働いていました。


241 名前: 14/25 投稿日: 02/02/23 23:27 ID:2l4t5iOu



        ∧∧       ▲∧
        (,,・д・)      (゚-゚=)  
      ~(___ノ      (__) 
      
 ですが、ミケは仕事の暇を見つけて会うたびに、
 明るかった表情が暗く、口数も少なくなっていきました。


242 名前: 15/25 投稿日: 02/02/23 23:28 ID:2l4t5iOu



        ∧∧       ▲∧
        (,,・д・)      (゚д゚=)  
      ~(___ノ      (__) 
      
 あるとき、ミケはちびのこう言いました。
 「ちび君・・・お願いしてもいいかな?」
 ちびは、どんな願いだってかなえてやる、そういいました。
 「私のお墓・・・作ってくれないかな?」
 ちびはその言葉に驚き、なにも返事ができませんでした。
 そして・・・・・・。
 


243 名前: 16/25 投稿日: 02/02/23 23:28 ID:2l4t5iOu



        ∧∧       三▲∧
        (,,・д・)      三(=>д<)  
      ~(___ノ     三 (__) 
      

 突然、ミケは駆け出しました。


244 名前: 17/25 投稿日: 02/02/23 23:29 ID:2l4t5iOu

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「ちび君さようなら!幸せになってね!」
 ミケはそう言い残すと、川へ身を投じました。


245 名前: 18/25 投稿日: 02/02/23 23:30 ID:2l4t5iOu

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                     ∧,,, ∧          
      ,,,,,,,,,,∧,,,,,,         (・▼・,,,,) 
    ~(___(,,・дx)         (,,_,,_)~

                    
 「そうだった・・・・・・アイツの・・・・・・墓を作ってやら・・・・・・なきゃ・・・・・・」


246 名前: 19/25 投稿日: 02/02/23 23:30 ID:2l4t5iOu

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      ∧,,,,,,          ∧,,, ∧          
      (,,・дx)         (・▼・,,,,) 
    ~(_uノ           (,,_,,_)~

                    
 チービギコムは残った足で立ち上がると、


247 名前: 20/25 投稿日: 02/02/23 23:31 ID:2l4t5iOu

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              ∧,,, ∧        三 ∧,,,,,,  
              (・▼・,,,,)       三  (,,・дx)
               (,,_,,_)~     三~(__つ

                    
 最後の一撃を繰り出しました。


248 名前: 21/25 投稿日: 02/02/23 23:32 ID:2l4t5iOu

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                     ∧,,, ∧ 
                     (゚ ▼ 。,,,,) 
                      """"~~  
              ,, ∴∴;;,,         ,,,,,,,∧,,,,,,
               (,,_,,_)~     ~(__(,,・дx)
 


249 名前: 22/25 投稿日: 02/02/23 23:32 ID:2l4t5iOu
                               
          ∧                  ∧ 
       ∧∧ .│     ∧凸∧      ∧∧.│
      (,,TДT)│    ( T∀T)    (,,TДT)│ 
       .(  ⊃    /(    )      .(  ⊃ 
      ~|  | │  丿 | | |     .~|  | │
       し`J │  <_ (__)_)      .し`J │
──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬─
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            "           "
                      ,,,,,,,∧,,,,,, 
                   ~(__(,,・дx) 
          


 ちびの闘いに、観客達は心打たれ、皆一様に、慟哭しました。
 普段、ごくつぶしとして疎まれ、虐待され、虐殺されるちび種でしたが、
 残虐な王すらも、ちびを称えました。
 そして・・・・・・。


250 名前: 23/25 投稿日: 02/02/23 23:33 ID:2l4t5iOu

       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       | 見事、真に見事な戦いであった!
       | 汝こそ真の戦士なり!
       | 我のもてる最高の褒美を授けようぞ!
       \
          ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
                                                           
           ∧凸∧     
           ( T∀T)    
         /(    )   
        丿 | | |
        <_ (__)_)     



251 名前: 24/25 投稿日: 02/02/23 23:33 ID:2l4t5iOu

──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬─
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                           / ̄ ̄ ̄ ̄\    
                           /●  ●    \   
                         /       Y  Y|  
                         | ▼        |   ||  
                         |_人_      \/ |  
            "            \____    / 
          ,,,,,,,∧,,,,,,                 | | |  
      ~(__(,,・дx)                 (__)_)  
          
 "                 "              "


252 名前: 25/25 投稿日: 02/02/23 23:34 ID:2l4t5iOu



                  ,,,,, ,,,,,,,,,,,  
                ,,.;:(;::':(,,;Дx),,.;:.;:,.;.

         三代目の時代に、この国は滅びましたが、
         闘技場は遺跡として今も現存しています。
        

                                      ~FINALY~




禁忌

381 名前: 1/27 投稿日: 02/02/24 16:44 ID:JDrKNe8B

 ~禁忌~

 


   ∧_∧ 
  ( ・∀・) 
  (     )
  | | \ \
  (__)  (__) ∧,,,
      ~(⌒(,,;д;;:,
       ,;’ :,’:;∴’
        ’   ’
 昨日、是とされていたことが、
 明日は禁忌とされることは、我々の世界ではよくあることです。


382 名前: 2/27 投稿日: 02/02/24 16:45 ID:JDrKNe8B

            |
             |从
     ∧__∧ ;:',∧|∧
    (  ・∀);:(>д<ll);:'
    (     つ「 ̄ ̄」っ
    人  Y'' 彡  ̄'';:'
    し(__ノ

 そして、『あやまち』に気付いた者は、当然それを正そうとします。
 ですが、その者が力あるものだったならば、
 自分だけではなく、他者にもそれを強要してしまうのです。


383 名前: 3/27 投稿日: 02/02/24 16:45 ID:JDrKNe8B

                    ∧_∧
                    (´∀` )
                    (    )
     ..,,...,,. _   ~       │ │ │
    (゚Д・(::)⌒:; ))....... ~   (_(__)
 
 もし、あなたの信望するもの、
 尊敬するもの、
 愛するものが、邪なるものとして、烙印を押されてしまったら、
 どうしますか?


384 名前: 4/27 投稿日: 02/02/24 16:46 ID:JDrKNe8B

                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                | ちびフサ料理は全面禁止!
                | フサタンをいじめる奴は許さないからな!
                \
                   ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ∧_∧          ∧_∧  
      <#`∀´>        (・∀・ ) 
      (    )         (    ) 
      | | |          | | |   
      〈_フ__フ         (_(_) 

        |\
  / ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ちびフサ料理は我が国の伝統文化だ!
  │ それをどうこう言われる筋合いはない!
  \________________



387 名前: 5/27 投稿日: 02/02/24 16:46 ID:JDrKNe8B

                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                | ちびフサ料理が文化?(゚Д゚)ハァ?
                | んなもん文化じゃねえよ(藁
                \
                   ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ∧_∧          ∧_∧  
      <#`∀´>        (・∀・ ) 
      (    )         (    ) 
      | | |          | | |   
      〈_フ__フ         (_(_) 

        |\
  / ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | んだと!!
  │ じゃあなんでちびギコはいいんだよ!
  \________________



388 名前: 6/27 投稿日: 02/02/24 16:47 ID:JDrKNe8B

                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                | てめーは厨房か?
                | 糞とフサ様を一緒にすんなよ!
                \
                   ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ∧_∧          ∧_∧  
      <; `∀´>        (・∀・ ) 
      (    )         (    ) 
      | | |          | | |   
      〈_フ__フ        (_(_) 

        |\
  / ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | (だめだ・・・話にならない・・・・・・)
  \______________



389 名前: 6/27 投稿日: 02/02/24 16:47 ID:bhVG6H7P




















390 名前: 7/27 投稿日: 02/02/24 16:48 ID:JDrKNe8B
 
     +
             ∧,,∧        +
             ミ,,・∀・ミ
   +       ~ミ,,,,,,,,,,ミ       +

 +     +         +      +
       ∧_∧  ∧_∧  ∧_∧
      ( ・∀・∩∩´∀`∩∩゚∀゚  )
      (つ   ノ ヽ    ノ ヽ  ⊂ )
       ) ) ) | | |   ( ( (
       (__)_) (__)_) (_(_)

 あるとき、ひとりの子モナーが
 「ちびフサを殺すのをやめてよ!」
 こう訴えました。
 その訴えは、マスコミによって大々的に報道され、
 気がついたときには『ちびフサ保護団体』がいつのまにか現れていました。


391 名前: 8/27 投稿日: 02/02/24 16:49 ID:JDrKNe8B


               フサタンナデナデ
                ∧_∧ 
                (・∀・ )
           ∧,,∧⊂    ) 
           ミ,,・∀・ミ | | | 
         ~ミ,,,,,,,,,,ミ (_(__)
 
 運動発祥の地は、世界でもっとも力と伝統のある国でした。
 逆らう者には、様々な『制裁』が加えられました。 
 例え、ちびフサ猟によって生活が成り立つ、国、民族でも
 おかまいなしでした。


392 名前: 9/27 投稿日: 02/02/24 16:49 ID:JDrKNe8B



                       ________
             シュパッ     |∴;,;;,’;      |
       Λ_Λ          ∧ ∧;殺:反対デチ!|
      (    )彡     ∴ (゚Д,・,,)._____|  
 <ニ=⊂ノ   ノ  彡  ,.'∴,'.',∴.';'・,∴ ||
      / / >     '.'∴.'.:',.';.’ ||
     (__ノ/_)     @(','.  つΦ

 普段、虐待によって発散させられていたストレスは、
 そのまま、保護の対象ではない、ちびギコに向かいました。
 なぜ、ちびギコは保護されないのでしょうか?
 ある人は、「ちびギコは知能が低いから」と言いました。
 ある人は、「ちびギコは可愛くないから」と言いました。


393 名前: 10/27 投稿日: 02/02/24 16:49 ID:JDrKNe8B
                        
          チビギコニハミミナンテイラナイデチ!  
               ∧,,∧          
              ミ・∀・,,ミ          
  ヤーイケナシ   ∧ ※⊂,,,,,,,,,,ミ~        
   ∧,,∧    (,,・дT)              
   ミ,,・∀・ミ  ~(___ノ              
 ~ミ,,,,,,,,,,ミ

 かつては、共に虐待、虐殺に抵抗していた、
 ちびフサも、ちびギコを虐待しました。


394 名前: 11/27 投稿日: 02/02/24 16:50 ID:JDrKNe8B
                        
  
         ∧,,∧                
         ミ,,・∀・ミ                
       ~ミ,,,,,,,,,,ミ

 そんな時代に、
 一匹のちびフサがいました。
 彼の名はフッサノオルと言いました。


395 名前: 12/27 投稿日: 02/02/24 16:50 ID:JDrKNe8B

            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            | いいかい?お外にはいまだに文明開化できていない、
            │野蛮人や、汚らしい病原菌のちびギコがいるから、おう
            │ちの中でおとなしくしているんだよ?
            \
               ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              
                ∧_∧ 
        ハーイデチ   (´∀` ) 
         ∧,,∧   (    ) 
         ミ,,・∀・ミ   | | | 
       ~ミ,,,,,,,,,,ミ   (_(__) 
       
 フッサノオルは、家の中だけで飼われる、
 いわゆる家ギコでした。


396 名前: 13/27 投稿日: 02/02/24 16:51 ID:JDrKNe8B

                 
        タイクツデチネ    
         ∧,,∧   
         ミ,,・∀・ミ  
       ~ミ,,,,,,,,,,ミ 
       
 普段なら、こっそり抜け出して、ちびギコをいじめに行くのですが、
 今日に限って、扉も窓も、鍵がきっちりかかっていました。


397 名前: 14/27 投稿日: 02/02/24 16:51 ID:JDrKNe8B

 | __________  |
 | |.             | |
 | | あなたも危ない!... | |
 | |            . | |      こわいでちゅねー  
 | |   防犯特集    | |           ∧_∧
 | |              . | |        ∧,,∧∀`,,,,)―┬┐
 | |                 | |       ミ,,‐∀‐ミ,,,,,,,,,,ミ  __| |
 |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |       ||―┌ ┌ _)―||.  |
 |_____________|_____||_(_(__)__||___|_

 おそらく、昨日見たTV番組のためでしょう。
 彼の飼い主は、なにかと影響されやすいタイプだったのです。


398 名前: 15/27 投稿日: 02/02/24 16:52 ID:JDrKNe8B

 
            メイアンデチ!
             ∧,,∧
             ミ,,・∀・ミ
           ~ミ,,,,,,,,,,ミ

 そこで、フッサノオルはなにかおやつを作って食べることにしました。  


400 名前: 16/27 投稿日: 02/02/24 16:52 ID:JDrKNe8B

        _________
      /             /|
    /_________/ .|
    |┏━━━━━━┓◎|   |
    |┃         ┃  |   |    コレデイクデチ!
    |┃         】【  |   |      ∧,,∧  
    |┃         ┃■|  /     ミ・∀・,,ミ  
    |┗━━━━━━┛  |/       ミ,,,,,,,,,,ミ~  
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      

 彼の目に、電子レンジが止りました。
 彼はこれをつかって、昨日のピザの残りを温めて
 食べることにしました。


401 名前: 17/27 投稿日: 02/02/24 16:53 ID:JDrKNe8B

        .   _________
        .  /             /|
        ./_________/ .|
━━━━━━┳━━━━━━┓◎|   |   
            ∥         .┃--|   | 
【        ∥         .┃  |   |..
            ∥         .┃■|  /  
━━━━━━┻━━━━━━┛  |/
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   メンテナンスデチ
     ∧,,∧
     ミ,,・∀・ミ
   ~ミ,,,,,,,,,,ミ

 フッサノオルは、飼い主が滅多に料理をせず、
 電子レンジすらほとんど使わないことを思い出し、
 少し調べてみることにしました。   


402 名前: 18/27 投稿日: 02/02/24 16:54 ID:JDrKNe8B

             イジョウナチ!
        .   _________
        .  /             /|
        ./_________/ .|
━━━━━━┳━━━━━━┓◎|   |   
            ∥  ∧,,∧   .┃--|   | 
【        ∥ ミ,,・∀・ミ   ┃  |   |..
            ∥~ミ,,,,,,,,,,ミ   .┃■|  /  
━━━━━━┻━━━━━━┛  |/
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     
     
 フッサノオルは、レンジの中に入って、異常がないかどうか
 調べ始めました。


403 名前: 19/27 投稿日: 02/02/24 16:54 ID:JDrKNe8B

         ガチャ!!
        _________
      /             /|
    /_________/ .|
    |┏━━━━━━┓◎|   |
    |┃∧,,∧ナンデチ? .┃  |   |
    |┃ミ,,・∀・ミ    】【  |   |
    |┃ミ,,,,,,,,,,ミ     .┃■|  /
    |┗━━━━━━┛  |/ 
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   
 
 そのとき、長い間使っていなかったために故障してしまったのか、
 突然、レンジの蓋が閉まり、作動し始めたのです。



404 名前: 20/27 投稿日: 02/02/24 16:55 ID:JDrKNe8B

           アツイデチ!
        _________
      /             /|
    /_________/ .|
    |┏━━━━━━┓◎|   |
    |┃   ∧,,∧  .┃  |   |
    |┃  ミ,,>Д<ミ  ..】【  |   |
    |┃((~ミ,,,,,,,,,,ミ ))..┃■|  /
    |┗━━━━━━┛  |/ 
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 



405 名前: 21/27 投稿日: 02/02/24 16:55 ID:JDrKNe8B

          メガマワルデチ!
        _________
      /             /|
    /_________/ .|
    |┏━━━━━━┓◎|   |
    |┃  ∧,,∧   .┃  |   |
    |┃ ミ,,   ミ   ..】【  |   |
    |┃(( ミ,,,,,,,,,,ミ~))..┃■|  /
    |┗━━━━━━┛  |/ 
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 



406 名前: 22/27 投稿日: 02/02/24 16:55 ID:JDrKNe8B

    ダスデチ!チビフササマノイウコトヲキクデチ!
        _________
      /             /|
    /_________/ .|
    |┏━━━━━━┓◎|   |
    |┃   ∧,,∧∬ .┃  |   |
    |┃∬ ;;,,;Д;;;  ..】【  |   |
    |┃(( @;;,,,,,,,,,,;;))..┃■|  /
    |┗━━━━━━┛  |/ 
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 



407 名前: 23/27 投稿日: 02/02/24 16:56 ID:JDrKNe8B

         シュウシュウシュウシュウシュウシュウ・・・・・・
        .   _________
        .  /             /|
        ./_________/ .|
━━━━━━┳━━━━━━┓◎|   |   
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 レンジは途中で止り、フッサノオルは一命を取り留めました。


408 名前: 24/27 投稿日: 02/02/24 16:57 ID:JDrKNe8B

  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ちびギコ狩りは楽しかったモナ。
  │ フサたーん、帰ってきまちたよ~
  \
     ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧
     ( ´∀`)
     (    )
     | | |
     (__)_)

 暫くすると、飼い主が帰ってきました。


409 名前: 25/27 投稿日: 02/02/24 16:57 ID:JDrKNe8B

  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  │ って、テメーはだれだッ!?
  \
     ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧
     (# ´∀`)        フサタンデチ   
     (    )         ∧∧ 
     | | |         ;;;Д;,,;;
     (__)_)         ;;,,,,,,,;; 

 飼い主は、変わり果てたフサを、
 自分の飼いギコとは識別できませんでした。


413 名前: 26/27 投稿日: 02/02/24 16:59 ID:JDrKNe8B

  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | テメーみたいなこ汚い物体がフサタン
  │ なわけねぇだろ!
  │ そもそも毛がねぇじゃねえか!
  │ 不法侵入+詐称=死刑!!
  \
     ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧
     (#´∀`)        シンジテ・・・   
     (    )         ∧∧ 
     | | |         ;;;Д;,,;;
     (__)_)         ;;,,,,,,,;; 

 ある人は、「ちびギコは知能が低いから」と言いました。
 ある人は、「ちびギコは可愛くないから」と言いました。


415 名前: 27/27 投稿日: 02/02/24 16:59 ID:JDrKNe8B
 


                  ,,,,, ,,,,,,,,,,,  
                ,,.;:(;::':(,,;Д;),,.;:.;:,.;.

     ちびフサ保護運動は、大衆に飽きられるまで続きました。

 
                                   ~FINALY~


活動板

  • モナー板・ちびギコ虐殺スレ

活動時期

  • 2002

その他備考

                  ,,,,, ,,,,,,,,,,,  
                ,,.;:(;::':(,,;Дx),,.;:.;:,.;.

  • 最後のコマを上記のAAで必ず締めくくっていた職人。デビューから名無しを貫いていたため、なぜコテハンを名乗らないか疑問視されたほど。
  • しかしながら、前述の通り、コテハンキャラのAAは作成していたため、その虐殺表現技術とあいまってますます注目を集める事になった。
  • だが、後になって、最初にとにかくAAありきであったことが発覚。ギャラリーから上記のオチのAAに対しての説明を求められた際、「私が説明能力が欠けている+手抜きだからです」「最後のコマは紋章みたいなもんです。(謎」と文字レスにて要領を全く得ない回答をした。これによって、批判を集めるようになってしまう。
  • そしてわずか活動期間にして2~3ヶ月程度、作品数にして5作のみでスレを去ったため、今や最後のコマの真意は永遠の謎となってしまった。