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Last-modified: 2007-06-14 (木) 22:29:11

しっこく「木こりの真似事などなさって……もう剣は持たぬのですか、ガウェイン殿」
グレイル「その名は捨てた。殺すためだけの道具も、共にな」
しっこく「…………」
グレイル「斧を振り、槌を振り、何かを組み上げ、人の助けとなる。……この生活が気に入ってる。妻と娘に心配をかけぬためにも、二度と戦わん」
しっこく「……残念です。貴方には、もっと教えて貰いたいことがあった」
グレイル「ならば、彼の兄弟に会え」
しっこく「…………? 彼らに?」
グレイル「そうだ。アイクには剣を。エフラムには槍を。ヘクトルには斧を。俺の知る全ての技を、あいつらに託した。……いずれ、あいつらは俺をも越えるだろう」
しっこく「そうですか……。では、その日を楽しみに、彼らの成長を見守ることにしましょう。……ガウェイン、いやグレイル殿」
グレイル「なんだ」
しっこく「今まで、ありがとうございました」
グレイル「……ああ。達者でな」

便乗ネタ1-394