ギア

Last-modified: 2018-04-07 (土) 18:39:09

・ギア
モーターの回転をピストンの往復に変化する部品
いわゆる歯車

メカボックス内ではベベルギア、スパーギア、セクターギアの3枚からなる
必要とされるスピードとトルクのバランスによって様々なギア比のものがある



【ベベルギア】
メカボックス内にモーターのピニオンギアの回転を方向を変えて伝える
逆転防止ラッチはこのギアに噛んでおり、逆転防止ラッチ用の切り欠きが純正では2つだがプリコックなどをする際は切り欠きの多いものに変えると良い

【スパーギア】
ベベルギアの回転を減速してセクターギアに伝える


【セクターギア】
ピストンラックと噛み合ってピストンを後退させるギア
カットオフカム用の突起もこれについている
なおピストンをリリースするために当然ではあるがラックと噛み合う歯が一部しかないため、反対側にカウンターウェイトを搭載したものも多い
電子トリガー搭載モデルでは感知方式に応じてカットオフ検知用の磁石や細かい穴などがつくこともある

〔DSG〕
ダブル・セクターギアもしくはデュアル・セクターギア。
クァンタム・セクターギアともいう。
周囲に2箇所に別れた歯が存在し、1回転で2回ピストンを引く。
カットオフ用の突起も2つ付いているためバーストにはならない
電子制御の感知方式によっては組み込む際に工夫が必要。
当然ではあるがストロークは短くなるため無調整では初速が落ちることが多いため、その辺りもスプリング交換、インナーバレルの長さ調整、気密向上などの対策が必要である

〔セクターカット〕
セクターギアのラック側の歯を落とすことで、ピストンのストロークを短くする。
ハイサイクル化にピストンの前進が追いつかずギアクラッシュする恐れがある場合に主に用いられるが、当然のごとく初速が低下するデメリットがある。
これを用いて初速低下のチューニングにも使えるが、調整幅が大きいため使い所を考える必要がある。

〔ヘリカルギア〕
日本語で「はすば歯車」
歯が捻れており、接触面積が大きいためギアノイズの低減効果が期待される。
使用された方は感想等加筆願います



【ギアの材質】
歯の破損などを防ぐにはフルスチールのギアなども存在する
ただし万が一ピストンとのかみ合いがずれてクラッシュした際に、ギアを犠牲にしてメカボックスごと割れるのを防ぐ理由からあえて強度の劣る純正を用いる場合もある