とびだせ どうぶつの森
概要
2012年11月8日発売。対応機種はニンテンドー3DS。
通称は「とびだせ」「とび森」など。
再び携帯機へ戻り、シリーズの慣例を覆す様々な要素が導入された意欲作。
特に村自体のカスタマイズ機能が大幅に強化され、プレイヤーごとの個性を表現できる場がさらに増えた。
『おいでよ』から2作ぶりにビジュアルやUIの大規模な刷新も行われている。
形を変えたものも多いが、過去作に登場したシステムはほぼ全て引き継がれている。
発売から4年後、異例の無料大型アップデートを行い『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』とタイトルを改める。
インターネット環境を持たない家庭にも配慮してか、このアップデート内容を含めた同タイトルのパッケージ版も安価で販売された。
同アップデートでの詳細な変更点は当該項目を参照。
『amiibo+』としてのパッケージも含めるとシリーズで最も好調なセールスを記録した作品であり、ハードを最後まで牽引し続けた立役者と言っても過言ではない。
特徴
追加・変更された主な要素
- ハードを機能的に生かした操作体系へ変更
- 『おいでよ』と同じく2画面のハードである3DSでの発売となった本作だが、プレイヤーキャラクターが表示されるメイン画面は上画面となった。
- 移動中の下画面には基本的に現在地のマップが表示されプレイヤーの位置を常にモニターするように。
- プレイヤーの移動にタッチ操作を使うことはできなくなったが、持ち物画面やマイデザイン作成、文字入力などそれ以外の場面でタッチ操作を扱えた部分は基本的にそのままである。
- 3DSには快適に360°の移動を行えるアナログパッドが標準搭載されているためにタッチ操作での移動が廃止された面もあると思われる。
- 『街へいこうよ』で採用された十字キーによる道具の持ち替えと視点の変更は引き続き採用されている。
- ダッシュと置いてあるものを拾う行動を兼用するボタンがなくなったことで操作ミスを起こしにくくなった。
- 『おいでよ』と同じく2画面のハードである3DSでの発売となった本作だが、プレイヤーキャラクターが表示されるメイン画面は上画面となった。
- グラフィックと音楽が再び一新
- 前作まで『初代』の雰囲気を引き継いでいたグラフィック表現が大きく変更された。
- キャラクターの頭身が上がり、それに合わせて樹木が高くなるなど全体のスケールがやや大きくなった。
- 『街へいこうよ』に解像度では劣るものの、テクスチャの描き込み密度が上がっており過去作とは一線を画す精細さとなった。
- 平板な印象であった前作までと打って変わり、ピクセル単位のライティングによってどうぶつの毛並みや芝生の光沢などのリアルな質感を感じられるようになっている。
- 『おいでよ』ぶりに屋内・屋外のBGMが一新。
- ストリーミング音源を使用した透明感のある音楽が多い。
- 前作まで『初代』の雰囲気を引き継いでいたグラフィック表現が大きく変更された。
- ゲーム開始時のイベントが一新
- 開始直後のイベントが『初代』~『e+』を思わせる電車内での会話へ変更された。ナビゲートキャラとしてみしらぬネコが続投している。
- 村の地形はランダムに生成された4つの候補から選ぶ形式に変更された。
- プレイヤーの家の位置を自由に指定できるように。
- 過去作では空き家の位置が村のマップの生成と同時に、あるいは最初から決定されていたが、今作は多少の制限こそあるもののマス単位で任意に家の場所を決めることができる。
- 『初代』から続く恒例となっていたお店でのアルバイトのチュートリアルイベントが削除。
- 生活に関するチュートリアルは役場で一部の道具やフルーツ、便箋をもらう簡単なイベントのみとなった。
- 最初にゲームを始めたプレイヤーのみ、後述する村長業務の端緒として一部が類似したイベントを行うことになる。
- 最初にゲームを始めたプレイヤーが村長となり、村づくりを主導できるように
- 村長となったプレイヤーは役場にて様々な村長業務を行うことが可能になった。
- 「条例」の設定により、住民や店舗の活動時間を早めたり遅らせたり、花が枯れず雑草も生えない状態を維持したり、売買の金額を割り増しにしたりできる。
- 「公共事業」として橋、街灯、噴水などのバラエティ豊かな設備をある程度自由に設置できる。
『e+』に登場したオブジェから設置場所の制限がなくなってバリエーションが大幅に増えたようなシステムである。- ただし設置には寄付金が必要になり、大型のものだと過去作の住宅ローン並の金額を要求されることも。
- また、ほとんどの公共事業は一定確率で発生するどうぶつたちからの提案を受けないと設置できない。
さらにどうぶつの性格によって提案してもらえる公共事業が決まっているため、プレイヤーによっては目当ての設備を設置できるようにするために苦手な性格の住民を村に留め置かなくてはならないというシチュエーションが発生しうる。
- 村長秘書しずえが新登場。
過去作では村長コトブキの仕事だった記念日の仕切り・記念品の配布などを含む役場業務をほぼ全て行ってくれる。- その甲斐甲斐しい言動や愛らしいビジュアルから一定の人気を博した。
- 住民たちはプレイヤーの村長という肩書をあまり気にしないので過去作のように隣人として気軽に接することができる。
- もちろん公共事業の施工や条例の制定などの各種村長業務への反応はしっかり用意されている。
- 村長として上記の業務を行えるのは最初に始めたプレイヤーのみで、残りの3人は公共事業への募金程度しか貢献できることがない。
- システム上仕方ない部分もあるが、すべてのプレイヤーが同じ条件で村生活を送ることができなくなったということになる。
- どうぶつの復活・追加・仕様変更
- 住民候補は『e+』からの復活と新登場のどうぶつを合わせて合計333人となり、同作の人数を上回った。
- 新しい種族としてシカ、ハムスターが追加。
- 新しい性格として「キザ男」「アネキ女」の2種が追加。
これに合わせて、これまでの作品で使われていた性格名が刷新された。オイラ系
→ハキハキ男オレ系
→コワイ男ボク系
→ボンヤリ男アタイ系
→ゲンキ女あたし系
→オトナ女わたし系
→普通女- 今作で追加された2つの性格は『おいでよ』以降削除されてしまっていた島民候補専用の性格の一部を引き継いだものとなっている。
- 『街へいこうよ』で削除された「しゃしん」、住民のバースデーパーティのイベントが復活した。
- 同じく前作で指摘されていた攻撃的な言動は緩和されたが、会話のパターン減少はいまだ改善されていないようである。
- 新エリア・新定期イベントに合わせた新しい訪問者が登場。
- 『おいでよ』以降で役割が変更されていたどうぶつたちの中には『e+』までの姿や名前に戻ったものもいる。
- 施設として駅が復活したことでえきいんさんも同様に復活したが、彼と同じ容姿だったサル系住民のさるおは削除されてしまった。
- 屋外マップの仕様が変更
- 今作の村は平地ではなく高台に位置している。海岸には坂を下りてアクセスする形になった。
- 村の広さは『e+』までの区画でいう縦4.5×横4.5程度に。『おいでよ』以上『街へいこうよ』未満といったところ。
- 元からある岩とは異なり、1日ごとにランダムに発生する岩を破壊することで「鉱石」が入手可能になった。
- 金鉱石やルビーなどの宝石類が存在し、後述する家具のリメイクの素材として使用できる。
- 空に関する要素は続投しているが、急いで反応しなければ逃してしまうようなイベントが全て廃止された。
- これにより空を見上げるためにボタン入力が必要になる仕様が足を引っ張ることがなくなった。
- 前作のけもの道システムは続投。草地の剥げやすさ・回復の遅さが大幅に改善されている。
- 家具・虫・魚・その他アイテムの追加・仕様変更
- 家具が大量に追加され、シリーズ中最多となる総計1198種にまで増加した。
このうち後述するリメイクを施して色やデザインを変更できるものが527種あるため、実質的なバリエーションはさらに多い。- 新しい定期イベントで入手できるものを含めるとシリーズ家具が12種類も追加された。
さらに既存のシリーズにも前作の配信アイテムでの追加を踏まえて1つずつ家具の種類が増えている。 - 壁掛けの家具が追加。壁面を飾りつけることが可能になった。
- お店でゲームコイン*1を支払って購入できるフォーチュンクッキーにはおみくじが入っており、内容に応じて過去作に登場したスーパーマリオ家具を含む任天堂関連のアイテムを入手できる。
- 新しい定期イベントで入手できるものを含めるとシリーズ家具が12種類も追加された。
- 虫と魚は8種類ずつ増加しそれぞれ合計72種に。
- 南の島が追加されたことで『e+』ぶりに特定エリア限定となった種類もいる。
- 新アイテム「マリンスーツ」「メガホン」「ピコピコハンマー」が追加。
- メガホンは村の中で使用すると住民を呼ぶことができるアイテムで、目当ての住民が屋外にいる場合はおおまかな居場所を知ることが可能。
- ピコピコハンマーは特別な機能を持たないお遊び用のアイテム。マリンスーツについては後述。
- ミュージックが『e+』以来に大きく増量。前作の即興曲を含めて16曲が追加され全91種となった。新しい即興曲も3曲追加されている。
- これまでプレイヤーの誕生日に近い日のライブでしか聴くことができなかったバースデーソングが「きみのたんじょうび」という正式な曲に昇格し、ミュージックとして初めて入手可能になった。
- 今作は全てのミュージックにジャケットイラストが設定され、レコードジャケット風の家具として部屋に飾ることもできるようになった。
一部のジャケットイラストはカードe・カードe+に収録されていた村メロカードの図柄が元になっている。
- 家具が大量に追加され、シリーズ中最多となる総計1198種にまで増加した。
- 海の遊泳と素潜りができるように
- 新アイテム「マリンスーツ」を着用することで村および後述する南の島の海へ入ることができるようになった。
- 素潜りでのみ捕獲できる新たな収集要素の「海産物」も追加。
- もちろん博物館への寄贈も可能。
- ファッション要素がさらに充実
- 靴・靴下を含む下半身のコーディネートが可能に。
- 上半身と下半身を別々に着替えられるようになったため、より現実に即した衣服が増加した。
- 靴は前作でのカスタマイズと異なり、アイテムとして入手・装備可能になった。
- 前作までの女の子の衣装に近いワンピース型がトップスからカテゴリとして独立、多数の種類が追加された。
- 靴・靴下を含む下半身のコーディネートが可能に。
- リサイクルショップ「Rパーカーズ」の登場
- アイテムの売却に加え、数多くの家具の色やデザインをそれぞれに複数用意されたバリエーションへ変化させることができる「リメイク」という機能を利用できる新施設。
- 『初代』から継続して登場している家具でも、リメイクによってこれまでと全く異なる印象を与えるようになったものも少なくない。
- 中には服やマイデザイン、鉱石などを一緒に渡すことで特殊なリメイクを施せる家具も。
- ミュージックを使ったオルゴール、化石のミニチュアなどリメイクを行うことでしか入手できない家具も存在する。
- 店内にはフリーマーケット用のスペースも設けられており、いらない家具を出品して他の住民へ売ることができる。
- 『おいでよ』『街へいこうよ』に登場した同名のイベントとオークションハウスのシステムが折衷され、より利用しやすいものになっている。
- 村の住民が手持ちの家具を出品することもあり、中には住民からの出品でしか入手できない家具も存在する。
- アイテムの売却に加え、数多くの家具の色やデザインをそれぞれに複数用意されたバリエーションへ変化させることができる「リメイク」という機能を利用できる新施設。
- 施設の多くが集まる新たなエリア「商店街」が追加
- 前作の「街」がより手近に、より機能的に再構築されたようなエリア。村の北部に最初から存在する。
- プレイ開始直後は施設の数が少なくやや寂れているが、村長が主導する公共事業やその他の条件の達成により施設を充実させていくことが可能。
- たぬきちのお店改め「まめつぶのお店」、博物館、アクセサリー売り場が増設された仕立て屋、村役場から分離して復活した郵便局の4つがこの商店街に集まっている。
- 前作まで博物館に併設されていたきっさ ハトの巣は村の中の施設として独立。天文台は削除された。
- 「たぬきハウジング」は自宅の増改築の相談だけでなく、家の外観をカスタマイズするエクステリアを購入することもできる不動産屋。
- 「ハッピーホーム展示場」ではすれちがい通信で受信した他のプレイヤーの家をモデルハウスとして訪問できる。
- 飾られている家具はオーダーすることが可能(非売品を除く)。
通常価格から2割増・1日5点までという制約はあるが、環境次第で欲しい家具をスムーズに集めることができるようになった。
- 飾られている家具はオーダーすることが可能(非売品を除く)。
- 「CLUB444」はとたけけのライブが行われるほか、支配人のししょーによるリアクション芸も見られるクラブハウス。
- 前作までは常に使えるリアクションは4つまでだったが、今作は全てのリアクションを覚えておけるようになった。
- 「Shoe Shank」は前作に登場した靴磨きのシャンクが経営する靴・靴下専門店。
- 「園芸店」は低木や木の苗・花の種などの園芸用品や植物系の家具を取り扱う。
お店がホームセンターになる際に合併し、以降はお店の園芸コーナーとなる。- 店長のレイジは有料の草むしりサービスを行っている。
- 「夢見の館」では村全体のデータをインターネットにアップロードして遊びに来てもらったり、逆に他の村を訪れたりすることができる。
- 相手がオフライン状態でも訪れることができ、訪問先をどれだけ荒らしても実際の村に影響することはない。
充実した検索機能・ランダム訪問機能もあり見ず知らずのプレイヤーの村へ気軽に遊びにいくことも可能。
- 相手がオフライン状態でも訪れることができ、訪問先をどれだけ荒らしても実際の村に影響することはない。
- 前作の占いの館、ビューティサロン スピーディ、グレイシーグレースも商店街に呼び込める。
- 施設の建設や増築には少なくとも丸1日、多いものは5日ほどかかるほか、建てられるようになる条件が一定日数の経過・不定期の訪問者イベント達成になっているものもあるため、全ての要素が出揃うのにかなり時間がかかる。
- 前作までは最初から利用できた施設なのに今作はゲーム開始から長期間お預けを食らってしまう……ということもザラにある。
- 前作の「街」がより手近に、より機能的に再構築されたようなエリア。村の北部に最初から存在する。
- 村の中の施設に関する変更
- 住民の家を除く村の中の施設は役場、駅、Rパーカーズ、船着場の4つのみ(+村の広場)となった。
- 前作まで村の中にあった施設は上述の通りほぼ全て商店街に移動している。
- 公共事業によりきっさ ハトの巣、交番、リセット監視センターを任意の場所に建設することができる。
- きっさ ハトの巣はとたけけのライブステージが分離したことで純粋なカフェになった。
マスターと仲良くなるとアルバイトをできるようになり、上手くこなすとここだけの限定家具や特別なハニワをもらえる。
なお、ハニワを預かってもらえる機能は削除された。 - 交番は『e+』までのものとほぼ同じ機能を持って復活しているが、建物の見た目と2人のおまわりさんを択一することになり後から変更することができない。
- リセット監視センターは過去作のように条件付きで中に入れるほか、これを設置することで初めてリセットさんがゲーム内に出現するようになっている。
- きっさ ハトの巣はとたけけのライブステージが分離したことで純粋なカフェになった。
- 過去作において住民の家や訪問者の施設が建つ候補地であった立て看板が撤廃。
- これにより、住民が引っ越してくる際に家が立つ場所がランダムで決定されるようになった。
岩や川・崖のような地形、公共事業や施設などの設備は考慮されるものの、花や木・マイデザインは全てないものとみなされ、問答無用でこれらを潰して住民の家が建ってしまう可能性がある。通称「引越しテロ」。 - この仕様は村の屋外のアレンジを押し出した今作の様々な新要素と非常に食い合わせが悪い。特に綿密な都市計画を行いたいプレイヤーにとっては極めて深刻な悩みの種となった。
なお、この仕様は『amiibo+』へのアップデートによって改善されている。
- これにより、住民が引っ越してくる際に家が立つ場所がランダムで決定されるようになった。
- 住民の家を除く村の中の施設は役場、駅、Rパーカーズ、船着場の4つのみ(+村の広場)となった。
- 自宅の外観を大きくアレンジできるように
- 「たぬきハウジング」でエクステリアを購入することで自宅の外観をパーツごとに変更できるようになった。
- 屋根・ドア・壁面・敷石・柵・ポストをカスタマイズでき、さらに家自体の形状を現代風・洋風・和風に変更することも可能。
- これに合わせて前作までのハッピールームアカデミーが「ハッピーホームアカデミー」へ一新された。
- ゲーム開始時からしばらくは過去作通りの屋内のみの評価だが家を最大まで増築することでVIP会員へ昇格し、室内だけでなく家の外観を含めた総合的な住宅評価を行ってもらえるようになる。
- 「たぬきハウジング」でエクステリアを購入することで自宅の外観をパーツごとに変更できるようになった。
- 自己紹介に便利な「ソパカ」の追加
- 通信時のプロフィールとなる「村民パスカード」略して「ソパカ」が新しく実装された。
- ゲーム開始以降に商店街にあるしゃしんBOXで顔写真を撮ることで作成できるようになる。
また、これを作成しなければ他の村へのおでかけをはじめとするほとんどの通信要素を利用できない。 - ハッピーホーム展示場や夢見の館の利用時に出現する他のプレイヤーのアバターと会話すると表示される。
- ひとことコメントを載せることができ、取り直し自由な顔写真もリアクションなどを交えて工夫することができるので自由に個性を演出できる。
- ゲーム開始以降に商店街にあるしゃしんBOXで顔写真を撮ることで作成できるようになる。
- ソパカの裏面にはプレイヤーの入手したバッジが一覧で表示される。
- バッジとはゲームのやり込み度合いに応じてパロンチーノが付与してくれる、いわゆるトロフィーのようなもの。
- 通信時のプロフィールとなる「村民パスカード」略して「ソパカ」が新しく実装された。
- 定期イベントや記念日が追加・復活
- 定期イベントはフリーマーケットを除く全てが続投し、さらにいくつかのイベントが追加・復活した。
- 雑草を抜いた数に応じて特別な家具をもらえる「草むしりの日」が初登場。
- 『e+』に登場したエイプリルフールが大きく形を変えて復活。あやしいネコがこのイベント専用の訪問者へポジションチェンジし、住民に変装した彼を看破していくという大掛かりなイベントになった。
- 特別な現象や簡単なイベントが発生したり顔出し看板が出現したりする記念日が追加された。
- 節分に入手できる「まめ」を使うと実際に豆を投げつけるアクションが行えるように。
- 新たに追加された「夏至」「冬至」にはそれぞれ1日中明るい・暗いという特殊な現象が発生する。
- 冬季に作れるようになる雪だるまの種類が4種類に増加。
- 完成時の大きさに応じてゆきだるマン、従来のゆきだるま、ゆきだるママ、ゆきんこのいずれかに変化し、それぞれ専用の限定アイテムを入手できるイベントが発生する。
- 定期イベントはフリーマーケットを除く全てが続投し、さらにいくつかのイベントが追加・復活した。
- 収納の容量が増加・一部仕様変更
- タンス系家具から利用できる収納の容量が180個になり、前作の160個から微増。
- 今作は虫や魚を収納に入れることが可能になった。
- 駅に自宅の収納と中身を共有するロッカーが設置された。
- タンス系家具が入手できていない序盤でも収納を利用することができるようになった。通信を行う前のアイテム整理にも便利。
- タンス系家具から利用できる収納の容量が180個になり、前作の160個から微増。
- 植物に関する新要素の追加
- 新しいフルーツが6種類追加。園芸店で購入できる柿と、南の島で入手できるマンゴーなどのフルーツ5種が加わった。
- いずれも村へ持ち帰って果樹として育てることが可能。
- 特産品の5種のフルーツに対応する「おいしいフルーツ」が追加。
- 村の特産品のフルーツの木にというグラフィックが異なる「おいしい〇〇」というフルーツがなることがある。
- 高額で売却できるほか、地面に植えるとおいしいフルーツだけをつける果樹に成長する。
ただし、おいしいフルーツの木はある程度収穫すると葉がすべて落ちて枯れ木になってしまう。
- 竹林とたけのこが追加。
- 園芸店で購入したたけのこを植えることで竹林が育つ。過去作にはなかった和風の景観を作り出せるように。
- 育ちきった竹林の近くには新たなたけのこが出現するが、これらは勝手に育つので上手く整理しなければ無尽蔵に竹林が増えてしまう。
- 季節ごとに花を咲かせるさまざまな低木が追加。
- 1マスに収まる大きさで柵の代わりとしても利用できる。
- 店売りの種で育つ花にスミレとユリが追加。交配で特別な色を増やせる花は合計7種類になった。
- 既に水やり済みの花を識別することができるようになった。
- キラキラと光るエフェクトを出すようになるため景観も損なわれない。
- 新しいフルーツが6種類追加。園芸店で購入できる柿と、南の島で入手できるマンゴーなどのフルーツ5種が加わった。
- 新エリア「南の島」で遊びの幅がさらに広がる
- 最初のローンを払い終えると村の船着場から有料で移動できるようになる新エリア。
『+』『e+』に登場した島と一部共通する要素があり、船頭としてのかっぺいも復活。 - 季節を問わず南国の高価な虫や魚が出現し、24時間いつでも訪れることができるので手軽に金策を行える。
- 南の島にはプレイヤー自身のアイテムを持ち込むことはできないが、あみやつりざおなどの道具は全て無料でレンタルしてもらえる。
- 入手した虫・魚やその他のアイテムはお預りBOXに入れることで村に戻った際に受け取れるようになっている。
村に戻る前に持ち物画面に入っていたアイテムは格安で換金されてATMに振り込まれる。
- インターネットやローカル通信で他のプレイヤーの村へ集まった場合も一緒に南の島へ移動することが可能。
- 条件を満たすと南の島限定で国内・世界中の見ず知らずのプレイヤーとのランダムマッチングを行うことができるようになる。
マッチングしても南の島のマップ上でプレイヤーキャラクター同士が顔を合わせることはないが、村で遊ぶためのフレンドコードの交換やチャットでの交流、後述するツアーへの共同参加が可能。
- 条件を満たすと南の島限定で国内・世界中の見ず知らずのプレイヤーとのランダムマッチングを行うことができるようになる。
- 南の島限定のミニゲーム「ツアー」を遊ぶことができる。
- かくれんぼや迷路、虫取り魚釣り化石発掘などの様々な種類が用意されており、結果に応じて入手できる報酬のツアーメダルを使って島限定の家具やアイテムを入手可能。
- インターネット・ローカル通信やランダムマッチングで集まったプレイヤー同士で共同参加することもでき、参加人数が多いほどツアーメダルの入手量が増える。
- 最初のローンを払い終えると村の船着場から有料で移動できるようになる新エリア。
- 広場のシンボルツリーで村の来歴を閲覧可能に
- 村長就任時に村の広場に植えることになるシンボルツリーが一定以上成長すると、縁に座ることで「村のあゆみ」を確認できるようになる。
- 公共事業の敷設や住民の入村などの出来事がスタッフロール形式で時系列順に表示される。
- 通信プレイがさらに充実
- ハードの変更により、再びローカルとインターネットの両方で最大4人の通信プレイが可能になった。
- 上述したとおり、村はもちろん南の島でも他のプレイヤーと集まって遊ぶことができるようになっている。
- 様々な場所で限定アイテムが配信
- インターネットや「すれちがい通信中継所」*2、セブンイレブンなどの実店舗にて限定アイテムの配信が行われた。
- 前作と同じく今作にも海外版およびリージョン限定の配信アイテムが存在するが、それらは後からインターネットを通じて日本版にも配信された。
- 各種配信限定のアイテムは2017年まで継続的に再配信が行われ、できるだけ後発のプレイヤーが損をすることのないように配慮されていた。
これらのサービスが全て終了している現時点において、配信限定だったアイテムを入手する方法は残念ながら基本的に存在しない。
- インターネットや「すれちがい通信中継所」*2、セブンイレブンなどの実店舗にて限定アイテムの配信が行われた。
関連リンク
任天堂公式サイト
インタビュー(社長が訊く『とびだせ どうぶつの森』)
座談会(ほぼ日 『とびだせ どうぶつの森』は、なんで楽しいんだろ?)
講演レポ(ファミ通.com 『とびだせ どうぶつの森』は大人気シリーズの宿命──“飽き”との戦いをいかに制したのか?【GDC 2014】)
とびだせ どうぶつの森 amiibo+
概要
2016年11月2日配信開始、パッケージ版は2016年11月23日発売。
本編の発売から4年を経て配信された無料大型アップデートにより『とびだせ どうぶつの森』のタイトルが変更された。
- つまり無印版『とびだせ』と同一のソフトなのだが、追加された要素が多いためここでは便宜的に別ソフトとして扱う。
本アップデート/パッケージ発売の数年前から任天堂が展開するようになった周辺機器amiiboとの連動機能が追加されている。
そのほかにもスピンオフ作品『ハッピーホームデザイナー』発の家具やシステム、プレイヤーからの声のフィードバックを取り入れた様々な変更が加えられた完全版のような立ち位置である。
特徴
追加・改善された主な要素
- 関連グッズ「amiibo」に対応
- amiibo(アミーボ)とはフィギュアやカードとして展開している、NFCチップ*3を搭載した任天堂発のキャラクターグッズ。
『どうぶつの森』シリーズを題材にしたものも数多く販売されており、これらを追加で購入して本体に読み込ませる*4ことでゲーム本編にもいろいろな遊びを拡張できるようになった。- メインキャラ級のどうぶつをかたどったフィギュア型のほかに、かつてのカードeやカードe+のように住民候補のイラストとプロフィールが記載されたカード型がある。
- 『amiibo+』で追加された要素にはほぼ全てに何かしらの形でamiiboが絡んでいるので適宜解説してゆく。
- なお、今作は特定のamiiboを使用することでしか入手できない・利用できない要素が非常に豊富。
『e+』およびカードe+の良い点・悪い点の両方がより大きくなって復活したといえる。
- なお、今作は特定のamiiboを使用することでしか入手できない・利用できない要素が非常に豊富。
- amiibo(アミーボ)とはフィギュアやカードとして展開している、NFCチップ*3を搭載した任天堂発のキャラクターグッズ。
- 新システム「くらしサポート」と「ふるさとチケット」の実装
- 施設の利用や虫・魚の捕獲などのお題「くらしサポート」をクリアすることで「ふるさとチケット」を入手できるシステムが追加。
- ソパカの画面から遷移できる一覧画面に日替わりのお題と週替わりのお題が2件ずつ表示される。
- 季節限定のお題などもあり種類は非常に豊富だが、どうやってもその日には達成不可能なお題が表示されることもあるのが難点。
- ふるさとチケットは換金の他にオートキャンプ場とキャンピングカー内でのアイテムの購入に使うことが可能。
- なお、ふるさとチケットは『amiibo+』で追加された他の要素の利用でも入手できる。
- 施設の利用や虫・魚の捕獲などのお題「くらしサポート」をクリアすることで「ふるさとチケット」を入手できるシステムが追加。
- 新しいエリア「オートキャンプ場」が追加
- 新登場のどうぶつパニエルが運営するオートキャンプ場が村の崖の向こうに新設された。
- 『ハッピーホームデザイナー』に登場した新しい家具を含む限定家具が日替わりで並んでおり、これらはふるさとチケットと交換で購入できる。
- 駐車場には訪問者や施設のどうぶつがキャンピングカーに乗って日替わりで訪れ、彼らがコーディネートしたプライベート空間で会話を楽しめる。
- 多くのどうぶつはこれまでゲーム内で出会えた衣装とは異なる私服を着ており、会話でもかなり踏み込んだ内容を聞けることがあるなど、個性がさらに掘り下げられている。
- キャンピングカーの中に飾られている家具等や壁紙・絨毯はふるさとチケットと引き換えにオーダーすることが可能。
他の村のオートキャンプ場で訪れたキャンピングカーでも少し割増にはなるがオーダーできる。 - 公式キャンペーンが行われていた際、企業コラボによって生まれた「配信キャンパー」のデータを特定の場所で受信することができた。
特別な家具を積んだキャンピングカーに乗って登場し会話も行えるが、村へ住むよう勧誘することはできなかった。
- 新登場のどうぶつパニエルが運営するオートキャンプ場が村の崖の向こうに新設された。
- ゆうたろうが新しい役割を得て復活
- 「まほうのランプ」というアイテムが入手できるようになり、室内でこれを使用するとゆうたろうが出現。
ここで本体にamiiboを読み込ませることでゲーム内に様々な変化をもたらすことができる。- 『どうぶつの森』シリーズのフィギュアの場合、対応する施設のどうぶつにゆうたろうが変身し、本人に休暇を提案可能。
お休み中のどうぶつはキャンピングカーに乗ってオートキャンプ場に現れ、彼らのプライベート空間で特別な会話を楽しむことができる。 - 「キャンピングカーに乗った住民候補」が描かれたカードの場合、対応するどうぶつがキャンピングカーに乗ってオートキャンプ場に現れる。
中に置かれている限定家具等をオーダーできる他、村に住むよう勧誘することも可能。 - 通常の住民候補が描かれたカードの場合、村へ勧誘するかどうぶつごとに決められたアイテムを入手するかを選択できる。
- 『ゼルダの伝説』『Splatoon』『モンスターハンターストーリーズ』のフィギュアも(一部)読み込ませることができ、各作品とのコラボで生まれたどうぶつたちがキャンピングカーに乗ってオートキャンプ場にやってくる。
「キャンピングカーに乗った住民候補」のカードと同様、村へ住むよう勧誘することができる。
- 『どうぶつの森』シリーズのフィギュアの場合、対応する施設のどうぶつにゆうたろうが変身し、本人に休暇を提案可能。
- 「まほうのランプ」というアイテムが入手できるようになり、室内でこれを使用するとゆうたろうが出現。
- 「引越しテロ」の緩和
- 住民の家が建つ際、地面に貼ってあるマイデザインを可能な限り避けた場所が選ばれるようになった。
- これにより、マイデザインを活用することでいわゆる「引越しテロ」が起こりにくくなった。
- さらに、家が建つだけのスペースを空けてマイデザインを敷き詰めることで住民が引っ越してくる位置をある程度コントロールできるようにもなっている。
- 住民の家が建つ際、地面に貼ってあるマイデザインを可能な限り避けた場所が選ばれるようになった。
- 村の作り直しの際に一部データの引き継ぎが可能に
- 既にソフト内にある村を取り壊して新しくゲームを始めたいという際に、いくつかの要素を引き継げるようになった。
- ATMに預けられたお金とカタログをそのまま新しい村へ移行することができる。
- 既存の村の発展度合いに応じて新しい村のATMにお金が振り込まれる(村の売却)。
- なお、これらの機能は村を作ってからある程度の期間が経っていなければ利用できない。
- 既にソフト内にある村を取り壊して新しくゲームを始めたいという際に、いくつかの要素を引き継げるようになった。
- 快適な模様替えシステムが導入
- 部屋を俯瞰してタッチ操作のみで家具を移動・回転させることができる快適な模様替えシステムが使用可能になった。
- 『ハッピーホームデザイナー』から逆輸入された要素。機能解放の際には同作に登場したタクミも登場する。
- この機能の開放と同時に「隠し倉庫」も増築できるようになる。
- 部屋のどこからでもアクセスでき、360個の大容量を持つ追加収納スペースである。
- 部屋を俯瞰してタッチ操作のみで家具を移動・回転させることができる快適な模様替えシステムが使用可能になった。
- 家具が大量に追加
- 『ハッピーホームデザイナー』から逆輸入されたもの、コラボのために新規追加されたもの等を合わせると493種もの家具が追加。
無印版『とびだせ』発売後に配信されたアイテムも含めると合計1764種というぶっちぎりのシリーズ最大数となった。- 本体に『ハッピーホームデザイナー』のデータがあると3×3マスの特大家具をオーダーすることも可能。
- 『ハッピーホームデザイナー』から逆輸入されたもの、コラボのために新規追加されたもの等を合わせると493種もの家具が追加。
- ミニゲーム「無人島脱出ゲーム」「どうぶつの森パネポン」が追加
- フォーチュンクッキーの景品等として追加されたゲーム機家具に触れることで遊べるように。
amiiboを使うとそのどうぶつを登場させたり特殊な機能を使ったりすることもできる。- プレイ報酬としてふるさとチケットや限定家具を入手可能。
- 無人島脱出ゲームはスピンオフ作品『amiiboフェスティバル』から移植されたもの。amiiboカードを利用する機能はゲームコインでも代用可能となっている。
- フォーチュンクッキーの景品等として追加されたゲーム機家具に触れることで遊べるように。
- その他の主な変更点
- あみやつりざおを持った状態でも木を揺すれるようになった。
- 枯れてしまった木の隣にひりょうを植えると翌日復活するようになった。
- バルーン系のアイテムを一通り揃えた後は風船からそれ以外の家具が入手できるようになった。
- 背もたれのない椅子系家具の上に小物を置くことができるようになった。
- 村の屋外にある岩の上に座れるようになった。