最終的に映像や画像として書き出す時は、要素ごとにレンダリングすることで他人と差別化することができます。AfterEffectsやPhotoshopなどで合成することにより、クオリティの高い作品を作り出すことが可能です。
ここでは3dsMax以外のソフトについても説明していきます。
要素ごとに書き出す
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この画像で使用した要素は4つです。マテリアルが「Standard、Ink'n Paint、Ambient/Reflective Occlusion」の3つと、Render Elementsで「シャドウ」を書き出しました。
- Standardの設定
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拡散反射光にテクスチャを貼り、自己照明を100にします。不透明度にアルファチャンネルのあるテクスチャを貼り抜きます。
- Ink'n Paintの設定
ここでは、Ink'n Paint特有のアウトラインを書き出す機能のみを利用します。ペイントのチェックを外し、アウトラインのみにチェックを入れます。変更可能幅にチェックを入れて太さを調節します。
アウトラインにはテクスチャを適用して線の濃淡を表現しています。
- Ambient/Reflective Occlusionの設定
Samplesの値を128以上にしましょう。これより低いと粗いのが目立ちます。
- シャドウを書き出す
前の項目と同じです。レンダリング設定のRender Elementsでシャドウを追加します。キャラクターのオブジェクトプロパティを開き、カメラに対して可視のチェックを外します。
以上の要素を個別で書き出し画像ならばPhotoshop、動画(連番画像)ならばAfterEffectsで合成します。乗算で重ねていけば問題ありませんが、ここでは影にもうひと押し光が欲しかったため、焼き込みカラーを一部適用しています。