10-213

Last-modified: 2008-05-22 (木) 22:00:58

213 名前: Go Fight!① [sage] 投稿日: 2008/04/12(土) 22:03:25 ID:grx3kYXL
???「ゆ…り……よ!」
ユリウス「何だ?煩いな。首も痛えし・・・寝違えたか?」
セリス「ユリウス立ってよ!!」
ユリウス「ああ。…セリスか、どうし…!?( д)    ゚ ゚」
セリス「良かった。僕心配したんだよ」
ユリウス「……ギ…」
セリス「ぎ?」
ユリウス「ギいぃぃぃヤアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァあッ!!!!!!!」
セリス「ユリウスどうしたの!?しっかりしてよ!」

ユリウスの視線の先で、目に涙を浮かべて立っているのは、よく知っている女性とも思えるほどの美少年。
…ただし、それは首から上だけの話であり、その身長は彼の記憶より少なくても30cmは高く、
華奢だったはずの体格は筋骨隆々じつにマッシブ。
服装はレスリングパンツと容姿とのギャップはまさに殺人兵器。

ユリウス「おおおお、おま、ヲマエ、ど、どうしたんだよそのその身体!?」
セリス「どうしちゃったの?一緒に鍛え抜いたんじゃないか!?」
ユリウス「は…?」
     
セリスの言葉の意味が一瞬分からなかったユリウスだが、すぐに気づく。
自分の身体もセリスと同様に見事なまでにビルトアップされている事に…。

ユリウス「ななな、何じゃこりゃぁあぁぁぁぁぁ!?」

セリス「しっかりしてよ!…危ない!!」
ユリウス「ウォ!?」

セリスはユリウスに駆け寄るや体当たりでユリウスを突き飛ばす。
そして、半瞬前までユリウスがいた位置を巨大何が高速で通りぬける。

デーッデッ! デーッデッ! デーッデーッデッデッー!

漆黒「我らの攻撃を受けて起き上がってくるとは。かなり、やる」
ユリウス「S I K K O K Uーーッ!? せ、セリスどういうことだ!?」
セリス「ユリウスしっかりしてよ!今日の対戦相手の一人じゃないか。」
ユリウス「一人ってまだいる…の……( д)    ゚ ゚」
アイク「漆黒代われ。もう我慢できん。俺に戦わせてくれ」
ユリウス「G O R I R Aーーーッ!?」
セリス「今日の対戦相手の『ガウェイン・ブラザーズ』を忘れちゃったの!?」

混乱する頭で辺りを見渡す。自分達を囲む四つの杭に張り巡らされたロープ。
何か格闘技のリングっぽい、というかリングそのものだ。
更に遠くを見ればここはスタジアムのようで観客は超満員。その中には見慣れた顔もちらほらと。

ユリア「フフフ……光が…広がっていく…。あれは…ワセリンていうのかしら?
    いえ 違うわね…。ワセリンはもっと、こう…ツヤツヤテカテカと…フフ…セリスサマガ・・・ハハハ・・・」
ロイ「……ユリアさん壊れちゃってるね」
リーフ「まあ、気持ちはわからんでもないけど。僕も未だにセリスのこと正視できないし。」
エリンシア「セリスちゃんナイスポオォォッズ!!アイクキレてるゥ!♪」
リン「姉さんお願いだから自重して」
ヘクトル「つーか、これボディビルディングじゃねえし」
アイクファンクラブ一同「アイク!アイ(ry」
マルス「こっちもノリノリだね」
214 名前: Go Fight!② [sage] 投稿日: 2008/04/12(土) 22:04:39 ID:grx3kYXL
ビラク(実況)『ウホッ!「ザ・グランベルズ」のユリウスが立ち上がる!
        今まで無敵だった「ガウェイン・ブラザーズ」のツープラトン、
        前後からの同時ラリアット「クロス・ボンバー(神剣交差)」を耐え抜いたー!!」
バアトル(解説)『これぞ鍛え上げられた肉体が起こす奇跡じゃ!!
         まさにFEタッグトーナメント決勝戦に相応しい!!』
ユリウス「(俺そんなの喰らったのかよ・・・。よく生きてたな)
     つーか、決勝戦て・・・俺とお前で勝ち上がったのか?嘘だろ?
     あの怪物タッグに恐れをなして参加者俺達以外いなかったとかじゃなくて?」
セリス「違うよ。さっきから何言ってるの!?あ、そうか。さっきの攻撃で頭を打ったから混乱してるんだね。
    よし、僕が交代するからその間、休んでて!!」
ユリウス「あ、ああ」 
ビラク『あーと、ここでリング上にはアイクとマルスの兄弟対決となったーッ!』
バアトル『ぬおおォ!!無敵の兄にどう挑むというのだ!?』
アイク「セリス、俺は弟といえどもリングの上で会ったからには手加減はせん」
セリス「わ、分かってるよ兄さん」
ユリウス「オイ、セリス無茶するな。あの兄貴と戦て勝てるわけねーだろ」
セリス「大丈夫!へ、ヘノツッ…パリ…ハ…(///」
ユリウス「照れるくらいなら似合わないセリフ言うなー!!!」
セリス「と、とにかく見てて!」
ビラク『ウホッ!リング中央で組み合ったアッー!」
バアトル『ご、互角!お互い一歩も譲らんぞ!!」     
ユリウス「(あの華奢でカワi(ゲフンゲフン)…線の細かったセリスがゴリラ兄貴と互角かよ…)
     あれ、何だろう?これは・・・俺の涙か?」
アイク「セリスよ、よくここまで鍛えた。だが、相手が悪かったな」
ビラク『アッー!アイクがセリスをロープに振ったー!」
バアトル『うおぉぉ!あれは必殺のラリアット「神剣(ラグネル)・ボンバー」ではないか!!』
ユリウス「セリス避けろー!」
セリス「うん!」
ビラク『セリス、ラリアットを掻い潜りドロップキックに行ったー!』
バアトル『イカン!そんな技アイクには通用せんぞ!』
アイク「甘い」
セリス「ああっ!」
ビラク『ウホッ!アイク、セリスを受け止めてそのまま、リングに叩きつける!』
バアトル『兄弟でも全く手加減無しじゃー!』
ユリウス「もういいセリス代われ!」
セリス「うん、ごめんユリウス」
漆黒「その者の相手は私が引き受けよう」
アイク「分かった」
ユリウス「何で俺がこんな化け物と・・・ええい!もう、ヤケクソだ!!」
ビラク『あーっと、ユリウスがいったーっ!ユリウスがいったーっ!!』
バアトル『うおぉぉ!ナックルパートの連打じゃー!』
セリス「ユリウス、すごい!」
ビラク『相棒の声を背にユリウスがイク!イッたーっ!イッたーっ!ユリウスイッたーっ!!」
漆黒「かなり、ヤる。だが、身の程を弁えよ。」
ユリウス「うわ!!」
アイク「止めを刺すぞ」
ビラク『あーと「ガウェイン・ブラザーズ」アイクもリング内に入った!』
バアトル『これは再び「クロス・ボンバー」をかけるつもりじゃー』
セリス「させないよ!ユリウスは僕が守る!!」
アイク「セリスか!!」
ユリウス「セリス長引くと不利だ!勝負に出るぞ!!」
セリス「うん!火事場のく…ソヂ…カ…(//////」
ユリウス「だから自分で言って照れるなーーッ!!!」
ビラク『ウホッ!これは!?』
バアトル『ぬおおぉ!ツープラトンの至高!!」
ユリウス・セリス「「マッ○ル・ドッキング!!」」
アイク・漆黒「「ぐ・グハァッ!!」」
ビラク『き、決まったアッー!!ガウェイン・ブラザーズ立てないィッ!!」
バアトル『ザ・グランベルズ」の優勝じゃー
215 名前: Go Fight!③ [sage] 投稿日: 2008/04/12(土) 22:07:34 ID:grx3kYXL
ユリウス「終わった・・・のか?」
セリス「やったよ!ユリウス!!」
ユリウス「お、オイ抱きつくなよ!・・・・・・セメテモトノタイカクn(ゲフンゲフン」
アイク「見事だセリス」
セリス「兄さん!!」
漆黒「我々の負けの様だ。・・・・・・約束通りこの仮面を取らねばなるまい」
ユリウス「へ、・・・そんな約束してたの?」
漆黒「見るがいい!勝負に敗れた者の惨めな姿を!!」
ビラク『ウホッ!漆黒の騎士が兜に手を掛ける!!』
バアトル『謎に包まれた正体が今明かされるんじゃ!!』」

ピカッ(雷光)

ユリウス「( д)         ゚ ゚」
セリス「君は・・・」
ユリウス「ラ、ラナオォウーーーッ!?」
ラナオウ(漆黒)「さすがセリス様、お強いですわ」 
セリス「ありがとうラナ。君も強かったよ」
ユリウス「(何でお前驚かないんだよ・・・)
ラナオウ「そんな事ないです・・・(///」
ユリウス「(こっちも今更猫かぶってもなあ・・・)」
ラナオウ「ユリウスさん何か言いました(クワッ」
ユリウス「い、いえ。何も」
アイク「さあ、トロフィーがお前たちを待っている」
セリス「うん!さあ、ユリウス行こう!!」
ユリウス「あ、ああ。」
ビラク『数多の強豪が出揃ったFEタッグトーナメント!そのの頂点を極めたチームの名は、
    ザ!グランベルズッ!!!』
バアトル『実に見事な戦いぶりであったぞ!!』
ビラク『それでは、お待ちかねの優勝チームによる・・・」
セリス「はい、ユリウスもこれを一緒に持って」
ユリウス「あん?・・・て、これティルフィングじゃねーか?」
ビラク『トロフィー入刀だアッー!!」
ユリウス「…・・・ハイ?」

※~BGMとして適当なウエディングソングをどうぞ~

シグルド「先をこされていまったな・・・」
ミカヤ「おめでとう!」
リン「おめでとう!
ヘクトル「幸せにな!!」
セリス「ありがとうみんな!」
ユリウス「お、オイ・・・ち・・・」

ユリウス「ちよっとまてえええぇぇぇッ!!!(ガバッ
     ・・・・あ?ここは・・・夢か」
216 名前: Go Fight!④ [sage] 投稿日: 2008/04/12(土) 22:08:32 ID:grx3kYXL
~通学路~

ユリウス「・・・たく、なんつー夢だよ。ここまでの悪夢なんて記憶にねーぞ。(ウプ
     ウゥ・・・マッシブセリスを思い出すだけで吐き気が・・・」
セリス「ユリウスおはよー♪」
ユリウス「ひィッ!!」

夢の恐怖から恐る恐る声がした方を見るユリウス。
そこに立っていたのは華奢な体格をした、いつもどおりのセリスだった。
ユリウスは心の底から安堵のため息を吐いた。

セリス「どうしたの?」
ユリウス「何でもない。・・・んー・・・・・・」
セリス「何?そんなに見つめられると恥ずかしいよ」
ユリウス「いや、なんでもない。・・・ところで、何か今日はご機嫌だな」
セリス「あ、分かる?今日とってもいい夢見たんだ。」
ユリウス「へー、どんな?」
セリス「僕とユリウスのチームがプロレスの大会で優勝する夢」
ユリウス「ブッ!・・・・・・な、なんだって!?」

セリスが話した夢の内容はユリウスが見た夢と寸分違わず全く同じものだった。

ユリウス「ま、マジかよ?・・・これはもしかして作為的なものか?
     例えばどっかの混沌女神とか・・・」
セリス「でも嬉しいな。ユリウスと同じ夢が見られるなんて」
ユリウス「お前、よくあの内容を受け入れられ・・・」
ラナオウ・ユリア「「おはようございます」」
セリス「あ、二人ともおはよう」
ラナオウ「二人とも仲がいいですね(ニコリ」
ユリア「ええ、本当に(ニコリ」
ユリウス「・・・・・・(何だ?いつもに増してプレッシャーが・・・)」
セリス「え、そう見える?うれしいな♪」
ユリウス「(セリスやめてくれ~~ッ)」
ユリア「お兄様、私達学校に着いたら相談したいことががあるのですが(ニコリ」
ラナオウ「旧校舎裏まで来ていたただけませんか?(ニコリ」
ユリウス「あの・・・」
ユリア「何でしょう(ニコリ」
ユリウス「俺達の会話・・・どの辺りから・・・お聞きになっていらっしゃいましたか?」
ラナオウ「そうですね・・・『ユリウスおはよー♪』辺りからでしょうか(ニコリ」
ユリウス「(最初からかよ!!)」
ユリア・ラナオウ「「お待ちしておりますね(ニコリ」」

何でこんな夢を見たのかは分からない。
ただ一つユリウスが分かっているのは、新たな悪夢が目前に迫っていることは間違いないということだった。