40-69

Last-modified: 2014-02-04 (火) 10:20:51

ネタ投下します
40-49『ママチャリの系譜』、40-56『侍エムブレム戦国伝』に便乗させてもらいました

 

ドロシー「皆さん、こんばんは。FEステーションの時間です。進行のドロシーです。そして、今日のコメンテーターは
     『私、優秀ですから』のセリフでお馴染みのルーテさんです。よろしくお願いします」
ルーテ 「はい、よろしくお願いします。ところで、私の記憶によるとあなたの視力は裸眼で両目とも2.0だったと
     記憶していますが、なぜ眼鏡をかけているのですか?」
ドロシー「えっと、雰囲気というか、気分というか、番組的に。少しは賢くなったように見えませんか?」
ルーテ 「……なるほど、言われてみれば確かに。ということは、優秀な私が眼鏡をかければ、さらに優秀に見える
     わけですか。勉強になります」
ドロシー「は、はぁ……。っていうかルーテさん! なんで私の視力知ってるんですか!?」
ルーテ 「私、優秀ですから」
イリオス『さっさと最初のニュースいけ』つ【カンペ】
ドロシー「……それでは、最初のニュースです。えー、ベルン警察署の一日署長にデインの狂王アシュナードさんが
     就任しました。セーラさんがベルン警察署に取材へ行ってくれましたので、こちらのVTRをご覧ください」

―VTR・ベルン警察署―
セーラ   「はぁ~い☆ みんなのアイドル、セーラちゃんでぇ~す(はぁと)。今日はベルン署の一日署長就任式に
       お邪魔してま~す。あっ、今から一日署長の挨拶が始まるみたい!」
アシュナード「くははははっ! 刑務所の罪人共を解き放て! 力ある者はその手で奪うがいい! 種族、身分、
       地位、肩書きなどに意味は無い! 力を持って得ることこそが自然の摂理であり、真の平等なのだ!」
ぜフィール 「なるほど、一理ある」
ツァイス  「ぶっ!? しょ、署長っ!?」
ぜフィール 「だが、紋章町の治安を守るのが儂の仕事だ。貴様の言う通り力でねじ伏せ、続きは署内で聞くと
       しよう」つ【エッケザックス】
アシュナード「くくく……よい……よいぞ。さあ、我に挑むがいい! 貴様の力で治安とやらを守ってみせろ!」つ【グルグラント】
スクリミル 「GAOOOOO!(おい、貴様! いい加減俺の背中から降りろ! というか騎竜はどうした!?)」
アシュナード「黒竜王を乗り回して以来、竜王家に警戒されてしまってな。翼がないのだ、飛べとは言わん。だが、跳べ」
スクリミル 「UGAAAAA!(くそっ、こうなりゃヤケだ! やるからには勝つ! 勝つ勝つ勝つ!)」
ゲイル   「ツァイス、ミレディを連れて逃げろ」
ミレディ  「そんな、あなたを置いて逃げるなんて出来ない! あなたが戦うなら私も一緒に戦うわ!」
ゲイル   「ミレディ……」
ミレディ  「ゲイル……」
ツァイス  「ゲイルさん、姉さん、こんな時にいちゃつかないでください!」
ナーシェン 「クックックッ……今のうちにゲイルを……」
マードック 「ナーシェン。署長への忠誠心、今こそ見せてもらうぞ」グイッ ポーイ
ナーシェン 「いやあああああっ! 人間台風に放り込まないでえええええっ!」ズギャギャギャギャギャッ!
ブルーニャ 「私は署長のフォローに……!」
マードック 「ブルーニャは署周辺の住民を避難させてこい」
ブルーニャ 「……はい……」グスン
マードック 「フフフ、狂王アシュナード……一度あいまみえてみたかった」つ【トマホーク】
セーラ   「き、緊急事態です! ベルン署のど真ん中で人間台風が発生しましたぁ! それも二つ! みんな、
       逃げてーーーーーっ! って、ユアン! あんたは逃げるなぁっ! 私を撮り続けろゴルァァァァァッ!」
ぜフィール 「ふんっ!」ズガガガガガッ!
アシュナード「貴様の実力、その程度ではあるまいっ!」ドガガガガガッ!
スクリミル 「GURUAAAAA!(アシュナード、貴様っ! 少しは攻撃を避けろーーーーーっ!)」
セーラ   「えっ!? ちょっ、こっち来んなっ! い、いやあああああっ! 誰か助けてえええええーーーーーっ!」
???   「ぬぅぅぅんっ!」ガッ!
 プツンッ、ザーーーーー………………

ドロシー「…………えーと」
ルーテ 「酷い有り様です」
ドロシー「それ、ルーテさんのセリフでしたっけ?」
ルーテ 「いいえ。私のセリフではありませんが、言わなければいけない気がしたので」
ドロシー「……この件で他にコメントは?」
ルーテ 「一週間前にベルン署から紋章町の全住民を無作為に一人だけ選出するプログラムを作るよう要請があったわけですが」
ドロシー「ですが?」
ルーテ 「まさかいきなりデインの狂王を選出するとは、運が無いですね」
ドロシー「選出し直す、ということは考えなかったのでしょうか?」
ルーテ 「考えなかったみたいですね」
ドロシー「えー、ちなみにセーラさんとユアンさんはまだFETVに帰ってきていません。連絡も取れていません。
     もし見かけた方がいましたら、FETVまでご一報ください。ご協力のほど、よろしくお願いします」
ルーテ 「テープを送ってきたということは、おそらく無事でしょう」
ドロシー「性格はともかく、その辺のプロ意識は高い人たちです」
ルーテ 「評価します」
ドロシー「ところで、VTRの最後に映った人影は一体……?」
イリオス『次、スポーツいけ』つ【カンペ】
ドロシー「続いて、今日のスポーツです。本来はセーラさんの担当なんですが……」
テティス「セーラちゃんの代打キャスター、テティスよ。よろしくね(はぁと)。ユアンは大丈夫かしら?」
マリカ 「……」
ドロシー「テティスさんとマリカさんに、急遽出演をお願いしました。お二人には取材にも行って頂いたようで?」
テティス「ええ。グランベルで開催中の『ファイアーエムブレム聖戦の系譜15周年記念杯争奪二人乗り自転車レース』
     略してママチャリレースの取材に行ってきたわ」
マリカ 「……略? ママチャリなんて単語、どこにもない」
テティス「細かいことは気にしないの。それじゃマリカ、V振りお願い」
マリカ 「……私がやるなんて聞いてない」
テティス「もう、少しはアドリブをきかせてちょうだい」
ドロシー「……(この二人の取材、すごく不安だ……)」
ルーテ 「……(これが漫才というやつでしょうか?)」
テティス「それでは、VTRどうぞ」

―VTR・グランベル総合運動公園―
テティス「ふぅ、それにしてもすごい暑さね。お化粧もつかしら?」
マリカ 「……テティス、カメラ回ってる」
テティス「あら、いけない……さて、私たちはママチャリレース開催中のグランベル総合運動公園まで来ているわ。
     ゲストとして実況席にいるセーラちゃんとドロシーちゃんの代わりに、選手たちのインタビューや舞台裏を
     伝えていく予定よ……運営側には内緒で」
マリカ 「内緒? なんで?」
テティス「んー、社長の本物がいるからじゃないかしら?」
マリカ 「……そう」
テティス「それじゃ早速第1レースの勝者にインタビュー……といきたいところだけど、その前に一つだけ悪い知らせがあるわ」
シグルド 「うおおおおおっ! キュアーーーーーンッ! エルトシャーーーーーンッ! 私を残して逝くなど……っ!
      何故だあああああーーーーーっ!」
ラケシス 「いやあああああっ! エルト兄様ーーーーーっ!」
テティス 「……第1レース中にAKJの誘導型遠距離魔法『プロミネンス』の直撃を受けたキュアン選手とエルトシャン選手が、
      救護班の懸命な治療を受けていたけど、たった今静かに息を引き取ったわ。……でも大丈夫! クロード選手と
      コープル選手がレースが終わり次第生き返らせてくれると思うから、その時はいい知らせになるわ!」
シグルド 「キュアン、エルトシャン、お前たちの無念は私が必ず晴らしてみせる! 私がこのレースで優勝できない運命
      なんて認めないっ!」
マリカ  「……フリルのエプロン、かわいい」
テティス 「裸エプロンだけどね」
マリカ  「こっちは……ウサギ?」
テティス 「破壊力抜群ね」
アルヴィス「ディアドラが選んでくれた衣装だ。悔いはない」
ニニアン 「ふーっ、ふーっ」つ【氷のブレス】
マリカ  「……これは、何してるの?」
テティス 「遺体が傷まないように冷凍してるのよ」
ナンナ  「ラケシスお姉様! エルトお兄様から離れてください! 一緒に凍っちゃいますよ!?」
ラケシス 「このまま離れるくらいなら、いっそ氷漬けになった方がマシです! うわあああああんっ!」ズルズル
ナンナ  「だから、生き返りますって!」ズルズル
リーフ  「ぐすっ、キュアンさん……」
マリカ  「……股間に葉っぱ一枚……あ、見えた……小さい?」
テティス 「そうね、小さいわね」
リーフ  「ぐは……っ! まさか初対面のおねいさんたちにいきなり罵られるなんて……だが、それがいい! さあ、遠慮なく
      僕を罵ってくだs」
マリカ  「……消えた」
マナ   「ふへー。アルテナさん、こっち涼しいですよー」
テティス 「大和撫子残念系マナ選手、2位で予選通過した今の気持ちは?」マナ   「だーかーらー! 私、残念な女の子じゃありません!」
テティス 「ライブ、リライブの上位互換に相当するHPを完全回復させる魔法の杖は?」
マナ   「もう、バカにしないでください! 私こう見えてもシスターですよ!? えーと、ライブ、リライバー、リライブスト!」
テティス 「残念ね」
マリカ  「うん、残念」
アルテナ 「マナ、少しはおとなしくして体力の回復に努めて」
テティス 「竜槍の君アルテナ選手……まぁ、なんて美人さんなのかしら!」
アルテナ 「はぁ、どうも……(竜槍の君なんて名乗ったことないけど……ノインが勝手に呼ぶから……)」
テティス 「あなたにぴったりのエステとメイクをしてあげるわ。紋章町商店街のテティス・サロンをよろしくね」
マリカ  「……テティス、仕事」
テティス 「あら、ごめんなさい。美人さん見るとつい、ね」
トラバント「アリオーンよ、さっさと帰るぞ」
アリオーン「父上。アルテナが予選突破したのですから、最後まで見ていきませんか?」
トラバント「そうか……そうだな」
テティス 「やだ、私好みの渋いお・じ・さ・ま発見(はぁと)。インタビューしなくっちゃ♪」
マリカ  「……そのまま付き合えばいい……」ボソッ
テティス 「何か言ったかしら?」ニッコリ
マリカ  「! ……な、何も言ってない!」
イリオス 「おい、運営側にバレそうだ。適当に切り上げて、さっさとずらかるぞ」

ドロシー 「……って無許可で取材って何やってるんですか、社長っ!」
ルーテ  「無許可でもオンエアするあたり、さすがFETVですね」
テティス 「ちなみに、このレースの優勝賞金は10万ゴールドと自転車マスターのトロフィー。それと、これが目玉ね。
      ナーガ神がどんな願い事でも一つだけ叶えてくれる、ということになってるわ」
ルーテ  「欲望過多の紋章町で、ある意味博打のような優勝賞品ですね」
ドロシー 「誰が優勝しても、ろくなことにならないような気が……」
テティス 「これからもゲリラ的に取材するかもしれないから、マリカ共々よろしくね。マリカ、最後に何かない?」
マリカ  「……特に、ない」
ドロシー 「テティスさん、マリカさん、ありがとうございました。えー、続いて明日の天気……?」
イリオス 『セーラと連絡ついた。ベルン署から生中継』つ【カンペ】
ドロシー 「……行方不明になっていたセーラさんから連絡があった模様です。FETVにご一報して頂いた視聴者の皆さん、
      ご協力ありがとうございました。それでは、ベルン警察署から生中継です。現場のセーラさーん?」
―LIVE・ベルン警察署―
アイク  「大丈夫か、スクリミル」
スクリミル「いつかお前と手合わせしてみたいと思っていたが……まさかこんな形で戦うことになるとはな。
      今度は一対一で戦ってみたいものだ」
アイク  「今日は久し振りに骨が折れた。弟とそこのシスターがいなかったら、危なかったかもしれん」
スクリミル「おぉ、お前アイクの弟か。俺は剣も槍もさっぱりわからんが、身のこなしは中々だったぞ」
エフラム 「ラグズと戦う機会は滅多にないからいい修行になった……いきなり建物が崩れた時は何事かと思ったが。
      兄上はなぜここに?」
アイク  「エトルリアで仕事があってな。たまたま通りかかっただけだ」
セーラ  「はぁ~、ヘクトル様もいいけどお兄様たちも素敵~(はぁと)」ドロシー 「セーラさーん、クネクネしてて気持ち悪いですよー、カメラ回ってますよー、仕事してくださーい」
セーラ  「はっ!? ちょっと、カメラ回ってんなら言いなさいよ! えっとぉ、ベルン警察署で発生した人間台風は
      たまたま通りかかったアイクさんと、署内で取り調べを受けていたエフラムさんによって鎮圧されました。
      みんな、安心してね♪」
ドロシー 「そのキャラ、手遅れですよー」
ルーテ  「正確には、先ほどのVTRの後半から手遅れです」
セーラ  「(スルー)なお、ベルン警察署は全壊、周辺の住宅にも被害は出ましたが、周辺住民に怪我人は出ませんでした。
      ただしベルン警察署職員の九割が壊滅したので、市民の皆さんは警察署が復旧するまで、自分の身は自分で
      守ってくださいとのことです。以上、現場のセーラちゃんでしたぁ☆」
ドロシー 「セーラさん、ありがとうございました。とんでもない事態ですね……。明日からしばらくは犯罪が横行すると思うので、
      市民の皆さんは十分注意してください」
ルーテ  「アシュナードはある意味目的を達成したと言えるのかもしれません。困ったちゃんですね」

ドロシー 「続きまして、明日の天気です。お天気キャスターのミカヤさーん」
ミカヤ  「はい、私は今FETVの屋上に来ています。今日はここから明日のお天気をお伝えしますね。というわけで、
      ……キエエエエエーーーーーッ!」
ドロシー 「何事っ!?」
ミカヤ? 「はいはい、明日の天気ね。んーとね、全体的に晴れるんだけど、冬将軍が冬神将にクラスチェンジするから、
      冷え込みがもっと厳しくなるわ。特にシレジア、イリア等豪雪地帯は外出時に炎魔法や防寒具を忘れずにね。
      あ、ユグドラル地方のグランベルだけは、イード砂漠から吹き込んでくる熱風の影響で、真夏みたいな暑さになるわ。
      最高気温42℃、湿度80%ってとこかしら。こまめに水分補給して熱中症に気を付けましょー。
      私はアイクに熱中症☆だけどね! それじゃミカヤ、後はお願い」
ミカヤ  「……ふぅ。お疲れ様、ユンヌ。それでは今出ている注意報、警報をお伝えします。エトルリア地方にイレース警報、
      フリージ家周辺に雷注意報、紋章町全域に大賢者注意報が出ています。お出かけの際には、Mシールドや聖水でしっかり
      とした自己防衛を心がけましょう。カップルの人たちは、特に気をつけてね。それと今日発生した人間台風なんだけど、
      予測がとても難しいので、もし近くで発生したら速やかに全力で逃げてください。お天気は、以上です」
ドロシー 「ミカヤさん、ありがとうございました」
ルーテ  「これは天気予報というよりかは占……むぐ」
ドロシー 「お天気キャスターですから。気象予報士とは言ってませんから。ルーテさん、番組の最後に一言お願いします」
ルーテ  「ぷはっ……大きな事故、事件もなく、概ね平和な一日だったのではないでしょうか」
ドロシー 「ルーテさん、今日はありがとうございました。なお、番組の内容を一部変更してお伝えしました。ご了承ください。
      それでは、また明日」
イリオス 「(音声のみ)この番組の提供は『家電ならおまかせ ジスト電器』と、『オギャーから棺桶まで ニイメ産婦人科』、
      ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」

―CM―
エリンシア「ニュースの後は」
エイリーク「侍エムブレム戦国伝!」

―兄弟家―
セリカ  「えっ!? 今テレビに映ったの、エリンシア姉さんとエイリーク姉さん!?」
エリンシア「ふふふ、みんなを驚かせたくて黙っていたの♪」
エイリーク「テレビで自分の姿を見るのは、変な感じがしますね///」
セリス  「ううん、変なんかじゃないよ! すごくきれいだった!」
リン   「いいなぁ。私もいつかCM撮影あるのかな……?」
マルス  「はははっ。リン姉さんがテレビに映ったら、紋章町のテレビが全部爆発しますよ……ん? リン姉さん?
      僕の後ろに回り込んで何を……? ああああっ! ままままっ、まさかの投げっぱジャーーーマンッ! アッー!」
リーフ  「ちょっ!? こっちに飛ん……っ!? アッー! コノヒトデナシーッ!」グシャッ!
アルム  「ミカヤ姉さんの新しい仕事って、あれ?」
エリウッド「みたいだね。でも、占い師も続けるって言ってたから、体壊さないか少し心配だなぁ……」
ヘクトル 「ミカヤ姉、頑張り過ぎるからな。……俺もバイト探してみっかぁ……」
ミカヤ・シグルド・アイク・エフラム「「「「ただいまぁー」」」」
エリンシア「お帰りなさい。ご飯、温め直しますね」
エイリーク「寒かったでしょう。お茶淹れてきます」
セリス  「お風呂沸かしてくる!」
ロイ   「……マルス兄さん、リーフ兄さん、大丈夫? てゆうか、聞こえてる?」

終わり