身代わりの館

繁華街で気を失った天涯孤独の青年が目を覚ましたとき、そこは時代錯誤な山奥の豪奢な館だった。
見知らぬ顔の館の主人は兄だと名乗り、お前は弟なのだと、事故で記憶を失っているだけなのだと言う。
さらに現れる恋人だと名乗る医者や、遊び人風のセックスフレンドだと自称するいとこ。
みな青年のことを帰ってきた弟だと言い張り、身体を求めてくる。
本当の自分の名前で呼ばれるために、本当の自分を取り戻すためには館の外に出なければならない。
青年は奔放であった弟を真似ることで陸の孤島である館から外に出る隙をうかがうことを選択した。
自分の身体を男達に提供することによって知った真実は・・・・・・

• 柳瀬潤(やなせ じゅん)　cv：ボイスなし
  主人公。整っているが少し大人しそうな感じ。カジュアルな服を好む。天涯孤独であり、日々働いて生活の糧を得る一般人。
• 梓澤馨(あずさわ かおる)　cv：ボイスなし
  館の主人。和風の怜悧な美貌・冷静で寡黙だが、少し狂気的な部分がある。長身痩躯で和服を好む。素封家の長男であり、両親を事故でなくしているため弟の葉(よう)に執着していた。葉が行方不明になって以後、最初は葉の名残を集めるために、その後には葉をとりもどすために館に人を呼び寄せる。
• 一条心(いちじょう しん)　cv：ボイスなし
  元恋人。行方不明の葉の元恋人。スーツ、もしくはアウトドア的な服を着用。元々は豪快で明るい性格であり、奔放な葉を愛していたため失踪に気をやみ、身を案じている。梓澤馨には葉が帰ってきたが記憶喪失になっているといわれ、それを信じている。馨の学友であり、医者。
• 織田玲二(おだ れいじ)　cv：ボイスなし
  いとこ。葉と馨の従兄弟であり、葉の元遊び仲間。派手好き。遊び好きでニヒリストな面があり、葉が帰ってきたとは信じてない。しかし好みの顔であり、葉とはまったく反応の違う主人公に興味を覚えている。馨のことはあまり好きではなくけむたがっている。
• 徳永敬一(とくなが けいいち)　cv：ボイスなし
  館の執事。外界から隔離された館の一切をとりしきる壮年の男。梓澤兄弟を育てて、潤が葉でないとわかっているはずだが、あくまでも葉として扱おうとする。
• 梓澤葉(あずさわ よう)　cv：ボイスなし
  潤と同じ顔だが、もっと子悪魔的で奔放な感じ。性的に積極的であり、傲慢なマゾヒストでもあった。半年前から行方不明。