EEスイッチ(明暗検知)を改造して日照時間を測って自動的に消灯する機能を追加

Last-modified: 2015-06-28 (日) 16:27:39
初出 2009-7-26
最終更新 2015-6-28
製作時期 2009-7
 

こちらの内容を1枚の基板に反映したものです。
仕様についての考察等の詳しい説明はこちらに任せることにして、本ページでは説明を大幅に省きます。

 

概要
EEスイッチを抜き取って、空いた場所に代わりに設置する装置です。
EEスイッチは単純に暗くなったらONになり、明るくなったらOFFになるだけですが、本装置は暗くなったらONになるだけでなく、日照時間を計測してそれに応じて点灯時間を自動調節することにより、1年を通じてだいたい定まった時間に自動消灯する機能を実現しています。さらにスイッチをワンプッシュすると1時間だけONになる機能も付いています。
ee-switch-reform_1_s.jpg
パナソニック電工の品番EE8413のセットから、EEスイッチ本体であるEE8901を取り外し、
代わりに写真の基板を取り付けます。

 

基板に取り付けた3つの端子をもったコネクタ様のものはEE8901の半透明ケースを外し(壊し)、加工・リード線付けをおこなったものです。今から思えばちょっと加工に失敗しました。絶縁のし易さを考えて②に繋がる内部の背の高い端子を少し短くカットしたんですが、付け外しにラジペンが必須になってしまいました。背の高い端子は低くカットせずにそのままエポキシで固めた方が良かったと思います。
ボタンは残点灯時間が1時間未満の場合に残点灯時間を1時間に延長する機能です。消灯しているときは残点灯時間が0とみなされます。周りが暗い時(日没後)、残り点灯(ON)時間が1時間以内もしくは消灯(OFF)時にスイッチを押すと、そこから1時間(再)点灯します。
ee-switch-reform_2_s.jpg
パナソニック電工の回路図を見ただけでは実際にEEスイッチをどのように接続すればいいのかがわからず、困っている人は多いと思います。テスターで調べても熟練者以外はまずわかりません。そこで、この写真の端子番号とパナソニック電工のpdfに載っている回路図(および下の回路図)上の端子番号とは一致させてあります。また、この写真の端子に記した色およびこの基板のリード線の色は、EEスイッチ用のソケットのリード線の色と一致させてあります。クリックして大きな画像で確認して下さい。
撮影後、絶縁の為に極薄のPP板を取り付けました。

 

(2011-1-1追加)
ee-switch-reform_4_s.png
EEスイッチの工事をおこなう際は、ソケットのリード線をこの図に合わせて接続すればいいわけです。※純正のソケットを使う限り、リード線の色はこの通りだと思いますが、念のため上の写真とこの図とソケットの3者を照合するべきでしょう。

 

ee-switch-reform_3_s.jpg
これがオリジナルのEEスイッチ(品番:EE8901)です。

 

欠点
日照時間を便りにする為、消灯する(OFFになる)時間は正確ではありません。天候に左右されます。特に明け方の天候が悪いと消灯時間が大きくずれます。ただしこれは防犯上は好都合だと言えます。
長所
時計のようにずれが蓄積されることがない為、時刻合わせの必要が永遠にありません。また安く作成することができます。


[回路図]
見ればわかると思いますが屋外照明汎用の回路です。EEスイッチ用にカストマイズした部分は全くありません。
ee-switch-reform_circt_s.png
この電源回路は簡易的なもので、ここのままです。環境によっては電圧が上下しますのでPICを挿す前に軽い負荷を与えた状態で必ず電圧を計測して下さい(テスト環境でも実環境でも)。
(2014-3-26追記)フォトトランジスタTPS615の使い方についてですが、高感度化するなら、最近作ったこちらの回路の方がお薦めです。(本ページの回路で使っている1MΩの抵抗値は我ながら大き過ぎると思います。高感度化なら増幅段を追加する方が正攻法です。)

 

BSch3V形式・回路図(zip圧縮)
fileee-switch-reform_circt.zip   2009-9-10更新(線の色を追記)


[ソース]
MPASM形式
ダウンロード  fileee-switch-reform.asm   2009-8-1更新
屋外照明汎用のプログラムです。ファイル名はあまり気にしないで下さい。
こっち用のソースと兼用です。
※ieの場合、直接開けないことがあるようです。

 

もちろん設定値は自由に変更して欲しいのですが、上のファイルでは晴天の日は午後10時半頃に消灯する設定となっています。

 

2009-8-1の更新内容:後から追加した2つの機能(点灯時間を増やすフラグ,1時間延長機能)の整合性を取りました。点灯時間を増やすフラグはプログラム改造を説明する為のネタ程度のつもりだったのですが、意外にもこのほど自分が本格的に使うことになった為です。

 
 

(2015-6-28追記)動作確認用(兼スイッチ部指示用)LEDの制限抵抗値は2.2kΩとしていますが、これは最小限の値と考えて下さい。これより小さくすると漏電ブレーカが作動しかねません。このLEDは省けるものなら省いた方が好ましいと思います。

 

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(でもここより、掲示板書き込みフォームのページに書いて頂いた方が気づき易いと思います。)