Teethmancer

Last-modified: 2012-09-07 (金) 21:48:38

骨戦士、ゴーレム、傭兵などを盾に、Teethを中心とした攻撃スキルを駆使して(ネクロとしては)高速な殲滅を目指す。
注意:このビルドはPatch 1.10時点のもので、現在はシナジーバグの消滅により作ることは出来ません。

構想

過剰な安全を殲滅力に
1.10になって、骨戦士の1体あたりの能力は格段に向上し、召喚ネクロの骨戦士はHellにおいても悠々前線を維持する力がある。そのため召喚ネクロは全クラス中最も安全なビルドであるとされるが、一方で殲滅速度に関して召喚ネクロは骨戦士の攻撃力が貧弱なため極めて遅い。
そこで骨戦士の能力を前線を維持できる程度に抑え、浮いたスキルポイントで骨戦士に代わる殲滅力を得ることを考える。ここでTeethを選択するのは、Teeth自体が最も効率的であるからではない。
集団殲滅力に関してはPoison Novaの方が上であり、死体があれば高レベルCorpse Explosionが最も優れている。
Teethによって得る総合力
ただ両者とも対ボス戦では無力なため、ボス戦用にBone Spearを取得する場合、威力をある程度確保しようとすればCEにポイントを振っている余裕はあまりないし、Poison Novaは選択不可能である。
そういう状況下でボス戦用にBone Spearの威力を確保しながら集団殲滅力をも確保し、総合力としての強さを得るのがTeethの役割である。
実際は各種魔法を状況に応じて切り替えて使うので、Teeth一辺倒ということではなく、基本的に殲滅速度の遅いネクロマンサーが、様々なスキルを使い分けることで、各状況において常に可能な限りの高速殲滅を目指す。
骨槍ネクロのTeethバージョンではなくTeethmancerであるのは、Teethの使用頻度が最も高いためである。

呪いについて

ネクロは戦端が開かれるとまず呪うが、このビルドではスキルポイントが厳しいので、呪いを装備で取得することをお勧めする。しかしTeethのスキルレベルが低いと機能しないので、ちゃんとTeethをブーストする装備が必要である。ワンドの最終装備の筆頭候補はBoneshadeであるが、これには呪いが付いておらず、盾最終装備候補のHomunculusにも個別スキルは付いていない。
そこで裏装備に呪い、特に頻繁に使用するAmplify DamageDim VisionDecrepifyが個別ブーストされるワンドとネクロ盾を用意する。
実際は前述の通り、戦端が開かれてまずすることは呪いなので、用意した呪いワンド、呪いネクロ盾が表装備となる。そして裏にTeethを極限までブーストするBoneshadeやネクロ盾を用意し、呪った後は装備を切り替えてTeethなどを連射する。そして戦闘終了後はまた表装備に切り替えて次の戦闘に備える。
呪いを装備で取得する場合、このように戦闘するたびにほぼ毎回呪いモードと殲滅モードを切り替えることになり、戦闘中に呪いの効果が切れればまた呪いモード→殲滅モードと装備の切り替えを繰り返す。
発動する呪いがAmpの場合は効果時間が長いし、Dimを使うような敵でライフの高い敵も多くないので、切り替えなしで殲滅できることが多いが、Decを使うような敵は呪い直しが必要になることも多い。
普段操作慣れしていない人は上手に切り替えられるよう練習したり、オプションを編集して切り替えやすくなるようにしておこう。
ネクロには手下がいるとは言え、潜りのときは自分が手下を先導することになるので、敵との出会い頭にまず攻撃を受けるのは自分である。(土ゴレを行き先に召喚することで安全に進むことはできるが、如何せん時間が掛かって面倒なので、やってる人もいないと思う)
したがって敵に出会ったらまず呪うが、その後手下と前衛後衛を入れ替わるために手下の後ろまで一旦後退することになると思う。その後退中に装備を切り替えるとよい。

戦い方

基本は骨戦士、ゴーレム、傭兵などを盾にして後ろから攻撃する。
呪いは近接型にはAmplify Damage、遠距離型にはDim Vision、ボスや強敵にはDecrepify使用を基本とする。 特に注意の必要な敵以外は戦闘開始即Ampを掛けるが、これは傭兵がThornsオーラを展開するためである。 Defiance傭兵の場合はこのパートは全てDecrepifyになる。)
雑魚にはAmplify DamageTeeth。(仰け反るかどうかが一つの判断基準となる)
近接攻撃型にはAmplify DamageTeethCorpse Explosion。堅い敵にはAmpBone SpearCEで応戦。
遠距離型にはDim VisionTeeth。敵が堅い場合は、Dim VisionBone Spear
雑魚が相手でも敵が密集しているようならCorpse Explosionを狙う。
ボスにはClay GolemをぶつけつつDecrepifyBone Spear
骨戦士の能力を犠牲にして殲滅力を得ているので、Corpse Explosionの無駄撃ちは避ける。 Teethを撃っていればCE一発でだいたい戦闘終了なので、CEを連打することはあまりない。

Teethのスキルレベルをある程度高く保っている場合、意外に多くの場面でTeethの効率が良い。
分散していることが多い遠距離型の敵には特に強い。遠距離型の敵に対してはDim Visionという無効化スキルがあるが、無効化の後は殲滅が必要であり、その役を担うのがTeethである。

パーティプレイ

呪いを掛けてBone Spearが無難だろう。Lower Resist付きの青物を持参して貢献しているふりをする。

良い点

苦手な場所がなく、どこでも行ける。
結構なプレイ感があって楽しい。

欠点

召喚ネクロの過剰な安全分をTeethに回しているので、骨戦士の補充には神経を使う。
プレイ感の裏返しで、操作が複雑。ハードコアには向かない。

スキル配分

Summoning Spells
Poison And Bone Spells
Curses

注意点として、Marrowwalkシナジーバグ*1利用のためBone Prisonを取得しないことはもちろん、ポイントを可能な限り節約するため、Marrowwalkで取得できるSkeleton Masteryも取得しない
1+ブーストで使用に耐え、能力を失っても機能する呪いもポイントを振らない
呪いの使用はウェポンスワップを多用することになるので、戦闘中の切り替え操作に自信がないうちは、きちんと取得することをお勧めする。極めて使用頻度の高いAmplify DamageDim Visionに関しては取得しておけば切り替え操作をミスしても使用できる。Amplify DamageDefiance傭兵を使うなら利用価値が極端に落ちるので、他の呪い同様取得しない。
Decrepifyはボス戦やピンチの時など必要な局面があるので、装備で取得する。
Lower Resistも取得しないが、一応パーティプレイ用にLR付きの青物か何かを収納箱にでも置いといて、パーティプレイ時には持参しつつ、「皆のためにサポート頑張ってます」って顔がするのが吉。
Reviveは能力を失うと消滅するので、装備による取得は難しい。自力で取得すると余計に4ポイントもかかる。その4ポイントを骨戦士に注ぎ込んで戦線を維持できるのであれば、骨戦士を強化しよう。
ConfuseAttractは手下の数が少ないなどの不安があるようなスキル振りをしたときは頼りになる。

スキルオプション

基本的にスキルポイントに余力はないのだが、Raise SkeletonBone Spiritの配分を始め、そのさじ加減はいろいろ考えられる。レベル85まで育てるとすると、使用できるのは96ポイントになるが、固定の67ポイントを引いた29ポイントの使い道を考えてみる。
AmpDimを装備で取得するなら2ポイント浮いて31ポイント)

安定型
自分で呪いを取得すれば複雑な操作から開放される。ある意味オーソドックスな形でお薦めしやすい。
私は最初下記の骨戦士型をこの形で作ったが、そのうち呪いを装備で取得することにして作り直した。
傭兵はThorns
骨戦士型
骨戦士20はちょっと安全寄りにも感じられるが、あんまりギリギリだと神経をすり減らすことになるので、このぐらいだとプレイしていて楽だろう。
またスキルブースト装備が充実してなければ骨戦士寄りになるのは当然。傭兵はThorns
骨戦士バランス型
スキルブーストなしでは骨戦士はもたないが、装備が充実するにしたがって理想の形に近付く。
この形は骨戦士9でも戦線を維持できるだけの資産が必要。
資産家はThorns傭兵。貧乏人はあえてこの形で行くならDefiance傭兵を使って戦線を維持する。
骨魔法型
骨魔法/Revive
Teethのシナジーを全てMAXにする。Reviveがいない状態で敵に当たるのが辛いので、DecやAI Curseを駆使して凌ぐ。当たり際は傭兵とゴーレムしかいないので、Defiance傭兵で固める。
これもスキルブーストが充分ないと相当に辛い。
鉄ゴレ/骨戦士型
鉄ゴレが集中攻撃によってあえなく破壊されるのを防ぐため、骨戦士を囮に使う。もちろんある程度骨戦士にも頑張ってもらわないといけない。骨魂に中途半端に8ポイント入っているのは、Lv99時点で骨魂をMAXに上げた上で、Reviveの取得までを一応視野に入れているためである。
鉄ゴレ素材の本命はRW Insight。そうすれば傭兵は死んでも構わないので、Act2傭兵を武器を選ばずに採用できるということでもある。鉄ゴレはIMを食らってもすぐには死なないので、オブリ対策にもなる注目株。
その場合鉄ゴレが生命線になるので、Defiance傭兵で鉄ゴレを始め、前線を守ることも考えられる。
Thornsの攻撃力分を、例えばRW Crescent MoonStatic Fieldに期待するなど、傭兵の武器でカバーできれば帳尻は合う。
Defianceがなくても前線が機能するだけのスキルブーストが得られたなら、本命のThorns傭兵に切り替える。
PvP型
PvPやったことないのでわかりません。どなたか補足願います。orz

ステータス配分

  • Str: ブースト込みでMarrowwalkの118合わせ。
    注意するのは、Marrowwalkを装備して118になるように合わせるということ。MarrowwalkのStrブーストが+18だった場合、装備前の状態で100にすればよい。
    装備は他のアイテム(例:+20 Strの護符など)を使って一時的にStrを上げ、Marrowwalkを装備したら、そのアイテムを外せばよい。
    ただし、この方法は一度死ぬと装備回収に失敗する可能性があることに注意。
  • Dex: 初期値~ブロック率最大まで
    Homunculusを表に装備する場合でブロック率が欲しいと考えるなら振ってもいいと思う。お好みで。
  • Vit: 残り全部
    お決まりですが。
  • Ene: 初期値~
    Energyは初期値だとRW Insightを装備してすらマナが厳しい。アイテムで補いたいが、不足ならポイントを振ることも考えた方が良い。マナ切れ=命の切れ目と認識すべし。

装備

Teethを中心に使うので、やはりTeethのスキルレベルを最重視したい。
そうでなくても召喚スキルのブーストがあれば召喚スキルのポイントの節約に繋がり、間接的にTeethの威力の増大に貢献する。ただしあくまで威力の上昇幅はシナジーよりもスキルレベルに大きく影響されるので、優先するのはTeethのレベルである。

レジストは厳しい状況。レジを一手に背負うのがHomunculusなのだが、プレイスタイルとしては頻繁に装備の表裏を切り替えるので、あまりその恩恵にあずかることができない。それもPダイヤを埋めて全レジ+59だったりすると、外した瞬間レジはペラペラ。このとき属性攻撃を受けると、ゴミのように死ねる。
一応骨戦士などの手下を多く従えているので、攻撃ターゲットになりにくいということで、レジ軽視の装備でもいいんだと言い訳してみる。

あとMarrowwalkがない場合、Teethの威力が実用レベルまで上がってこない。
(絶対ではないがMarrowwalkがないという資産状況を考えれば想像に難くない)
Teethを使わなければもはやTeethmancerではないので、是が非でも手に入れて欲しい。
Skeleton Masteryが+1のものはP-gem積めば手に入るので、資産がない人でも何とかなる。

装備例

装備オプション

当然だが+2 ネクロスキルレベル上昇のアイテムは、+3 毒と骨のスキルレベル上昇のマジックアイテムでより尖った装備にするのも良い。ただしFCRの関係上、全てを+3 毒骨スキルにすることはできない。
もっとも資産がないうちはそうも言ってられないので、あるものを使えば良いだろう。SojにはFCRが付いてないので、Sojを手に入れるまではリングでFCRやレジを稼ぐこともできる。何とかなるって!

その他

育成について

+3 Teethの付いたワンドやネクロ盾は、他のMod次第ではLv1から装備できる。Teethmancerならずとも序盤に大活躍すること間違いなしなので、見つけたらネクロ育成用に保管しておくと良い。

そのままTeeth中心に上げていけば、NMまではTeethで押していくことができるので、遠慮なく上げていって良い。 
その場合、序盤はTeethのスキルレベル上昇に伴う威力の上昇幅が小さいので(7レベルごとに1ランク上がる)、最初のうちはTeethを上げてもシナジーを上げても威力が同じしか上がらなかったりする。その場合は弾数を重視するならTeethを、マナコストを重視するならシナジーを優先して上げる。

もちろん安全に行くなら骨戦士を先に強化する定番の進め方でももちろん良い。Teethを後で上げる場合、骨槍ネクロと同様の進め方になるが、それはそれで全く問題ない。

Skeleton Masteryの取得をMarrowwalkに依存する場合、装備できるLv66まではMasteryなしでプレイせねばならず、特に骨戦士の能力を切り詰めている場合では、その能力に不安を感じるかもしれない。
その場合Undead Crownを利用するとよい。装備を切り替えても能力を喪失しない頭部の装備であるということは大変大きく、また装備可能Lvも29と低く、Marrowwalk装備までのMastery担当装備として繋ぎに使える。

Mastery系のスキルはブーストが能力向上に繋がるが、Lv29と言えばSkin of the VipermagiUme's Lamentといったブースト装備が可能になる時期でもあり、Undead Crown装備によって骨戦士の大幅な能力向上が期待できる。

傭兵

基本的に傭兵はAct2傭兵の中でもThornsをお勧めする。
元々過剰な安全を削って殲滅力を強化することを目的としているので、骨戦士自身の攻撃力には全く期待できないとしても、Thornsオーラで攻撃参加させないともったいない。

Thornsオーラによるダメージ反射率はLv16で850%である。Hellの敵で大体平均70~100ぐらいのダメージを与えてくるが、敵の攻撃で85のダメージを受ければ相手には722ダメージを返すことになる。
Iron Maidenに関してもそうだが、自分と敵ではライフの総量が全然違っており、雑魚敵のくせに自分のライフの20倍のライフを持っていたりする。そんな敵に8.5倍のダメージを返したところで、比率で言うと食らった自分の方が痛い。

では骨戦士の攻撃力はと言うと、Mightオーラ付き骨戦士がMastery共にLv30のときの攻撃ダメージが約653。
こんなヘボヘボThorns骨戦士でも、何とバリバリのMight骨戦士Lv30より一撃のダメージは高いのだ。

Thornsの場合敵が物理直接攻撃で命中させないと反射ダメージが発生しないのだが、真面目にスキルポイントを振り込んでいないため被弾率は高い。Mightの場合でも敵に命中させなくてはダメージにならないが、命中率はそれほど高くはならない。
遠距離攻撃に対してThorns骨戦士は無力だが、その場合はDim Visionの後、Might骨戦士の5倍の力を持つTeeth連射で葬り去るだけである。

このように召喚ネクロとの比較では、Teethmancerは殲滅力に優れている。
たかが700強ダメージと言えども、Might骨戦士Lv30に匹敵するわけで、コストパフォーマンスは最高なのだから、これを使わない手はない。

これはあくまでMight骨戦士よりThorns骨戦士が良いというだけで、ThornsオーラがMightオーラより強いわけではない。計算すればわかるが、Might骨戦士が弱いのは骨戦士の元々の攻撃力が弱くて、Mightで+320%増しても多寡が知れているからであり、また手下の場合、難易度が上がるとライフが増えるので、敵とのライフ差の影響を多少は受けにくくもなっている。
自身の攻撃力が高く、手下のように難易度によってライフが伸びない自分キャラや傭兵が、Mightを差し置いてThornsを使うのは明らかに損。Thornsは手下のいるビルドで使用してこそ活きる。

また上記スキルオプション中にはDefiance傭兵という記述もあるが、安全を捨てて殲滅力を増すTeethmancerの趣旨には基本的に合わない(Thornsも使えなくなる)。しかしDefiance傭兵によって格段にDef値が上がれば、手下に多くポイントを振り込まなくても戦線を維持できるようになるので、その浮いたポイントを殲滅力に加えることができる。殲滅力は浮いたポイント分よりもThornsの方が強力だろうが、対遠距離型のことを考えれば悪くない。傭兵の生存率が高くなるのもいい。

傭兵の武器はRW Insightが良い。IMを食らったらどうせ死ぬので、やはり石4穴エリートポールアームで発動するのがベストだと思う。自分が攻撃していち早く敵を殲滅することで前衛の生存率を上げている面もあるので、マナ切れを起こすと前衛が持ちこたえられなくなる→死に繋がる。RW Insightを使わずマナポーションで何とかしようとする場合は、不可能ではないが、4列全て青ポットにしても足りなくなるので、何度も街に帰ることになり、非常にストレスフルである。

RW Insightを使用する場合、傭兵の存在はTeethmancerにとって生命線なので、Thornsオーラを展開するとしても被弾役は骨戦士とゴーレムに任せ、傭兵は優秀な防具を装備させたい。
特に長老のHydraの炎とオブリのIMは天敵。Hydraの炎は自分が盾になってでも傭兵を守ろう。オブリ軍団を見つけたら逃げるのが最も良いように思われる。最も効果的な対策は鉄ゴレをRW Insight担当にすることで、その上でAct1傭兵を使用すれば完璧だが、鉄ゴレが死なないようくれぐれもご注意を。

最後に

敵の強さは一定なので、前衛の実力も一定で良い。骨戦士型の場合、SoJなど貴重なスキルブースト装備が手に入れば、その分骨戦士のポイントを節約できる。それでもMastery分は強くなるので、場合によってはもう1ポイント節約できるかもしれない。節約したポイントを殲滅力に費やせば、より早く敵を倒すことになるので、相対的に前衛の実力は低くても良くなる。 
こういったスキルブースト装備が揃ったら、おそらく骨戦士は強くなりすぎていると思うので、最初からキャラを作り直してさらなる高みを目指して欲しい。

資産がなくても充分な安全を手下に求めることはできるので、初心者にもお薦めできるが、装備品が強化されれば強化された分以上に強くなるのと、そこそこにプレイ感もあり、上級者でも楽しめると思う。毒骨GC10枚装備のTeethmancer、誰かやりませんか?

参考動画

http://www.youtube.com/watch?v=lW2Noa5EbQE&search=diablo2

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