momo ~モモラーのベビ教育~

Last-modified: 2015-06-19 (金) 00:36:24
815 名前: momo ~モモラーのベビ教育~前編その1 投稿日: 2003/09/02(火) 00:07 [ J/kY3yYQ ]
何処かの本にこう書いてあった。
アフォしぃの子供であっても育て方次第で普通のしぃに育つと。
今日はその方法に挑戦してみる事にした。

モモラーは毎日畑を荒らすアフォしぃにほとほと困り果てていた。
追っ払っても追っ払っても毎日のようにやってきて果物や野菜を盗み食いしていく。

「仕方が無いが、大金はたいてアレを買うしか無いか・・。」

モモラーが言った「アレ」とは、アフォしぃに噴射する簡易の毒ガス「シィフマキラー」である。
さっそくモララーが運営する虐殺屋に行き、「シィフマキラー」を二缶買った。
予想外にも安く手に入った。世の人もアフォしぃの横暴さに困っているという事だろうか。
モモラーは和歌山へと戻り、田畑の仕上げをしてから、軽い眠りをとり、深夜の見張りに
ついた。
さっそく、10匹程度のアフォしぃと見られるしぃたちが徒党を組んでやってきた。

「キョウモゲンキニ シィシィシィ♪ ミンナナカヨクハニャニャニャン♪」
「キョウモクダモノイーッパイタベルワヨー」
「カワイイシィチャンニタベラレテ オヤサイサンモシアワセソウ♪」
「ココノカンリニン マヌケダモンネ♪」
「ワァ♪ イーッパイ アルヨ♪」
「イッタダッキマース」

しぃ達は一斉に畑の果物や野菜を掘り起こし、貪り始めた。
モモラーは裏口からそっと出、見つからないように身をかがめてアフォしぃ達に近づい
た。近くに寄ってみると(しかしすぐ後ろまで近づいてるのに気づかないものか。ダッコ
などの言葉には感がきく癖にこのような事には疎いものだ)ベビしぃが6匹ほど見えた。
内の3匹は傷だらけである。恐らく育児癖が殆ど無いアフォしぃ・・つまり自分の親に
虐待されたのであろう。

「キタナイベビネ!ソンナノハワタシノコドモジャナイワ!」

などとほざき、平気で泣いている子供を足蹴にしている。
モモラーは激しい憤りを覚えた。一刻も早くベビを助けねばならない。そしてこの手で
育ててやろう。
モモラーは「シィフマキラー」を手に取ると、同時に買ったマスクをつけ、火をつけた。
一瞬にして煙が立ち昇る。アフォしぃ達の狼狽っぶりは尋常では無かった。

「シィィッィ! ケムタイヨイゥ!」
「ゴホゴホ・・・ナンダカネムク・・」

アフォしぃ達は一通り騒いだ後、全員眠りに落ちた。
モモラーはしぃ達を倉庫の中に運び、自分で作った鉄製の檻に放り込んだ。
6匹のベビしぃを布団の中に入れ、自分も眠りに付いた。

翌朝、アフォしぃの甲高い声で、目が覚めた。

「シィィィィ! ココドコォ?」
「カワイイアイドルシィチャンヲコンナトコロニトジコメルナンテギャクサツチュウダヨ!」
「コラー! サッサトダサナイトアボーンヨ!」

「・・目が覚めたか。」

「シィ! ダレヨアンタ。マァイイワ サッサトココカラダシナサイ!」
「シィタチヲナガメテイタイキブンハ ワカルケドー♪」
「キョウハギコクントコウビノヒナノヨ!」
「ハヤクダシナサイ! タダジャオカナイワヨ!」

「お前ら、自分の立場と言うものをわかってないようだな。私の畑を荒らし、果物野菜
 を盗んでいった償いをしてもらう」

「シィ! カワイイシィチャンガウエテルンダカラソノクライイイジャナイ!」
「クソAAガナニナマイキコイテンノヨ!」
「イイカラハヤクダシテー! ギコクントコウビコウビコウビ♪」

「檻の中からいくら強がっていても何も感じないよ。まぁいい。いつまでその強固な性
 格を保っていられるか楽しみだ。」
「あ、そうそう、君ら、何か無くなっている事に気づいてないかい?」

816 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 前編その2 投稿日: 2003/09/02(火) 00:10 [ J/kY3yYQ ]
「エ? アッ!ベビチャンハドコ?ドコニカクシタノ!」
「ワタシノベビチャンカエシテェ!」
「フン!ベツニイイワアンナコギタナイベビ! ワタシノコジャナイワヨ!」

「心配するな、ベビは私の手で育ててあげるよ。アフォしぃへと育たないようにね・・。」

「シィ! ベビチャンニナニスルツモリ!」

「しつけに決まってるじゃないか。心配しなくとも殺しはしないさ」

アフォしぃの母親は100パーセント信用できないといった表情で、檻をガシャガシャ揺らし
始めた。「カエセェ! カエセェ!」などと喚いている。
他のアフォしぃ達も口々に罵声を飛ばし、「ダシナサイ! ギャクサツチュウ!」と叫んでいる。
無駄である。私なりに設計してクックルが本気で拳で打ち込んでやっと壊れる強度である。
アフォしぃ如きの腕力で打ち破れるはずが無い。

「落ち着きなさいよ。どうせいくら頑張った所で出られやしないんですから。」
「ベビ達を立派に育てたら開放してあげますよ。」

そういい残し、モモラーは倉庫をさった。しばらく甲高く感に触る声はやむ事はなかった。
モモラーが家に戻ると、ベビしぃ達が目を覚ましていた。

「クァァァ・・・ アリェ? ココドコデチュカ?」
「マンマー ドコー?」
「オナカスイター」

「やぁ、可愛いベビちゃん達。お目覚めしたかな?」

「オニータン、ダレデチュカ?」
「マンマノオパーイホシイデチュ」

「おっぱいは待ってね。いいかい、私はモモ・・」

「チィィ! オナカスイタヨゥ! マンマホシィデチュヨゥ! マンマー!ドコー?」
「チィチィ! コワイデチュヨゥ!」
「マンマハアマーイマンマジャナイト ベビチャンハタベマシェンヨ!」

一匹のベビが口火を切ると他のベビたちも騒ぎ出し、あるベビは泣き、あるベビは餌を
強請った。どんどんをベビ達の泣き声の音量は増していく。
すると、モモラーは突然、息を大きく吸い込み始めた。
モモラーの胸が限界まで膨れた瞬間、


              「アッ」

と、叫んだ。その音量はすさまじく、その場にいたベビたちは後ろにもんどりうって
倒れこんだ。ベビ達は目を白黒させてひっくり返っている。
数分後、ようやく正気に戻ったベビ達に、

「人の話を聞くときは、静かにしないとね。でないと、お仕置きだよ?」

といい、ベビの頬を順に軽くパチンと叩いた。
瞬時に泣き出そうとするベビ達。刹那、モモラーが

「泣くな!」

と、先ほどまではいかないにしろ、大音量で叱咤した。
そして、泣きを留まって震えているベビに、モモラーは説明した。

「いいかい?これからは私が先生となってみんなに社会についての勉強を教えていくよ。
 世の中のしぃには悪いしぃと良いしぃがいるんだ。私は、みんなを良いしぃになって
 もらうための勉強を教えるからね。言うことを聞かない子はお仕置きだよ。言うこと
 をちゃんと聞いていたらゴハンもダッコもしてあげるからね。じゃあ、さっそく勉強を始
 めようか。全角文字の喋り方だよ。これが出来たらご飯食べさせてあげる。いいかい?
 あ、い、う、え、お。さぁ、そこのベビちゃん、言ってみようか?」

「チィ! ア、アアア・・・。」

「・・う~ん。まずは発声練習から始めようか。いいかい?お腹から声を出すんだ。
 お母さんみたいに口だけで喋らないように。」

モモラーが説明していると、一匹のベビがぐずりだした。

「チィ、オナカスイタヨゥ! マンマ! マンマァ!」

モモラーは歩み寄り、頬に軽いビンタを食らわした。
ベビは泣き出そうとするが、

「泣いたらもう一回ぶつよ?」

と、モモラーに凄まれ、ベビは泣きを堪えた。
こうして恐怖を教え込んでいくうちに、泣いてもなんでも済むものでは無いと、教えこん
でいくのだ。

817 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 前編その3 投稿日: 2003/09/02(火) 00:11 [ J/kY3yYQ ]
「さ、次は隣の巻き毛の君、そうそう君だよ。言ってみようか?」

「ア! ア! アアアアアア・・・・・・・。」

「お、良いじゃない、一瞬全角になったよ。その調子その調子。」
「じゃ、ごほうびにダッコしてあげようか。おいで。」
「チィ!」

巻き毛のベビ(ここからは巻きと呼ぶ)は、喜んでモモラーの腕に飛び込んでいった。

「チィチィ! ベビモダコシテクダチャイ!」
「マキゲタンダケズルイデチュヨゥ!」

「駄目だよ。君たちは課題をクリアしてからだから。」

「チィチィ♪ チィハテンサイデチュカラナンデモユセイコウスルデチュ!」

「パチン」「チィ!?」

「調子に乗るな。調子に乗っちゃ駄目だよ。まして他のベビと比べるなんて絶対駄目。
 わかったかい?」

こうした躾の方法は、随分とベビ達に効果的であった。
わかりやすいアメとムチの理論だが、ベビ達にはこれがちょうど良い。
良い事は褒め、悪い事は至極軽い体罰でわからせる。(軽くはたく、拳で頭をグリグリ
する、等)他人からすれば甘い教育法に見えるだろう。しかし、ベビ達は少しの暴力で
も大げさに感じる傾向が有る。アフォしぃの血であろうか?モモラーはそんな事を考え
ながらベビ達に餌を運んでいった。

「さぁご飯の時間だよ。ベビちゃん達もお腹がすいただろう?沢山用意したから食べて
ね。」
「チィチィ!マンマ!」
「ミルクモホシイデチュ!」
「イタタキマチュ! アレ?チョットショッパイヨウナキガスルデチュ」

「なんだい?私の作ったご飯にケチをつけるのかい?」

モモラーは手を振り上げた。

「チィ!ソンナコトナイデチュ! オイシイデチュ!」
「デモ、チィノダケスクナイデチュ」

「ああ、今日は課題をクリアした人だけご飯を大目にしてあるんだよ」
「お腹いっぱい食べたかったらちゃんと勉強頑張ろうね」

「チィ! チィニチャントゴハンタベサセナイノハギャクサツチュウダヨ!ママガイッテタモン!」

「ん?いいかい、ママの言うことは自分だけ良ければなんでも良というとんでもない考え
 だから真似しちゃ駄目だよ。今度そんな事を口にしたらこうだよ?」

モモラーはチビの額に軽めの拳骨を食らわせた。

「チィ・・・イタイヨゥ・・・。」

「ほらほら喋るときは全角だろ?今度からは気をつけようね」

モモラーはそういうと、また一発平手打ちを食らわせた。
夜も更け、チビ達を眠りにつかせたら、アフォしぃの母親を見に行った。
何匹かは眠っていたが、モモラーが来ると、一斉に目を覚ました。

818 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 前編その4 投稿日: 2003/09/02(火) 00:12 [ J/kY3yYQ ]
「シィ! ベビチャンヲカエシナサイ! アトゴハンヲヨコシナサイ!」
「カワイイシィチャンヲコンナトコロニトジコメタラマターリホウニ イハンシテルンダカラネ!」
「サッサトダシナサイヨ! ゴチソウオゴリナサイヨ」

「いやいや、出しはしませんよ。償いをしてもらうといったでしょう?」
「ベビ達は立派に育つまで会えません。ま、三年くらい入ってもらうことになるでしょうか?」

「シィィィ! イヤヨソンナノ!」
「サンネンモギコクンタチニ アエナイナンテ イヤヨ! サッサトダシナサイ!」
「ギャクサツチュウ! ベビチャントイッショニマターリシナガラカエルノ! ダシナサイ!」

「(無視)食事や性欲の心配は入りませんよ。」
「はい、ご飯です。」

モモラーはそういうと、粗末な粗食に近い膳を出した。

「シィ! カワイイシィチャンハコンナゴハンジャマンゾクデキナイノヨ!オニクダシナサイ!ゴチソウヨ!」
「アマイモノダシナサイ! シタニアワナイワ サッサトコンナブタノエサカタヅケテヨネ」

アフォしぃたちは口々に文句を言い始めた。中には、膳をひっくり返す者までいた。
しかし、モモラーは顔色一つ、眉一つ動かさずに、

「どうぞどうぞ、食べたくなければ勝手に飢え死にしてください。元から生かしても殺し
 ても別にどっちでも良かったんですから。アフォしぃが死ねば私も世から褒められる
 でしょうね。悲しむ人なんて存在しないんだし。ま、今の食事に満足しないんだったら、
 別に用はありません。ちょっと楽しみが減りますが、とっとと餓死してくださいませ。」

モモラーが一気にまくしたてると、アフォしぃ達は血管をこめかみに浮かび上がらせなが
らも、黙り込んだ。そして、アフォしぃ達は、モソモソと嫌々ながらも食事についた。
モララーは、唯黙ってニヤニヤと見ていた。

 「・・・ベビ達の成長が楽しみだ。ちゃんと育ってくれなきゃ、こいつらに復讐出来
  ないからな。」

モモラーは、不適に呟いた。

前編 完 後編に 続く

虐殺シーン軽めの物ばかりですいません。ちなみに、チビの母親10匹は今のところ
全員死ぬ予定です。


823 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 中編その1 投稿日: 2003/09/02(火) 23:17 [ Hc2wV3z2 ]
朝が来た。
ベビ達の教育が始まって五日目が過ぎようとしていた。
さすがにアフォしぃ達の凡才な脳でもいくら暴れても無駄だと言う事が解ったようだ。
モモラーの出す飯にも文句こそ抜かすものの残さず食べていた。

「・・・さて、ベビ達の起きる時間だな。」

モモラーは小屋へと向かった。その後倉庫内では、

「ハニャーン、アノクソAA! イツニナッタラダスノカシラ! ムカムカ!」
「マァイイジャナイ! ベビタチヲセワシテモラッテコッチモメンドウクサクナイシ♪」
「デモコノマッズーイメシハカンベンシテホシイワ!」
「ソレニ「セイヨクノカイショウ」トカイッテマイニチ ギコクンノパネルミセテ オナーニサセラレルシ・・」
「モーパネルナンカジャマンゾクデキナイワ! アーコウビシタイコウビコウビコウビ!」

口々に言いたい事を陰口で言っている。アフォしぃというのは性格の悪さに比べて卑怯
さも一級品である。
場面は変わって、モモラーが小屋に着いた所で耳栓をした。そしてガラスを引っ掻いた。

キイイイイイイイイイイイ

「チィィィィィィ!」

ベビ達はたまったものでは無い。跳ね起きた。

「やぁ、ベビちゃんたちお目覚めかな?さぁ、朝の運動だよ。外に出て一緒に体操しよう
か。」

「チィ、ママガオシエテクレタナッコタイソウヤリタイデチュヨゥ!」
「ナッコ♪ ナッコ♪」

「駄目、駄目。私がちゃんと教えただろう?普通の体操を。ダッコ体操なんてのはお馬鹿
さんのやることだよ? もういい加減わかっただろ?さ、始めようか」
「やらないとまたお仕置きだよ?」

モモラーはパチンコ玉を取り出した。

「チィ!! ワカリマチタカラ ネライウチハヤメテクダチャイ!」
「イソイデネテイル ベビモオコシテキマシュ!」

「いや、良いんだよ、あの子は怪我してるから。回復するまで勉強だけね」

「チィ! アンナボロボロベビタンダケネンネシテルノズルイデシュ!」

言い終わった直後、パチンコの銀球が三毛ベビの顔に当たった。

824 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 中編その2 投稿日: 2003/09/02(火) 23:18 [ Hc2wV3z2 ]
「イタイ・・・・エック・・デシュ・・」

いい加減理解したのか、泣き喚くのは最近我慢しだした。

「いいかい?猫と猫だけじゃなく、生き物同士、労わりの心という物が大事なんだ。怪我
をしている同じベビちゃんを見たら助ける、くらいの心は持っていないと。わかったね?」

「ハイ・・・」

「さて、体操始めようか・・。おっと、今喋ったベビ三匹、・・そうそう、巻き毛ちゃん
と三毛ちゃんと・・フサちゃん、前に出てきなさい。」

「ナンデチュカ?」
「ナッコシテクレルノ?」
「ナッコナッコ♪」

「パチン」

ベビ達三匹にビンタを食らわした。

「ヒグッ・・・ナンデデチュカ?」

「喋るときは全角で、と言ったろ?まだ分からないのかい?今日もご飯減らさないとね。
しょうがないな、そこの白ちゃん、挨拶してみようか。」

「ハ・・・ハい。ワタしノナマえ・・・・ハ・・ハ、しロでス。」

「う~ん、もうちょっとだね。でも良い線いってるよ。はい、ご褒美の抱っこだよ」

「アリガとうゴザイマス!」

「うん、言葉使いも良いね。ご飯も多めにあげちゃおうかな」

こうして上手くいかない者には軽い体罰を。上手くいった者にはご褒美を与える。
ベビ達は上手くいく者に対して疎み、集団で苛めるなどもしたが、全員軽い体罰と
その後のご褒美によるアメとムチ理論で徐々に教え込んでいった。
これは非常に効果があったらしい。ベビ達の知能、作法はどんどんと上がっていった。
初めて三ヶ月も立つころには、全て平仮名の全角で喋ることが出来るようになったので
ある。また、「チィチィ」と言う特有の泣き声も次第に言わなくなり、作法もある程度こ
なすようになった。モモラーはそれに比例して、お仕置きの敷居の高さを厳しく上げていった。
そして、ベビ達の教育を始めて半年が経ったその日、母・・・つまりアフォしぃとの
面会の日がやってきた。三毛が口火を切って嬉しさを表した。

「きょうは ままに あえるんですか? うれしいです。」

他のベビ・・・いやもうチビしぃと言って良いだろう。チビ達も嬉しそうである。
しかし、ボロ(虐待によって傷だらけだったためつけた)は、浮かない顔をしている。
無理も無いだろう。生まれてこの方、母親に愛情という物を受けた事が無かったのだから。

「わたしは ままに あいたくないです・・。また、ぶたれるです。」

「安心して下さい。ママ達は檻の中に入れてあります。今日は会うだけですが、君たちが
 立派に育ったら檻から出してあげますよ。」

「ぼろさん、あんしんして。ぼろさんのままがぶったらわたしがぶちかえしてあげる」

「ギン(黒が薄い灰色のため)さん、駄目ですよ。いかなるときも乱暴はよしましょう。」

モモラーはそうギンに言い聞かせて、アフォしぃが待つ倉庫へとチビ達をつれて向かった。
案の定、アフォしぃ達は予想通りの展開を見せてくれた。

「シィィィィ! ベビチャンギャクサツチュウニツカマッテツラカッタデショ?」
「ヤット カワイイシイチャンニカエスキニナッタノネw サッサトヨコシナサイ」
「シィ! カワイイチビチャンニキッタナイテデサワラナイデヨ!」

なんとまあ、感にさわる声で喋るものかと、モモラーは首を捻った。
だが、その後は顔色も変えず、

「さ、チビちゃん。ママに言いたいことがあったらどうぞ。」

と、チビたちに優しく諭した。
三毛は
「しんぱいしないでください。ちびたちはげんきです。」

「ハニャーン! ゼンカクデシャベルナンテキモイヨ! クソAAニセンノウサレテルノネ コノギャクサ」
「黙れ!」ダァン!

モモラーは鉄格子をゴム製の棍棒で叩いた。
アフォしぃ達は押し黙る。

825 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 中編その3 投稿日: 2003/09/02(火) 23:19 [ Hc2wV3z2 ]
「さ、もう言いたいことはないですか?」

フサは
「べつにいいたいことはないです。」

「そうですか。では帰って勉強の続きといきますか。」

すると、一匹のアフォしぃが、

「コラ! ベビチャン!サッサトソノクソAAヲアボーンシテ サッサトオカアサンヲココカラダシナサイ! サカラウトヒドイワヨ!」

と、まくし立てた。
瞬時に、ボロが震え上がり涙をながした。同時に、モモラーは全てを理解した。
・・・・ボロを虐待したのはこいつか。その口調で母親だと?
ふざけるのも大概にしろ・・・。モモラーは憤りを覚えたが、顔には出さず、
笑顔で

「では面会は終了です。さ、チビちゃん達、帰って今度は漢字を覚える勉強しようか。」

「はい、ももらーせんせい。」
「きょうのごはんはなにかな?」

「さて、何でしょうね。では、出発!」

「シィィィィ! マチナサイ! ギャクサツチュウ!チビチャンセンノウサレチャダメヨ!ハンカクガマターリノサイキョウナンダカ(ry」

アフォしぃ達がまだ何か叫んでいたが、モモラー達は倉庫を後にした。
チビ達はそれから、モモラーにより、さまざまな礼儀、言葉を教え込まれた。
『マターリなんて日本語は存在しない。正しくまったりと言い直すこと』
『全角での漢字の喋り方』
『抱っこはしてもよいが無理にねだらない事』
『お肉や甘いものばかりではなく、野菜も食べること』
...etc
アメとムチ理論により、しぃ達は賢くなっていった。
そして、三年の月日が流れた。チビ達は人間にして成人の年齢となった。

「・・・さて、十分しぃ達も保護指定を受けても良いくらいに育った。後はあの馬鹿親ど
 もか・・・。」

モモラーは、アフォなまま育ってしまったしぃは、二度と直らない事を知っていた。
かといって、このまま世に出しては、また人様に迷惑をかけるだろう。

「そのためには・・。やっぱ殺すしか無いかな。いや、これを利用してみるか・・。」

モモラーは、アフォしぃの処分方を決めた。

(続く)

833 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 後編その1 投稿日: 2003/09/06(土) 01:41 [ jZPzVcmM ]
今日はついにアフォしぃ・・・つまり六匹のチビ達の母親の処分の日である。
処分の方法は既に決めてある。モモラーはチビ達の所へと向かった。
チビ達は既に起きて、布団をたたみ、皆と協力ししまっていた。
教えたとおりだ、とモモラーは微笑んだ。

「はい、皆さん。おはようございます。」

「おはようございます、モモラー先生。」
「すぐに朝の体操の準備しますね。」

「いえ、今日は良いです。実はね・・貴方達、今日で卒業です。」

「え?」
「本当ですか?」

「ええ。貴方達は、今日で自由ですよ。唯・・。ちょっと卒業試験が有りますけどね。」

「卒業試験は何ですか?」

「焦らずに。いまから話ますから。」

そして、モモラーは卒業試験の内容を淡々と語り始めた。
その内容を聞くやいなや、チビ達の顔色が変わった。
ある者は戸惑い、ある者は悲しみ、そしてある者は恍惚の表情を浮かべた。
その説明をしてる間じゅう、チビ達は一言も喋らずにじっくりと聞いていた。

「・・・さて、説明は以上です。皆さんに聞きます。出来ますか?私の言ったことが。
 出来なければ、私がやります。皆さんは一人で生きていける力と知能は既に兼ね備え
 ていますから、無理をしてやることもありません。」

「・・・・・」

それから、約数分間重い沈黙が流れた。無理も無い。チビ達にとっては究極の選択と似
たような物だったから。そして、沈黙が流れた後、フサが静かに喋りだした。

「モモラー先生が私達に教えてきたことが正しいことであるなら、今から私達がやる行
 為も間違っていないと思います。・・・私達に間違った知能を植えつけようとした・・・
 つまり私達のお母さんを・・

 私達の手で殺す。アフォしぃは生きてる資格が無いから。たとえ自分の親でも。

 ・・・という事ですね?」

「・・その通りです。私が貴方達をあのままアフォしぃ母親の元に置いていたら、確実
 に貴方達はアフォしぃと成長し、世の中の嫌われ者になっていたでしょう。また、こ
 のまま親しぃと離れて暮らしたとしても、貴方らの母親はまた世の人々に迷惑をかけ
 るでしょう。世の人々をアフォしぃから守るために。そして・・・貴方達が過去と決
 別するために。・・やってくれますね?」

また暫しの沈黙。そして、

「はい、わかりました。」
「やります。」

ベビ達は答えた。唯一匹、ボロだけを除いて。
すると、ギンがボロの肩を叩き、言った。

834 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 後編その2 投稿日: 2003/09/06(土) 01:42 [ jZPzVcmM ]
「ねぇ、ボロ。貴方が一番お母さんが憎いんじゃないの?モモラー先生に苛められる前
 死にそうなほどに傷ついてて・・・。」
「・・・・私、怖い・・・。」
「大丈夫よ、私がついててあげるから。」

「ボロさん、別に無理にすることはありません。誰も、貴方を傷つけませんよ。誰も。
 ・・さあ、行きましょうか。」

「はい。モモラー先生。」

モモラーと六匹のチビ(といっても既に成体とほぼ同じと言ってよいが)は、アフォしぃ
達がまだ眠っている倉庫へと足を伸ばした。アフォしぃ達はまだ眠っていた。寝言を言
っていた。ギコ君だのコウビだのモモラー氏○だの。モモラーはゴム製の棍棒を手にと
ると、ガンガンと牢屋の鉄柵を殴りつけた。
瞬時にアフォしぃ達が飛び起きる。

「ハニャ! クソAAジャナイ! キショクノワルイオコシカタシナイデヨネ!」
「ハニャーン イイカゲンダシテヨー コウビシタイノー!」
「モチロン ギコクントヨ♪」
「チビタン! コンナニオオキクナッテ・・コレデオカサントイッショノアイドルダネwコウビモシマクリダヨ!」
「クソAA! チビチャントイッショニカエルノヨ! サッサトダシナサイ!グズ!ノロマ!」

「・・・はいはい、じゃあまず、この子達の親でない5匹、外に出なさい。」

「ハニャニャ? ナンデソイツラダケナノヨ!」
「ウルサイワネ! コモチナンテナンジャクナシィナノヨ!」
「アーメンドイコドモ ウマナクテヨカッタ♪」
「シィィィ! ワタシタチモダシナサイ!」

アフォしぃ達は、出てくるはずの5匹も、出ないはずの5匹も押しのけて出ようとする。
なんて浅ましい奴らだ。自分だけ良ければそれで良いのか?
モモラーは、ゴム製の棍棒を手に持つと、檻をダァン!とさっきの数倍の勢いで殴りつ
けた。とたんにアフォしぃ達が大人しくなる。

「私は子持ちでないしぃには予め三年前に眠らせたときに印をつけないで置いたんです
 よ。頭に★の付いてないしぃさん、出てらっしゃい。そこに鏡があるでしょう。」

「ハニャーン! ワタシヨ!」
「トウゼンネ! シィダモン!」

そうして、5匹のしぃ達は出てきた。

「ドキナサイヨ! カエラセテモラウワ! ギコクントダッコトコウビシタイノ!」

「ところが、そうは行かないんですよ。」

モモラーは手にした棍棒でアフォしぃ達の頭を殴りつけた。

「シギィイ!??」

アフォしぃ5匹は気絶した。
そして、モモラーは控えてもらっていた「ダスキソ」にアフォしぃ達5匹を連れて行って
もらった。洗脳されて雑巾になれば人様に迷惑をかけることも無いだろう。
モモラーは一瞬の安堵の感情を浮かべた。しかし、次の瞬間にはまたアフォしぃ達に対す
る侮蔑で染まった冷血な表情に戻っていた。

835 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 後編その3 投稿日: 2003/09/06(土) 01:43 [ jZPzVcmM ]
「・・・さて、次は貴方達の処分だ。」

アフォしぃ達はさっきの強気な姿勢は消えうせ、青白い顔をしながらブルブルと震えていた。
中には小便を漏らすものもいた。アフォしぃ達も雑巾と化したしぃの末路は解っていた。

「シ・・シィィィ・・・「ダスキソ」ニハツレテイカナイデェ・・ダッコスルカラ・・」
「センノーサレテ ゾーキンムシニナッチャウノハイヤ!」

「ご心配無く。貴方達は「ダスキソ」には連れて行きませんよ」

「ハニャン! クソAAニシチャワカッテルジャナイノ!」
「ジャー サッサトダシテカエラシナサイヨ!」
「ソウヨ ソウヨ!」

「ダスキソ」に連れて行かれないと知ったと見るや、急に強気になりだした。しかし、
このアフォしぃ達の希望は更なる絶望によって打ち潰される事となる。
そう、チビ達に課した「卒業試験」である。
まず、三毛の母親が出された。三毛はモモラーから渡された斧で自身の母親の頭を砕いた。

「ハゲブッ・・・・ゲェ・・グ・・」

頭が一瞬にして血の色の赤と毛の色の白と脳の色の薄いピンクの色に分かれた。
三毛の母親だったアフォしぃは血の泡を吐いて痙攣し、息絶えた。
残されたアフォしぃ達の狼狽ぶりは尋常では無かった。皆、逃げられるはずも無い檻の中
で必死で次に引きずりだそうとするモモラーから逃げている。
しかし、呆気なく次にフサの母親が連れて出された。フサは、一瞬で母親の首につかみか
かり、首の骨を折った。

「ガヒュッ?・・ヒュ・・」

首の骨が気管を破ったようだ。しばらく呼吸困難でのた打ち回っていたが、すぐに息絶え
た。そして三番目のクロ、四番目のシロも、それぞれ戸惑いながらも刃物で自身の母親の
頭といわず腹といわず足といわず首といわず手といわず背中といわず顔といわず、
刃物でズタズタに切り裂いて殺していった。

「さて・・最後は、貴方ですね?」

「ヒィィ・・・」
                       . . .
連れ出された来たのは、ボロに悪態をついた、あのギンとボロの母親であった。

「お母さん、覚悟してください。」

ギンは、モモラーに手渡された、散弾銃を母親に向ける。
ボロは、震えてちぢこまっていた。

「シメタ!」

二匹の母親のアフォしぃは、意外な素早さでボロに走りより首を押さえると、長い間の
監禁生活で伸びた爪をボロの喉元に押しやった。

「シィヲニガサナイト コノカタワヲ コロスワヨ!」

「い・・嫌・・。」

ボロはよほど怖いのか、震えながら涙を流した。
モモラーとギン、そしてその他のしぃは手を出せずにいる。

「イイ? スコシデモコノカワイイアイドルシイチャンニテヲダシタラ コノココロスカラネ!!」

「ギ・・ギン姉さん・・。」
「ボロ・・。」

836 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ 後編その4 投稿日: 2003/09/06(土) 01:45 [ jZPzVcmM ]
「・・・救いようの無い奴だな。この期に及んでまだ足掻くとは。」

モモラーはそう呟くと、変なポーズをとった。口に縦にしたグーの手を当てている。

「ナニシテルノ?ツイニクルッタ?」

アフォしぃが呆気に取られてモモラーに視線を移した瞬間、

フッ

「ギャニャアッ!??」

アフォしぃは目を押さえて倒れた。モモラーはあの瞬間、空気を拳の隙間から物凄い
勢いでアフォしぃの目を目掛けて打ち出したのだ。空気弾という名の弾が当たったアフォ
しぃは、目を押さえながら悶えている。

「ジィィッィィィィ! シィノカワイイカワイイオメメガァァァァァ!」

「さ、ボロさん、貴方の手で・・。」
「・・。」

ギンは無言で散弾銃をボロに手渡した。
ボロは震える手で・・。自分の親。虐待ばっかりされてきた。でも、自分をこの世に生み
出してくれた母親。悪いことはすべて自分のせいにされながらも、時々笑顔を向けてくれ
た母親。その一匹の雌猫に銃口を向けた。

「シィィ・・・ヤメテ!タスケテェ・・オナガイ」

母親は泣きながら命乞いをしている。
ボロの目から不意に涙が溢れ、叫んだ。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

ズダダダダダダダァァァン!

「ジッギィィィィィ!!!!」

アフォしぃの体にまるで野いちごがなったかのような真紅の点々が出来た。
一瞬の後、アフォしぃの体の点々の場所から血が噴出し、アフォしぃはニ回転した後、
壁にぶつかって落ちた。アフォしぃ・・ボロとギンの母親はそれっきり動かなかった。
ボロは呆然と立ちすくんでいた。目から大粒の涙をこぼしながら。
ギンは目に溜まっていた涙を拭うと、ボロを後ろから抱きしめた。

「もう、苦しまなくていいんだよ・・。」

ボロは子供のような声で泣いた。
そのそばにモモラーと四匹のチビが近づいていった。

「お母さんの・・・お墓、作りましょうか。もちろん、三毛さん、フサさん、シロさん、
 クロさんの分もね。」

モモラーと六匹のチビはもう動かない母親だった物を、小屋の裏の大きな杉の木の根元
に埋めた。
夏の終わりを告げる、トンボがモモラーと六匹のチビ達、そして整然と積んでいる墓石
の周りを飛んでいた。

                     (終わり)

本編はこれで終わりですが、エピローグも考えていますので期があったらアップします。
   v
   人       
  /  \     
ヽ(; ・∀・) ナンカバタバタトオワッチャッタヨウナカンジダ・・。
  (momo)   
  (__)_)


844 名前: momo ~モモラーのベビ教育~ =エピローグ= 投稿日: 2003/09/06(土) 18:32 [ KRsWZ58I ]
早いもので、チビ達の「卒業試験」から半年が過ぎた。
チビ達はあれからそれぞれの道を行き、今では立派に暮らしている。
六匹のしぃはそれぞれ保護指定を受け、三毛、フサはしぃ対策委員会に入会し、私の教え
た経験を生かし、アフォしぃを抹殺する傍らベビしぃの保護に勤めている。
シロとクロの二匹は、夫のギコを見つけ今では両方とも一児の母として家族仲良く暮らし
ている。そして・・・。ギンとボロの姉妹は、今もモモラーの元に居た。
モモラーはあれから、「アフォしぃの子供はアフォしぃという定義の矛盾」という声明を
発表し、人々が信じていた定義を真っ向から批判した。
モモラーは今、ベビしぃの寺子屋みたいな物を開き、育児壁が無いアフォしぃ、経済に余
裕の無い貧乏なしぃ、捨て子のしぃなどを保護し、育てながらベビの教育をしている。
ギンとボロはモモラーの助手をしながら、姉妹仲良く暮らしている。

そして、母親の一周忌がやってきた・・・。

「てっきり来ないものかと思いましたよ。」

モモラーが意外か?と思える反応をする。

「当たり前ですよ。アフォしぃとはいえ私達の母親です。お墓参りくらいしないといけま
 せんよね。」
「ありがと、フサちゃん。それにシロちゃんやクロちゃん。三毛ちゃんまで・・」

ギンはフサと握手しながら見渡した。懐かしい顔が揃っている。

「ありがとうございます・・みんな。」

ボロは目に涙を溜めて答えた。

「嫌だな、ボロちゃん。私達友達じゃない。」
「そうよ。どんなに離れていても心はいつまでも一緒よ。」

シロとクロは笑いながらボロの肩を叩いて言った。
そして・・。三毛がモモラーにお辞儀をし、喋り始めた。

「モモラー先生。お久しぶりです。今日は母親の一周忌の日だと言うことをギンちゃんか
 ら聞いて・・あんな人でも私達を育ててくれた母親です。せめて安らかに眠っている事
 を祈っています。」

そう言いながら、三毛は半年前と変わらずに整然と並べられた石、母親の墓石に向かって
線香をたいた後、黙祷を捧げた。

「お母さん・・。」

ボロは墓石のちょうど上の空色の空間に、母親の笑った顔を見たような気がした。
一瞬泣きそうになったが、ぐっと堪えた。

「(強くならなきゃ・・。お母さん、見てて。私、お姉ちゃんと一緒に精一杯生きてみる)」

六匹のしぃ達をしばし見つめた後、モモラーは口を開いた。

「みなさん。せっかく来たんですから今勉強中のベビ達も見ていきますか?」
「あ、そうそう!今度は8匹もいるんだよ!見においでよ!」
「うん!いくいく!」

そういうと、六匹のしぃ達は小屋へ駆け出した。
一人残ったモモラーは、アフォしぃで有った母親の墓石に向かって手を合わせ、祈った。

「貴方達のベビは、こんな立派に育ってますよ?アフォしぃと蔑まれ、疎まれた貴方達と
 同じ運命を貴方らは自分の子供に歩んでほしくなかったはずだ。でも貴方らの頭ではそ
 の事は思いつかなかった。否、思いつけなかった。なぜなら、貴方を気づかせてくれる
 人間がいなかったから。私は貴方らが代々続いていた汚れた連鎖を切り取る事に成功し
 た。淀んだ運命から助けてあげたんです。どうか、優しくあの子らを見守ってあげてく
 ください。」

「モモラーせんせーい! 何やってるの?早く来なよ!」

もうすっかり艶っぽい声になったギンの声に振り返り、

「はいはい、今いきますよ。」

小屋に歩みを進めていった。
春の始まりを告げる、心地の良い風が吹き、墓石に備えてあった花がゆれた。
その花の草が擦れ合う音が、モモラーにはチビ達の母親が笑っている声、あの甲高い感に
触る声ではなく、普通の聡明なしぃの優しい笑い声。

モモラーは歩きながら、その音に耳を傾け、小屋へと走った。

           (終わり)