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Last-modified: 2008-05-22 (木) 22:10:07

330 名前: サザが主人公兄弟の一員だったら [sage] 投稿日: 2008/04/18(金) 00:02:40 ID:Hoau5WaA
ミカヤ 「サザ、お買い物行って来てくれる?」
サザ  「わかった。何を買ってくればいい?」
ミカヤ 「えぇと、キャベツとピーマンをお願い。両方緑k…ゲフンゲフン緑色だから覚えやすいと思うわ」
サザ  「(;ω;`)ウッ……」
ミカヤ 「ど、どうかした?」
サザ  「…いや、何でもない…」
ミカヤ 「そ、そう。じゃあカゴとお金。はい」
サザ  「…あぁ、じゃあ行ってくる…」
(ガチャ)
ミカヤ 「…あ、危なかった……」

サザ  「悪意は無い、よな…。はぁあ……」
ネサラ 「緑の募金にご協力お願いしまーす」
サザ  「ぐっ!」
ネサラ 「(ん? サザじゃねぇか)…っと、緑k…ゲフンゲフン緑の募金ご協力お願いしまーす!(あっぶねー…)」
サザ  「……(^ω^#)……」
ネサラ 「よ、よう。良かったらあんたも……」
サザ  「やかましい!つ【バゼラード】」
ネサラ 「うぉわ! あ、危ねーからやめろ! おいコラ!つ【蹴り必殺】」
(ドゴッ)
サザ  「ぐっっ!」
ネサラ 「お、おい! 大丈夫か?」
サザ  「あ、あぁ。大丈夫…大丈夫だよ…あははは…」
ネサラ 「な、なんかすまねぇ……」

サザ  「うぅ…。こんなだからいつまで経っても緑風(笑)って言われるんだ……」
アイク 「…ん? サザ。どうしたんだ?」
サザ  「だ、団長!」
アイク 「そのカゴは…使いか」
サザ  「あ、あぁ…。団長こそどうしてここに?」
アイク 「あぁ、珍しく仕事が早めに終わってな。グレイル殿も出張で不在だから久々に早く帰ろうと思ってな」
サザ  「そ、そうか…」
アイク 「ついでだから俺もついていってやろう」
サザ  「え? しかし…」
アイク 「たまにはいいだろう。滅多に無いことだ」
サザ  「団長…わかった。一緒に行こう」

アイク 「さて、いつになく落ち込んでいるようだな。何かあったのか?」
サザ  「! …いや」
アイク 「隠すな。俺とてお前の兄だ。弟の表情くらいは読み取れるぞ」
サザ  「……なぁ、団長。団長は何故そんなに強いんだ?」
331 名前: サザが主人公兄弟の一員だったら [sage] 投稿日: 2008/04/18(金) 00:03:52 ID:Hoau5WaA
アイク 「俺の腕など、師匠に比べれば大したことはない。…お前、強くなりたいのか?」
サザ  「……あぁ。ミカヤを守れるくらいにまで強くなりたい。そしてしっこくをケチョンケチョンにしてフォルカをフルボッコにしてええとそれから…」
アイク 「……もういい。とにかく、姉を守るためなんだな? よし、サザ。そういうことなら俺も協力してやる。今度グレイル殿に指南をして貰え。俺からも頼んでやる」
サザ  「! 本当か!?」
アイク 「あぁ。もちろんだ」
サザ  「だ、団長…!ありがとう!」

その日夕飯は、紫キャベツとパプリカのサラダだったそうな。
緑野菜をあからさまに避けた弟の行動に、ミカヤは反省せざるをえなくなった。
さらに、買い物に付き合ったにも関わらず、食事に肉が無いことを知った豪傑次男は発狂し、それに巻き込まれた葉っぱ王子がこの人でなしーと叫び、赤毛のひ弱な青年が胃を痛めたそうだ。

それから数日後、アイクに連れられて訓練に行くサザの姿があった。
短剣を腰に、決意の表情で凛と立つ緑髪の青年を、その銀髪の姉は弁当を渡し、激励した。

シグルド「む? 新たなKINSHINの匂いが……」

おしまい