「USBシガープラグ」とは、このページ(USBシガープラグ-居酒屋ガレージ日記)で取り上げられている商品です。ただし私が購入したものは、リビジョンが違うのでもう少し基板がスッキリしています(部品を外す前の写真は撮り忘れました)。
昇圧回路はこのページ(100円シガーライターソケット用DC-DCダウンコンバータをアップコンバータに改造しよう! 電池で白色LEDも点灯可)の「アップコンバータ 超低電圧対応化・回路図」殆どそのままです。本ページではこの回路をUSBシガープラグの部品を流用して作成すると広い使い道があることを示したいと思います。
部品取り元のダイソーのUSBシガープラグの回路図
降圧回路本体の出力は5.33Vくらいで、ダイオードを通った後の約4.9Vが実際に対象の機器に供給されます。
充電される機器を接続するとLEDの色が緑から赤に変化するようになっています(2色LED)。
(2011-1-15)C6を正しく記述し直しました(もうしわけありません。従来は仮の記号のままで公開していました)。
昇圧回路として流用するのは回路図の右側で降圧回路を構成していた部品群です。
回路図の左側に関しては私はこのように流用しました。
USBシガープラグの部品を流用した、電池2本で使える昇圧型DC-DCコンバータ回路図
- R1=6.16k, R2=10k, R3=330で3.3V出力
- R1=3.36k, R2=10k, R3=330で5V出力
データシートではMC34063ANの最低動作電圧は3Vとなっていますが、実測では2.56Vでした。この違いは大きいと思います。2.56Vなら新品でないアルカリ電池を使うことができます。
この回路では、一旦動作を開始した後は回路自身が生み出した電圧がMC34063ANに供給されます。実は私は最後まで確認していないんですが、この回路は電池2本を足した電圧が1V程度になるまで動作し続けるそうです。白色LEDライトだけでなく、赤外線リモコンにも使えると思います。ただし、こう言っちゃ元も子もないですが、MC34063AN自身の消費電力が大きそうなのでそれほど優れた昇圧電源回路にはならないと思います。2.56Vじゃエネループは使えないし。
あと、MC34063ANは耐圧の高いICなので、需要は少ないと思いますが、たとえば5Vの入力電圧から12Vを越えるような高い電圧を発生すること等も可能です。上の回路図から抵抗値を変えるだけです。
(2013-11-9)このほどこれを使った実用品を作りました。
でかボタン赤外線リモコンの製作→ このコンバータ回路の評価結果(2014-1-5追記) ←重要
残り部品を流用したUSB対応ACアダプター(AC電源のUSB充電器)
上に書いたようにUSBシガープラグはダイオード入り口の電圧が5.33Vくらいなので5V定電圧のACアダプターは使えません。幸いなことに私の場合は、出力が5.92Vのかなり古いドコモの携帯の充電器をまだ保存していたので、それを流用することができました。
基板は先端を少しカットしています。
もちろん機器を接続するとLEDの色が緑から赤に変化する機能は残っています。
あとはUSBシガープラグのケースや端子等が残りました。これはシガーソケットから12V電源を取るアダプターとして使えます。