【ぼうけんのしょをうつす】

Last-modified: 2017-08-15 (火) 04:18:48

概要

【冒険の書】を同カートリッジ内にコピーする為のコマンド。
バッテリーバックアップ機能が初めて搭載されたFC版DQ3からこのコマンドが搭載されていた。
FC版・SFC版・GB版の本編作品にのみ登場するコマンドで、これらの作品では、冒険の書が1つか2つだけ存在する場合に、開始画面で【ぼうけんをする】などと並んで表示されるようになっている。
リメイク版を含めた近年の作品では、他の方法でもコピーできるようになったためか、削除されてしまった。
 
データが特に消えやすかったFC版ではコピー機能は必須であり、同じデータを3つにして枠を満たしていたプレイヤーも多かったことだろう。
用心の甲斐なく、無情にも3つとも消えた時は泣きそうになる。
 
SFC版以降では、【教会】でセーブする際に他の冒険の書に上書きすることも可能なので、このコマンドを利用する必要性は低い。
また、FC版の頃に比べると格段に消えにくくはなったため、データが消えた時のためのバックアップというよりは、ストーリー上の重要な選択の前の保険として保存しておく目的が大きくなってきた。
GBC版のリメイク作についても基本的に同じ仕様になっている。
 
メモリーカードにセーブするPS版以降の作品では、このコマンドが削除された。
同時に、よほど雑な扱いをしないかぎりデータが消えることはなくなり、バックアップのためにコピーをとるという習慣も廃れていった。
 
DS版の【天空シリーズ】のリメイク版では、保存システムが異なるとはいえ、再び内部メモリにセーブするタイプになったが、このコマンドは復活しなかった。
上述の通り、必要性が薄いと判断されたのだろう。

トルネコ1

今作のみ若干仕様が異なり、冒険の途中で【中断】した上で写しても店の中に戻る。
写したデータにおけるその回の冒険も挑戦する前に戻り、冒険回数は加算されずハイスコアにも残らない。
これは今作がランダム性の強い冒険をプレイヤースキルで乗り越えるコンセプトで作られているからである。
もし冒険の途中から何度でも挑戦できたら、ランダム要素の意味が無くなってしまう。
 
ただ冒険回数が加算されないので、冒険が成功するまで何度も写し続けることで、冒険の書の表面上の記録を少なくすることはできる。
また【倉庫】にある貴重な【アイテム】を失いたくない場合、あらかじめコピーした上で【ダンジョン】に挑戦するという保険はかけられる。
尤も、トルネコ1の持ち込みダンジョンである【不思議のダンジョン】はそこまで難しくはないのだが。
 
なお、冒険はリセットされるが【リプレイ】データは写せるので、もし残したいプレイができた場合は利用するといい。
ランダム性の強い冒険は時として奇跡的な状況を作り出すので、それをいつでも見返せるのは嬉しい。
これを活用すると、3つある冒険の書のうち2つはプレイ用ではなく珍プレー好プレー保存用になる。

関連項目

【ぼうけんをする】
【ぼうけんのしょをつくる】
【ぼうけんのしょをけす】
【せっていをかえる】