MP-443 Grach

https://en.kalashnikovgroup.ru/catalog/boevoe-strelkovoe-oruzhie/pistolety/pistolet-yarygina-pya

現在はカラシニコフコンツェルンが軍用武器部門で製造している模様。

スライドとグリップ側のフレームは全てスチール鋳造で製造されていて堅牢な造り、Gsh-18同様に銃身は7N21という強装弾(9x19mm Pst gzh)が使用可能になっている。
フロントのアイアンサイトは一体型。　マガジンキャッチやスライドストップ、セーフティーが大きく操作性は良い。
スライド周りが延長され、ハンマーの収まる部分が陥没しているような造形で、パーツが欠落しているような見た目だが、これは布系ホルスターからドローする時の引っかかり防止になっている。（初期型と現行型で違いがある。）

初期からピカティニーレールが装着されていないため拡張性に難がある他、スチール鋳造製スライドのリコイルスプリングの収まる部分が肉薄で割れてしまう、二重装填が発生しやすく、この場合は弾倉を力ずくでで抜き取らなければならないなど、絶賛されるような評価ではない。グロックは5万発までの寿命が保障されており、実際には10万発近く発射できる。ところがこの銃は約1万発が寿命とされており兵士からの信頼性は低い。訓練に使用しているだけで破損してしまうことが多く、問題視されている。何故グロックのような耐久性を持たせないのかというメディアの取材に対し、メーカー側は「銃が壊れるより先に戦死して銃を失うことが多いのでコストをかけて耐久性の高いものにする必要はない」と回答。
ロシア全軍での旧式軍用拳銃更新と共に東側同盟国へ配備されているが、現在ではGsh-18やPLK(PL-15)、グロックなどの使用が目立ちつつある。

民間仕様でポリマーを採用した「MP-446 Viking (ヴァイキング)」というものもある。