Z002100

Last-modified: 2009-10-19 (月) 21:52:16

     どらごにっく★あわー!
  ~竜を退治するだけの簡単なお仕事です~

初期情報
No.Z002100     担当:竹本みかん
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 この日、俺が所属する部隊は威力偵察という名のちょっとしたドライブを楽しんでいた。
 ジープのシートは硬くて、サスの効果をも殺す悪路ばかりでケツがいてぇ。
 その上、隊の面子は俺を含めて野郎ばかり。
 途中で美女がヒッチハイクをしていても、シートの空きが無いときている。
 ま、その時は隣でトリガー談義を一方的に繰り広げている馬鹿を蹴り出してやるつもりだが。
「ン? なんだよ? オレちゃんの話を聞いてジャパニーズプレードに宗旨替えしたくなったのか?」
 俺は無視してそっぽを向く。だが阿呆は黙らない。
「あー、こればっかりは無理だから。オレらにはそれぞれ決まったトリガーがあんの。オレちゃんには美しい日本刀。お前にはボロっちい旧式ライフル」
 無理なのは分かってる。
 ベオウルフであるならば誰だって知っていること。
 御先祖様がこの手のライフルを使ってドラゴンと渡り合ったからこそ、俺は今こうして最前線にいる。
 ベオウルフになっちまうだなんてツイてないな、と言う奴も少なくはない。
 だが俺は名も知らない御先祖様に感謝している。
 あの通常兵器がろくに効かないドラゴンに対して、俺たちは戦う力を与えられているのだから。
 だが、いくら同じベオウルフだとはいえ、俺のトリガーを侮辱したこのド阿呆のことは許せんな。
「なにが日本刀だ、このド阿呆。お前にドラゴンの間合いへ踏み込むだけの度胸なんてねぇだろ?」
「なンだとぉ!? ンなことぐらい余裕だぜ!」
「じゃ、誰の援護もいらねぇよな? てめぇは単独でドラゴンの股間へ突っ込んで自滅しやがれ!」
「なっ、お前……口、悪すぎ……」
「おい、お前ら!」と助手席にいる隊長。「無駄口叩いてないでドラゴンの痕跡をみつけろよ?」
「すみません……」と俺。
「それから……」と隊長。「どんなトリガーだろうが優劣はない! あるとすればトリガーの使い手であるベオウルフ自身の技量とスピリットの差! だからこそ、我々は日々心身共に鍛えている! 力持たぬ者たちを! そして共に戦う同志たちの命をこの手で守るために!」
 全く以て隊長の言う通りだ。
 やたらと暑苦しいが、反論の余地は全くない。
 俺たちベオウルフがドラゴンと戦う力があるといっても、単独で戦うほどの力はないのだから。
 ――ガタンッ! ――キキキーッ!
 その時、ジープが大きく揺れたかと思うと、ブレーキがかかり、砂塵を大きく巻き上げながら急停止していた。
「……どうした?」と隊長が尋ねると、運転手をしていたもう1人の同僚が「痕跡です」と口を開いた。
 俺と阿呆の同僚が周囲を見回す。
 だが、そんな痕跡はどこにもない。
「わかりませんか?」と指で下方向を示す運転手。
 俺はジープから降りると、地面を確かめてみる。
「ただの荒れた地面しかないぞ?」
「痕跡はありますよ。もっとよく見て下さい」
 そう言われてようやく俺は気付いた。
 ジープはドラゴンの足跡の上で停車していたのだ。
「お、あちこちに足跡が」と阿呆の同僚。「けど、足跡自体は少ないな。前も後ろも途絶えてやがる」
「つまり、この辺りにいるのは空を飛びやがるドラゴンがいるってことだろ?」と俺。
「足のサイズからすると、おそらくは――」と阿呆じゃない方の同僚。「ジェネラル種ではないかと」
「おー、なるほどー」
 俺はなぜか妙に感心している阿呆な同僚の肩を叩いて微笑んでやる。
「じゃ、自慢の日本刀でなんとかしてくれや? 俺と隊長達は、お前の奮闘を全力で応援するからよ」
「まだ、根に持ってやがんのか、てめぇは……」

     ◇     ◇     ◇

 ――その後、俺たちはこの辺りをうろついているのが、主にジェネラル種Bのドラゴンであるということを確認し、戦線本部への報告を終えた。
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「マスターより」
 カリフォルニア地域攻略戦の「戦線番号03」の主要構成がジェネラル種Bであることが判明しました(行動選択肢上では「不明」のままの表記です)。

■関連行動選択肢
B019819 対竜戦線「カリフォルニア地域攻略戦」に参戦する
(担当:???/地域:119)
戦線データ:戦線数:5
戦線番号01:第1戦線/ドラゴン軍攻撃力・10000:主要構成・ファフニール
戦線番号02:第2戦線/ドラゴン軍攻撃力・不明:主要構成・シャンゴ
戦線番号03:第3戦線/ドラゴン軍攻撃力・2000:主要構成・不明
戦線番号04:第4戦線/ドラゴン軍攻撃力・2000:主要構成・不明
戦線番号05:第5戦線/ドラゴン軍攻撃力・2000:主要構成・ジェネラル種C
UNDEO軍部隊配置:なし
備考:対竜戦線のルールをお読みいただいた上で選択ください。

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