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Last-modified: 2007-06-14 (木) 22:44:56

シグルド兄さんなんて!(下ネタ)

 

ロイ   「エリンシア姉さん、お風呂沸かしたよ」
エリンシア「ありがとうロイちゃん、ミカヤお姉様に伝えてきてくださる?」
ロイ   「はーい」

ミカヤ  「ふう。疲れたときはお風呂が一番ね……上がったわよ、次の人どうぞ」
エイリーク「はーい」

エイリーク「一度温め直したほうがいいかもしれませんね……次は……リン、どうぞ」
リン   「はーい」

リン   「はぁ……やっぱ、汗掻いてそのままだと気持ち悪いもんねー。次の人ー?」
セリカ  「はーい」
アルム  「はーい」
シグルド 「待てい(ガシッ)」
セリカ  「きゃっ……なにするのシグルド兄さん!」
アルム  「急にどうしたのさ兄さん」
シグルド 「どうしたのじゃない! 何を当然のように二人でお風呂に入ろうとしているんですか君たちは!」
セリカ  「またそうやっていやらしい目で……」
アルム  「僕たち兄妹だよ。別におかしなことじゃないよ」
シグルド 「あのね、年齢を考えなさい年齢を。君たちの年齢なら、普通お風呂は一人で入るものです」
セリカ  「わたしたちはこれが普通なのよ」
アルム  「そうだよ。二人で背中の流しっこするんだ」

ロイ   「ああ、またやってるよ……」
セリス  「二人は仲良しだもんね。リーフ、たまには僕たちも昔みたいに一緒にお風呂に入らない?」
リーフ  「(ブバッ!)……遠慮しとくよ。出血多量で死にたくないし」
セリス  「ああ、また鼻血出してるのリーフ。一度お医者さんに見てもらった方がいいよ、それ」
マルス  「相変わらずムッツリ君だねリーフは」
ロイ   「ムッツリというより妄想が激しいんだろうけどね」
リーフ  「ゲフンゲフン……あー、そんなことやってる内に、あっちもエスカレートしてきたみたいだよ」

セリカ  「どうしてシグルド兄さんはいつもそうなの!? わたしたちはいやらしいことなんか一切してません!」
アルム  「本当だよ兄さん。兄さんの考えるようなことは……」
シグルド 「……セリカ、あのね、何度も言ってるように、君とアルムは兄妹なんですよ?」
セリカ  「当たり前じゃないのそんなこと」
シグルド 「兄妹は結婚できないんですよ?」
アルム  「分かってるよ。でも兄妹なら将来一緒に暮らしたって不思議じゃないでしょ? 兄妹なんだし」
シグルド 「いや、だからね」
セリカ  「もう……シグルド兄さんって、いつからこんなに口うるさくなったのかしら……」
アルム  「そうだよね。昔は手を繋いだり軽くキスしたりするぐらいじゃ何も言わなかったのに」
シグルド 「昔は事の重大さが分かっていなかったからな……」
セリカ  「わたしとアルムが一緒にお風呂に入っても、少しも止めなかったのに」
シグルド 「そのとき止めておくべきだったと、今になって後悔している」
セリカ  「わたしたちはその頃と全然変わってません! 兄さんが考えているようないやらしい感情なんて少しもないの!」
アルム  「そうだよ……それに、何年か前まではシグルド兄さんだって僕らと一緒に入ってたじゃない」
シグルド 「あの頃は何の問題もないと思っていたからな……」
セリカ  「そうよ、あの頃のシグルド兄さん、わたしたちと同じぐらいの年齢だったじゃない。
      だったら、この気持ち少しは分かるでしょう?」
シグルド 「……いや、あの頃の私は少なくとも姉上と一緒に風呂に入りたいなどとは考えていなかったぞ。
ミカヤ  「そんなこと言い出したらレクスオーラで目を覚まさせてあげてたでしょうね、きっと」
シグルド 「……ともかくだ、お前達ぐらいの年齢になると段々体も心も大人に近づいてだな」
セリカ  「だからどうしてそうやっていやらしい目で見るの!」
シグルド 「仕方ないだろう実際そういう年齢なんだから! 子供ならまだしも、もうすぐ大人になろうという男女が」
セリカ  「何が大人よ! 兄さんなんてあのころまだ

     『(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)』

      だったくせに!」

 ――当時の状況を振り返って、後のリーフはこう語る。

リーフ  「いや、さすがに引きましたよ。そのとき、その場に兄弟全員集まってたんですけどね。
      あのアイク兄さんですら頬に一筋汗の雫流してましたから。それだけ衝撃的だったんですね。
      僕、あのとき初めて『空気が凍りつく』って言葉を理解しましたもん。
      ……まあ、セリスとエイリーク姉さんはきょとんとした顔で
      『(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)ってなにorなんですか?』
      とか言ってエリンシア姉さんに止められてましたけどね」

アルム  「せ、セリカ……?」
セリカ  「あっ……ち、違うのよアルム、今のはその、勢いというか言葉の綾というか……」
シグルド 「……」
アルム  「……シグルド兄さん?」
セリカ  「ご、ごめんなさい兄さん、つい口が……」
シグルド 「(にっこり)セリカ」
セリカ  「は、はい?」
シグルド 「あのころは、じゃないぞ」
セリカ  「……え?」
シグルド 「……今でもそうさ!」
マルス  「マジッスか!?」
シグルド 「うわああああああああああああん!」
エリンシア「お、お兄様!」
ロイ   「待って、兄さん!」

ロイ   「(ドンドン!)開けて、開けてよ兄さん!」
シグルド 「ほっといてくれ! わたしは駄目な大人なんだ!」
マルス  「いや、そんなことないですよ。とりあえず使えさえすればそれで」
リン   「そういう問題じゃないでしょ!」
マルス  「でもオグマ先生はもう耐久数が0だって噂がありまして」
シグルド 「笑ったんだ……笑われたんだよわたしは。あの優しいディアドラが『プッ』って笑うんだ……」
ヘクトル 「部屋に閉じこもってトラウマリピートしてどうすんだよ兄貴!」
エリンシア「出てきてくださいましお兄様! 決して人間として劣っているという訳ではありませんわ!」
マルス  「そうだよ、リーフなんて小指みたいな感じなんですよ?」
リーフ  「なにデタラメ言ってんのさ兄さん!」
ミカヤ  「つまりそこそこ大きくなったのね……」
エフラム 「……ミカヤ姉さん、そこは感心するところじゃないと思うぞ……」

セリカ  「ああ、どうしたらいいのかしらアルム……」
アルム  「うん……いや、どうしようね本当に」

セリス  「ねえ、『(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)』ってなあに?」
エイリーク「すみません、不勉強です……『(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)』というのは一体どのような」
シグルド 「うわああああぁぁぁぁぁあああん!」
リーフ  「駄目だよセリスにエイリーク姉さん、その単語連発してトラウマ抉っちゃ!」
セリス  「ごめん、でも本当に知らないんだ『(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)』って」
エイリーク「では自分で調べますので、『(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)(ダキュン!)』というのが
      一体どのような分野の用語なのか教えてください」
シグルド 「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
リン   「あーもう、誰か何とかしてぇぇぇぇぇぇっ!」